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1952-05-24 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第50号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年五月二十四日(土曜日)     午後二時二十五分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 倉石 忠雄君 理事 福永 健司君    理事 土井 直作君       飯塚 定輔君    岡延右エ門君       菅家 喜六君    島田 末信君       田中  元君    田渕 光一君      橋本登美三郎君    柳澤 義男君      山口喜久一郎君    石田 一松君       椎熊 三郎君    松井 政吉君       梨木作次郎君    田中織之進君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 中野 四郎君         議     員 岡田 春夫君         議     員 小林  進君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  回付案取扱いの件  請願紹介提出期限に関する件  決議案取扱いの件  緊急質問取扱いの件  議員出席促進に関する件  本日の本会議議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 それでは本日の運営委員会を開会いたします。  初めに、回付案取扱いの件をお諮りいたします。  最初に、一般職の職員の給與に関する法律の一部を改正する法律案、これは前回保留になつてつたものでありますが、今回どういたしますか。今回もやはり保留で御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。  次に、公共事業令の一部を改正する法律案、これも前回保留でありますが、本日も保留するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。  次に、食糧管理法の一部を改正する法律案と、文部省設置法の一部を改正する法律案が、本日参議院から回付されました。事務総長から御説明を願います。
  5. 大池眞

    大池事務総長 食糧管理法の一部を改正する法律案参議院から修正回付して参りました要点だけを申し上げますと、米と麦の政府買入れ及び売渡し価格決定にあたりまして、生産者並び消費者の利益に資する目的修正をされて参りました点が五点ばかりございまして、第一点は、第三條第二項の改正でございます。米の買入れ価格決定にあたりましては、米穀の再生産の確保を旨とするという言葉を入れたいというので、この点が修正されて参りました。第二点は、第四條第二項であります。米の売渡し価格決定するにあたりまして消費者の家計安定を旨とするということを入れて参りました。第三点は、第四條の二に、麦の売渡し申込みに対しては無制限に買入れをするということで、無制限という言葉を入れて参りました。第四点は、第四條の二の第二項といたしまして、麦の買入れ価格決定にあたつては、昭和二十五年度と二十六年度との麦の価の平均を基準とし、それにパリテイ指数を乗じた価額を下らないものとするという点を改正して参りました。第五点は、第四條の三の第一項でありますが、麦の売渡し随意契約原則として、農林大臣がこれを不適当と認めるときは、入札による一般競争契約または指名競争契約のうち、農林大臣の選択する競争契約によるということに直つて来ております。第六点は、四條の三の三項でありまして、麦の売渡し価格決定にあたつては、その家計費、米価その他の経済事情を参酌し、消費者の家計安定を旨とするというぐあいに入れて参つております。以上六点の改正が、食管法の一部改正であります。  文部省設置法の一部を改正する法律案参議院修正は、第二十四條の表の中を修正して参りました。これは著作権審議会についての諮問事項のうちに、「その他著作権に関する事項」とありましたのは、広範囲であるからこれを削除するということで、削除して参つております。それから附則の方で、第一項を修正をして、平和條約の効力がすでに発効してしまいましたので、施行期日を公布の日からというぐあいに修正して参つております。附則の第三項の修正は、ただ表現の仕方をちよつとかえたにすぎません。まつたく字句の修正であります。附則の第六項の修正は、現在の定員を基礎に数字を改めただけであります。それだけが文部省設置法の一部を改正する法律案修正回付であります。
  6. 土井直作

    土井委員 この回付案に対しては、わが党としてまだ十分審議しておりませんから、次会にお願いいたします。
  7. 石田博英

    石田委員長 この二件の回付案は、次会に延期するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  9. 石田博英

    石田委員長 次に、会期大分終りに近寄つておりますので、請願紹介提出期限の件をお諮り申し上げておきたいと思います。  大体今月末ぐらいまでということにしておきたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  11. 石田博英

    石田委員長 次に、決議案取扱いの件をお諮りいたします。  最初に、領土に関する決議案、これは前回通り留保で御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 椎熊三郎

