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1952-06-03 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第54号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年六月三日(火曜日)     午後一時十九分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 倉石 忠雄君 理事 福永 健司君    理事 山本 猛夫君 理事 土井 直作君       飯塚 定輔君    岡延右エ門君       岡西 明貞君    川本 末治君       菅家 喜六君    島田 末信君       高塩 三郎君    田中  元君       田渕 光一君   橋本登美三郎君       柳澤 義男君   山口喜久一郎君       石田 一松君    小林 運美君       椎熊 三郎君    長谷川四郎君       松井 政吉君    梨木作次郎君       林  百郎君    田中織之進君       羽田野次郎君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 岡田 春夫君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  日本国有鉄道監理委員会委員任命につき同意を  求めるの件  緊急質問取扱いの件  回付案取扱いの件  決議案取扱いの件  本日の本会議の議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 それではただいまより本日の議院運営委員会を開会いたします。  初めに、回付案取扱いの件をお諮りいたします。公共事業令の一部を改正する法律案本件はかねて留保されておる問題でございますが、本日はいか取扱いますか。
  3. 椎熊三郎

    椎熊委員 留保していただきたい。
  4. 石田博英

    石田委員長 本日は留保という御希望がございますが、本日留保に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  6. 石田博英

    石田委員長 次に、日本国有鉄道監理委員会委員任命につき同意を求めるの件を議題にいたします。これは前会、本日までに各派態度を御決定願うことになつてつたものであります。各派態度を御表明願います。
  7. 椎熊三郎

    椎熊委員 異議ありません。
  8. 土井直作

    土井委員 異議ありません。
  9. 林百郎

    ○林(百)委員 反対でございます。
  10. 倉石忠雄

    倉石委員 異議ありません。
  11. 石田博英

    石田委員長 小会派はいかがですか。
  12. 羽田野次郎

    羽田野委員 賛成です。
  13. 石田博英

    石田委員長 それでは、これを本日上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  15. 石田博英

    石田委員長 次に、決議案取扱いの件を議題にいたします。最初に、領土に関する決議案についてお諮りいたします。
  16. 椎熊三郎

    椎熊委員 どうですか、これはやらしてもらえませんか。できれば、自由党の方も賛成してもらつて各党共同提案で行きたいと思うのですが……。
  17. 石田博英

    石田委員長 暫時懇談に移します。     〔速記中止
  18. 石田博英

    石田委員長 速記を始めてください。懇談をとじます。  本件は、できるだけ早く態度を御決定願うことを條件といたしまして、留保に決定いたすに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。  次に、木村法務総裁不信任決議案取扱いの件を議題にいたします。
  20. 林百郎

    ○林(百)委員 これは本日ただちに上程して、決定していただきたい。
  21. 石田博英

    石田委員長 ただちに上程しろという強い御希望がありますが、他に御発言はありませんか。
  22. 林百郎

    ○林(百)委員 ちよつと補足します。一日も在任することは、ますます犯罪的行為を累加ることで、われわれとしては黙視し得ないことです。このような不信任案を、いつまでもたなざらしにするということは私どもは反対です。審議をして、はつきり態度を表明したらいいと思うのです。
  23. 倉石忠雄

    倉石委員 本日は、本件保留を願います。
  24. 石田博英

    石田委員長 他に御発言ありませんか。本日どうしても上程という強い御希望がございますが、保留という御意見もあります。やむを得ませんから採決いたします。本件を、どうしても本日上程ということに賛成諸君挙手を願います。     〔賛成者挙手
  25. 石田博英

    石田委員長 挙手少数。よつて本日は上程しないことに決定いたしました。     ―――――――――――――
  26. 石田博英

    石田委員長 次に、緊急質問取扱いの件をお諮りいたします。
  27. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党と社会党から、旧日発清算に関する緊急質問と、東京電力役員紛争及び電気事業経営に関する緊急質問が出ています。これは命題は違つておりますが、内容は大体同じであります。社会党は、わが党より先に出しておられるので、同じことなら両方やる必要はありませんから、わが党は撤回いたします。そのかわり、これはきようどうしても上程してもらいたい。これは衆議院の方は、参議院よりずつと先に出しておるのだが、多数党の力で本日まで実現できなかつた。しかも参議院では盛んにこれを論議して、天下の大問題になつておる。今のうちに聞いておかぬといけない。今、重役が二組できておるようなことになつておる。これらを本会議で明らかにしておきたいから、社会党の今澄君の質問は、本日は必ず上程願いたい。
  28. 石田博英

