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1952-06-12 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第59号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年六月十二日(木曜日)     午後零時四十二分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 倉石 忠雄君 理事 福永 健司君    理事 土井 直作君    飯塚 定輔君       岡西 明貞君    鹿野 彦吉君       菅家 喜六君    島田 末信君       田中  元君    田渕 光一君       中川 俊思君   橋本登美三郎君       柳澤 義男君   山口喜久一郎君       石田 一松君    小林 運美君       椎熊 三郎君    長谷川四郎君       松井 政吉君    梨木作次郎君       林  百郎君    田中織之進君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 中野 四郎君         議     員 寺崎  覺君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  回付案取扱いの件  議員請暇の件  日本銀行政策委員会委員任命につき同意を求め  るの件  北海道開発審議会委員指名の件  決議案取扱いの件  緊急質問取扱いの件  懲罰動議取扱いの件  本日の本会議議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 それでは本日の議院運営委員会を開会いたします。  まず最初に、回付案取扱い議題にいたします。  前回保留になつておりました公共事業令の一部を改正する法律案は、本日もこれを保留するに御異議ありませんか。
  3. 松井政吉

    松井(政)委員 これはもう何十日になりますか。本日上程希望します。
  4. 田中織之進

    田中(織)委員 これはまだ与党の方の態度はきまりませんか。
  5. 石田博英

    石田委員長 与党だけでもありません。
  6. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党の態度もきまらない。
  7. 田中織之進

    田中(織)委員 参議院修正が回付されてから大分になりますので、態度決定の会派は至急態度決定していただいて、両院協議会にかけるなり何なり、すみやかに方針決定していただきたいと思います。
  8. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党は、来週火曜日なら、あらかじめここで御約束してもよろしいのです。実はぎよう上げてもらうつもりだつたのですが、きようになつてちよつと問題が起りまして……。
  9. 石田博英

    石田委員長 松井君、いかがでしようか。
  10. 松井政吉

    松井(政)委員 やむを得ませんな。
  11. 石田博英

    石田委員長 それでは本日これを延期するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  次に、農業共済基金法案議題にいたします。これは与党はどうですか。
  13. 福永健司

    福永(健)委員 わが党は、本案の参議院修正同意をいたします。
  14. 椎熊三郎

  15. 土井直作

  16. 林百郎

    ○林(百)委員 反対です。
  17. 田中織之進

    田中(織)委員 態度は別として、きよう取扱うことには賛成いたします。
  18. 石田博英

    石田委員長 本日上程には御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 石田博英

    石田委員長 では、さようとりはからいます。  次に、道路交通取締法の一部を改正する法律案をお諮りいたします。
  20. 福永健司

    福永(健)委員 わが党は、右修正同意いたします。
  21. 石田博英

    石田委員長 本日これを上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 石田博英

    石田委員長 さよう決します。  次に、地方税法の一部を改正する法律案、これはどうですか。
  23. 松井政吉

    松井(政)委員 本日は保留
  24. 田中織之進

    田中(織)委員 これはできるだけ参議院修正が成立するように、各党態度がきまれば、きよう上程していただきたいと思います。
  25. 福永健司

    福永(健)委員 これはなかなか問題がございますので、本日のところは上程留保していただきたいと思います。
  26. 椎熊三郎

  27. 土井直作

    土井委員 わが党も留保
  28. 石田博英

    石田委員長 本日留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ考者あり〕
  29. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  30. 石田博英

    石田委員長 次に、議員請暇の件を議題に供します。事務総長から御説明を願います。
  31. 大池眞

    大池事務総長 これは、小川半次郎君がアメリカの文化、文教、厚生、体育関係等調査、視察のために、六月の十四日から向うへ出かけたい、こういうことに相なつております関係から、六月十四日から本会期中、請暇を申し出て参つております。従いまして、院議でお諮りして御決定を願いたいと思つております。
  32. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは実はスポーツ関係のことの相談なんで、小川君はすでに向うから照会があつて、五月一ばいくらいで議会が済むだろうから、済んだらすぐ行つてもいいという返事を出しておいたのだそうです。国会の状態がこういうふうになつたものですから、それをアメリカ側で知らずに飛行機の契約をして―向う飛行機で行くものですから、急遽十五日ですか、パン・アメリカン何とかに乗れというので、電報が来ると同時に、飛行機会社から切符から何から全部用意されて届けられたというのです。本人もあわてたけれども、そういう事情だから、国会開会中で恐縮だけれども許可願いたい、こういうことです。
  33. 石田博英

    石田委員長 これを許可するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  35. 石田博英

    石田委員長 次に、日本銀行政策委員会委員任命につき同意を求めるの件を議題に供します。これは前会、本日までに各派態度を御決定願うことになつておりました件でございます。
  36. 福永健司

    福永(健)委員 わが党は同意いたします。
  37. 椎熊三郎

  38. 土井直作

    土井委員 わが党も同意いたします。
  39. 林百郎

    ○林(百)委員 反対
  40. 田中織之進

    田中(織)委員 私の方は同意します。
  41. 石田博英

    石田委員長 これは本日上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  43. 石田博英

    石田委員長 次に、北場海道開発審議会委員指名の件を議題に供します。これは前会、やはり本日までに態度を御報告願う運びになつておつたものであります
  44. 土井直作

