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1952-04-30 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第42号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年四月三十日(水曜日)     午前十一時四十八分開議  出席委員    委員長代理 理事 倉石 忠雄君    理事 福永 健司君 理事 土井 直作君       飯塚 定輔君    岡西 明貞君       川本 末治君    菅家 喜六君       島田 末信君    高塩 三郎君       田中  元君    田渕 光一君       中川 俊思君    小林 運美君       椎熊 三郎君    松井 政吉君       梨木作次郎君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 田中織之進君         事 務 総 長 大池  眞君         衆議院参事         (事務次長)  西沢哲四郎君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  次回の本会議開会に関する件  平和條発効並びに日本国憲法施行五周年記念  式典式辞に関する件  赤十字基金募金に関する件     ―――――――――――――
  2. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 委員長が事故のため、私が代理を勤めます。よろしく御了承を願います。  まず決議案の取扱いについて、御相談申し上げます。
  3. 大池眞

    大池事務総長 決議案は、この前の決議案が二つ残つておるのでずが、それについて御協議を願いたいと思います。
  4. 椎熊三郎

    椎熊委員 領土に関する決議案は、きようやつてしまおうじやありませんか。この間の講和條発効に関する決議の趣旨に沿うておるものだから……。
  5. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 速記をやめて、御懇談を願いましよう。     〔速記中止
  6. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 速記を始めてください。それでは、決議案は一案とも、本日のところは保留ということに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 御異議がありませんから、決議案は、二つとも本日は保留決定いたします。     ―――――――――――――
  8. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 次回の本会議開会に関する件について、御協議申し上げます。
  9. 椎熊三郎

    椎熊委員 休みが続くようですけれども、あまり休んでおつてもいかぬし、参議院は六日には本会議を開くということですから、それと歩調を合せる意味において本院も六日に本会議を開いてはいかがですか。
  10. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 五月六日に本会議を開くという御意見でありますが、いかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 御異議がありませんから、それでは、次回の本会議は五月六日に決定いたします。従つて次回の本運営委員会は、五月六日の午前十一時に御参集願います。
  12. 梨木作次郎

    梨木委員 きよう本会議を開くという申合せをしておいて、突然開かないように決定することについては、少くとも各党に事前了解があつてしかるべきものだと思うのです。われわれ全然知らないのです。
  13. 土井直作

    土井委員 きよう開かないということは、別にきまつていないのです。
  14. 梨木作次郎

    梨木委員 公報に全然載つていないじやないですか。
  15. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 ちよつと懇談に願います。     〔速記中止
  16. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 速記を始めてください。  私休んでおりましたのでわからないのですが、了解事項に行き違いがありましたようですから、その点は、これから注意をいたすことにいたします。     ―――――――――――――
  17. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 次に、五月三日の平和條発効並びに日本国憲法施行五周年記念式典式辞について御協議申し上げます。事務総長より御報告願います。
  18. 大池眞