    椎熊委員 きようつてもらえないですかね。本人は、きようつてもらいたいと言つているのです。
  13. 石田博英

    石田委員長 これは外務委員会にまわした方がよいのではないですか。
  14. 椎熊三郎

    椎熊委員 それじや、きようは留保しておいてください。党に帰つて相談してみます。
  15. 石田博英

    石田委員長 それじや、きようは留保いたします。  次に、木村法務総裁不信任決議案をおはかりいたします。これは説明は承つておりますから、あらためて承るまでもないので、本日上程するかいなかをお諮りいたします。本日上程するに反対諸君挙手を願います。     〔反対者挙手
  16. 石田博英

    石田委員長 挙手多数。よつて本日は上程しないことに決定いたします、  次に、中華人民共和国ソ同盟及び東欧諸国との自由な貿易打開に関する決議案をお諮りいたします。御説明を願います。
  17. 梨木作次郎

    梨木委員 わが党から出しております中華人民共和国ソ同盟及び東欧諸国との自由な貿易打開に関する決議案、これは現在吉田政府のもとにおきまして、中国、ソ同盟その他東欧諸国との自由な貿易が禁止あるいは制限されておりまして、そのために非常に日本の経済に困窮と破壊をもたらしておるのであります。これらの国々との貿易打開に関する要望というものは非常に強くなつて、今やほとんど全国民の輿論となつて来ておるのであります。そういう状態でありますから、この際この決議案を本会議に上程せられまして、この国民要望に沿うよう政府処置されることを要求することが、きわめて重要であると思うのでありまして、本日ぜひともこれを上程されんことを希望いたします。
  18. 石田博英

    石田委員長 この決議案についての説明は承りました。御意見がございますか。
  19. 倉石忠雄

    倉石委員 これは、とにかくきよう保留したらどうです。
  20. 田中織之進

    田中(織)委員 この決議案の趣旨については、実は同様なことをわれわれも計画しております。しかし、きよう初めて出ておる関係でありますから、できれば一緒にやりたいと思いますので、しばらくお待ちを願いたいと思います。
  21. 石田博英

    石田委員長 本決議案は本日は留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  23. 石田博英

    石田委員長 次に、緊急質問取扱いをお諮りいたします。緊急質問は四件出ておりますが、本日は各派のお申合せで、重要法案が本会議に上程せられるようでありますので、次会に御相談申し上げたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  25. 石田博英

    石田委員長 次に、前回運営委員会におきまして、田渕君から特に御発言がございました議員出席を促進する件でありますが、私の責任においてその具体案を立案してお諮りするということを前今申し上げておいたのでございます。そこで私といたしまして考えました点をお諮り申し上げます。  第一点は、通常国会が開会されてから今日までの間、本会議が開会せられましたのは四十四回であります。その四十四回の本会議に、三分の一未満しか出席していない人たちのところで一応線を引きまして、その諸君は、はなはだ私どもとしては残念でありますが、請暇許しを得たのは別として、特別に請暇許しもなく三分の二以上欠席した人の氏名を発表する、これが第一点であります。  第二点は、あとで原文を読んでもらいますが、全議員に対しまして、今日こういう事情にあるからぜひ出席してもらいたいということを、一応本日議長名をもつて通達をいたしまして、それでなお五日以内程度に登院をされない諸君、あるいは何らかの手続をとられない諸君に対しては、正式に招請状を発する。招請状を発しますと、今度は国会法に基きまして、招請状が発せられてから一週間以内に登院しない諸君は、懲罰委員会に付されることになります。そういう手続をとりたいと存じますが、いかがでございましよう。これは私の案であります。
  26. 石田一松

    石田(一)委員 ただいま後段におつしやつたことについては何ら異議はないのです。しかし三分の二以上欠席した者に対して、その氏名を発表するということは、要するに一つ懲罰的な方法だと思います。その点は、今日議長がわざわざ議長名をもつて出席を要求するよう通達をし、一週間たつた後に、それに応じなければ国会法上の問題になるわけですが、こういう通達がとられた後ならば、そういう懲罰的な方法を講ずるのも当然です。しかし今まで確固たる処置をとらないでおいて、過去における三分の二以上の欠席者に対して――もちろんこれはいい人じやない、悪いけれども、それに対して何ら法的根拠のない処置を、いわば本人の今後の選挙等の死命を制するような重要な処置がなされるということは。……(「ふまじめな議員を弁護することはいらぬじやないか」と呼ぶ者あり)そういう簡単なものじやない。扱い方の問題です。     〔発言する者多し〕
  27. 石田博英