    土井委員 この件については、実は改進党というよりも、前には農協党の高倉君との関係でありますが、改進党の方とまだ相談しておりませんから、留保していただきたいと思います。
  45. 石田博英

    石田委員長 本件は本日留保していただきたいという御希望でありますから、これを留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  46. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  47. 石田博英

    石田委員長 次に、決議案取扱い議題にいたします。  初めに、領土に関する決議案でありますが、これはどういたしますか。
  48. 林百郎

    ○林(百)委員 これは委員会に付託することになつてつたのですが、どうしたのですか。
  49. 椎熊三郎

    椎熊委員 領土決議案をやりたいというのです。
  50. 田中織之進

    田中(織)委員 これは自由党の方は賛成を得られないのですか。
  51. 長谷川四郎

    長谷川委員 一番最初出たときには、この次には大体やるというような話だつたのです。
  52. 石田博英

    石田委員長 それでは、まだまとまらないようでありますから、本日は留保いたします。  次に、戦争犯罪者釈放等に関する決議案取扱い議題にいたします。
  53. 椎熊三郎

    椎熊委員 これはもう各党態度がまとまつたようでありますから、本日上程していただきたいと思います。
  54. 石田博英

    石田委員長 本件は本日上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  55. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。
  56. 林百郎

    ○林(百)委員 これには討論の通告がしてあります。
  57. 石田博英

    石田委員長 それは、あとで議事の御相談のときにお諮りをいたします。
  58. 林百郎

    ○林(百)委員 念のために申し上げるのであります。
  59. 福永健司

    福永(健)委員 なお、題名に「即時」と入れてもらいたいという希望があります。
  60. 土井直作

    土井委員 「即時」というのは正誤ですか、つけ加えるのですか。―このままでいいでしよう。
  61. 中川俊思

    中川委員 それは、これでもいいわけですけれども、実際戦争犯罪人で、あそこで拘禁されておる人の身になつてみれば、とにかく即時釈放をひとしく希望しておるのですから、もしこれを入れるために何か支障があるのなら別ですが、そうでなかつたならば、その字句だけ入れて、政府を鞭撻してやりたい、こういうことで、わが党の国会対策委員会できまつたものですから、各党に御異議がなかつたら入れていただきたいと思います。
  62. 石田博英

    石田委員長 それでは即時を入れることに御異議ありませんか。
  63. 土井直作

    土井委員 大体ここに出ております決議案内容は、これは非常に名文につづられております。即時というような言葉を入れなくても、「政府の速やかな措置を要望する。」と、「速やか」という言葉が入つております。従つて即時という形容詞を加えたから、加えないからといつて政府はこれをいいかげんに取扱うべき筋合いのものではないと私は思う。実情としては、即時をいまさら入れなくともけつこうだと思いますから、原案通りでひとつやつていただきたい。
  64. 田中織之進

    田中(織)委員 土井君と大体岡趣旨でありますが、この決議案内容につきまして刑の軽重によつて必ずしも釈放できない事情もあるわけです。減刑をわれわれの方で要請するものもあるわけですから、その意味で現在のままで、即時釈放ということは入らない方が適当じやないかと思うのです。
  65. 石田博英

    石田委員長 これは共産党は別でございますが、各派共同提案のものでございますから、各派の御意向によつて、配付いたしました原案通り上程いたすことにいたします。     ―――――――――――――
  66. 石田博英

    石田委員長 次に、緊急質問取扱いの件を議題にいたします。  また一つ、立川市の飲料水米軍廃油混入に関する緊急質問というのが出て参りました。
  67. 林百郎

    ○林(百)委員 これは石油が入つておるのだから、重要だ。
  68. 椎熊三郎

    椎熊委員 私の方の小林君から出ている肥料需給に関する緊急質問は、あなた方の都合で今日まで延ばされちやつて、もう緊急性もないし、しかし問題が重大ですから、委員会に付託していただきたい。
  69. 石田博英

    石田委員長 では本件委員会に付託するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  70. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  次に、教育政策推進に関すス緊急質問をお諮りいたします。
  71. 田中織之進

    田中(織)委員 会期も葬常に易遣しておる関係から、教育関係のきわめて重要なる法案が、委員会審議が必ずしも順調に行つておらないような段階で、国民全般もこの法律案の成否について非常な関心を持つておる問題ですから、本日ひとつまげて緊急質問をさしていただきたいと思います。
  72. 福永健司

    福永(健)委員 ただいま田中君の御主張でありますが、委員会において重要法案等がたくさんまだ残つてつて、これが進捗しないということでありますが、そういう事情であればあるほど、一層委員会で促進されるなり、審議を強化されるなりしていただきたいと思いますがゆえに、本会議での緊急質問ということには私ども同意できません。
  73. 石田博英

    石田委員長 いかがですか。
  74. 田中織之進

    田中(織)委員 委員会審議が停滞しておることも明らかにしなければならぬ点であり、国民関心を持つておる教育政策に関する集中的な問題が、いまだ会期切迫にもかかわらず明確になつておらないので、政府としても、この際本会議を通じて国民にその方針を明らかにすることが必要じやないかと思います。まげて本日本会議緊急質問をお許しを願いたいと思います。
  75. 石田博英