    大池事務総長 ただいま御決定になりましたように、五月六日まで本会議がないことになりますと、事前議院運営委員会が開かれることがきまつておりませんので、五月三日に衆議院を代表して式典議長が読みます式辞案文について御協議を願いたいと思います。式辞案文は、お手元に配付いたしてありますが、一応朗読いたします。   本日、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ平和條発効並びに日本国憲法施行五周年記念式典を挙行するにあたり衆議院を代表して式辞を申上げます。   今回平和條約が発効して国家主権を回復し完全独立の日を迎えましたことは日本国民としてまことに喜びに堪えないところでありましてわれわれは米国及び英国を始め友好諸国の好意に対し深甚なる謝意を表するものであります。   去る二十八日を以てわが国は再び独立国家として国際社会に復帰することとなりましたが今後はあくまで国際間の秩序と道義を重んじ国際條約を忠実に履行して名誉と責任ある国際社会の一員となり進んで世界平和の維持と人類の福祉増進に寄與しなければならないと存じます。   そもそも相互信頼善隣友好国交の要諦でなければなりませんが遺憾ながら若干の平和條約未調印国がありますことはまことに残念でありましてわれわれは一日もすみやかにこれらの国々と正常な外交関係に入り得るような情勢がひらけてくることを心から念願すると共に特にアジア諸国との国交が一層親密の度を加えることをこいねがうものであります。   われわれはこの際国家の自立に伴う責務の重大なるを思いいかなる苦難にも耐えて営々として勤労に励み大いに産業貿易を振興して国民生活の安定を図らねばなりません。また民族的自覚をふるい起して国民道義を高揚し一大気魂をもつて新しい日本の創造に邁進しなければならないと存じます。   五年前に施行をみました日本国憲法は実に新日本建設の指導理念であり根本法規でありましてわれわれはこの憲法條章に遵いその精神を体して外に向つてはあくまで平和主義に徹し内においては基本的人権を尊重して個人の尊厳と自由を基調とする民主々義の湧透をはかりもつて民主政治の円満な発達を期さねばならないと存じます。   本日の意義深き式典に際し所信の一端を披瀝して式辞と致します。
  19. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 いかがですか。
  20. 椎熊三郎

    椎熊委員 けつこうです。
  21. 菅家喜六

    菅家委員 異議ありません。
  22. 梨木作次郎

    梨木委員 私の方では、平和條発別に伴う記念式典挙行そのもの反対であります。従つてこの式辞案内容を検討いたしましても、同意いたすことができないのであります。反対いたします。
  23. 椎熊三郎

    椎熊委員 そうすると、君らは参列しないのですか。
  24. 梨木作次郎

    梨木委員 もちろんしません。
  25. 田中織之進

    田中織之進君 私の方は、この前議連で、憲法五周年記念平和條発効式典があることについては、われわれ賛成しております。しかしこの式辞につきましては、多くを申しませんが、去る二十八日の條約発効に関する決議案のときにも議論があつたように、われわれその内容において賛成するわけには行かなかつたのであります。その意味において、衆議院を代表するということになると、特に二段目の点につきましては、われわれ見解を異にしておりますので、この式辞で、われわれをも代表した意味式辞とされることについては、私の方では賛成することができないのであります。
  26. 椎熊三郎

    椎熊委員 それはおかしなりくつだと思う。民主主義政治は、多数で決定すれば、その決定は全体のことになるのです。あなたが反対であつてもしかたがない。その決定の後でも、われわれを代表したものでないということは言えない。決定は全院の意思表示です。
  27. 田中織之進

    田中織之進君 もちろん衆議院を代表した意味において議長式辞を述べられることについては、私どもは反対ではありません。しかしその式辞内容については、われわれ講和発効に関する決議案についても態度を表明しましたように、反対の立場をとつておるわけなんです。特にこれが完全独立の問題であるかどうか、内容的には私が申し上げるまでもないと思うのですけれども、そういう点について議論を始めると何ですが、私は問題のあるところだと思う。その意味において、この式辞案内容については、私の方では賛成できない。こういうことを申し上げておるのです。
  28. 土井直作

    土井委員 大体賛成でない点はやむを得ないのです。しかし衆議院意思として決定すれば、衆議院全体の意見になるのだから、衆議院を代表して式辞を述べるということは妥当な方法だと思うのです。従つてわが党としては、賛意を表します。
  29. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党はもちろん賛成です。
  30. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 自由党はいかがですか。
  31. 菅家喜六

    菅家委員 賛成です。
  32. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 それでは御意見があるようでありますが、多数でこれを決定いたすことに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 それではそのように決定いたします。字句の整理等については、議長に一任を願います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕     ―――――――――――――
  34. 倉石忠雄

