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1952-05-22 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第49号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年五月二十二日(木曜日)     午後一時四十二分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 倉石 忠雄君 理事 土井 直作君       飯塚 定輔君    岡延右エ門君       岡西 明貞君    菅家 喜六君       高塩 三郎君    田中  元君       田渕 光一君    中川 俊思君       柳澤 義男君    椎熊 三郎君       長谷川四郎君    松井 政吉君       梨木作次郎君    田中織之進君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 中野 四郎君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 五月二十日  委員押谷富三君辞任につき、その補欠として野  原正勝君が議長指名委員に選任された。 同月二十二日  委員寺本齋君辞任につき、その補欠として田渕  光一君が議長指名委員に選任された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  回付案取扱いの件  決議案取扱いの件  緊急質問取扱いの件  本日の本会議議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 これより本日の運営委員会を開会いたします。  初めに、議長から発言を求められておりますので、これをお願いいたします。
  3. 林讓治

    林議長 この際、議長から諸君にお考えをお願いいたしたいと思うことがあるのであります。それは、ほかでもありませんが、川崎君と風早君に対する懲罰に関係したことであります。川崎君につきましては、すでに委員会審査終つて報告を受けておりまして、風早君につきましては、目下審査中と聞いております。ところで議院運営委員会では、さきに平和條約の発効に伴う広範囲の恩赦も行われておりまして、この両君に対する懲罰を免除するように、議長において考えてほしいとの御要望もあつたようなことでありますが、議長といたしましても、この御意見はごもつとものことと思いながらも、立法府におきましては、恩赦にかわるべき方法もありませんので、どうともならなかつたのでありますが、懲罰よう院内秩序罰は、恩赦精神から申しまして何とかいたしたいものと思いながら、今日に立ち至つておるのであります。それをどうすることもできませんが、衆議院満場一致で議決いたしました二月二十一日の恩赦に関する決議精神からも、條約発効以前の院内懲罰についてだけは、許せるものがあれば許しておきたいと思いますので、議事運営上の悪例を残さぬように、風早君の懲罰につきましては、委員会審査を留保されるようにおとりはからいをいただきたい。また川崎君の場合は、委員会報告を撤回していただいて、そのままに留保しておかれるようにお願いいたしたいと思うわけであります。どうか私のお願いにつきまして、これをいれていただけばたいへん仕合せと思います。
  4. 石田博英

    石田委員長 ただいま議長から御発言がございました。これを了承するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  6. 石田博英

    石田委員長 次に、回付案取扱いの件を議題にいたします。最初に、一般職の職員の給與に関する法律の一部を改正する法律案取扱いをお諮りいたします。
  7. 倉石忠雄

    倉石委員 本件につきましては、私ども今各派と話合いを進めようといたしておる途中でありますので、本案は保留していただきたいと思います。
  8. 石田博英

    石田委員長 これを本日留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  次に、公共事業令の一部を改正する法律案取扱いについてお諮りいたします。
  10. 倉石忠雄

    倉石委員 これも前段同様にお願いいたします。
  11. 石田博英

    石田委員長 それではこの件も本日留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  13. 石田博英

    石田委員長 次に、決議案取扱いの件をお諮りいたします。最初に、領土に関する決議案はいかがいたしましようか。
  14. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは本日は保留していただきたいと思います。
  15. 石田博英

    石田委員長 これを本日留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  次に、木村法務総裁不信任決議案取扱いについてお諮りいたします。
  17. 梨木作次郎

    梨木委員 不信任案というものは、いつまでもこれをたなざらしにすることは、不信任を出された本人の心境を察してもいかがかと思うのでありまして、特にこの木村法務総裁に対する不信任案は、時局上非常に重要でありまして、ぜひとも本会議にかけまして処理すべきものだと思うのであります。これを單なる党利党略から、いつまでも放置しておくということは、国会運営上からもいかがかと思うので、ぜひとも本日の本会議に上程されんことをお願いいたします。
  18. 椎熊三郎