    石田委員長 どうも御意見がまとまらないようでありますが……。
  76. 松井政吉

    松井(政)委員 私は、この緊急質問はやつてもらいたいと思います。というのは、教育に関する法律案当該委員会へ幾つも出ておるのです。ところが、委員会において当面非常に急を要し、しかも教育委員会法のごときは五月何日かで日にちが切れており、善後措置を講じなければならぬものを、審議を故意に遅らせておる傾向が強いのです。そういうような形で委員会に付託するといつたつて委員会で、当面重要で緊急のものを扱わないということになれば、本会議において政府の答弁を聞くということ以外にはない。そういうことがありますから、これはやはりやつていただいたらと思うのです。
  77. 椎熊三郎

    椎熊委員 この問題は、松井君の言つた通りの状況があるのです。それで野党連合をきよう開きまして、野党各派代表自由党へ申入れをして、幹事長並び倉石吾等に、今松井君が主張をした通りのことを言つたのです。ところがその答えは、今までは義務教育費国庫負担等の問題で委員会が混雑しておつたのでやらなかつたが、その見通しがついたので、急速にあの問題を取上げさせるように委員会へ勧告すると、倉石国会対策委員長も言明しておられたので、野党連合は納得じて帰つたのです。ですからその問題に関して緊急質問するというのなら、ひとまず待つたらどうです。与党側で、そういうような信念的な返答を与えておるのですから……。
  78. 石田博英

    石田委員長 それでは本件は本日は留保ということに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  79. 石田博英

    石田委員長 次に、石野久男提出飲料水云々という緊急質問はいかがですか。
  80. 林百郎

    ○林(百)委員 これは非常に重要な問題で、地元では実に重大な問題になつておりますので、ぜひきようやつていただきたいと思います。
  81. 石田博英

    石田委員長 発言は順次求めて願います。  この件につきましては、並木芳雄君から同様趣旨質問書提出せられておりまして、明日回答が来ることになつております。従つて、この回答書を見た上で議題にいたしたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  82. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  83. 石田博英

    石田委員長 次に、懲罰動議取扱いの件を議題にいたします。本日まで三件出ておりましたが、事務総長から御報告を願います。
  84. 大池眞

    大池事務総長 風早君に対する懲罰動議と、加藤充君に対する懲罰動議と、林百郎君に対する懲罰動議の三件でございます。
  85. 林百郎

    ○林(百)委員 懲罰をもてあそぶものだよ。
  86. 石田博英

    石田委員長 暫時懇談に移します。     〔速記中止
  87. 石田博英

    石田委員長 懇談をとじます。  懇談中、加藤充君に対する懲罰動議は御撤回になりましたから、風早君と林君に対する懲罰動議をお諮りいたします。  最初に、風早八十二君に対する懲罰動議提出理由を御説明願います。
  88. 中川俊思

    中川委員 風早君のは、去る五月六日でございましたか、例の五・一メーデー騒擾事件の問題に対する政府への緊急質問中に盛られた内容でありますが、当時の新聞紙上その他速記録をごらんになればただちにわかることでございますけれども、まつたく虚構捏造に終始しておられますし、さらに風早君のおつしやつたことは、いたずらに国民をして警察官に対する反抗を助長するようなことばかりである。言われたことと、実際に行われたこととを比較してみますと、まつたく主客転倒して、自分らが使唆扇動したようなことを、あたかも政府がやらしたのだ、こういうようなことが内容に盛られておるのであります。これは著しく議院品位を傷つけたものでありますので、実は私の方から風早君に対する懲罰動議提出しておるわけであります。
  89. 梨木作次郎

    梨木委員 今中川君から、風早君に対する懲罰動議提出理由を御説明になられたのでありますが、これはおそらく懲罰動議を出された当時におきましては、あのメーデー事件真相はつきり提案者側にわかつておらなかつたために、非常にその場の空気に刺激されまして、ああいうものを出されたのではないかと私は思うのです。というのは、その後あのメーデー事件真相が明らかになるにつれ、ますます風早君の言つたことが事実によつて裏づけられておるのであります。従つて私は、提案者にぜひとももう一度御反省を願いたいと思うのであります。風早君が緊急質問のうちで使つた言葉は、決して虚構のことでも何でもなく、事実田中警視総監は、これは町の中で衝突が起つては、かえつて市民やその他に迷惑をかけるから、あの広場へ引込んでやつたんだということを言つておる。それから警察官の方が先に催涙弾やピストルを発射したということも、その後の事実の調査によつて明瞭に……。
  90. 石田博英

    石田委員長 事実関係とか、そういう種類の御発言は許しておりません。
  91. 梨木作次郎

    梨木委員 明瞭になつておると思います。従つて私は、当時の新聞その他が歪曲した報道をそのまま信じておつた人が、あの空気の中で懲罰動議を出されたのではないかと、そう推察するのであります。従つて今日事態真相が明白になつた際におきまして、ぜひとももう一度考え直していただきたい。これは国会内の言論の自由を保障するという観点から申しましても、提案者側からいえば、いくらかあなた方の考えとかわつた主張をした点が一、二あつたかもしれませんが、これは反対党立場からは当然のことでありまして、この点は、もう少し慎重に考えていただきたいと思うのです。そうでなければ、国会内における反対党言論というものは、まつたく時の与党政府反対する言論はできなくなるというような結果にだんだん追い込まれて来るので、ぜひとも慎重な御反省を要望いたしたいのであります。
  92. 中川俊思