    石田委員長 暫時懇談に移します。     〔速記中止
  29. 石田博英

    石田委員長 速記を始めてください。それでは、一件々々お諮りいたします。  最初の、行政協定における物資調達契約等に関する緊急質問、これは委員会まわしに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。  次に肥料需給に関する緊急質問は、本日留保という御希望ですが、いかがでしようか。     〔「委員会にまわして、十分にやつてもらいたい」と呼ぶ者あり〕
  31. 石田博英

    石田委員長 それでは委員会まわしにして、慎重に御審議いただくことに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。  次に、佐竹新市君の、米国向冷凍マグロ並びにかん詰輸入関税引上げに関する緊急質問、これは委員会まわしでいかがでしようか。
  33. 土井直作

    土井委員 これは、一応きようは留保願いたい。
  34. 石田博英

    石田委員長 それでは本日は保留に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。  次に、アメリカ輸入制限に関する緊急質問いかがいたしますか。
  36. 倉石忠雄

    倉石委員 これは委員会まわしに願いたいと思います。
  37. 石田博英

    石田委員長 これは委員会まわしに決するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  38. 石田博英

    石田委員長 それでは、さように決定いたします。  次は、西村君の中共貿易に関する緊急質問、これはいかがいたしますか。
  39. 倉石忠雄

    倉石委員 委員会まわしにお願いいたしたい。
  40. 土井直作

    土井委員 これは委員会まわしという御意見もありますが、田中君の方から、北京で調印された中日貿易協定に関する緊急質問が出ておりますから、どちらかをきよう許していただくということならば、わが党としては一応御遠慮を申し上げて、田中君にやつてもらつてけつこうでありますがどちらかやらしてもらいたい。
  41. 石田博英

    石田委員長 それでは、これはあとからまた御協議願います。  次に、行政協定に伴う演習地接収に関する緊急質問、これの取扱いをお諮りいたします。
  42. 倉石忠雄

    倉石委員 これは、委員会まわしに願いたいと思います。
  43. 石田博英

    石田委員長 本件は、委員会まわしに決定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  44. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。  次の第七は、あとでまた御相談申し上げます。  次に、旧日発清算に関する緊急質問は、先ほど撤回の申出がありました。  次に、五・三〇デモの労働者の射殺に関する緊急質問、これについての取扱いをお諮りいたします。
  45. 倉石忠雄

    倉石委員 これは法務委員会にまわして、十分御質問願いたいと思います。
  46. 林百郎

    ○林(百)委員 反対です。
  47. 石田博英

    石田委員長 どうしても本会議でなければならないという強い御希望がありますが、大多数の御意見委員会まわしに御賛成のようですから、委員会まわしに決定いたします。  次に、我党に対する不法弾圧並びに調査に当り拷問の事実に関する緊急質問取扱いを御協議願います。
  48. 大池眞

    大池事務総長 本件は、「我党に対する」を削つて、「不法弾圧並びに取調べに当り」と直していただきたい。
  49. 岡田春夫

    岡田春夫君 これは現在取調べられておるのですが、現在も拷問が続けられておる非常に危險な節があるわけです。そういう意味において、これはぜひきよう本会議で取扱つていただきたい。
  50. 石田博英

    石田委員長 本件は、事人権に関する問題でありますので、調査ということになると、非常に詳細に御検討願わないと、大ざつぱなものでは誤解を招くおそれもありますから、委員会まわしに願つたいかがかと思いますが、いかがでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり。〕
  51. 石田博英

    石田委員長 それでは本件は、委員会井まわしに願います。  次に、アジア太平洋地域平和会議への日本代表派遣に関する緊急質問取扱い議題に供します。
  52. 林百郎

    ○林(百)委員 委員長の本日の態度は、まつた緊急質問をもてあそんでおる形で、各党から責任をもつて出しておる緊急質問に対しては、そういう不謹慎な態度はやめていただきたいと思う。
  53. 石田博英

