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1952-04-26 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第40号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年四月二十六日(土曜日)     午後零時二十五分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 倉石 忠雄君 理事 福永 健司君    理事 土井 直作君       飯塚 定輔君    岡延右エ門君       岡西 明貞君    川本 末治君       島田 末信君    田中  元君       田渕 光一君    中川 俊思君       石田 一松君    椎熊 三郎君       長谷川四郎君    松井 政吉君       梨木作次郎君  委員外出席者         副  議  長 岩本 信行君         議     員 八百板 正君         事 務 総 長 大池  眞君         衆議院参事         (警務部長)  茨木 純一君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  決議案取扱いの件  積雪寒冷單作地蔕振興対策審議会委員補欠指  名の件  会期の件  特別市制等の問題に関する陳情について申入れ  を行うの件  公聽会開会承認要求の件  本日の本会議の議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 これから本日の運営委員会を開会いたします。  最初に、決議案取扱いの件を議題にいたします。ただいままで提出せられております決議案について事務総長から御説明を願います。
  3. 大池眞

    大池事務総長 決議案は、この前保留のままになつております領土に関する決議案、それから本日共産党から出て参りました教育施設復原確保に関する決議案、この二件が出ております。決議案内容は、お手元印刷の上配付してございますから、それによつて承知を願いたいと思います。
  4. 石田博英

    石田委員長 この領土に関する決議案は、本日もまだ各派お話合いがついていないようでございますから、留保したいと思いますがいかがでございましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 石田博英

    石田委員長 それでは次に、共産党から出されておる決議案議題にいたします。
  6. 梨木作次郎

    梨木委員 私の方から、教育施設復原確保に関する決議案が出ておるわけでありますが、これは御承知のように、現在占領軍によつて、あるいは警察予備隊によつて教育施設が多数転用あるいは接収されておりまして、これが復原が少しもはかばかしく行われておらないし、またさらに警察予備隊に転用されるものが非常に多くなつておるのであります。これは教育目的遂行のために、ぜひとも施設整備拡充が必要だと思いますので、国会がこれに関する意思表示をすることはきわめて必要だと思います。できれば本日の本会議にこれを上程するように取扱つてもらいたいと思います。
  7. 岡延右エ門

    ○岡(延)委員 関連して……。ただいま梨木君から御発言教育施設復原確保に関する決議案、これは若干名称は違つておりますけれども共産党を除く與党野党文部委員全体の署名によりまして仮提出をしておりますが、印刷が間に合わないのです。ですからそれの出ました際に、正式にあわせて御審議をいただきたいと思います。
  8. 石田博英

    石田委員長 今の岡君の申出に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 石田博英

    石田委員長 それではその次に、講和條約が効力を発するのを機会に、本院といたしまして決議をしたいという御意見がございますので、この取扱いを御協議願いたいと思います。
  10. 倉石忠雄

    倉石委員 その問題につきましては、ただいま各党代表者が会合いたしまして、各党の中には共産党は入りませんが、その各党派で会合いたしまして、ただいま文案審議中でございます。本日の午後には全部でき上ると思いますから……。
  11. 石田博英

    石田委員長 ちよつと伺いますが、それは講和條約に賛成をした党派という意味ですか。
  12. 倉石忠雄

    倉石委員 その点はなるべく広く解釈しようということで、ほかの党派にも御相談はいたしております。まだ共産党を除くほかの党派には御相談するかもしれませんが、あらかじめその前に文案について御賛成を得られるかどうか、この程度文史木ならばどうであろうかということについて今協議中であります。それがまとまりますれば、なるべく近い機会提出いたしたい考えであります。
  13. 石田博英

    石田委員長 ただいま倉石君からお申出がありました決議案提出されますれば、二十八日に皆様と御協議申し上げまして取扱いたいと存じますが、いかがですか。
  14. 梨木作次郎