    石田委員長 静粛に願います。
  28. 石田一松

    石田(一)委員 これは弁護するわけじやございませんけれども、手順としては、まずあとのことをおやりになつて、しかもなお成績が悪いときにこの処置がやられるのならば何も言うわけじやありませんが、まず三分の二以上の欠席者を発表してしまつて、それと同時に、あわせて招請状を発するということは、委員長としてはちよつと考えなければならぬのではないか、こういうことであります。
  29. 石田博英

    石田委員長 今の石田一松君のおつしやつたことについては、実は自分でもよく考えたのであります。無警告懲罰を加えるようなことになりはしないかと考えました。しかし本来私どもは、もうすでに会期も大半過ぎておる、警告の有無にかかわらず、議員出席するということは国民に対するわれわれの義務である。それで、半分くらいにしようかと実は思いましたが、それでは酷だから、三分の一ということにして、請暇手続を得てある者はそれから除く、まつたくずぼらというとおかしいが、国会規則を完全に無視し、議会を無視した人だけがやられるわけなんです。それはやはりこの際やつておかなければ、やむを得ないのではないか、すなわちこれから三分の一といつたところで、あとはわずかなんですから、そうでなくて、あと残つたきわめて重要なときに出席してもらうためにも、その方がよいのではないかと考えて、そういうふうなことを勘案いたしましたのが私の案でありまして、御賛成を得られるならばけつこうでありますが、案をつくつて来るということを約束したので、つくつてみただけであります。
  30. 石田一松

    石田(一)委員 私は、三分の一ということにも相当の疑義を持つておるのです。それは三分の一出席して、三分の二は出ない、こういう状態だとすれば、要するに定足数の問題から考えても、何らここの審議に対して影響を與えておらず、実際においては数は違いますが、そういうことも言える。そういうことも考えて、これは何でもないようですけれども、これがもし新聞あるいは雑誌、ラジオ等に出るということになれば、相当国民が興味を持つて見るところの大問題です。(「それがためにやるのです」と呼ぶ者あり)それだからやるのだといつても、出るのは、これをやるといえば出るでしよう。やつてしまつてあとで来たからといつても、その効果はなくなつておる。それよりか、これをやるということを通告することが先決問題です。それで、この人たちがあわててでも登院して来るというのならば、何もすることはない。
  31. 石田博英

    石田委員長 申し上げますが、私ども手元に、実は調査したものがございます。そうすると、ただいまの御発言の結果は、新聞社諸君に、それでは三分の二以上休んでおる議員はだれだれかと聞かれた場合に、私は教えないわけに参りません。うそをつくわけにも行かぬし、答弁を拒否する根拠もありません。その点はあらかじめ御了承を願います。
  32. 石田一松

    石田(一)委員 それはやむを得ぬ。
  33. 福永健司

    福永(健)委員 議長が積極的に発表したのではなくて、新聞社が調べて発表するというのならば、しかたがない。
  34. 菅家喜六

    菅家委員 登院しておつても、本会議出席しないという者もある。
  35. 石田博英

    石田委員長 副議長から御発言があります。
  36. 岩本信行

    岩本議長 今の石田君の提案とかみ合せて、どうしても考えていただかなければならないのですが、御承知ように、本会議のある場合には、原則的に委員会は休んで、本会議に全部出てもらうのだということになつております。但し衆議院規則第四十一條によつて議長許可を得て委員会を開く、こういうことになつておるわけです。そこで、本会議のある日を除いた月水金委員会は、開いてもらつて、本会議のある日は午前中にしてもらう。しかもどうしても急を要する場合は、議長許可を得て委員会を開く。この方法をとらざる以上、今の処置をやりましても定足数に達しない。今の処置も絶対必要でありますけれども、この原則を守らぬ以上は定足数に達しない。だから委員会は、何とか本会議のない日に勉強してもらつて、あるいは本会議のある日だけは午前中とか、こういうことをやつてもらわざる以上、この督促をしても、実は定足数に達しない、こういうことになるわけです。
  37. 松井政吉