    石田委員長 意外なことを承ります。私は、各党から出されておる緊急質問をもてあそぶという考えは毛頭ございません。皆さんにお諮りをして、異議ないということでございますから、さようとりはからつたのであります。
  54. 林百郎

    ○林(百)委員 あなたの態度は、緊急質問をなるべく許さないで、不問に付して、結局無意味にしようとしておるのじやないか、もう少し慎重に扱い願いたい。各党から一つずつやるならやることにして、各党に出させたらどうですか。
  55. 石田博英

    石田委員長 林君に申し上げますが、各党から一つずつというような、党派別緊急質問を取扱うことは、それこそ緊急質問をもてあそんでおるものでございます。案件ごとに取扱うのが最も公平であると思つて、お諮りしておるのであります。従つて田島ひで提出アジア太平洋地域平和会議への日本代表派遣に関する緊急質問は、いか取扱いますか。
  56. 林百郎

    ○林(百)委員 本日ただちに本会議上程していただきたい。
  57. 倉石忠雄

    倉石委員 これは委員会まわしにして、十分ゆつくり御検討をお願いいたします。
  58. 林百郎

    ○林(百)委員 これは国際的にも重要でありますし、将来の中日友好関係に大きな影響を及ぼすものでありますし、はつきり政府の所信を明らかにする必要がありますから、本日ぜひ本会議上程してください。
  59. 石田博英

    石田委員長 本日本会議にぜひ上程しろという御意見でありますが、自由党の方で御反省の余地がございますか。
  60. 倉石忠雄

    倉石委員 ありません。
  61. 石田博英

    石田委員長 なければしかたがありません。採決いたします。これを本日の本会議上程するに御賛成の方の挙手を願います。     〔賛成者挙手
  62. 石田博英

    石田委員長 挙手少数。本会議上程いたさないことにいたします。  次に、本件委員今回付にするに賛成の方の挙手を願います。     〔賛成者挙手
  63. 石田博英

    石田委員長 挙手多数。よつて委員会まわしに決定いたします。  次に、林百郎君提出日ソ関係並びにソ連代表部に関する緊急質問取扱い議題にいたします。
  64. 林百郎

    ○林(百)委員 これも、政府の一方的な認定で、ソ連代表部の存在を無視しようとしておる。これは国際的に、対日理事会極東委員会でも対立があり、さらにスエーデンを通じてこの問題を通達しようとしたことに対して、スエーデンの拒否があつたということは、国際的に重要な問題になつております。将来の日ソ関係は、慎重に扱うべき問題であります。従つて、やはり本会議でぜひ政府責任のある態度を表明する必要がある。(「引揚げはどうした」と呼ぶ者あり)引揚げ云々という意見もありますが、その問題を解決するについても、日ソ関係の糸口がつかないと解決ができない。自由党諸君においても、この問題について賛成し、関心を持つておるわけですから、ぜひ本日の本会議に載せてもらいたいと思う。
  65. 石田一松

    石田(一)委員 林百郎君のこの十二の緊急質問は、一応聞いてもいいのじやないかと思いますけれども、日ソ関係並びにソ連代表部に関する緊急質問の中にはかのことがいろいろ入つて来て、議論が、議題というか、中心を離れておることがたまたまあるのです。それでなくして、ほんとうにこれを正しい意味でお聞きくださるならば、私なども、この問題については答弁を聞きたいと思つておるのです。
  66. 椎熊三郎

    椎熊委員 自由党で聞いたらどうですか。
  67. 林百郎

    ○林(百)委員 石田君は、まだ私の質問をお聞きにならないで、いろいろ來雑物が入ると言われることは、はなはだ迷惑であります。
  68. 土井直作

    土井委員 共産党諸君発言がいつでもそうだから……。(笑声)
  69. 倉石忠雄

    倉石委員 石田一松君の言われるようなことが出て来ると、とにかく石田君の憂えられるようなことになりますので、本件は非常に重要な問題だから、外務委員会で慎重にお聞きください。われわれも政府答弁を聞きたいと思いますから、外務委員会で十分やつていただきたいと思います。
  70. 林百郎