    中川委員 ただいま梨木君からお話がございましたが、私どもは、今梨木君のお話のように、立場が違うのでありますから、風早君の言論を一々とつてどうというわけではございません。しかしながら、これを看過しておきますと、まつたく暴力革命を是認することになる。同時に議会政治否認傾向がかれらによつてたくらまれておることは、今までの事実が明示するところであります。でありますから、断固取上げてもらわなければ困ります。
  93. 田中織之進

    田中(織)委員 この問題は、議長の方で発言内容中不穏当な箇所の処置についての宣言がありまして―この直前にプレス・コードもなくなつた関係もありましたが、議長から指摘されたそういう問題についての取扱いを、本運営委員会決定したいきさつもあります。もちろん速記録に載せる載せないの問題に限られておるわけでありますけれども、その処置によつて、一応この問題についての国会としての処置は済んでおる問題だと思うのです。そういう態度から、なおその発言内容云云の点については、メーデー事件の裁判の進行過程において明白になることなんで、それを待たなければ、にわかに断定はできない点もあると思いますし、われわれここで、この懲罰動議取扱い議院運営の建前から考えますれば、速記録から削除するという問題は、議長からこのことの取消しを求められた処置によりまして、これは片づいておる問題だと思いますので……。
  94. 中川俊思

    中川委員 速記録から削除すればいいということなら、何でも言つていいということになる。
  95. 田中織之進

    田中(織)委員 この懲罰の問題については、議員発言の自由に対するわれわれの自主的な自省の方針が別途とられておるわけでありますから、提案者の方で、その角度からひとつ再考を願いたいと思います。
  96. 石田博英

    石田委員長 ほかの党派で御発言は、ありませんか。
  97. 中野四郎

    中野四郎君 大体聞いてみると、今の田中君の話のように、一応議場内における発言については議長が適当な処置をしておるのですから、これをまた取上げて懲罰に付すというような一つの形をとると、これからどこまでがしやべつてよいのか悪いのか、けじめがつかなくなる。なるほど近来の共産党の言動は、度が過ぎておることはひとしく認めておるのですが、しかしそれがゆえにこれを懲罰に付すということは、議会運営の上から少しく考慮しなければならぬと思う。だからこれは、ここできようやらずに、少し先へ延ばしてみたらどうです。
  98. 椎熊三郎

    椎熊委員 私は、本会議における発言は、かつてにしやべらしてしまつて、済んでから取消しを命ずるということは、共産党人たちにすると、半ば以上品的を達してしまう。そういうことはおもしろくないから、今後議長においては、やつておる最中に不穏当なことに触れたら、時間の注意をするのと同様な処置で、ただいまの発言はいけませんということを、ただちに注意した方がよいのではないかと思うのです。
  99. 倉石忠雄

    倉石委員 その程度のことで聞く人物じやないのです。
  100. 石田博英

    石田委員長 きようの懲罰動議扱いについての御意見を伺います。
  101. 椎熊三郎

    椎熊委員 きようの懲罰動議扱いについては、提案者があるので、われわれはそれを拒否する権能も何もないから、懲罰委員会でよく取調べて、ほんとうに懲罰に値するかどうか、やつてみたら、どうです。
  102. 土井直作

    土井委員 ただいま懲罰の問題で論議されておりますが、大体私は、議院運営関係から見て、議員発言というものは最高度に保障されて行かなければならない問題であつて議員発言のよしあしという内容については、懲罰動議を出す以上は、相当に激越な、あるいはまた懲罰に値するところの言辞を弄しておるということでなければならず、従つてそれは非常に緊急を要する問題として、御承知の通り懲罰は三日の間において動議を出さなければ一切消滅することになつているのであります。従つて動議を出した以上は、これを運営委員会ですみやかに決定すべきだと思うのです。たとえば風早君の場合などは、もうすでに一箇月握つておるわけであります。こういうやり方は、運営上当を得た処置ではないと思います。それほど懲罰しなければならないとして出したのなら、すみやかにこれを本会議にかけて懲罰委員会にまわし、懲罰委員会が慎重に審議するということならよろしいが、運営委員会で長く握つておるような、また握つていなければならないような事情のある懲罰は、今後出すべきじやない。出した以上は、ただちにその問題を処理する。たとえば、時間的には何日間ということは言えませんけれども、一箇月も延ばしておいては、ことに当の議員は、どういう結果を招くかということについて相当やはり気をもんでおられると思う。そういう懲罰をもてあそぶように」見える形―もてあそんでおるのではないでしようけれどもそういうように見えるような懲罰の出し方というものは、これは考えていただかなければならぬ、こう思います。もとより本日上程するかしないかという事柄については、これは提案者の方で考えられると思いますが、私どもとしては、時効にかかつておるような懲罰をこの際出して論議するよりも、全部御破算にしていただいて、将来の懲罰問題については、ただいま私が申し上げたような趣旨によつて取扱いをしていただくことを、この際希望申し上げます。
  103. 石田博英

    石田委員長 大体本委員会において本懲罰動議を今日まで決定せずに延ばしたことについては、これは私の議事取扱い上の問題でございます。それはしばしば議事の上に上せたのでありますが、御本人の御出席がなかつたので延期になつておりました。     〔「それは二回だ」と呼ぶ者あり〕
  104. 倉石忠雄

