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1952-07-25 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第73号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年七月二十五日(金曜日)     午後一時五分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 倉石 忠雄君 理事 福永 健司君    理事 山本 猛夫君       岡延右エ門君    押谷 富三君       鹿野 彦吉君    川本 末治君       島田 末信君    高塩 三郎君       田中  元君    田渕 光一君       中川 俊思君    柳澤 義男君      山口喜久一郎君    石田 一松君       椎熊 三郎君    長谷川四郎君       土井 直作君    松井 政吉君       梨木作次郎君  委員外出席者         副  議  長 岩本 信行君         議     員 立花 敏男君         議     員 上林與市郎君         議     員 小平  忠君         議     員 中原 健次君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  院内団体結成届出の件  回付案取扱いの件  決議案取扱いの件  国土総合開発審議会委員指名の件  漁港審議会委員任命につき同意を求めるの件  公正取引委員会委員長任命につき同意を求める  の件  日本ユネスコ国内委員会委員指名の件  懲罰の取扱いの件  地方行政委員会委員派遣事後承認の件  列国議会同盟加入の件  議員清藤唯七君死去につき弔詞贈呈並びに本院  予備経費より弔慰金支出の件  衆議院解散の時期に関して内閣に申入れを行  うの件  本会議議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 それでは本日の議院運営委員会を開会いたします。  皆様お久しぶりでございました。どうかよろしく御協力を願います。  最初に、協同党が結成されましたので、その報告がございます。
  3. 大池眞

    大池事務総長 御報告申し上げます。社会民主党と農民協同党が七月二十四日に解党をいたしまして、新たに協同党をこしらえましてその届出がございました。協同党所属議員は五名でございまして羽田野次郎君、大石ヨシエ君、小林進君、小平忠君、佐竹晴記君、以上五名で新たに院内団体を結成された旨の届出がございました。それと、福岡県三区選出寺崎覺君が第三倶楽部の方に御入会になりましたという御報告がありましたので、以上御報告申し上げておきます。     ―――――――――――――
  4. 石田博英

    石田委員長 それでは回付案取扱いの件を議題にいたします。一応御説明を承ります。
  5. 大池眞

    大池事務総長 回付案は、ただいま参議院の方から衆議院の方に参りましたのが二十五件ございます。従来から、回付をされて参りますと、修正されて参りました点を一応御説明を申し上げておりましたが、二十五件ございますので、大体の要点を印刷にいたしまして、お手元参議院回付案といたしまして一から二十五まで差上げてございます。
  6. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは全議員に行つておりますか。
  7. 大池眞

    大池事務総長 各党の方にも事前にお渡ししてございますが、全議員にお渡しするというところまで行つておりません。
  8. 石田博英

    石田委員長 いかがでしようか、きようは書類を受取つただけでございますから、これをよくごらんいただいて、御質疑等次会にお願いいたしたいと思います。なお回付案態度表明等も、もし間に合いますればそのときに承りたいと思いますが、いかがでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  10. 石田博英

    石田委員長 次に決議案取扱い議題にいたします。
  11. 大池眞

    大池事務総長 決議案はお手元に差上げてあると思いますが、前から出ておりました弔慰のため遺族に交付する公債政府買上げに関する決議案岡良一君外四名提出、それと衆議院解散に関する決議案が二件、国民健康保険強化に関する決議案、これは大石武一君外十九名から提出のものでございます。それと領土に関する決議案床次徳二君外十九名提出、それに積雪湿潤地帯義務設置学校屋内運動場整備促進に関する決議案鹿野彦吉君外二十八名提出、以上六件が提出されております。
  12. 石田博英

    石田委員長 そこで一件ずつ御協議申し上げます。最初に、弔慰のため遺族に交付する公債政府買上げに関する決議案、これはたしか各党共同提案にしてもらうよう厚生委員会で御協議願うことになつておりましたが、厚生委員会からそういう御報告がまだございませんから、なるべくそういうふうになるまで今回は留保するということでいかがでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  次に、解散に関する決議案は、前会留保なつておりましたが、これはいかがいたしますか。
  14. 椎熊三郎

    椎熊委員 私の方のは、もう少し機の熟するのを待ちたいと思います。
  15. 石田博英

    石田委員長 それではこの衆議院解散に関する決議案二件は、本日これを留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  次に国民健康保険強化に関する決議案、これはいかがいたしましようか。
  17. 倉石忠雄