    倉石委員長代理  次に、この間お話し申し上げました赤十字基金募金に関する件、白い羽の件について御協議申し上げます。
  35. 大池眞

    大池事務総長 私から御報告申し上げます。前会白い羽の基金募金について議員さんから先例によつて百円ずつお願いをしたらどうかというお願いを申し上げました際に、田淵委員から、白い羽運動で集まつた基金使途について、いろいろとかくのことを新聞等でも見たから、どういうぐあいになつているか、その使途を調べてもらいたいというお話でありましたので、調べた結果、お手元に差上げたような情勢になつております。赤十字社予算というものができておりまして予算額から事業收入を差引きました四千万円というものを基金募集として、これら発当いたしたいということで、その一環として白い羽運動が起つておるわけであります。その四千万円の内容として、各赤十字予算に振り当てます充当予定のものが出ております。その方面に一切が入ることになるそうでありますから、よろしくお願いいたします。
  36. 田渕光一

    田渕委員 よくわかりました。賛成いたします。
  37. 大池眞

    大池事務総長 それでは白い羽の基金募金は、例年通りお願いしてよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  38. 梨木作次郎

    梨木委員 私の方は反対です。
  39. 大池眞

    大池事務総長 それならば、その以外の党の方々は、五月一日から始まることでありますから、事務員方々のところに至急御連絡いただきまして、なるべく早くお願いいたすようにおとりはからい願います。
  40. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 ただいまの事務総長の御報告に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  41. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 それでは、さように決定いたします。     ―――――――――――――
  42. 梨木作次郎

    梨木委員 ちよつと、私はさつきも申し上げたんですが、本日本会議を開かないという問題については、どうも納得が行かないのです。いつ開かないということを決定したのか、どうもわれわれを事務的に無視しておるように思う。
  43. 土井直作

    土井委員 それは委員長が……。
  44. 梨木作次郎

    梨木委員 いや、私は事務当局に聞くのです。
  45. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは、こういう場合にはこうしよう、こういう場合にはこうしようということで、きまつたことなんです。
  46. 西沢哲四郎

    西沢参事 私からちよつと申し上げます。参議院におきまして、刑事特別法が二十八日の日に上らないということが決定いたしましたのが、午後六時二十分ごろだと思つております。ですから、そのときに結局開かなくてもいいことになつたと思つております。
  47. 梨木作次郎

    梨木委員 開かないということを決定したのは、だれから聞かれましたか。
  48. 椎熊三郎

    椎熊委員 それはここできめたことです。
  49. 梨木作次郎

    梨木委員 きまりませんよ。われわれは、三十日、きよう本会議を開くということを議運決定したと思つておる。
  50. 土井直作

    土井委員 さつき椎熊君からもお話があつたように、そのときの情勢の受けた感じの上に、非常に隔たりがあるようだけれども、実は委員長倉石君ではなかつたので、石田委員長がおれば一番答弁しいいと思うのです。ほかの諸君はここにおられた。そのときの話の筋は、こうだつたのです。刑事特別法が、参議院で今晩の九時か十時、あるいは講和発効後に修正しようというような意見さえもある。それを待つことは事実上できぬじやないか。九時ごろまで待つことはできぬから、そこで耐火建築促進法案という法案がありましたので、議案が全然ないとまずいから、あれだけは動議で延期して議題として残しておいて一応参議院から上つて来るのは、どうせ今晩のうちには上るだろうという、そのときは予想であつた。ただ二十八日の日に、九時、十時まで待つこともばからしいし、意味もないから、それを審議するために、その場合はしかたがないから、特に三十日に本会議を開こうじやないか、そのために耐火建築促進法案を残しておこうじやないかということになつたのです。案がないとまずいから、残しておこうということになつた。しかし万一参議院の方で、刑特法律案審議ができなくて上つて来ない場合には、本会議を開いたつて意味をなさないから、その場合には議運をどうするか、その場合は、議運もよそうじやないかという議論もあつた。しかし、まあ議運だけはせめて開こうじやないか、議運で、本会議が開かれないようになつ事情を話して、了解をしよう、議運だけは一応開くことにしよう、従つて参議院情勢に応じて、本会議は開かないということにしようじやないか、公報はどうしようか、公報の問題は、一応とにかく開くということで、開かない場合には載せないという話がここであつたのです。
  51. 梨木作次郎