    倉石委員 二回じやない。再三再四です。
  105. 石田博英

    石田委員長 その後において私があえて本件議題にいたさなかつたのは、先ほどから種々御発言趣旨にあるように、なるべく議員発言についてはそういう事態を起したくないと思いまして、そういう発言をせられた方の個人並びに所属党派におかれて将来の発言について、あるいはその過去になされた発言について、自発的な御反省の跡が見られることを期待しておつたのであります。そういう善意に基いて本日まで取扱いを延期しておきましたが、不幸にして、林君の御発言についても同様趣旨懲罰動議が出るに至つておりまするから、本日議題にいたした次第でございます。  そこで、本日議題にするなというような趣旨の御発言が種々ございましたが、提出者側において御再考の余地はございますか。
  106. 中川俊思

    中川委員 ございません。
  107. 石田博英

    石田委員長 しからば、やむを得ません。本件を本日上程するかどうかを採決いたします。  本日上程賛成の諸君の挙手を願います。     〔賛成者挙手
  108. 石田博英

    石田委員長 挙手多数。よつて本日上程決定いたします。  次に、林百郎君に対する懲罰動議取扱い議題にいたします。提出者趣旨弁明を願います。
  109. 田渕光一

    田渕委員 去る六月七日の本会議場におきまして、午後四時四分ごろと思いますが、当日の日程第八の、中華民国との平和條約の締結について承認を求めるの件に関する林君の発言が、非常に議院品位を傷つけ、ほとんど虚構捏造言葉をもつて独断的にやりことに「━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━とか、あるいはまた━━━━━━━━━━━━━」というような、近来の共産党の行動と相一致する、広い革命に持つて行こうとして国会を否認するようなことが発言されたのであります。これらを黙つておきますと、昨年十月の五全協以来、札幌の白鳥事件、近くは京都事件、あるいは最近では五月一日のメーデー事件と、ずつと一通の関係があり、実際の実力行動というものが現われて来たのであります。ここにおきまして私どもは、議員同志がお互いに尊敬し合い、あるいはまた敬意を表さなければならぬのに、非常に議員を侮辱し、無礼な言葉を使い、国会品位を傷つけた、かような点におきまして、林君をどうしても懲罰委員会に付して審査しなければならぬということになつたのであります。これが私が懲罰動議を出した理由であります。ひとつ御賛同を願いま止す。
  110. 梨木作次郎

    梨木委員 今田淵君の懲罰の理由を聞いておりますと、林君の本会議における発言と全然関係のない、国会外におけるところの白鳥事件だとか、いやメーデー事件だとか、そういうものをもつて懲罰の理由にされておるのであります。これではまつたく迷惑しごくな話でありまして特にこういうことになりますならば、その人の持つておる思想そのものを、政治的なイデオロギーそのものを懲罰するという結果になります。これでは国会において、各党が主義、政策を掲げて討議、討論をすることが不可能になるじやありませんか。その言葉の中に、あなた方から見て気に入らないことがあつたとしても、それは反対党としては当然のことであります。それを、たとえば何か暴力主義的な傾向を支持するような点があつたとかなんとか言うのですが、吉田内閣打倒と言つたつて、その打倒ということがどういう方法によつて打倒するか、そんなことは始終言つていることじやありませんか。そのことと似通つたことを言つたといつて、ただちにこれを懲罰にしなければならぬというようなことになりましたならば、諸君はいつまでも吉田内閣を打倒するような、そういう言論を抑圧することになるじやありませんか。そういう乱暴な、むちやくちやなことを言つて議員懲罰するなどということになつたんでは、これはまつたく国会の自殺行為です。私はよほど考えてもらいたいと思う。
  111. 椎熊三郎

    椎熊委員 委員会でやればよい。
  112. 石田博英

    石田委員長 他の会派の方で御発言ありますか。
  113. 田中織之進

    田中(織)委員 先ほど風早君の場合に申し上げたと同じ理由で、本会議における発言に端を発した懲罰動議でありますが、この点については、やはりその発言のうちの不穏当な問題については、議長の職権によるしかるべき処置も考えられた問題でありますから、私はやはり議会における議員発言の自由を最大限度に保障するという原則の上に立つてこの動議提案者の方で御再考を願いたい。理由は先ほど申し上げたと同様であります。
  114. 石田博英

    石田委員長 土井君、いかがでありますか。
  115. 土井直作

    土井委員 先ほどと同様です。
  116. 石田博英

    石田委員長 椎熊君、いかがですか。
  117. 椎熊三郎

    椎熊委員 私は、林君の場合もはなはだしく議院品位を傷つける言論をなしたということが理由だと思うのです。あれを聞いていても、吉田内閣打倒のための言論だとは思わない。はなはだしく議院品位を害しておる。こんなものを看過しておいては、いつでも取消しさえすればよいということで、共産主義の宣伝をする。こういうことでは国会はやつて行けるものじやない。言論の自由にも限界がある。何でも言つてよいというのは言論の自由じやない。議院品位を傷つけるようなことを、公然と本会議で許してよいというようなことは、言論の自由じやありません。それがいい悪いか、委員会で大いに調査してもらいたい。委員会審議内容にこの委員はタッチするのではないのですから、扱い上は、出した以上はやりなさい。     〔発言する者多し〕
  118. 石田博英