    椎熊委員 本日は、この委員会開会の劈頭に議長から丁重なる御提案がありまして、懲罰問題のごときも非常に機宜に適したようなおとりはからいを願つた、われわれにとつて非常にめでたい日ですから、こういう日に不信任案をやるというようなことは、同意いたしかねる。もつと適当な日にやつていただきたい。
  19. 石田博英

    石田委員長 椎熊君の御発言に、梨木君御賛成願えませんか。
  20. 梨木作次郎

    梨木委員 反対です。
  21. 石田博英

    石田委員長 それではやむを得ませんから採決いたします。梨木君主張の、本日上程しろということに賛成諸君挙手を願います。     〔賛成者挙手
  22. 石田博英

    石田委員長 賛成一名。よつて本日は上程しないことに決定いたしました。     ―――――――――――――
  23. 石田博英

    石田委員長 次に、緊急質問取扱いの件を議題にいたします。
  24. 椎熊三郎

    椎熊委員 肥料需給に関する緊急質問は、小林君の都合で、本日保留してもらいたいということです。
  25. 石田博英

    石田委員長 それでは本日は、その他の緊急質問もあわせて、これを留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  27. 石田博英

    石田委員長 次に、本日の本会議議事の件をお諮りいたします。
  28. 大池眞

    大池事務総長 本会議議事は、本日は日程前にお願いするものはございませんで、日程に入りまして、日程第一は、先日当委員会で御説明願いました議院に出頭する証人等の旅費及び日当に関する法律の一部を改正する法律案でありますが、これは議院運営委員会中川庶務小委員長から趣旨弁明がございまして、これは満場一致でございます。それから日程第二は、運輸委員長岡利右衞門君が御報告になりまして、これも全会一致の案でございます。日程第三は、建設委員淺利三朗君が御報告になりまして、これも全会一致でございます。日程第四、第五、第六、これは一括議題でございまして、法務委員長佐瀬昌三君の御報告で、反対討論梨木作次郎君、それから日程七から十までの四件は、大蔵委員会理事宅則義君が御報告になりまして、共産党反対反対討論として深澤義守君。反対共産党だけでございます。
  29. 石田博英

    石田委員長 本日の日程に関しての事務総長の説明を了承するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  次回の本会議は二十四日定刻より開会いたします。運営委員会は午前十一時に御参集を願います。     ―――――――――――――
  31. 椎熊三郎

    椎熊委員 先ほど議長さんから御発言があつた際に申し上げようと思つていたのでありますが、日程相談等もあつたものですから御遠慮申し上げておつたのです。今この委員会議題が全部処理されたようですから、この機会懲罰の問題で一言ごあいさつを申し上げさしていただきたいと思います。  この問題につきましては、いずれわが党といたしましては、党の責任者議長のところに、またこれを取扱われた方のところにもごあいさつに出かける心組みではおりますけれども、私ども当面の関係者でありましたし、当委員会において丁重なるお扱いがあつたわけでございますから、この機会に申し上げておきたいのでありますが、この時宜に適したる御処置をいただきまして、本人の名誉のためはもとより、われわれ同僚一同として喜びにたえません。議長のごあつせんに対しましては深く御礼申し上げます。なお取扱われた方々の寛容なる御態度には感謝の意を表します。いずれ正式にごあいさつに参りますが、とりあえず御礼を申し上げておきます。
  32. 石田博英