    倉石委員 本日は保留に願います。
  18. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは各党共同提案にするようにやつてもらいたいと思います。
  19. 石田博英

    石田委員長 それでは各党共同提案にするように努力していただくことにいたしまして、その努力が結実したとき御相談申し上げることにいたします。  領土に関する決議案いかがいたしますか。
  20. 倉石忠雄

    倉石委員 本日は保留
  21. 石田博英

    石田委員長 これもまだ話がまとまらないようでございますから、本日これを保留するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  次に、積雪湿潤地帯義務設置学校屋内運動場整備促進に関する決議案、これは鹿野さんに伺いますが、各党共同提案ですか。
  23. 鹿野彦吉

    鹿野委員 共産党を除く各党共同提案でございます。
  24. 石田博英

    石田委員長 それでは各党共同提案ようでございますから、これを本日上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  以上で決議案取扱いを終ります。     ―――――――――――――
  26. 石田博英

    石田委員長 次に、国土総合開発審議会委員指名の件を議題にいたします。
  27. 大池眞

    大池事務総長 これはこの前から申し上げてありましたように、国土総合開発審議会委員は、自由党から六名、改進党から一名、社会党から一名、共産党から一名、これだけの割当でございまして、社会党前田榮之助君が御推薦なつております。共産党の方は池田峯雄君が御推薦なつておりますが、まだ自由党、改進党の方は御推薦がございません。
  28. 椎熊三郎

    椎熊委員 改進党は中島茂喜君です。
  29. 倉石忠雄

    倉石委員 自由党はちよつと保留していただきます。
  30. 石田博英

    石田委員長 本件は、自由党がまだ推薦がございませんから、これは次会に延期いたします。     ―――――――――――――
  31. 石田博英

    石田委員長 次に、漁港審議会委員任命につき同意を求めるの件を議題にいたします。
  32. 大池眞

    大池事務総長 これは私から御説明申し上げますが、漁港審議会委員小田賢郎君を任命いたしたいというので、漁港法の九條によつて同意を求めて来られております。これは橘英三郎君が前にやつておられましたが、三月二十二日になくなられましたので、その後任者として推薦されて来ておるのであります。小田君の履歴書はお手元に差上げてあるような次第でございます。
  33. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは非常に問題があるので、次に補欠があつたり、かわつたりする場合は三重県のわが党の方から出すという了解がずつと前からあつたのですが、去年かわる場合はそれを無視されてしまつた。それで今回だけがまんしよう、次に何かある場合は、ということが、條件なつておる。従つて、これはその問題が解決できなければ承諾できない。
  34. 石田博英

    石田委員長 それは私も記憶があります。従つてこれは本日は留保いたしまして、改進党と自由党の両者でお話合いがつきました後に上程することにいたします。     ―――――――――――――
  35. 石田博英

    石田委員長 次に、公正取引委員会委員長任命につき同意を求めるの件を議題にいたします。
  36. 大池眞

    大池事務総長 これも私から御説明申し上げます。ただいま公正取引委員会委員長横田正俊君がなつておられますが、同人が七月三十日にちようど任期が満了と相なるわけであります。従いまして、引続いて委員長任命をいたしたいということで、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律第二十九條の規定に基きまして衆議院同意を求めて参つておるのであります。これは本院の同意だけでよろしいわけでございますので、衆議院同意を求めて参つでおるわけでございます。
  37. 石田博英

    石田委員長 これはいかがでしようか、人事のことでございますから、きようは一応留保いたしまして、各党態度を御決定願いたいと思いますが……。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  38. 石田博英

    石田委員長 それではそのよう決定いたします。     ―――――――――――――
  39. 石田博英

    石田委員長 次に、議員清藤唯七君の死去せられましたことについて弔詞贈呈の件、追悼演説の件、弔慰金支出の件をお諮りいたします。
  40. 大池眞

    大池事務総長 青森県第二区選出議員清藤唯七君が七月十五日におなくなりになりましたので、例によりまして弔詞贈呈の件と弔辞演説をお願いいたしたいと思います。弔辞演説は、清藤さんは第二区でございますので、反対党といたしましては奈良治二君が第二区におられます。第一区の方には小笠原八十美君、山崎岩男君、夏堀源三郎君、この三人がおられます。従いまして、どなたかひとつおきめを願いたいと思います。
  41. 椎熊三郎