    ○林(百)委員 外務委員会でも、すでにやつておるのです。
  71. 椎熊三郎

    椎熊委員 やつておるとすれば、いいじやありませんか。
  72. 林百郎

    ○林(百)委員 外務委員会でやつておる政府答弁が、統一していない。條約局長は、日本側見解ソビエト側に強制することはできないと言つておる。そうしてこの問題は、連合国間で決定する問題だと言つておる。ところが岡崎君は、これを一方的に認定して言つておるわけで、條約局長外務大臣見解が違つておるわけです。この際、むしろ政府としても統一した意見天下に表明する必要があると思う。
  73. 椎熊三郎

    椎熊委員 私は、外務委員会でそういう質疑応答が重ねられておるとすれば、緊急質問たる値打はないと思う。従つて緊急性がないので、本日の上程反対です。すでに外務委員会質疑応答があり、政府答弁にも食い違いがあるということまで発見しておるならば、あと政府責任を問うだけの点で、本会議における緊急質問にはならない。緊急性を欠いておる。従つて本日これを上程することについては反対です。すでに院内で取扱つておる問題ですから……。
  74. 林百郎

    ○林(百)委員 政府見解が異なつておるときに、その政府責任を問うということは、国会としては最も重要な任務だと思うのです。それを椎熊君ともあろうものが、政府責任を本会議に問う必要はないというようなことを言うのは、あなたにも似合わない詭弁だと思います。
  75. 石田博英

    石田委員長 どうもお話合いがまとまらないようでありますから、時間の関係もありますので、日ソ関係並びにソ連代表部に関する緊急質問を本日の本会議上程することに賛成される諸君挙手を願います。     〔賛成者挙手
  76. 石田博英

    石田委員長 挙手少数従つて本日は上程いたさないことに決します。  なお次に出て参ります問題は、外務委員会において答弁食い違いがあるならば、外務委員会にまわして、さらに政府食い違い追究願つて責任を問われるなら問われるような措置が必要だと思いますので、外務委員会に回付するに賛成諸君挙手を願います。     〔賛成者挙手
  77. 石田博英

    石田委員長 挙手多数。よつて委員会まわしに決定いたします。  次に、行政協定に伴う富士山ろく等演習地接収に関する緊急質問取扱いをお諮りいたします。
  78. 林百郎

    ○林(百)委員 これは六にも出ておりますように、その後アメリカ態度か……。     〔「これはもう先ほどので済んでいるはずです」と呼ぶ者あり〕
  79. 石田博英

    石田委員長 本件は済んでおるという御意見がありますが……。
  80. 梨木作次郎

    梨木委員 そういう委員のささやきを言われては困る。
  81. 石田博英

    石田委員長 そういう御意見があつたことを紹介しただけのことです。
  82. 梨木作次郎

    梨木委員 これは、実際われわれの調査によれば、事実接收がどんどん行われております。この六日には、各民主団体の方から内容調査に行くということもわれわれ聞いておるし、非常に重大な国民的関心を呼んでおる問題てす。ことに富士山といえば、日本のいわゆる象徴みたいに言われておる。こういう富士山までも演習地に取上げて行こうという重大な問題を、われわれ国会において取上げて質問することは、きわめて重要であると思う。特に私は、今までのこの委員会での緊急質問取扱い方について、單に多数でやらせるとかやらせないとかいうことを事務的に片づけて行くということは、国会の権威のためにも、もつと慎重に各党各派で事の重要性を考えてやつてもらたいと思う。これは非常に重要なんです。
  83. 土井直作

    土井委員 今、この問題は終つたという委員長言葉でありますが、それは多分六の関係で御議論なつたからだと思うのであります。行政協定に伴う演習地接収に関する緊急質問勝間田清一提出のものは、すでに委員今回付になつております。ただこれは富士山麓という名称がついておりますけれども、演習地関係は同様であります。従つてこれを委員今回付にすることは当然だと思う。そうでなければ、六は生きて来るという前提になりますので、委員今回付に賛成いたします。
  84. 田中織之進

    田中(織)委員 委員会まわしになりました私の方の勝間田君の緊急質問は、富士山ろくに関する問題なんです。この問題は、国会全体としても実情を調査し、アメリカの企図しておることが、伝えられるようなことだとすれば、これはわれわれの立場からも阻止しなければならぬ問題だと思う。従つてこの十三の問題も、委員会まわしに賛成ですが、この問題はただまわすというだけでなく、委員会で十分取上げることを強く希望して、そういうことにやつてもらいたいと思います。
  85. 林百郎

