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1952-05-15 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第47号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年五月十五日(木曜日)     午後一時十三分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 倉石 忠雄君    福永 健司君       飯塚 定輔君    岡西 明貞君       鹿野 彦吉君    川本 末治君       高塩 三郎君    田渕 光一君      橋本登美三郎君    柳澤 義男君      山口喜久一郎君    椎熊 三郎君       松井 政吉君    梨木作次郎君       林  百郎君    田中織之進君  委員外出席者         副  議  長 岩本 信行君         議     員 石野 久男君         議     員 寺崎  覺君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 三月十三日  委員成田知巳君辞任につき、その補欠として田  中織之進君が議長の指名で委員に選任された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  公聽会開会承認要求に関する件  回付案取扱いの件  本日の本会議議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 それでは本日の運営委員会を開会いたします。  初めに、青野君の発言取消しの件について副議長から発言を求められております。
  3. 岩本信行

    岩本議長 先般運営委員会で、先日の議場における春野君の発言取消しの問題について懲罰動議等も出ておりましたが、その日に青野自身が私の部屋に見えまして、当時本会議において議長から注意がありましたけれども、そのとき、本人とするときわめてとつさで、ちよつと判断に苦しんだというようなことから時機を失して、取消しに応じなかつたというような形になつたけれども、反省してみてあれは取消します。こういう申出が私の方へありましたので、ここに御報告申し上げます。
  4. 石田博英

    石田委員長 ただいまの御報告は、了承するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 石田博英

    石田委員長 それでは了承することにいたします。     ―――――――――――――
  6. 石田博英

    石田委員長 次に、公聽会開会承認要求の件を議題にいたします。事務総長より御報告を願います。
  7. 大池眞

    大池事務総長 労働委員会から、ただいま同委員会にかかつております例の労働三法について公聽会を開きたいという申出がありますので、その承認方について御協議をいただきたいと思います。
  8. 石田博英

    石田委員長 公聴会開会要求を承認するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。
  10. 林百郎

    ○林(百)委員 次の議題に移るようですが、この際ちよつと伺いたいのは、実は私の方の風早君の発言取消しの問題です。あれは風早君の問題から、異議があつた場合は議運で問題にして、検討の上取消すというようなとりきめになつたと思いますが、風早君の発言についての議長処置はどうなんですか。
  11. 岩本信行

    岩本議長 議長処置は、この間きまつた通りに、速記録一部分削除、こういうことでとりはからいました。
  12. 林百郎

    ○林(百)委員 この間きまつたのは、異議がある場合にはこの議運に諮問して取消すということになつて、そういうことが風早君の発言のあつたあとできまつたわけですから、具体的にどの箇所が取消されたかということを、一応やはり報告してもらいたいと思います。
  13. 石田博英

    石田委員長 それは異議があつた場合のことですが、風早君の場合には異議がございません。
  14. 林百郎

    ○林(百)委員 しかしそのときには、まだ異議申立ての方法をどういうふうにするかということもきめてなかつたわけです。
  15. 石田博英

    石田委員長 とりきめたのは、次の委員会です。
  16. 梨木作次郎

    梨木委員 あのときは、副議長つた議長さんだつたか、ちよつと記憶いたしませんが、こういうように出されたと思うのです。風早君の発言について五つかの項目をあげて、これは不穏当であるから速記から削除したいのであるが、従来はプレス・コードもあつて議長職権でやつて来ました。しかし今度はそうもできなくなつたんだから、同じように扱おうと思うがどうでしようか、というよう提案があり、それに関連して原則的な問題が討議されたと私は思つておるのです。そうしてその原則的な問題についての決定はなされましたが、それでは具体的に風早君の発言をどうするかということは、何ら決定がなされないで、そのまま過ぎた、こういうぐあいに了解しておるのです。
  17. 石田博英