    椎熊委員 弔辞をいただくのに注文がましいことは差控えたいと思いますが、わが党にとつて清藤君は非常に大事な人であり、温厚な方でもあつたので、反対党も御了解の上、たとえば青森県における長老的な小笠原君とか、そういう方にお願いできたら一層けつこうだと思います。
  42. 石田博英

    石田委員長 いかがですか、これは本人事情もありますし、同じ選挙区の方で……。
  43. 椎熊三郎

    椎熊委員 もし本人に御事情等があれば、それでけつこうです。
  44. 石田博英

    石田委員長 それでは追悼演説は、自由党の同じ選挙区の奈良治二君にお願いすることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  45. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。
  46. 大池眞

    大池事務総長 それから弔慰金の件は、例によりまして歳費一年分でありますので、これは予備金から支出をいたすことに御了承を願いたいと思います。
  47. 石田博英

    石田委員長 弔慰金支出の件、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  48. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。
  49. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは本日劈頭やつてもらいたいと思います。     ―――――――――――――
  50. 石田博英

    石田委員長 次に、日本ユネスコ国内委員会委員指名の件を議題といたします。
  51. 大池眞

    大池事務総長 これは、ユネスコ活動に関する法律が通つておりますので、従いましてユネスコ国内委員を指名いたさなければなりませんが、これは国会議員四名ということになつております。従いまして四名を割当てますと、自由党が三名、改進党が一名、三、一という割当になります。そこで割当通りにいたしますと、三名と一名の候補者のお申出を願うわけでありますが、これはなるべく早くお願いいたしたいと思います。
  52. 土井直作

    土井委員 こういう問題は、三名、一名という形より、もつと広くやつていただいたらどうかと思います。
  53. 石田博英

    石田委員長 これは、いずれ御協議願うことにいたしまして、御協議がまとまつてから、また議題にいたします。     ―――――――――――――
  54. 石田博英

    石田委員長 次に、懲罰問題の取扱いの件を議題にいたします。風早林両君より書面の回答が来ているそうでございますから、御報告を願います。
  55. 大池眞

    大池事務総長 七月三日の議運の御決定に基きまして、両君に対しまして議長から、陳謝文朗読意思があるかどうかということを問い合せて、その問合せ期間は、一週間以内に返事を求めろということに御決定願いましたので、その旨の文案を添えて、陳謝文はかくかくであるが、これを朗読する意思があるかどうかということを問い合せた次第であります。これは七月三日にきまりまして即日やりましたが、七月七日付で、両君から返事がございました。風早君の方は、目下病気で千葉の伝染病研究所付属病院に入院中であるから、いずれ全快の上。本会議出席の際態度表明するという御返事であります。林君の方は、これまた本会議出席の際に態度表明する、こういう御返事でありまして、陳謝文朗読意思があるかないかということが判明いたしておりません。従いまして、右両君出席の際態度表明するということでありまして、その態度表明をするという意味が、陳謝文朗読する意思があるのかどうか、はつきりいたしませんので、さらに十一日に、議長両君に対して問合せをいたしたのであります。それは、出席の際に態度表明するというこの意味は、本会期中に本会議出席いたして、陳謝文朗読して陳謝意思表明する御意思返事と解釈してよいかどうかということを、重ねて照会いたしたのであります。それに対しまして、七月十九日付で両君から御返事がありました。七月十九日付の両君返事は、本会議出席して陳謝文朗読し、陳謝の意を表明する意思の有無についても、本会議出席の際態度表明する、その事柄についても、本会議出席の際でないと態度表明できないという回答でございました。要するに、本会議出席する際までは、どうするかという態度表明いたしておらない結果になつております。議長といたしましては、当委員会の御決定に基きます問合せをいたして、その文意が判明いたしませんので、さらに確かめましたところ、結局本会議出席の際に自分の態度表明するということで、陳謝意思を表わす意思があるかないかということは、いまだ未決定状態にあります。これにつきまして、どういうように処理をされたらよいかということを当委員会において十分御検討願いたいと考えます。
  56. 石田博英