    松井(政)委員 その点もある。
  38. 石田博英

    石田委員長 懇談に移します。     〔速記中止
  39. 石田博英

    石田委員長 懇談をとじます。
  40. 石田一松

    石田(一)委員 私は、言いたくなかつたのですけれども、こういうことになるならば、それじや申し上げます。ちようど幸いなことに、前国務大臣の山口さんもおいでになつておるが、第一、議長がおつしやつたように、本会議における定足数が足りないという問題は、それは少くとも野党がその責任を負うべきじやないのです。與党が三百名からの人数を擁していて、定足数が三分の一に達しない、要するに、審議が思うように行かぬということのために、全般的にこれが発表されるなどということは、與党自体の不勉強の責任を、野党にまでかぶせて行こうというように見える。要するに野党は、建設的な意見を述べて批判をするが、必ずしも今の政府を絶対的に支持して、強力にこれを推進し、国会で何とかまとめて行かなければならぬという責任を負つておるのではない。野党としては、時には政府のやり方について反対し、全然審議を終らせぬようにしようという戦法もあるわけなんです。そういうわけですから、定足数が足りないからこれをやるというのだつたら、大いに與党責任を持つて、毎日百五十名の人を集めて出席なさればよろしいと思うのです。それを野党にまで及ぼすということは、ちよつと行き過ぎておる。しかし道義的な問題としてはわかるのです。わかるけれども、強硬にやるということはどうかと思うのです。これはここにいらつしやる山口さんもたびたびおつしやつたことであつて定足数の問題を與党が云々しなければならぬという、そんなばかなことはないと、強硬な意見をお吐きになつておる。その通りであつて、これは手続をふんでおやりになることがほんとうである、私はこう言つておるのです。
  41. 石田博英

    石田委員長 提案者として、今の御発言にお答えいたします。與党野党ということですが、法案を通過させる責任というものは、もちろん言うまでもなく與党です。しかし議員として議会出席するということは、反対賛成というようなこととは別の問題で、当然出席すべきだという考え方に立つております。
  42. 田中織之進

    田中(織)委員 その問題は、與党野党ということを問わないで、要するに、われわれが本来の義務を忠実に実行するということのために取上げられたことなんです。その意味から見れば、委員長のこういう提案がなされたということ自体一つ意味があると思うのです。そこで、結論は石田一松君と同じになるわけでありますが、後段の点を励行することによつて、私は十分目的を達すると思います。三分の二以上欠席しておる者の氏名を発表するという点は、当然のことを怠つておるということにはなるわけなんですけれども事前に何ら処置をとらずに、抜打ち的にやることはどうかと思いますので、その点は石田一松君と同じように、後段の点だけに処置を願うようにしていただきたいと思います。
  43. 倉石忠雄

    倉石委員 田中さんのお話ですが、これがきよう初めて問題になつたことならば、一応田中さんのお説もうなずけるのでありますけれども田中さんが委員会おいでなつたときであるかどうか知りませんが、数回にわたつてこのことは論議されておるのであります。そこで今そういうお話委員長から出たのでありまして、私どもとしては、與党だとか野党とかいう立場でなくて、国会議員として、国民を代表して国政の審議に当るという建前から、議員警告を発することは当然なことだ、むしろ私はおそかつたと思うのでして、これはぜひ決定してやつていただきたいと思います。
  44. 岡田春夫

    岡田春夫君 さつきの委員長案というのを聞いておると、衆議院の本会議のある日、こういうように限定をされようです。これはいろいろ根拠があつてやられたのだと思うのですが、ほんとうは、出席するという本来の考え方から行けば、本会議のある日ということに限定する必要はない。会期中であるという意味において、本会議がなくても委員会があるのは当然なんだし、そうすると、本会議に限定して、そのときの出席を考えるということは、これは衆議院の本会議の出欠の問題に関連して考慮されておることになる。登院率の問題ということになると、本会議の問題だけに限定しないで、全会期を通じて見るべきものだと思うのです。もちろん請暇を要請した場合とか、自然休会ような形をとつておるときというようなことは、常識的に判断すればわかるわけですから、全会期中を通じてやるべきものじやないかと思うのですが、この点をことさらに本会議日だけということにしたのは、どういう根拠ですか。
  45. 石田博英

    石田委員長 提案者としてお答え申し上げますが、私が本会議だけということに限定しましたのは、御承知ように本会議は一日おきに開かれるのです。だから旅行等は一日で行つたり来たりできるわけでないので、大体本会議の日にちを見て行けば、そう不公平でないものが出て来る。それから委員会は、自分の所属している委員会が開かれていない日もありますので、そこまで登院を調べることは、むずかしいことかと思うのです。  ちよつと懇談で御相談申し上げます。     〔速記中止
  46. 石田博英