    梨木委員 関連しておりますから……。各党派相談したというのでありますが、もちろん共産党相談を受けておりません。しかしながら、この問題の扱い方を協議するにあたりましても、一体どういう内容決議案であるということを示さない限りは、これは共産党を除外するにしろ、しないにしろ、われわれはこの内容を聞いておく必要があると思いますので、これを発表していただきたい。
  15. 倉石忠雄

    倉石委員 先ほど申しましたように、まだ案文ができ上つておりませんから、御協議を申し上げる段階に入つておらないのでありますが、案文は本日中にできるのではないかと思いますから、その上で取扱いについて御協議を願いたいと思つております。
  16. 石田博英

    石田委員長 それでは二十八日にその取扱いについて御協議を申し上げることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  18. 石田博英

    石田委員長 次に赤十字基金、これは白い羽でございますが、この取扱い議題にいたします。事務総長から御説明を願います。
  19. 大池眞

    大池事務総長 これは赤十字事業基金募集のために五月一日から一箇月間、全国一齊に白い羽運動を展開されることになつておるのでございましてこの白い羽の運動については、この前も実は衆議院議員さんから一人前百円ずつ醵金をお願いした例がございますので、支部長並びに東京都の委員長の方から議長あてに、本年もひとつぜひお願い申し上げたいという申入れがあるわけであります。もし御賛成を得られるならば、なるべく早い目に羽等議員各位にお渡しをいたしたい、こういうことでございます。
  20. 田渕光一

    田渕委員 この白い羽は、先日の新聞によりますと、ことごとくこれが人件費に使われておる、有効適切に使われていないというようなことが出ておりましたが、これを一応調べた上で決定したい。われわれが醵金いたしましようが、国民全般が醵金いたしましようが、それが人件費に使われるなどはけしからぬことです。従来の赤い羽の社会事業、あるいは緑化運動の緑の羽などはわれわれも賛成いたしましたが、白い羽に対しましては、新聞の記事等によつてわれわれは疑義を持つ。たとい百円の金といえども、これをむだにするものではありません。私はこういう意味から、一応調べた後に御決定願いたいと思います。
  21. 石田博英

    石田委員長 それでは白い羽の内容については、この募集者基金使用内容について二十八日までの間に調べまして御報告申し上げました上で御協議申し上げることにいたします。
  22. 石田博英

    石田委員長 次に私の方から申し上げて御協議願いたいと思う案件が一件ございます。それは最近特別市制の問題あるいは区長官選の問題に関しまして、全国各地から非常に陳情が本院に参つておるのであります。この陳情人数が非常に多くて、どうも院の秩序の上にどうかと思われますので、一応その取扱い皆様に御協議を申し上げたいと思うのであります。それと同時に、その陳情費用等は、これはとりもなおさず国民税金から支拂われておるのであります。従つてその国民の貴重な税金で支拂われた費用でもつていろいろ院秩序にかなり大きな影響を及ぼしておるような現実事態については、本委員会としても適当な処置をとらなければならないのではないか、こう考えておりますので、各委員諸君の御意見を伺いたいと存ずるのであります。
  23. 土井直作

    土井委員 意見を申し上げます。前に、ちよつと事務当局の方にお聞きしておきたいのですが、今委員長のお説のように、特市あるいは区長官選等についての陳情などが非常に来るのでありますが、このバッジが相当出ておると思います。どういう形でこのバッジが渡されておるのか、また事実発行しておる数と、院内陳情して歩く人の数、この関係はどうかということを一応聞きたいと思います。
  24. 大池眞

    大池事務総長 それは御承知通り陳情その他の皆さんが参つたとき、各党面会所まで一々行かれないようなときに、控室までおいでを願う意味で、バッジはこの前おきめを願つたように、その所属党員の数に割当てて各党に行き渡つております。今現実にどれだけ行つておるか存じませんが、それでまかなえる場合にはそれでまかなつております。しかし特に数が多くてそれ、だけでまかなえない場合には、その党の御要求に基いて、これだけのものを入れてくれという場合、用が済めばすぐ返すということで、臨時にその日だけ発行いたしておりますから、今土井さんのお話の分は、数が非常に多く出ておるとすれば、この臨時発行で行つておることだと思います。
  25. 土井直作