    石田委員長 ただ御希望とあれば、箇所を提示するのは提示いたさせようと思います。しかし私の取扱つたのは、風早君の不穏当な発言箇所もそのとき提示されて、そういうところがあるからという理由で問題になつたのであります。それに関連して原則がきめられたので、その原則に基いて、あらためて風早君において異議があるという申出がございませんでしたから、私の方はそういうことにしたのであります。ただそういう行きがかりがありますから、いずれ御参考までに、取消し箇所をお示しをいたすように準備いたします。
  18. 林百郎

    ○林(百)委員 そのときには、われわれの意見も当然附加いたしますから、それは了解しておいでもらいたい。
  19. 椎熊三郎

    椎熊委員 それはもう済んでおる。そういうことは逆もどりだ。     〔発言する者多し〕
  20. 石田博英

    石田委員長 静粛に願います。     ―――――――――――――
  21. 石田博英

    石田委員長 次に、回付案取扱いの件を議題にいたします。
  22. 大池眞

    大池事務総長 一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案公共事業令の一部を改正する法律案簡易生命保険法の一部を改正する法律案の三件が、参議院から回付されて参つております。
  23. 石田博英

    石田委員長 そのうちの最初の分についてですが、改進党の方はどうですか。
  24. 椎熊三郎

    椎熊委員 もう態度がきまりましたから……。
  25. 倉石忠雄

    倉石委員 これは本日は保留を願います。
  26. 椎熊三郎

    椎熊委員 それじや、それでけつこうです。
  27. 石田博英

    石田委員長 これを本日保留するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。  次に、公共事業令の一部を改正する法律案回付案議題にいたします。
  29. 大池眞

    大池事務総長 公共事業令の一部を改正する法律案参議院から修正回付して参りました要点を申し述べますれば、原案では、配電会社から地方公共団体に納めております公納金制度を、昭和二十六年度で期日が切れることになつておりますから、電気事業の復元の立法措置がなされるまでこれを継続するこことしておりまして、配電会社に対する法人税軽減の方についてば、二十六年度限りこれを打切つてしまおうということになつておつたのでありますが、それを参議院の方では、今後五年間だけ従来通り公納金制度を継続して、法人税軽減をもあわせ行うことに改めて参つたものであります。従いましてこの施行は公布の日からになりますが、適用は四月一日に遡及しよう、こういうことで修正をされて回付されて参りました。
  30. 石田博英

    石田委員長 この取扱いは、いかがいたしますか。
  31. 倉石忠雄

    倉石委員 本日は保留を願います。
  32. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは三党共同提案みたいな形で意見が一致しておつたので、各党もさきの衆議院の決定を尊重しよう、すなわち参議院修正案をけろう、こういうことに三党間の意見が一致しておるのですから、きようつても何でもないのです。片づけるなら早い方がよいと思います。
  33. 倉石忠雄

    倉石委員 もう一回どうぞ……。
  34. 石田博英

    石田委員長 それじや、本日はこれを保留するごとに決定いたします。  次に、簡易生命保険法の一部を改正する法律案議題に供します。
  35. 大池眞

    大池事務総長 簡易生命保険法回付案につきましては、これはきわめてやむを得ざる修正なつておりまして、この法律施行が、こちらから参りましたときには五月一日から施行するということになつておりましたが、五月一日がすでに過ぎ去つてしまいましたので、これを六月一日から施行することに相なりまして、従つてまた六月一日から施行されることになつていた第四項までの規定が七月一日からと、一月ずれ下つて、やむを得ざる実情に基いた修正だけでございます。
  36. 石田博英

    石田委員長 本件は、本日上程するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  38. 石田博英

    石田委員長 次に、懲罰動議取扱いの件を議題にいたします。
  39. 大池眞

    大池事務総長 懲罰動議の今残つておりますのは、風早君に対するものでございます。
  40. 石田博英

    石田委員長 風早君に対する懲罰動議いかがいたしますか。
  41. 林百郎

    ○林(百)委員 私の方は、あなた方の方で懲罰にするというならやむを得ないと思いますが、ただ、きようやるということは、御承知通り破防法があつて議会も非常に緊張するし、時間も費すと思います。ことに懲罰ということになると一荒れ荒れそうですから、次会にしたらどうかと思います。
  42. 福永健司