    石田委員長 懇談をとじます。  懇談のうちに、一、二度強い御反対がございましたけれども、大体原案賛成の御意見が圧倒的多数でございます。この種類のことに対して採決等方法を用いたくございませんから、圧倒的多数の空気を御承認願いまして、さよう決定したいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  47. 石田博英

    石田委員長 そこで、具体的な氏名の点でありますが、ただいままだ、氏名原案のうちで、請暇等手続を調べなければなりませんから、きようは間に合わないかもしれません。よく慎重に調査した上で発表いたします。疎漏と間違いのないように厳重にいたしたいと思います。
  48. 田中織之進

    田中(織)委員 きまつたことはよろしゆうございますが、氏名の発表については、事務局で十分調べた上で、各党から議運の委員も出ておるのですから、事前に連絡をとつて、間違いのないように願いたい。
  49. 石田博英

    石田委員長 間違いのないようにいたします。しんしやくするという意味じやなくて、調査の結果が疎漏でないかどうかということを調べるための御相談は申し上げます。全員集まつたところで、秘密会で御相談を申し上げます。  それから、本日議長名をもつて差出します手紙の原案を朗読していただきます。
  50. 大池眞

    大池事務総長 それでは私から朗読いたします。  本会期も愈々終りに近づき重要議案山積しておりますが、議員登院成績が悪いために、議院運営委員会で問題となり、正規手続を経ないで欠席の多い者は、これを公表することになりましたから、正規手続による欠席の外必ず登院されるよう議長より要請します。
  51. 石田博英

    石田委員長 これについて御意見を伺いたいと思いますが、懇談にいたします。     〔速記中止
  52. 石田博英

    石田委員長 懇談をとじます。  それでは議長よりの勧奨文については、ただいま朗読の通り決定いたします。
  53. 石田博英

    石田委員長 次に、本日の本会議議事の件をお諮りいたします。事務総長から御説明を願います。
  54. 大池眞

    大池事務総長 本日の本会議議事は、ただいまお手元に差上げてあります通り議事日程といたしましては、農産物検査法の一部を改正する法律案だけでございます。農林委員長松浦東介君が報告をされまして、共産党が反対でございます。  議事日程はこれだけでありますが、労働三法が本日上るために、労働三法を緊急上程してもらいたいという申出があります。労働三法が上程になりました場合、各派修正案等が出ておりますので、その各派修正案についての取扱いをおきめ願いたいと思つております。大体ただいま修正案の出ておりますのは、小会派の出しております共同修正案と、社会党から出ておりまする修正案と、改進党から出ておる修正案があります。要するに、三派から各案についてそれぞれ修正案が出ておりますので、修正案が九件あるわけであります。従いまして、三案を一括して議題といたした場合に、各修正案の御説明は、その際に一括してお願いできますが、採決の場合に、これをどういうぐあいに採決するかということおきめ願いたいと思います。事務的に考えて一番簡明でいいのではないかと思いますのは、小会派修正が一番遠うございますから、小会派の出しました修正案をまず第一に採決して、その次に社会党の出しました修正案が遠うございますから、これを採決願う。この際に、小会派が出しました修正と、それから社会党の出しました修正には共通部分がございまして、その共通部分は第一回目の採決決定しておりますから、その部分を除きましてそれ以外の修正部分採決いたす。その次が改進党の修正案でございまして、それを採決いたします場合に、前の修正案部分共通部分がございますから、これまたそれを除きまして採決をお願いする。そこで三案の採決が済みまして、それがもし否決になりますれば、残るものは原案でございますから、最後委員長報告原案につい一て御採決を願う。一案について四回の採決がございます。次に、他二案についおのおのそういよう採決を願いますと、結局採決は全部で十二回になりますが、そういう扱いでお願いを申し上げたいと思います。
  55. 椎熊三郎

    椎熊委員 十二回のうち最後原案に対する採決だけは記名投票にして、他は起立採決でどうですか。
  56. 倉石忠雄

    倉石委員 みんな起立でいいでしよう
  57. 石田博英

    石田委員長 ちよつと懇談に移します。     〔速記中止
  58. 石田博英

    石田委員長 懇談をとじます。  それでは採決方法は、一番最初原案採決、つまり労調法原案に対する採決だけ記名投票あと起立採決ということで御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  59. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。
  60. 大池眞