    土井委員 実はその個数がどれだけ出ておるかということについては、必要があればどれだけ出してもよいことではあると思いますが、ただ問題は、各党に配分されておるものでなくて、別なバッジのようなものが出ておるのですか。
  26. 茨木純一

    茨木参事 最近、今の陳情のことで相当院内に出入りしたいという希望がありますので、各府県で申し合せしていただきまして、各府県五箇ずつ私の方から出しております。
  27. 土井直作

    土井委員 それから区の方にも行つておりますか。区長官選関係の方は……。
  28. 茨木純一

    茨木参事 区の方は行つておりません。五大府県でございます。
  29. 松井政吉

    松井(政)委員 この問題は私は重要な問題だと思います。これは特別市制の問題、区長の問題だけで来ておるので、これはやはり切実な要求には違いないけれども、そういう事柄の内容いかんを問わず、あらゆる陳情団院内に入れていいか悪いか、それから入れることはさしつかえないけれども臨時バッジまで出して入れなければならぬということになれば、この種の問題以外の問題で陳情がある、その団体ないしはその人たちに許さないという規制ができなくなると思うのです。だから事のいかんを問わず、今の問題の陳情がいい悪いということは抜きにして、やはり院内秩序維持といいますか、そういうことから考えても、要求があればこの種の問題については府県に五個ずつ出す、これが順繰りに返つて来るというようなことをここではつきりきめないで、今後の問題については、院内警察及び秩序に関する小委員会なり、庶務小委員会なりで十分にこの規制についてとりきめをしてもらいたいと思う。そうでなければ、別の陳情で来た場合、内容いかんによつてこれをやめさせるわけには行かなくなる。
  30. 中川俊思

    中川委員 今の問題は、陳情に来られたバッジの問題が中心のようですが、大体院内秩序というような意味から、院内における従来出ておるバッジについては、再検討を要する点があると思います。その点については、目下庶務部長手元で案を立ててもらつておるわけでございますから……。
  31. 椎熊三郎

    椎熊委員 今さら案を立てる必要はない。バッジ制限等については当委員会できめたことです。今度特殊の府県に五個ずつやつたということは事務当局のかつてで、そういうことはやつてはいけない。これはやめさせなければいけない。警務部とか、そういうところで自由に出したりすることはよくないと思う。
  32. 長谷川四郎

    長谷川委員 今中川さんのおつしやるのは、秘書バッジなどで入つているのがあるということでしよう。
  33. 中川俊思

    中川委員 それもありますが、従来ここに出入りしている人のバッジの再検討を要するものが多々あると思いますから……。
  34. 土井直作

    土井委員 今の中川君の言つた問題ですが、実はこの間、第二会館のわが党の議員の部屋にあつた物がなくなつたという問題と関連して、そこに出入りする秘書というのが、バッジと全然人が違つていたという事実があつたので、これはわが党の議員から、運営委員会に適当な機会に話をしてもらいたいということを言つているわけです。それでバッジ使用関係が、当人と照合して見て、全然違つたものが出ていたという場合なきにしもあらず、またそれを悪用しているような場合がある。この議院会館の物がなくなつたというような事実と関連して、警務部で、あるいは向うの会館管理人の間で調べた結果、そういうことがわかつた。その人がとつたということではないが、そういうことがあるということがわかつた。それで、こういう秩序の問題については、一応議運でも取上げてもらいたいという意見がある。そういう点を委員長の方で考慮して、再調査することが必要ではありませんか。
  35. 石田博英