    福永(健)委員 林君のお話があつたからというわけでもないのですが、まあそういうことも若干理由もあることでございますし、それじや今回は次会ということにいたしましよう
  43. 石田博英

    石田委員長 本日はこれを留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  44. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  45. 石田博英

    石田委員長 次に、決議案取扱いの件を議題にいたします。
  46. 大池眞

    大池事務総長 決議案は、この前に出ておりました領土に関する決議案と、共産党から木村法務総裁不信任決議案が出ておりまして、この不信任決議案については、言葉がいかがかということで、議長の方から党の方へ御相談いたされた結果、党の方では、この前議長の方から御指定なつた字句を修正されまして提出をされております。それはお手元に配付してございますが、特に議長が御指定になりましたところは直されて参つておりますので、決議案文としてはこれを正式に受領いたしまして取扱い方を御決定願いたいと思います。
  47. 石田博英

    石田委員長 いかがでありましようか。ただいま林君御自身から、本日は破防法もあるからという申出もありますので、同じ理由をもつて、本日は両件とも延期するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  48. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  49. 石田博英

    石田委員長 次に、緊急質問取扱いをお諮りいたします。緊急質問社会党からの提案でありますが、これも本日保留いかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  50. 石田博英

    石田委員長 それでは、これも保留することに決定いたします。     ―――――――――――――
  51. 石田博英

    石田委員長 次に、本日の本会議議事取扱いを御協議願います。
  52. 大池眞

    大池事務総長会議の方は、最初に、ただいま御決定を願いました簡易生命保険法の一部を改正する法律案回付案について御議決を願います。  次に、日程に入りまして、地方財政平衡交付金法の一部を改正する法律案をお願いいたします。これは野村專太郎君が御報告をされまして、立花敏男君から反対討論のお申出がございます。  それで日程第一は済みますが、御承知通り破防法案公安調査庁設置法案公安審査委員会設置法案が上る予定なので、これを緊急上程願いたいという申出でございます。それからなお運輸委員会からも、港湾法の一部を改正する法律案が上る予定なつておりますので、時間の都合で、場合によれば緊急上程をお願いしたいという申出がございます。そこで、緊急上程はどれをどういうふうに取扱うか、破防法関係だけで十分時間がかかるのではないかと思いますが、これを御協議願いたいと思います。
  53. 石田博英

    石田委員長 それでは緊急上程は、きよう破防法案公安調査庁設置法案公安審査委員会設置法案だけにいたすに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  54. 石田博英

    石田委員長 それではさよう決定いたします。   ついては、破防法案取扱いについて御相談を申し上げます。暫時懇談に移ります。     〔速記中止
  55. 石田博英

    石田委員長 懇談をとじます。  ただいま懇談中に話のまとまりましたことを御報告申し上げます。  本日の破壊活動防止法案外二件の取扱いでありますが、最初委員長報告がございます。これは二十分から二十五分だそうであります。次に、修正案中村又一君が説明をされまして、それが約二十分だそうであります。討論は、賛成が山口好一君、反対大西正男君、熊本虎三君、加藤充君及び小会派一名ということにいたしまして、討論の時間は、改進党が二十五分、日本社会党日本共産党並びに小会派代表はそれぞれ二十分といたします。自由党もできるだけ簡略に御協力を願います。それから採決は、破防法案委員長報告に対する採決のみ記名投票とし、他は起立ということにお話合いがまとまりました。さよう決定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  56. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。
  57. 石野久男

  58. 大池眞

    大池事務総長 この二件は、一括でいいのではないかと思います。
  59. 石田博英

    石田委員長 それではさよう決定をいたします。
  60. 大池眞

    大池事務総長 それから改進党の方から出て参りました修正と、委員長報告修正との間に共通部分が一つあるわけです。それは、施行期日が同じだということです。この共通部分を除いたりなんかしたら、また別個の取扱いなつてたいへんですから、一番最初に改進党の修正案に対して起立採決願つて、次は委員長報告に対して記名投票を願い、それから破防法に関連するほかの二件について起立採決願う、この三段階になりますから、御了承を願います。
  61. 林百郎