    石田委員長 静粛に願います。各派の御意見は伺いました。
  119. 石田一松

    石田(一)委員 私は、同じ党から出ている委員ですけれども、いつも持論にしているように、本会議におけるところの発言内容、それはもちろん、直接国民はこの際暴力を振つてどうしなければならぬというような、ほんとうに許すべからざる発育をしたのなら別だけれども……。
  120. 倉石忠雄

    倉石委員 実際にやつておる。あなたは聞いていないのでしよう。
  121. 石田一松

    石田(一)委員 実力をもつて打倒しなければならぬと言つても、その実力というのを暴力ということに解したら、これはいけませんよ。またそれには、先般この委員会でも決定したことがあり、不穏当な言葉があつた場合には、議長が職権をもつて取消すことができるように……。
  122. 倉石忠雄

    倉石委員 そんなのんきたことを言つちやだめだよ。
  123. 石田一松

    石田(一)委員 のんきなことじやない。国会議員の発言に対して懲罰に付するなんということは、過去の長い帝国議会でも、発言した内容について懲罰を受けたというのは二人か三人しかない。それが、民主主義とか、言論の自由とか、基本的な人権が認められた新憲法になつてから、この五、六年の間に、過去の何十年に比例するような、まことにおびただしい数が懲罰にあげられておる。こういうことは私は遺憾だと思う。(「昔はこんなひどいことは言わなかつた」と呼ぶ者あり)昔はそんなことはなかつたとおつしやいますが、私は古い速記録をずつと読んでみておるのですけれども、今日の国会くらい言論が封殺されておることはありません。もとの議会の方がもう少しはなばなしいのです。言いたいことを言つております。濱田國松さんにしても、齋藤さんにしても、牧野良三さんにしても、軍に対してのあの人たちの演説は、今問題になつておるような、そんななまやさしいものじやない。一一議員発言内容がどうであるというので―これは私は共産党の肩を持つとか、何とかいうのじやありませんよ。実際その行為が懲罰に値するというのなら、大いにやらなければならぬ。しかし発言内容言論の問題については、あまり軽卒に懲罰動議を出さない方が、かえつて国会の権威のためによいと思いますね。
  124. 石田博英

    石田委員長 お諮りをいたします。私も、なるべく議員言論については自由な取扱いをしていただきたいと思います。そうしてまた一々懲罰を出されるというようなことは、なるべく自粛されることを希望するのでありますが、一旦出たものを、そのままにしておくわけには参りません。これをいつまでもほつておくことは、かえつて議案の取扱い自身が不明確になりますので、私といたしましては、本件については各委員諸君の多数の御意向に従つて決定して行くよりしようがないと存じます。本件を本日上程賛成の諸君の挙手を願います。     〔賛成者挙手
  125. 石田博英

    石田委員長 挙手多数。よつてさよう決定いたします。     ―――――――――――――
  126. 石田博英

    石田委員長 次に、本日の本会議議事についてお諮りいたします。
  127. 大池眞

    大池事務総長 本日の議事について御説明申し上げますが、小川半次君の請暇の件がございますので、請暇の件を一番最初に御許可を願いまして、ただいま委員会で御決定になりました懲罰事犯の件を次にお願い申し上げます。  懲罰事犯の件は、ただいま御決定のように風早君と林君……。
  128. 梨木作次郎

    梨木委員 今の二人の懲罰については、身上弁明をいたします。
  129. 石田博英

    石田委員長 発言を求められても、許してから発言を願います。
  130. 大池眞

    大池事務総長 風早君と林君の懲罰の件を逐次御決定を願いたいのでありますが、この取扱いは、懲罰動議を出されました方の方で趣旨弁明をいたしまして、次に御本人の身上弁明がありますればこれを聞きまして、ただちに委員会に付するかいなかの採決をいたします。従いまして風早君並びに林君の方で身上弁明の申出があれば、これは許可することになつております。  次に、ただいま御決定を願いました人事承認の件をお願いいたします。それは、日本銀行政策委員会委員に岸喜二雄君を任命することに同意するやいなやをお諮りを願うことになります。  それがきまりますれば、ただいま御決定を願いました戦争犯罪者釈放等に関する決議案、これをお願い申し上げます。この決議案は、趣旨弁明並びに討論等はどういうぐあいな取扱いでございましようか。
  131. 福永健司

    福永(健)委員 趣旨弁明は、わが党の益谷秀次君がやります。
  132. 大池眞

    大池事務総長 それで、共産党の方から本決議案に対して、高田富之君の反対討論の通告がございます。
  133. 石田博英

    石田委員長 他に討論の御通告はございませんか。
  134. 土井直作

    土井委員 わが党は賛成討論をやります。
  135. 椎熊三郎

    椎熊委員 私の方は、中村又一君を通告いたします。
  136. 倉石忠雄

    倉石委員 代表を一人に願いたいと思います。
  137. 石田博英

    石田委員長 賛成はお一人にお願いできませんか。
  138. 長谷川四郎

    長谷川委員 重大なことだから……。
  139. 岡西明貞

    ○岡西委員 社会党はだれがやるのですか。
  140. 土井直作

    土井委員 わが党は、まだ人をきめておりません。場内で申し上げます。
  141. 石田博英

    石田委員長 場内で承ることにいたしまして、なるべく一人にしていただきたいと思います。
  142. 田中織之進

    田中(織)委員 私どもの方からも、賛成討論をいたしたいと思います。
  143. 石田博英

    石田委員長 あなたの方は小会派代表ですね。
  144. 中野四郎

    中野四郎君 もうきまつたことでしようけれども、この中の「国民大多数の感情と家族縁者の切実な念願に副い」という言葉は、何かかえる余地があるのではないでしようか。これでは、せつかく決議案をお出しになるのに、ピンと来ない感じがするんだが、せつかくつくるのだから、お考えになつたらよいのではないかと思うのです。
  145. 石田博英