    石田委員長 ただいまの事務総長の御報告について御発言がありますか。――こういう御返事があつたことが明らかになつたわけでありまして、こういう返事があつた事態について、それぞれ各党において御態度を御決定願わなければならないのじやないかと思いますから、こういう御返事をきようは承りまして、これについての処置は、次会に御協議申し上げたいと存じております。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  57. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  58. 石田博英

    石田委員長 次に、地方行政委員会委員派遣事後承認の件を議題といたします。これはたいへん僣越でございましたが、この前の運営委員会が終了いたしましてから二、三日たつてからと思いますが、呉市に起りました例の婦女暴行の件、あるいは強盗、掠奪その他の事件があつたと称せられる事件について、地方行政委員会委員長から、きわめて限られた人でもつて視察をしたいという申出がございました。本委員会としては、開会中はなるべくそういうことを行わないという建前でございますが、問題の性質並びに事実上本会議が開かれていない状態にありましたので、議長と御相談を申し上げて、最小限の人数と考えられる三名の委員派遣の件を許可いたしたのでありまして、大石ヨシエ君、鈴木幹雄君、河原伊三郎君の三君に行つていただいたのであります。事前に御協議申し上げることができないで専断でございましたが、事情御了察の上、御了承願いたいと思います。
  59. 石田一松

    石田(一)委員 私はこれについて異議があるわけではないのですが、自然休会で本会議が関かれていないとき、こういう処置がとられたときには、議長あるいは委員長から委員の居住するところに文書で、こういう処置をとつた、後日これは運営委員会において承認を求めるが、あらかじめ御了承を願うという一通がほしい。それをあとなつて御了承願うというのでは、ちよつと誠意が足りないと思いますので、その点だけ申し上げておきます。
  60. 石田博英

    石田委員長 たいへん行き届かないで申訳ございませんでした。
  61. 梨木作次郎

    梨木委員 委員派遣の問題については、議院運営委員会でもしばしば編成や人数の問題について問題になつておりますから、こういう問題を議院運営委員会にかけないで決定するということを、前例としないように願いたいと思います。
  62. 石田博英

    石田委員長 前例とはいたしません。ただ時期的に申出が遅れましたので、ただいま申し上げたようなことになつたのであります。決しでこれを前例として濫発するようなことはいたしません。
  63. 梨木作次郎

    梨木委員 委員派遣の問題については、地方行政委員会にもかけてないようであります。そういう扱い方についても問題があると思いますから、その点についても、やはり手続上の問題について正確を期してもらいたいと思います。
  64. 石田博英

    石田委員長 次に、国連軍協定の締結に関する緊急質問というのが立花敏男君から提出されており。この取扱いを御協議願います。
  65. 梨木作次郎

    梨木委員 国連軍協定に関しては、非常に今国民が関心を持つてその成行きを注視しておるわけであります。非常に重要な問題でありますので、ぜひともこれは本日の本会議質疑ができるように扱つてもらいたいと思います。
  66. 石田博英

    石田委員長 他に御発言はありませんか。
  67. 土井直作

    土井委員 その問題については、実は野党連合の方できようも出ました。わが党から一応出そうかという意見もあつたのでありますが、こういう問題は非常に重大な関係もあるので、明日の野党連合で考えて、しかる後緊急質問の形にするか、あるいは別の決議案というような内容を持つたものにするか、そういう点について相談しようということになつております。そこで私の考えから行けば、できるならばきよう留保していただいて、そういうものが出た場合、一緒に御審議願えればけつこうだと思います。
  68. 石田博英

    石田委員長 そういう申出がありますが、他に御発言はありませんか。改進党はいかがですか。
  69. 椎熊三郎

    椎熊委員 それでけつこうです。
  70. 石田博英

    石田委員長 自由党は……。
  71. 倉石忠雄

    倉石委員 異議なし。
  72. 石田博英

  73. 上林與市郎

    上林與市郎君 異議なし。
  74. 石田博英

    石田委員長 労農党は……。
  75. 中原健次

    中原健次君 異議なし。
  76. 石田博英

    石田委員長 それでは、共産党を除いてあとは全部本日留保というよう希望でございますから、あらためて申し上げるまでもなく、本日留保することに決定いたします。
  77. 梨木作次郎