    梨木委員 公報のことまで話はなかつたですよ。
  52. 土井直作

    土井委員 公報のことまで、非公式には話したのです。
  53. 梨木作次郎

    梨木委員 非公式でしよう。
  54. 土井直作

    土井委員 非公式だけれども、君らもいたのですよ。
  55. 田中元

    田中(元)委員 あの日の日程は、椎熊先生から、全部やめようじやないかという話があつたことを記憶しておる。そこで三十日は、刑事特別法案について両院協議会を開くようなことになるかもしれないから、その場合には明後日開こうじやないか、そこでぼくは、石田委員長連絡参議院行つたのです。きよう向うが上るのをただ待つてつてもたいへんだから、とにかくそのときには、三十日には開こうじやないか、もし上らないならば、三十日はやらぬようにしようじやないかということで、ぼくは委員長とも連絡して参議院行つたので、その点はよく記憶しておる。もし三十日にやらないようになつてもまずいという含みがあつて、それなら小さいものはきようみな上げてしまおうというので、信用金庫とか小さなものは上げてしまい、耐火建築は、三十日にやるようになつた場合、日程がないのも困るから、これは急ぐわけでもないので、それはその含みで残しておこうじやないかということが、懇談のときに話に出ておつたのです。従つてわれわれは、参議院から修正でもされて来れば、当然三十日は開く。従つて三十日に開くということは、前提條件として、刑特参議院修正が来れば開くということであつた。私は連絡行つたのですから、その点ははつきり知つております。
  56. 椎熊三郎

    椎熊委員 みんなこういうように了解しておるじやないですか。君の方もおつたじやないですか。
  57. 梨木作次郎

    梨木委員 その後の扱い方について、そういうことまで連絡しておるわけでしよう。
  58. 土井直作

    土井委員 連絡といつても、ぼくらにもそういう連絡はない。
  59. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 いかがでしようか、本件につきましては、私が先ほど申し上げましたように、了解事項に齟齬があつたかもしれませんが、将来はそういうことのないようにお互い努力することにいたして、御了解を願いたいと思います。
  60. 田渕光一

    田渕委員 実は本日、椎熊先生から御発言があるかと思つて私はお待ちしておつた。これはほかの委員会決定したことなら私は発言いたしませんが、改進党の宮腰君の入ソの問題が、本日の毎日新聞に出ておるのであります。向うでの話では、ソビエトに旅行させぬということは憲法違反だと言つておるということが、あちらの新聞に出ておるのであります。そこで、欧州視察ということで承認した当委員会が、これを黙つてつていいかということに疑義を持つて来たのであります。先般参議院高良さんが入ソしたことがある。これは国民的感情は別として、参議院のことでありますからほつておきましたが、本委員会には、欧州視察するという御報告があつて、われわれが承認をした。ところがデンマークへ行かれて、そこから入ソされて、しかも入ソ後に、旅行させぬことは憲法違反だというようなことを言われるならば、もともと当委員会を欺いて承認をとつたものと私は思わなければならぬ。これらの点に対して当委員会はどういうふうにするか、本日おきめを願わなくてもけつこうでありますが、来る六日の委員会が開かれるまでには、何とか議長が善処されるか、あるいは当委員会が善処するか、あるいは改進党がどういう態度をとられるか、ひとつ納得の行くように御釈明を願いたいと思います。
  61. 土井直作

    土井委員 この問題は新聞紙上で伝えられておることでありまして、真偽関係もまだ明白でございませんし、事情等については十分聴取する必要があると思います。これは必ずしも急ぐ必要はないことで、宮腰君がお帰りになつてから、諸般の事情あるいは経緯等を聞いて、その後に当委員会で、今言うように、欧州方面視察するということで、訪ソという点は全然日程に入つていない、この委員会での日程と、同氏の行動が齟齬しておるという事実についてどうされるかということは、今後の請暇の問題とからみ合せて、愼重に私は取扱つた方がよかろうと思う。
  62. 田渕光一