    ○林(百)委員 先ほど申しました通り、勝間田君のが本会議でできないということになれば、ますますこの問題についてやらなければならぬ。富士山というのは一つの具体的な例であつて、各地でも農地が接收せられて、非常に農民が苦しんでおるわけです。本来ならば合同委員会に持ち込むとか、各政府間の折衝に持ち込むべきものを、向うの司令官が直接日本農民に命令を発して、どんどん接收して行くということは、日本人としてはどうしても見のがせないことです。従つて本問題に対してはつきりと、どういうふうにするということをきめてもらいたいと思う。従つてぜひ本会議に出していただきたい。
  86. 石田博英

    石田委員長 あなた方多数でと言われますが、大体一党だけの御主張で、あとの党の方が同意できぬことですから、そういうふうにするわけです。今の問題も、あなた方だけの御主張でありまして、あとはみんな委員会まわしという御意見のようでありますが、いかがでございましようか。
  87. 林百郎

    ○林(百)委員 共産党緊急質問を、自由党が許すとか、各党一致で許すということは、政治的立場が違つておりますからあり得ないと思うし、しかも、われわれにこの国会中一度だつて緊急質問を許していない。これでは国会も何もあつたものじやない。民主主義もへつたくれもない。自由党諸君が、民主主義などと口にしながら、昨年の十二月からこの六月までの国会共産党緊急質問一つも許さないで、民主主義を口に言う資格はない。君たちの名誉のためにも……。
  88. 石田博英

    石田委員長 各党の名誉のために御再考願えますか。     〔「願えません」と呼ぶ者あり〕
  89. 石田博英

    石田委員長 ほかの方はすべて委員会まわしの御意見ですから、それでは本件委員会まわしに決定いたします。  残つておる問題は、七の東京電力役員紛争及び電気事業経営に関する緊急質問と、中日貿易協定に関するものだけが残つておりますが、この件についてはいかがいたしましようか。  まず東京電力の方は、先ほどお話合いがついたようですが、これはいかがいたしますか。     〔「本日上程」「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  90. 石田博英

    石田委員長 本日上程のほかに御意見がないようですから、本日上程に決定いたします。  なお、五の中共貿易に関する緊急質問と、十四の北京で調印された中日貿易協定に関する緊急質問と、同じ問題が二つ出ておりますが、これは提出者側におかれまして御協議願い、どちらか一つにおきめ願つた上で、十分程度限つておやり願うことでいかがでしようか。
  91. 土井直作

    土井委員 私の方のは遠慮いたします。
  92. 石田博英

    石田委員長 それでは十四をおやり願うことで御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  93. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。  緊急質問に関する件はこれで終ります。     ―――――――――――――
  94. 石田博英

    石田委員長 次に郵政委員会から、私の手元に申入れがございますので、お諮りいたします。郵政委員会の方から、近くブラツセルで開催されます万国郵便会議に、議員三名を派遣したいという申入れがございました。その人選等についてはまだ正式に承つておりません。そこで、これを承りました委員長としての私の立場を表明して、御協議願いたいと思うのであります。それは、郵政委員会が派潰するとかしないとかいうことについての相談は、皆さん方の御協議できまることでございますが、ただこの間におきまして、将来のこともあると存じます。というのは、これには当然外貨が必要になつて参るのでありますが、その外貨については、一々大蔵大臣の承諾を得なければなりません。今後必要があつて海外議員を派遣する場合に、一々大蔵大臣外貨についての承認を得なければ、それが決定されないということであれば、議員派遣ということについての立法府の自主権が保てないのであります。これは今回独立最初に出て来た要求でありますので、その前提といたしましては、郵政委員会だけの問題ではなく、議員海外に派遣するという一般の問題として、大蔵省見解を前艇としてきめて行かなければならないという問題じやないと思います。その原則の建前をはつきりしておきまして、たとえば年間一定額外貨予算わくをきめて、そのわく内において、議院がみずから必要とする議員海外に派遣させるということにするのが筋道じやないかと考えますので、これを先に固めておかなければならぬのじやないかと考えるのであります。
  95. 椎熊三郎