    梨木委員 それでは、社会党の方からも野党連合の方でこの問題はいずれ協議して、明日あたり緊急質問を出したいということでございますから、その際にわが党の発言もできるよう扱いをしてもらうことを期待いたしまして、この問題を本日留保することに同意いたします。     ―――――――――――――
  78. 石田博英

    石田委員長 次に、列国議会同盟加入の件を御協議申し上げます。
  79. 大池眞

    大池事務総長 これはこの前一応御報告申し上げたつもりでございましたが、列国議会同盟の本年度会議が、八月二十八日から九月二日まで約一週間スイスのベルンで開かれます。その列国議会同盟の本年度年次会議が八月二十八日から九月二日まで開かれるという通知を受けておりまして、日本議員の方も派遣をしてもらいたいという希望があつたのであります。この前も一応御報告申し上げておきましたが、議会同盟日本側加入してもらいたいという要請があるわけでありまして、衆議院の方も参議院の方も、これに加入ようということに内定はいたしておりますが、その手続等議会中で十分とり得なかつたのであります。本年度年次会議の方に向うから要請されて参りましたのは、六月二十一日にこの通知を受けましたけれども、出て来る者は六月二十日までに通報しなければならぬということを書いて来られたのでありまして、これを二十一日に受領いたしたために、とうてい間に合わぬということで、やむを得ないような情勢に相なつておつたのであります。そこで、これではどうともしようがないので、外務省を通じてスイスの方に、二十一日にこの要請を受けたのだが、二十日までにはとうてい報告ができない、けれどもその間の事情をどうしたらよいかということで照会をいたしたところ、八月五日までに申し込んでくれれば、正式代表として認めてやろうという向うからの返答が参つたのであります。つまり六月二十日までといつても無理だから、八月五日までに申し込めば、二十八日からの会議には認めてやろうということに相なつております。それで八月五日までに日本側議員団をこしらえまして向う正式加入手続をとるということは困難だと思いますので、もしどうしてもこれに出たいということで御決定になれば、加入前の参加という形で、これは最初議会同盟で海外に行つて来られた方は、そういう形で参加しておられます。従つて、とりあえずそういう方法以外にはございませんので、そういう点をどうしたらよいかということをお考えおき願いたいと思います。それといま一つ、正式に早く加入する必要があると思いますので、衆参両院で事務的にはいろいろ打合しておりますが、衆議院側がこれに加入する有志議員を、皆さんの方でどの程度御希望になりますか。参議院の方では共産党だけは入らない、あと議員は全部これに加入ようということになつております。従いまして、衆議院の方も正式に加入する場合には、人名等をはつきりあげて向うにも伝えなければなりませんので、なるべく早く各党態度を御決定願いますれば、あと規約とかその他は、議長並びに事務当局の方に御一任願えれば、参議院衆議院の両議長並びに両事務局が打合せをいたしまして、できるだけ早い目に正式加入手続をいたしたいと考えております。
  80. 椎熊三郎

    椎熊委員 そうすると、今年度議員は出て行かないのですか。
  81. 大池眞

    大池事務総長 そういう形でございますから、派遣ようということになれば、正式ではないが、事実上こちらから派遣をする。参議院ではぜひそうしてもらいたいと言つておるのが多いようでございます。
  82. 中川俊思

    中川委員 人数はどのくらいですか。
  83. 大池眞

    大池事務総長 これはここで御決定になれば、大蔵省その他と御協議するということになると思います。
  84. 中川俊思

    中川委員 参議院では共産党は入らないというが、これは個人が入るのですか、国会として入るのですか、党として入るのですか。
  85. 大池眞

    大池事務総長 これは有志でございます。衆議院は昔は全員入つておりましたが、参議院の方は商事会議というのに入つておりました。ところが、今商事会議の方はストップしております。そこで参議院は、商事会議はストツプしておるから、これに全部入ろう、共産党だけが入らない、こういうことに決定いたしております。入る手続は、一番最初議員団規約をこしらえまして、議員団事務局をつくつて、こちらの構成ができれば、向うに申し込めばよいわけであります。
  86. 柳澤義男