    石田委員長 梨木君は別にごあいさつはありませんか。
  33. 梨木作次郎

    梨木委員 別にありません。
  34. 田渕光一

    田渕委員 私は本日は遅くなりますので、今の問題については倉石国会対策委員長に私の意思を表明いたしておいたのであります。懲罰委員の一人といたしまして申し上げたいことがありますけれども、これは私は今は申し上げません。しかしかくなつたということも、結局国会運営から来ておることであります。というのは、やはり野党各位の御協力を煩わさなければならぬ。それは登院数の少いことであります。それで私、議長にお尋ね申し上げたいのでありますが、会期あと十五、六日に迫つておりますのに、百三十余件もの法案がありまして、衆議院に百件からかかつております。しかるに昨日の本会議を見ましても、わずかしか議席についておりません。そこで共産党梨木君から定足を言われる。法務委員会に行つて見ますと、これもごくわずかしかいない。そうして、きよう法務委員会を流会してくれるならば、きようの本会議の定足は言わぬというような、要するに脅迫を受けてまでわれわれはの国会運営を考えなければならぬ。こういう状態は、きのうきよう始まつたことではありません。私たちは当選以来、非常に登院数が悪いので、幣原議長以来、この登院ということについて非常にやかましく言つて来たのであります。もつとも、幣原議長は老齢でもあられるから御遠慮申し上げておつたのでありますが、あぶらの乗り切つた、やればやれる林議長は、この状態をなぜ黙視しておられるのか、なぜ議長としての権限が行使できないのか。国会法あるいは衆議院規則によれば懲罰規定もあります。あるいは衆議院規則には請暇規定もありますが、こういうものも議長は何ら適用されない。われわれまじめに登院しておる者がまじめにやつておるのに、その留守中、あき巣ねらいのごとく選挙区に帰つて選挙運動をやつておる者がある。ところが選挙一区の方では、選挙運動に帰る者がまじめで、国会におる者は選挙区を無視しておるのだというような陳情などもあるくらいです。従つて野党からいつも定足を言われ、それが批判の的になる。これを妥協するところに、私は国会運営の明朗さを欠く点が多々あると思います。ゆえに、こういうふまじめな議員に対して、議長はどういう御処置をおとりになるか、それをまず承りたい。
  35. 林讓治

    林議長 今までおつしやつたことはごもつともでございますが、各議員に対しましては、今までも委員長などを通じまして、ぜひ御出席を願いますように絶えず慫慂はいたしております。この成果の上らないことは遺憾に存じますが、今後において、これに対していかなる処置をとるかということは、各位の御自覚にまつて出席願うように、各党派各位に御相談申し上げたいと考えております。
  36. 田渕光一

    田渕委員 私は、いつも聞きあきたような、そういう抽象的なことを今日聞こうとは思つておりません。かりにも衆議院の、ほんとうにわれわれの尊敬しておる議長のお言葉とも思えません。優柔不断も事によります。会期あと十五、六日で、大多数の法案を上げなければならぬというときに、あるいは四百六十六名記名投票をしなければならぬものが、百名そこそこで、絶えず三分の一の議員がおらないということは、これは病気ばかりではない。国会議員ならば、会期中国会に出て来るのは当然であるが、それが出て来ない。だれが出て来ないか。これは警務部議員出席の表を見ればわかることです。この特に出席の悪い議員についてだけでも、招請状をお発しになるというところまで心を配られたかどうか。懲罰規定によりますと、これは議長はもちろん御承知だと思いますが、国会法第百二十四條には「議員が正当な理由がなくて召集日から七日以内に召集に応じないため、又は正当な理由がなくて会議又は委員会に欠席したため、若しくは請暇の期限を過ぎたため、議長が、特に招状を発し、その招状を受け取つた日から七日以内に、なお、故なく出席しない者は、議長が、これを懲罰委員会に付する。」こういう規定があります。これがまず一番適用される規定だろうと思います。それからもう一つ衆議院規則の第百八十一條から百八十五條までには請暇日規定が厳然とあります。さらにもう一つ国会議員滞在手当というのは、今日一日千円であります。ひとつも国会に来ないで、滞在手当を三万円ずつもとつておるということは、私は国民に相済まぬことであると思う。これは議長がおとなし過ぎるからこういうことになると思います。議長は今日ただちにこういう者を呼んで、登院率の悪い者を指名して招請状を発せられて、なお悪い者は、懲罰委員会にまわしてもらいたい。ここまでやらなければ、国会運営できないじやありませんか。
  37. 石田博英

    石田委員長 ただいまの御発言議長に対してでございますが、本委員会議長諮問機関でもあり、補佐機関でもありますので、ただいまの田淵委員の御発言、まことにごもつともな御発言であります。この具体的な方法については、時日を遷延するのではなく、私の責任においてすみやかに具体的な原案を作成いたしまして、次回の運営委員会にお諮りいたして、そうして各位のご協力を得て、そういう議員本来の職務をほつておると思われる諸君自覚を促したいと考えおります。  本日の本会議は二時二十分。  本日はこれにて散会いたします。     午後一時五十七分散会