    石田委員長 今松井君のお申出の件、土井君御発言の件、中川君御発言の件などのほかに、私ども手元にいろいろ言つて来られる中では、院内において寄付とか広告料、その他金銭の強要とまで行かないかもしれませんが、それに類似の行為が行われておる。それを何とか取締つてくれというお話もありますので、これらを一括して、庶務小委員会においてできるだけすみやかに御処置を願いたいと存じます。それと同時に、現在われわれがぶつつかつている問題、これはもとより各団体にとつては切実な問題であり、それに対する各党各派態度をすみやかに決定することも非常に必要であると思いますが、他面国民の貴重な税金使つて、大挙して上京して来る必要がはたしてあるかどうかということになると、これは冷静に考えてみなければならぬ問題だと思います。本委員会においてこれを取上げました最大の理由は、院内秩序を維持するにあるのであります。それに関連して、この際これは私案でありますが、各位の御賛同を得ますならば、本委員会決議に基きまして、各団体の長に対してその趣旨を述べて、自粛を願うということを勧告するということにいたしたらいかがかと思います。
  36. 土井直作

    土井委員 ただいま委員長から御提案になつたことは、しごくもつともだと思います。最近各党に対しましてそれぞれ陳情隊が引きも切らず参つておりますが、これらの陳情隊は、五大府県代表者方々であつて、ことに重要な地位におられる方々であります。これが五十人あるいは百人という調子で、ある県のごときは、五十人出て来ると優に百万円の金が消えるといわれております。おそらくこの陳情のためには、いわゆる億に近い、あるいはより以上の費用を使われておるのではないかとさえいわれておるのであります。これは委員長の言われるように、県民の、あるいは市民の税金使つておると見てよいわけであります。こういうことは望ましいことではない。ただ残念なことには、この問題については、それぞれの所属政党態度が明確でないものですから、引続いて陳情が行われるのであつて、われわれが所属しておる党におきましても、すみやかに態度を決定して、陳情の必要のないようにすることが先決問題ではありますが、陳情趣旨はすでにわかつておるのでありますから、今後より多く来て、いたずらに費用を費すことは考えなければならぬ。また院内秩序の上におきましても、昨日などは改進党の前のあの廊下に、百人からの人がおりまして、通行することができないで、衛視の方が、少しそこをあけていただかなければならぬというようなことを言つて、辛うじてわきの方を通るというような、きわめて不体裁な実情が出ておるわけであります。こういう観点からいたしまして、運営委員会といたしましては、院内秩序維持のためという角度から、この際陳情を絶対に受付けないとか、やめろとかいうことは言えないかもしれませんが、それぞれの地方団体にこの意思を伝達することは適当なことであると思いますので、私は賛成いたします。
  37. 椎熊三郎

    椎熊委員 今委員長のおつしやるようにすることは、私もけつこうなことであると思いますが、陳情とか請願ということは、国民一つ権利でもあるし、極端にそれを制限するわけには行かない。しかし今土井君が言つたように、国会運営して行くのにさしつかえない程度には、制限して行かなければならぬ。とりあえずきのうまでのような状況では困る、ですから、各党こういうことにしたらどうですか。この種の問題に関する陳情は、面会所あるいは議員会館会議室等において陳情を受ける、院内では受けない、こういうことをきめても、何も国民権利制限することにもならぬ。それくらいのことは私はやつてよいのではないかと思うのです。委員長発言趣旨には、もちろん賛成です。
  38. 石田博英

    石田委員長 あなたの言われることは、もちろんやらなければならぬことですが、私の方から、各団体の長に対してそういう趣旨自粛勧告と申しますか、勧告状と申しますか、そういうものを送付することについてお諮りいたしまして、あとまた今の御意見については、お諮りいたします。私ども、衆を頼んで、昔の強訴というのですか、そういうのはデモクラシー運営ということからいえば、どうかと思うのでありましてやはり冷静に協議すべきものではないかと思いますので、御賛同を願いたいと思うのであります。
  39. 梨木作次郎