    田渕委員 宮腰さんが帰られてからという土井さんの話でありますが、六十日間という請暇をとつておるように私は聞いております。その間に、もし渡欧する議員請暇を願つて来た場合には、われわれは日本法律でどうだこうだと外務省に言わすようなことをせずに、当委員会としてこれを審議し、了承して本会議にかけて請暇を許可しておることなので、帰つて来てから対処する方法を考えなければならぬということでは、今後請暇を願つて来る者がありました場合に、欧州に行くといつて、ただちに入ソするということが、日本プラス面が起きればけつこうでございますが……。
  63. 土井直作

    土井委員 田淵さんのお話だけれども、私は憲法違反だという問題を議論され、判決されることは一応もつともだと思うが、ただ行く先で、ここで請暇願いを出した目的がこうであつたといつても、行つてみた事情で、たとえばアメリカにも行く、ついでにカナダにも寄つてみたい、あるいはメキシコにも寄りたいという場合もあり得ると思う。そういう場合において、行く先を変更されることは、必ずしも将来皆無とは考えられない。そういう点については、プラスとかマイナスとかいうこととはおのずから別です。そういうこともあり得るのではないかと思う。運営委員会欧米諸国のどことどこだけの視察を許可するというのでなくて、大体の基本は、三十日なり六十日なりという期間の問題が重要な問題なのです。この前選挙法英国行つた場合でも、イギリスの視察だけれども、あの人たちはスイスにも行けば、ドイツにも行き、イタリアの方へもみな行つておる。実際そういうことは、議運をたばかつたということにも一応なるわけです。しかし、ここでそういうことを議論することは当を得ないと思う。憲法違反だという議論をしたことについて言つたか言わないかということの真偽は、当人が帰つて来なければ、新聞だけでは明確でない。従つて不在裁判式に事をやるわけにも行かないから、当人が出席されてから事情を聽取して、その真偽を明確にして確かに言つたということであれば、あらためて委員会議論してもいいじやないかと思います。
  64. 田渕光一

    田渕委員 土井さんのお話もよくわかりますが、将来欧州視察ということで当委員倉かけられ、われわれも審議携つた一人として、それが欧州旅行でなく、入ソするということになつて、そういう例を開かれることは、すでに参議院高良さんがやり、改進党の宮腰君がやつた。これからもそういうことの起ることがいいか悪いかという問題がある。こういう旅行を制限することがほんとうに憲法違反であるかどうか、こういう点に疑義を持つたのであります。もちろん言うた言わぬは帰つて来なければわかりませんけれども。改進党の幹事長である三木さんも、はなはだ遺憾なことだと言つて新聞紙に表明されております。幹事長が遺憾だと言つておることを、これを決定したわれわれ委員会が、逆な方面に行かれたことについて黙つてつていいかどうか、これを解決せずに黙殺していいかどうかということに、私は疑念を持つたのであります。それで一応委員長に申し上げたのであります。
  65. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 本件につきましては、田淵君の御意見もごもつともだと思います。しかし、本日初めて御提案になつたことでもありますし、なお御本人が海外におることでもありますから、必ずしも帰朝されての上というわけではありませんが、おのおの調査をされまして、適当な時期に取扱うようにいたしたいと思います。
  66. 田渕光一

    田渕委員 わかりました。
  67. 梨木作次郎

    梨木委員 この問題を取上げることには反対です。
  68. 倉石忠雄

    倉石委員長代理 この問題は、今決定をいたしました。適当の時期に、もう一ぺん御相談申し上げますということを申し上げたわけです。それでは本日はこれにて散会いたします。     午後零時二十分散会