    椎熊委員 委員長の、原則をきめておくことが必要だということには同感です。そうなければならぬと思います。独立後は、議員海外派遣は非常に多く要求される点があると思われるので、その予算措置等も、十分国会自体として考え、おくべきだと思います。ただ目下のところは、やはりそういう原則を認めつつ、大蔵省が持つておる外貨を使うよりほかに道がないのですから、それらも話をつけて行けるようにしてもらいたい。  さて、今田の郵政委員会からのお願いですが、ブラツセルにおける万国郵便会議は、わが国にとつては、終戦以後の国際会議として非常に大きなものであります。千幾つもの議題が出ております。そうして会議の日程は、一箇月以上に及ぶのであります。郵政委員会としては、常に郵政省当局報告等に基いて調査研究した結果、どうしても一度はこの会議に参列しておいて、国際郵便通信に関する一つ原則に触れておきたい。そういう考え方から、今回はどうしてもやつていただきたいという念願があるのであります。それに関しまして、外貨を使用する分についても、それぞれの大臣等においても幾らか了解しておるといつたようなこともありますし、了解してないとすれば、今の委員長のお言葉のように、国会自体派遣するかどうかという意思決定をして、それに政府をして従わしめるという行動に出てもらいたい。今回の会議は国際的に非常に重要な会議でありますから、これだけはぜひ協力してお認め願いたい。
  96. 石田博英

    石田委員長 それで、あらかじめこういうことを申し上げるのでありますが、前回選挙法に関する特別委員会諸君が、イギリスの総選挙を視察するためにヨーロツパに出張されました。その際に、外貨予算等についての立場から、大蔵省からの制限――実際は受けなかつたのでありますが、制限をしようとする意図がございました。そこで私が主として交渉いたしまして、そういうことなくして済みましたけれども、今後そういう問題が生じますと、立法府自主性が非常に保てなくなりますので、この問題は、衆議院自主性という立場と、本件に関する可否の立場は別な問題として考えてみたいと思いますし、ただいま報告しただけの今段階でございますから、その報告の段階に基いて、次会までに各派で御協議を願いました上で次会に大蔵大臣を招いて、正式に決定したいと思います。そうしてただすべきはただしたいと思います。
  97. 椎熊三郎

    椎熊委員 そういう御趣旨であるならば、やるかやらぬかということだけは決定されると思う。
  98. 林百郎

    ○林(百)委員 反対ではありませんが、何人派遣をするかといつたことについても、委員長にお聞きしたい。郵政委員会は、三名出すと言つて来ておるのですね。
  99. 石田博英

    石田委員長 そういうことです。
  100. 林百郎

    ○林(百)委員 費用はどこから出すのですか。
  101. 石田博英

    石田委員長 その点は事務総長から御説明を願います。
  102. 大池眞

    大池事務総長 この前、当委員会で御了解を願つておりました万国議員同盟等にも、本年度は加入する予定に相なつておりますので、予算折衝の際に、衆議院として一定数の海外派遣旅費というものの要求をいたしたのであります。その予算折衝中には、まだ完全に独立をしておりませんでしたし、また司令部の関係等もありまして、予算のわく等がそれぞれきめられておるわけであります。従いましてその問題につきましては、各省同じ條件に相なるわけであります。そこで御協賛を願いました予算そのものにおいては、本年度一ぱいは、各省をみな集めて、大蔵省海外派遣の金をとりまとめて持つておるわけであります。従いまして大蔵省の持つておる海外派濃用の費用は、各省の必要に応じて大蔵省が出すことになつております。ただいまの衆議院から派遣する件が決定されますれば、その分に要する費用を積算いたしたものを、大蔵省外貨予算場の方からこちらにまわしていただいて、衆議院が出す、こういうことに相なつております。衆議院ですでにまとまつております予算そのものでは、出す余地がございませんから、向うから持つて来て、それを差上げる、こういう形に相なります。
  103. 林百郎

    ○林(百)委員 そうすると、国会が派遣するということになるわけですか。外貨の割当を大蔵省からもらつて…。
  104. 大池眞

    大池事務総長 大蔵省から出すことになります。
  105. 林百郎

    ○林(百)委員 そうすると、その金は追加予算としてとるわけですか。
  106. 大池眞

    大池事務総長 話合いがつけば、大蔵省の方からその金を出す。これは、この前のサンフランシスコの会議の場合でもそうでございますし、その他、今まで数回参りましたものもそうでございます。
  107. 林百郎