    梨木委員 その前に、一体特別都市に関する法案でありますが、これが国会に対して今どういう扱いになつておるか、これは出ておるのですが、おらないのですか。
  40. 椎熊三郎

    椎熊委員 地方自治法改正法案が出ていて、それで論議はできるのですが、反対側は、この修正案を出そうというのです。だから案はすでにあるわけです。
  41. 梨木作次郎

    梨木委員 私の聞いたところでは、仮提出になつておるということを聞いたのですが、仮提出か本提出か、きわめてあいまいだということを聞いておる。これはどうですか。
  42. 大池眞

    大池事務総長 特別都市のは、仮提出も何も受けておりません。
  43. 八百板正

    八百板正君 ただいまの問題でございますが、椎熊さんのお話土井さんのお話委員長お話、それぞれごもつともだと思います。確かにわかつておることを、多数やつて来てああだこうだといわれても、それが浪費になることは当然だと思います。しかし国会地方自治体に対して自粛を勧告するというようなしかけ方は、いろんな点から、あまりいい印象は與えないのじやないかという点も私は心配する。一つは、何か陳情取締るというような感じ国会が與えてそれがよい意味陳情、そういう権利を押えるような結果になることを心配するのです。そういう意味で、椎熊さんが言われたように党自身、われわれ自身自粛をしてその取扱いの際には面会所で会うようにするとか、そういう扱いの方がいいのじやないかという感じがするのです。そういう意味で、自粛勧告の相手方は、やはりわれわれ自身にあると思います。各党態度がきまつていないとい一つことが、いろんな問題の起る根拠になつておるのですから、われわれの方の意見がまとまらないで分裂しておるのをたな上げして自治体の方に自粛勧告をするなどというのは、ちよつと気がひけるのです。
  44. 石田博英

    石田委員長 その点は、われわれ国会側といたしましても、当然今椎熊君が後段おつしやつたような処置はとらなければなりませんし、私の申し上げたように、各党態度をすみやかに決定してもらうことが必要だと思いますが、自治体の方に勧告するというのは、陳情制限するとか何とかいうことではない。事態があまりに度を越え過ぎているという一点と、やはり何といいましても、陳情するということは当然の権利でありますが、大勢出て来て強訴強談の形をとるということが、はたしてデモクラシー運営ということからいつて適当であるかどうかという意味で、国民税金を使うという建前からいいましても、御反省を願う。この段階に来て、これほど度が過ぎて来れば制限をするという意味でなくても、私はやつてさしつかえないことではないかと思います。
  45. 椎熊三郎

    椎熊委員 私が委員長発言賛成しておるゆえんのものは、この二、三日来、ことに興奮状態であつて陳情に来ておる者がこういうことを言うのです。私どもは毎日聞かされるのだが、この案について自分らの意思に反対する者は、次の選挙では覚悟しろ、これは議員の神聖な審議権を威迫しておる行為です。これは陳情の域をすでに逸脱しておる。きのうなど、わが党の幹事長は一曹に陳情団百数十名に取囲まれて五十何分の間、怒号喧嘩をきわめた。こういう陳情というものはあり得ない。そういう状態は、もはや陳情の域を逸脱しておるのだから、これは何らか処置するのが当然であると思います。
  46. 飯塚定輔

    飯塚委員 権能さん、八百板さんのお話に関連してですが、会館とか面会所で党の幹部に会おうとして行つた場合、大体全部お忙しい人で会えないから、どうしても中へ入つてお会いしたいという気持も、陳情団の中にはあるのです。
  47. 椎熊三郎

    椎熊委員 この問題に関する限り、あれだけの権威者がやつて来てどうせみな代議士が関係しておるのですから、それに連絡して、党の幹部ちよつと出てくれという、それを袖にする政党などはちよつとないのじやないかと思う。
  48. 石田博英