    石田委員長 御趣旨はよく承りました。
  146. 大池眞

    大池事務総長 今の決議案の討論は、ただいまの高田富之さんの通告が前から出ておりますのと、今中村又一さんと、社会党及び社会党二十三控室の方から一人ずつの御要求がございます。
  147. 倉石忠雄

    倉石委員 賛成反対一人ずつにしましようよ。
  148. 土井直作

    土井委員 場内で交渉します。一応やらせることにしておいてください。
  149. 石田博英

    石田委員長 それでは、そういうことに願います。
  150. 大池眞

    大池事務総長 次は、ただいま御決定になりました回付案二件、農業共済基金法案道路交通取締法の一部を改正する法律案の始末をつけていただきまして、それから本日の日程に掲げてあります分をお願い申し上げます。  日程第一の、伊東国際観光温泉文化都市建設法の一部を改正する法律案……。
  151. 福永健司

    福永(健)委員 日程第一につきましては、さきに松井君からも早くやるようにというような御注意をいただいたので、当時できるだけすみやかに善処する旨申し上げておいたのでありますが、委員会の都合で、本日だけひとつ留保していただきたいと思います。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  152. 石田博英

    石田委員長 日程第一は本日留保するに御異議ありませんか。場     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  153. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。
  154. 大池眞

    大池事務総長 日程第二は、農林委員長松浦東介君の御報告によるものでありまして、これは討論の通告はございませんが、共産党反対でございます。
  155. 田渕光一

    田渕委員 ちよつとお願いしたいのは、日程第一が留保になりますなら、第五の、国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律の一部を改正する法律案を第一に繰上げ願いたいのです。
  156. 石田博英

    石田委員長 どういう理由ですか。
  157. 田渕光一

    田渕委員 というのは、これは御承知の通り公職選挙法案に関連した案件でありまして、公職選挙法案が先に上つておりますのに、参議院にこれがまだ送り込んでないという点と、きよう懲罰なんかやると、これをやるのが一時から三時ごろになりますので、先にして、早く上げていただきたいと思うわけです。
  158. 石田博英

    石田委員長 日程変更に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  159. 石田博英

    石田委員長 それでは、さよう決定いたします。
  160. 大池眞

    大池事務総長 そうしますと、ただいまの日程第五を繰上げ上程をいたしまして、先にお済ませ願います。それは地方行政委員会理事河原伊三郎君が御報告になる予定であります。これは討論はございませんが、共産党反対であります。
  161. 小林運美

    小林(運)委員 日程第二の開拓者資金融通法の一部を改正する法律案、これは農林委員会審議したのですが、委員会の運営に関する問題で、この際はつきりしておきたいのです。われわれは、委員会において採決する場合には、各党出席の上やつて行こうという申合せをしておつたのです。たまたまわが党の党内において問題がありましたので、しばらく採決を待つてもらいたいということを委員長に通告して、われわれは一時退席したのです。ところが、その留守中にこれを採決してしまつた。これは委員会の引延ばしとか、そん意図にわれわれ出たのではなくて、ほんとうに事務的な問題で言つたのに、与党委員も、あるいは野党の委員もほとんどいなくて、特にわが党の委員は五人おりますが、五人ともみんな党の相談関係があつて退席していて、しばらく待つてくれというのを、留守中に採決してしまつた。こういうことであると、せつかくわれわれ各委員会で協力し合つてつたのに、非常に気分も悪いし、重要な採決を野党の相当数の委員がいない間にするということは、非常に遺憾だと思います。こういう問題は、運営の問題ですけれども委員長から当該委員長に鰻重に、今後ともそういうようなことのないように警告していただきたいと思います。
  162. 石田博英

    石田委員長 それは当該委員長に申し伝えます。
  163. 椎熊三郎

    椎熊委員 与党委員も定足がなかつたのではないですか。
  164. 小林運美

    小林(運)委員 正確に言うと、定足がないのです。こういうものを実際こういうところに上げるということは……。
  165. 土井直作

    土井委員 今のは、委員長から当該委員長言つてもらいましよう。
  166. 石田博英

    石田委員長 私の方から伝えることにしまして、これについては御賛成の御趣旨でしようから、そういうことでお願いいたします。
  167. 大池眞

    大池事務総長 日程第三、道路交通事業抵当法案、これは運輸委員長岡村利右衞門君の報告によるものでありまして、討論はございませんが、共産党反対でございます。  日程第四、日本赤十字社法案、これは厚生委員会理事、青柳一郎君が報告の予定でありまして、反対討論として苅田アサノ君の申出がございます。  これで議事日程は終るのでありますが、農林委員会から全会一致で上つております耕土培養法案を緊急上程願いたいという申出がございます。  それだけでございます。
  168. 田中織之進