    ○林(百)委員 名目は国会で派遣するのだが、金は大蔵省から出すということですか。
  108. 大池眞

    大池事務総長 そういうことであります。大蔵省がそういう金をとりまとめて持つて滞るわけです。各省から出す分を持つておるわけであります。
  109. 林百郎

    ○林(百)委員 その予算の費目は、何という費目になつておりますか。
  110. 大池眞

    大池事務総長 今庶務部長がちよつとおりませんので、費目をはつきり記憶しておりませんから、次会に申し上げます。
  111. 林百郎

    ○林(百)委員 これは、日数と一人当りの費用はどのくらいになりますか。
  112. 大池眞

    大池事務総長 それは全部計算して出すわけですが、いつ出て、どうやつて、どういうことを積算して向うへ要求すれば、向うから出すわけであります。
  113. 石田博英

    石田委員長 私の心配しておりますのは、来年度から、議員海外派濫費というものを国会で当然要求します。各省も当然要求します。しかし本年度は、一々の場合にあたつて大蔵省の承諾を得なければ派遣できないわけです。それでは国会自主性議員派遣という点で保てなくなるから、議員派遣ということについての一定の基準というものを国会自身が持つておく必要がある。その中から、国会が自主的に必要と認めるものを派遣するという建前にすべきものと私は考えておるのであります。
  114. 椎熊三郎

    椎熊委員 今の委員長のおつしやる趣旨を通すためなら、今回は非常にいいモデルになるわけですから、国会としてやるという意思決定をして、当然大蔵省がそれに従わざるを得ないという態度を、国会が強く示したらどうですか。大蔵省が出すといつたらやるというのでなしに、国会自主性を持つてやるということをきめたら、大蔵省は従わざるを得ないという原則になると思うのであります。それでありますから、私は本日為なた方の御用意を得ることができれば――会員会等におきましては、理事会もすでに各党一致して賛成しておりますので、当委員会がそれをお認め願えろならば、他の折衝は委員長にまかせておいてもいいと思う。日数その他旅費等は、事務的に計算してもらつてもいい。そういうことで行くという原則を確立することが、委員長主張を通すことになると思います。
  115. 林百郎

    ○林(百)委員 私の方は、本日急にお話を承つたのであります。一箇月の長きにわたり、一委員会から三名も海外へ派遣するということは、国会の運営上どういう影響を及ぼすかということ、並びに費用がどのくらいかかるかということについて、そういう犠牲を拂つてまで行かなければならないものであるかどうかという問題もありますから、本日ただちに私の方の態度は決定いたしかねます。そこで、きようはこの決定は延期していただきたい。
  116. 石田博英

    石田委員長 念のために申し上げておきます。会議は、七月の休会になつてからという見通しだそうであります。
  117. 土井直作

    土井委員 これは次会にしましよう。大蔵大臣も来るということですから……。
  118. 椎熊三郎

    椎熊委員 委員長の言つた趣旨を通すなら、やるやらぬということをきめておきたい。大蔵大臣に聞いて、できないからやらないというのでは自主性がなくなる。自主性を確立する建前からいつても、意思決定をしておくべきだと思います。
  119. 倉石忠雄

    倉石委員 椎熊君の言われる御趣旨も、われわれ同感であります。こちらで決定したら、政府は出さなければなりませんけれども、まだわれわれそれぞれ党の機関にも話しておりませんし、これはひとつ次会にお願いしたいと思います。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  120. 石田博英

    石田委員長 それでは、次会には大蔵大臣の出席を求めまして、私の疑問とする点などもただしておきたい。その点について各位の御同意が得られますならば、その点をただした後に御協議を申し上げて、次会に決定したいと思いますので、さように御了承を願います。     ―――――――――――――
  121. 石田博英