    柳澤委員 有志となれば、経費はどういうことになりますか。
  87. 大池眞

    大池事務総長 経費は国庫で払つてもらえます。
  88. 石田博英

    石田委員長 これは共産党の御態度もございましようし、各党一応議員団に入ろか入らないかということを御決定いただいて、人数等につきましては、従来の慣例等もございますから、それを調べた上、次会に御協議願いたいと思います。入る入らないということについては、次会決定いたしたいと思います。     ―――――――――――――
  89. 石田博英

    石田委員長 次に、本日の本会議議事の件をお諮りいたします。
  90. 大池眞

    大池事務総長 本日の本会議は、ただいまお手元に差上げてある日程では、こちらに参つております回付案だけを上げてございます。両院関係がございますので、なるべく早い日に御決定願つた方がいいと思つて回付案を載せたのでありますが、その回付案をどれだけ取扱うか、ただいまのお話でははつきりいたしません。
  91. 石田博英

    石田委員長 全部留保です。
  92. 大池眞

    大池事務総長 それでは、ただいま御決定願いました清藤唯七君の弔辞演説並びに弔詞贈呈の件、それから積雪湿潤地帯義務設置学校屋内運動場整備促進に関する決議案鹿野提出のものでありますが、この二件ということになります。
  93. 石田博英

    石田委員長 本日の議事については、ただいま事務総長から説明通りで御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  94. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  次に、次回の本会議いかがいたしましようか。明日にいたしますか、月曜日にいたしますか。
  95. 松井政吉

    ○松井(政)委員 次回の本会議というと、議案の問題に関係して来ますから、回付案のやれる時期でないと困ると思います。
  96. 石田博英

    石田委員長 それでは明日といつても、これだけの回付案をきめられるかどうかわかりませんから、月曜日ということにいたしておきます。御無理は申し上げませんが、できるだけ月曜日までに御決定願いたいと思います。     ―――――――――――――
  97. 田渕光一

    ○田渕委員 私ちよつと行政監察委員会の方に行つておりまして失礼いたしましたが、ちよつと伺いたいのであります。実は七月十八日の新聞紙で、私選挙区に帰つておりますうちに拝見したのでありますが、石田委員長が議運の委員長といたしまして、衆議院議長に、解散に関する逆算等の問題について申し入れたということが伝えられております。それで野党の解散決議案等も出ておるときでありますし、全国民並びに国会自体がこれに対して重大な関心を持つておりますので、新聞等の情報あるいは報道等で間違いがあつていかぬと思うので、この際ひとつ議院運営委員長として国会の運営上の立場から、逆算された時間あるいは見通し、こういう点で、新聞に出ておることが事実であるか、あるいはそうでないのかということをしかと伺いたいのであります。
  98. 石田博英