    田中(織)委員 農林委員会の農地法案は、きよう上つておりませんか。
  169. 小林運美

    小林(運)委員 上らない。
  170. 大池眞

    大池事務総長 きよう大体上る予定のものは、地方行政委員会の地方公営企業法案と、厚生委員会の児童福祉法の一部を改正する法律案が上るかもしれないということですが、今緊急上程を予定して来ておりますのは、耕十培養法案だけでございます。
  171. 石田博英

    石田委員長 討論時間は、前例によつて十分以内と御承知願います。  なお、緊急質問のうち、土川市の飲料水に関する件については、場内において御賛成を得ればお願いすることにいたします。
  172. 梨木作次郎

    梨木委員 身上弁明は、十分以内ということにはならないと思いますから、その点は御承知おきを願います。
  173. 椎熊三郎

    椎熊委員 これで、きようあなた方の方で相談したい事柄は済んだのでしよう。そうすると、院内の警察及び秩序に関する小委員会でやることになつていた、小林君、村瀬君等が通行できなかつたという警官の議員に対する無礼な事件については、調査も何もしてないし、委員会はそれきりで中途半端になつておるから、至急結末をつけてもらわぬと、何かこのごろ警察官が、デモなんかの警戒の際に、それに関係ない人に迷惑を及ぼす事件がたくさんあるし、やはり国会に対するそういう問題から片づけないと、社会的にもおかしいと思うので、早急に小委員会を開いて結末をつけてもらいたい。同時に、その小委員会では、面会所に対する共産党などの使唆によるらしい暴行事件どもあるので、これも明確にしてもらわなければ困る。
  174. 石田博英

    石田委員長 その点は小委員会の方へ伝えます。  なおこの際、事務総長の方から了解を求めたい点がございます。
  175. 田渕光一

    田渕委員 ただいま梨木君が、身上弁明には時間の制限がないから、二、三時間ぶつ飛ばすというようなお言葉が非公式にありました。そこで議長に特にお願いしたいことは、一身上の弁明の範囲を越えさせないように処置をしていただきたいと思います。
  176. 石田一松

    石田(一)委員 これに関連したことでないのですけれども出席問題で、院の表玄関と裏の入口に登院板があるわけですが、院内に入つて来る余裕がなくて、会館に来て面会しておる人がある。ところが、今どの会館にも名札がちやんと備えてあつて向うの管理をしておる事務局の人が、本人の顏を見て名札を返しておる。そういう場合には、こつちの名札が返してなくても、来ていることは聞違いない。議院に来ているのだけれども、わざわざ正面玄関とか横の入口に行つて札を返して、また帰つて来るというのは非常に不便なんです。そういう点なんか、向う本人の顔を見なければ札は返しませんからね。
  177. 石田博英

    石田委員長 それは、せつかくのお申出でございますけれども、どうも私ども院内の人数というようなことを毎日気にいたしておりますが、実際上の問題として、かなり食い違いがあることがありまして、もしそういう便法を設けるようなことをいたしますと、院内の出席を督励したりあるいは運営上出席日数を判断するという点においてあの調査が信憑性を失うことになりますから、私は賛成いたしかねます。
  178. 石田一松

    石田(一)委員 その方が便利だと思つたけれども……。
  179. 大池眞

    大池事務総長 最後に一つ御了解を願いたいと思うことがあります。きよう実は五時半から六時ごろに、参議院の伊藤公銅像を中心に、官公労の諸君らと思いますが、約五千名くらいの者が集まりまして、夏季手当の増額並びに破防法案反対等の陳情を参議院側にいたすという情報が入つておるのであります。従いまして、五千名くらいといわれるので、参議院の方では、この陳情に対してそれぞれ対策を講じておるようでございます。衆議院の方へは来るという情報は入つておりませんが、あちらの方ではとうてい五千名だけの陳情を受付ける余地もございませんと思われますので、そういう方々が、場合によればまた衆議院側の方へも陳情にまわつて来るということが考え得るのであります。従いまして議長とも御相談をいたしましたところ、そういういろいろなケースを考えた上、予防警察のような意味合いで、衆議院の方の陳情並びに面会等の受付は、一応本日の午後六時をもつて打切りたい、六時以後は面会並びに陳情等の受付を中止して、時間制限をいたしたい、こういう議長のお考えでございます。従いまして、あらかじめ各党の御了解を得まして、もし六時以後に面会もしくは陳情をお受けになる御予定がございますれば、私の方でも、院内でなくして会館等のお部屋を予約願つて、そちらの方へまわつていただくようにいたしますから、御了解を願いたいと思つております。
  180. 梨木作次郎

    梨木委員 多数の陳情者があるということですが、それならばなおさらのこと、われわれは陳情時間を延長してでも国民の陳情を聞くのが、国会国民の公僕として果さなければならぬ義務であると思います。しかるに多数の陳情者があるということで、わざわざ時間を繰上げて、そうして面会を制限するなどということは、もつてのほかだと思います。大体寺、ようは本会議も相当時間がかかるだろうと思います。し、開会中でありますから、そういう面会の時間を制限するということには、われわれは反対でございます。
  181. 石田博英

    石田委員長 ただいま事務総長から説明されました件を了承するに御異議  ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  182. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  次回の本会議は明後日定刻より開会いたします。従つて運営委員会も同日午前十一時に御参集を願います。   本日の本会議は二時開会ということにいたします。   本日はこれにて散会いたします。     午後一時四十二分散会