    石田委員長 次に、本日の本会議の議事についてお諮りをいたします。事務総長から御説明を願います。
  122. 大池眞

    大池事務総長 本日の本会議の日程に入る前に、ただいま御決定を願いました人事承認、すなわち日本国有鉄道監理委員会委員任命につき同意を求めるの件、佐藤善一郎君及び工藤義男君、両君任命の同意を求める件をお願いいたしまして、次に緊急質問として、ただいま御決定を願いました今澄君の、東京電力役員紛争及び電気事業経営に関する緊急質問田中織之進君の、北京で調印された中日貿易協定に関する緊急質問の二件を上げていただきまして、それから日程に入つていただきたいと思います。  日程第一でありますが、これは内閣委員長八木一郎君が御報告になりまして、これに関しては竹山祐太郎君外五名から修正案が提出になつておりますので、その修正案の趣旨弁明をお願いいたします。それから討論として、反対討論に井上良二君の通告がございます。  日程第二は、水産委員長川村善八郎君が御報告になりまして、反対討論として井之口政雄君の通告がございます。  日程第三は全会一致でございます。厚生委員会理事、丸山直友君が御報告になります。  日程第四は、地方行政委員会理事、吉田吉太郎君が御報告になりまして、これに対して反対の討論が、改進党の鈴木幹雄君並びに社会党の門司亮君のお二人の通告がございます。
  123. 倉石忠雄

    倉石委員 なお緊急上程として、地方行政委員会の消防組織法の一部を改正する法律案が上りましたら、お願いをしたいということであります。
  124. 大池眞

    大池事務総長 今おつしやいました地方行政委員会の消防組織法が上る予定になつておるそうでありますが、これが上りましたならば、緊急上程をお願いしたいということであります。
  125. 林百郎

    ○林(百)委員 日程第一ですが、この修正案説明を竹山祐太郎君がやるのですね。
  126. 大池眞

    大池事務総長 はあ。
  127. 林百郎

    ○林(百)委員 この修正案はどうなつておるのですか。委員会の決定は否決になつておるのですか。
  128. 大池眞

    大池事務総長 委員会では否決になつております。
  129. 林百郎

    ○林(百)委員 委員会で否決になつたものを、本会議で説明することになるのですか。
  130. 大池眞

    大池事務総長 はあ。
  131. 林百郎

    ○林(百)委員 委員会では原案がそのまま通つておるのですね。
  132. 大池眞

    大池事務総長 消防組織法の一部を改正する法律案と、通商産業委員会から、輸出取引法案が上る予定だそうでありますので、これもお願いしたいということであります。これは横田甚太郎君の反対討論があります。この二件だけを緊急上程願いたいということであります。
  133. 石田博英

    石田委員長 ただいまの緊急上程を御了承願えますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  134. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。なお本日の日程に関しては、事務総長の説明を了承するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  135. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。なお緊急質問並びに討論時間は、十分以内とするに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  136. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。なお、採決については、起立で御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  137. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。     ―――――――――――――
  138. 石田博英

    石田委員長 次に、この次の本会議は明後五日定刻より開会することにいたしまして、本運営委員会は十一時に御参集を願います。  なお、この際椎熊君から発言を求められておりますので、これを許します。椎熊君。
  139. 椎熊三郎

    椎熊委員 われわれの方で、戦犯者釈放要請に関する決議案というのを出すのですが、これを効果あらしめたいために、一党で出すよりも、各党共同提案の方が効果的だと考えまして、自由党にも社会党にもそれぞれ交渉中であります。これは命題、案文等はいかようにお直しになつてもけつこうであります。趣旨さえ通ればいいのですが、次の本会議の日までにまとめていただいて、次の本会議へそれを上程したいと思うので、それまでに御返事をお願いいたします。
  140. 福永健司

    ○福永(健)委員 ただいま椎熊君のお話の件は、私どもにおきましてもごもつともだと思いますし、至急研究いたしまして、なるべく御趣旨に沿うようにいたしたいと思います。
  141. 林百郎

    ○林(百)委員 第五の、消防組織法の一部を改正する法律案が緊急上程になりましたならば、私の方では立花君が討論に立つ予定ですから、あらかじめ通告しておきます。
  142. 石田一松

    石田(一)委員 あまりに反対討論をおやりになるならば、それは五分くらいにしてもらいたい。
  143. 石田博英

    石田委員長 石田一松君から、討論時間短縮の御希望がございましたので、次会にその御希望に沿つて御協議願うことにいたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後二時五分散会