    石田委員長 御質問でございますからお答え申し上げますが、実はこれは公式に運営委員長として私が衆議院議長たる林議長に対して申し入れたわけではありません。ただ私自身が、政府では任期一ぱいやるという御議論もありましようし、また世上ではそういう議論にかかわらず解散機運というものが非常に高まつておる。そういう場合、解散がもしなされるならば、その解散の時期等は昭和二十八年度、つまり来年度の予算の編成、成立ということを十分勘案してなされなければならないと私は考えたわけでございます。その点について議論をする人が全然今までありません。これは従来あるいは片山内閣、芦田内閣のときに、占領下におきまして当初から一年を通算した予算が立てられないで、四月分、五月分あるいは大月分と、こま切れで立てた例がありますが、今日のように完全に独立をいたしました時代におきましては、こま切れの予算を提出する、あるいはしなければならないような事態を生むということは、これは国会としても政府としても、当然国民に対して相済まないことでなければならない。そこで解散の時期等については、そういう予算成立に十分な日にちということを考えなければならない。もちろん、解散しないで任期一ぱいやるということになつて、選挙前に来年度の予算を成立させるという方針ならば別問題でありますが、もし解散ということを考えるとするならば、その解散の時期等は、二十八年度予算を成立させる最小限の日にちというものを考えてやらなければならぬ、こう思いまして、それを事務的に――事務的にと申しましても、事務当局の御意見を聞いたわけではありませんが、現行法規上私の私見を衆議院議長自由党の総務会長である益谷秀次氏に申し入れたのであります。その私見はこういうことでございます。つまり昭和二十八年度予算というものを年度末、すなわち三月三十一日までに成立せしめますためには、衆議院は二月末日に議了しなければならない。衆議院の審議に要する日にちは、本予算におきましては、従来休日を入れて三十五日から四十日近くかかつております。そういたしますと、少くとも一月二十日には、つまり新年度の休会明けには予算案が国会提出されていなければならない。予算編成に要する作業の日にちは、最小限考えて三十日と見ましても、年末年始の休暇が十日間あります。そういたしますと、四十日間。そこで十二月十日には予算編成作業に入る。総選挙の結果でありますから、いずれの党派が内閣を組織するかわからないが、そのときまでに新内閣の政策というものが決定しなければ予算編成作業に入れない。そうすると、新内閣組織から政策決定までの間というものは、最小限十日間ぐらい見なければなりませんから、十二月一日には料内閣が成立していなければならない。そうすると、国会が召集せられまして、総理大臣の指名が行われて内閣が成立するまでは、やはり最小限十日くらいは見なければならない。そうすると十一月二十日には国会が召集されていなければならない。現行法規によりますと、選挙法規によりますと、選挙終了から新しい国会召集までは三十日以内ということになつております。三十日全部必要でないとして、できるだけ端折るといたしましても、選挙管理委員会で当選が確定して、召集手続をやつて十分間に合うには、やはり一箇月かかる。そうすると十月二十日には選挙が終了していなければならぬ。選挙運動の期間は、今度の改正選挙法が成立するといたしましても二十五日ありますから、九月二十五日には告示が行われなければならない。そこで解散がもし行われるとするならば、二十日より前に解散が行われなければ、予算成立というものはこま切れになる危険があります。そういうことであつては、現在の政府は、あとのことはどうでもいいということになるかもしれないが、そういう考え方で解散問題というものを処理してもらつては困るので、そういう点、十分考えなければならないということを非公式に御注意申し上げたのであります。そこが新聞紙に漏れて記事になつたということであります。
  99. 田渕光一

    ○田渕委員 私の伺いましたのは、大体この国会の会期の問題は、いずれ当委員会で議せられるでありましようが、すでに八月二十六日に第十四通常国会が召集されることになつておるそうであります。そういたしますと、かりにそれを開きましても、すでに解散が事務的に大体そういう見通しであるということになりますと、おそらく議員としましては、選挙区に帰つてこれの対策をしなければならぬ。従つて八月二十六日に召集されるところの通常国会というものには、議員の定足数というものの心配があるのであります。こういう事実から、実は新聞に漏れた委員長国会運営について御心配くださる点、あるいはまた、そうしたらよいじやないかという議論には私は賛成でございますし、たいへん同感でございます。ただ私が今申し上げたことは、事務的な手続でございますが、全国民のみならず、全国民を代表するところの国会のこの空気というものは、今月すでに解散に一歩進んだよう状態なつております。そうして野党はすでに解散決議案も出しておる。これがいつ本会議に上程されるかという状態でございますので、念のために伺つたのであります。八月二十六日召集さされる第十四国会の補正予算その他緊急立法というものがこれでは審議ができるかできないか、心配するから伺つたのでありますが、御説明を承りまして釈然といたしました。ありがとうございました。
  100. 石田博英

    石田委員長 私は別に解散をしなければならないとか、あるいは任期一ぱいやるべきかという政治論から申し上げておるのではありません。世間で解散を早くやらなければならないという議論もありますが、もし解散を行うとするならば、われわれ議会運営をやつておる建前からいえば、そういう計算を、ぜひ解散をする側の方において考えてやつてもらわないと、次期政権に非常に影響を及ぼす、こう考えて申し上げたのであります。  そこで、これが一応議題になりましたのでお諮りをいたしたいと存じます。現在のところ、まつたく非公式に新聞紙上に出たばかりでございますが、私の申し上げたのは、十分考えて今の計算をしたつもりでございます。これが完全だというわけではありませんが、しかし非公式でなく、各位の御同意を得られますれば、そういう点を忘れてはならないということを、一応私の名前をもつて政府の方に通知いたしておきたいと思いますが、いかがでございましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  101. 石田博英

    石田委員長 それではそのようにとりはからいます。  本会議の開会時刻は午後二時半ということにいたしておきます。  本日の議院運営委員会はこれにて散会いたします。     午後一時四十八分散会