    ○林(百)委員 この問題について総長ちよつと聞きたいのですが、三つ来ていますが、委員会修正というのが、結局最終の決定版になるわけですね。
  62. 大池眞

    大池事務総長 そうです。委員長報告で、修正でございます。
  63. 林百郎

    ○林(百)委員 それから改進党の修正案は、これは改進党だけでありますか。
  64. 大池眞

    大池事務総長 それは改進党だけでございます。
  65. 石田博英

    石田委員長 それでは本日の議事については、ただいまの通りで御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  66. 石田博英

    石田委員長 それではさよう決定いたします。     ―――――――――――――
  67. 石田博英

    石田委員長 次に、次回の本会議についてお諮りいたしますが、事務総長から法案審議状況を承りたいと思います。
  68. 大池眞

    大池事務総長 法案は、本日運輸委員会から上つて参ります港湾法の一部を改正する法律案と、それから畜犬競投法案が上つておるそうであります。今のところは大体そういう状態でございます。
  69. 石田博英

    石田委員長 二つ程度ですから、土曜日は休みまして、火曜日ということでいかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  70. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします、来週火曜日まで本会議なし。来週火曜日の定刻より本会議を開くことといたします。  運営委員会は、同日午前十一時にお集まり願います。     ―――――――――――――
  71. 石田博英

    石田委員長 なお、この際共産党から発言を求められております。何だかわかりませんが、許します。
  72. 林百郎

    ○林(百)委員 これは実に笑いごとではないので、同僚委員諸君にもよく考えていただきたいと思います。実は私の方の党で日ごろ注意していたことですが、警視庁の人がバッジをつけてしよつちゆう国会の中をうろついているといいますか、委員会を傍聴するがごとく、せざるがごとく歩いておる人がある。私の方としては、衛視の人に立ち会つてもらい、さらに警務部長にも立ち会つてもらつて調査したところが、警視庁広報課連絡係長島貞夫という警部補だそうですが、これが公務員のバツジをつけておりましたので―公務員バッジは御承知通り、各官庁と国会との公務の連絡のために国会で出しておるわけです。そこで上司からどういう指示を受けてどういう連絡のために来ておるんだということを聞きましたところが、別に上司から指示を受けておらない。ただ私は国会へ来て傍聴をしたり、あるいはこの中にいればいいということで来ておると言う。よく調べましたところが、この人は元警備課の第二係にいたんで、この第二係には、私の方の党の事務員が検挙されておるのでありまして、こういう経過から見ますと、はつきり言えば、スパイのために国会の中へ入つて来ておるという嫌疑が非常に濃厚になつて来たわけであります。これは古い同僚諸君は御承知通りに、政友会の少数のころでも、帝国議会のころですら、警察官が立法府である国会に入り込んだということが非常に重大な問題になつております。私、最近新聞協会から配布になりました治安維持法制定のころの自由党星島二郎氏の演説なんか読んでみますと、あのときには、言論の自由を守るために、治安維持法のごときはどうしても廃止しなければならない、立法府の使命は言論の十分な伸達にこそあれ、それを制限するような、こういう立法には反対だということで、立法府のことを非常に真剣に考えておられた。こういうことを見ましても、どうも最近の国会のあり方が、こういうことを無関心で許しだおることは、国会権威のためにも好ましくないのではないか、しかも警視庁には、バッジが十四個国会から出ておるということがはつきりしたわけです。こういうことは、われわれお互いに国会権威のため許しがたきことだと思いますので、ひとつ厳重に取締りをすると同時に、これに対する何らかの処置をしてもらいたいということで、同僚諸君意見をもあわせて承りたい思つて、わざわざ発言を求めたわけであります。
  73. 石田博英

    石田委員長 その件については、院内の警察及び秩序に関する小委員会において実情を御調査の上、御報告願つて議題といたします。  本日の運営委員会はこれにて散会をいたします。     午後一時四十三分散会