    大池事務総長 この三案は一括上程いたしまして、労働委員長の島田さんが報告をされ、修正案の趣旨弁明といたしましては、改進党の森山飲司君、社会党の前田種男君、社会党第二十三控室の青野武一君、この三人から逐次修正案の御説明を願いまして、これに対して賛成反対の討論になるわけであります。ただいま出ておりますところでは、共産党から反対討論として柄澤登志子君、それから労農党から反対討論として中原健次君、社会民主党から小林君の通告があります。
  61. 倉石忠雄

    倉石委員 自由党は、賛成討論に船越弘君が出ます。
  62. 大池眞

    大池事務総長 そうすると、船越君が最初になります。
  63. 椎熊三郎

    椎熊委員 改進党は、石田一松君が反対討論をいたします。
  64. 土井直作

    土井委員 社会党は、熊本虎三君が反対討論をいたします。
  65. 石田博英

    石田委員長 そこで討論時間及び小会派発言についてお諮りしたいと思いますが、懇談にいたします。     〔速記中止
  66. 石田博英

    石田委員長 それでは、お話合いがついたようでありますから、懇談をとじます。  委員長報告並びに修正案説明は、おのおの二十分ずつかかるようであります。討論の時間は、全部十五分以内ということにいたしまして、小会派はお一人におまとめ願いたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼び者あり〕
  67. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  なお、次回の本会議でありますが、次会は火曜日の定刻から開きます。運営委員会は、同日午前十一時に御参集を願いたいと思います。     ―――――――――――――
  68. 石田博英

    石田委員長 次に、ヘルシンキのオリンピツク選手派遣費についてですが、費用がなかなか困難であるので、その呼び水の意味で、国会議員が醸金するということについてお諮りをいたします。これは寄付ですから、反対の方からはいただくわけには参りません。賛成の方から五百円ずついただくことにいたしたいと思いますが、いかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  69. 石田博英

    石田委員長 それでは御反対の方は、事務総長までお申出を願います。  次に、椎熊君から御発言があります。
  70. 椎熊三郎

    椎熊委員 今までのお話と全然別個な問題ですが、議院内の運営上に関することで、とりきめをしておいてもらうと便利だと思つて、先般来運営委員長と下相談をしておきました。それは、国会開会中の議員食堂利用の件ですが、このごろ非常に議員食堂は込み合つていて、議員以外の人等もあそこを利用しておる場合が間々あるのであります。これがまた議員としては当然そういうことも必要なことで、必ずしも禁止すべきでないのですが、ただ議員以外の外部の人を交えた宴会などに利用する場合、今までどこで許可していいかわからない状態であつたのです。そこで運営委員長に届け出て、運営委員長が適当と認めたら許可する、不適当と思つた許可して相ならぬ、そういうふうに、運営委員長の判断で許可をきめるということにしておいてもらうと、われわれ使う場合に責任の所在が明白になるので、たいへんいいと思うのですが、御賛成を願いたいと思います。
  71. 石田博英

    石田委員長 はなはだ迷惑な話だけれども、やはりある程度の整理の必要はございますので、それでは御了承を得るならば、私の手元で公平に整理をいたしたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  72. 石田博英

    石田委員長 なお、梨木君から御発言があります。
  73. 梨木作次郎

    梨木委員 先ほど議長から、登院の問題について、登院成績の悪い人に対しては氏名を発表し、勧奨状を出すということが決定されたわけなんですが、この問題に関連して、本会議並びに委員会の定足の問題は、今後議長並びに委員長において厳重に励行してもらいたい。われわれがこの問題を提出した場合には、いついかなる場合にも取上げて、国会法並びに衆議院規則通り実行とてもらいたいと思う。この点を特に要望しておきます。
  74. 石田博英

    石田委員長 承りおきます。
  75. 田中織之進

    田中(織)委員 本日保留になりました一般職の職員の地域給に関する問題その後両院の間の話が進んでおることはわれわれも承知しておりますけれども、できるだけ早く処理するように、大体次回の運営委員会あたりに目標をきめていただきたいと思うのです。
  76. 石田博英

    石田委員長 わかりました。早くするようにいたします。  本日の本会議の開会時刻は、労働委員会が上り次第ということにいたします。  本日はこれで散会いたします。     午後三時二十八分散会