    石田委員長 御論議も盡きましたから、いかがでございましようか。この委員会決議によつてそういう意味自粛を各団体の長及びその議長に対して申し入れるということに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  49. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  案文等については御一任を願います。  なおそういう陳情については、院内において聞かないで、適当な場所においてこれを取扱つてもらいたいということは、ひとつ各党において、椎熊君の御趣旨通りおはからい願いたいと思います。それと同時に、たとい面会所あるいは会館会議室等においても、人数等を無制限にそこに入れるようなことが起ると、先般来問題になつておるような事態も起りかねないのでありまして、この点については、院内警察及び秩序に関する小委員会、あるいは庶務小委員会等において県体的な方法を立案願いまして、将来に備えたいと存じます。  この件はこれで終ります。     ―――――――――――――
  50. 石田博英

    石田委員長 次に会期の件についてお諮りいたします。
  51. 倉石忠雄

    倉石委員 会期はまだ五月七日まであるわけでありますが、実際問題といたしまして明日は日曜日、明後日の二十八日は、先ほどお話のありました講和発行を記念する決議案、その他一、二法律案が上つて来るかもしれませんが、それで大体終了するでありましよう。そうしますと、あと二日は慰霊祭、三、四、五は休みでございます。ほとんど残された審議期間というものはありません。それで今日もうすでに御相談申し上げなければならない段階に来ておると思いますが、参議院のこともありますので、これから出されるであろうと思われる法律案その他を考慮いたしまして、大体私どもの見当では、一箇月くらいは延長しなければならないのではないか、このように考えておるわけであります。常任委員長会議とかそれぞれの機関はあるでありましようが、われわれの腹づもりとしては、その程度に考えておりますので、御了解願えれば仕合せだと思います。
  52. 椎熊三郎

    椎熊委員 私はこの段階に来て、どうしても会期延長する以外に道はないと思いますが、会期延長をわれわれが決意するにしても、われわれ自体も反省しなければならぬ点が多々あると思います。この主たる責任は、政府提案が遅れたということです。遅れた内容については、同情に値する点もあるが、ともかく政府重要法案の出し方が遅かつたということと、第二は絶対多数の與党の怠慢のせいだと思う。あれだけ絶対多数を持つていて、本会議を開くことができないような状態にしておくということは、内閣與党との間に、政治的な誠意を欠いておる。この内閣をもつて、ほんとうの責任政治を行わせて行くという與党側熱意を欠いておる。愛国的熱意が足りないのだ。こう私どもは思う。これは與党責任であります。従つてこの與党政府の無責任によつて会期がこれから一箇月延ばされるということは、野党側にとつては迷惑しごくなことです。けれども、刻下の実情を見れば、今講和会議が現在発効して独立国家になろうというときにおいて、重要法案審議もしないで国会から引揚げるということも、われわれ国民として申訳のないことですから、会期延長には賛成いたしますけれども会期延長せざるを得ない理由の中には、そういう原因もあつたということを反省しつつ、與党側諸君熱意ある行動を私は期待したい。現に今国会においては、與党側の出席不成績の結果として、本会議を開くに至らざる状態、騒擾のうちに終つておるという状態が二回も繰返されておる。一ぺんくらいならうつかりしておるということもありますが、二度も三度もやるに至つては、これは與党諸君の不熱心きわまる結果だと思う。こういう点について諸君の御反省を促して、会期延長については賛成します。
  53. 土井直作

    土井委員 ただいま椎熊君から、私の言わんとしたことを言つていただきましてその点については、重複いたしますから避けたいと思いますが、ただ改進党ばかりではなく、野党全体といたしましても、同感の意思を表明するにやぶさかでないと思うのであります。この点につきましては、與党の方でできるだけ御努力願いたい。もとより本会議における定足数の不足などという問題につきましては、これはただに與党ばかりではなくて、野党の方もでき得るだけ出席いたしまして、そういうことのないように十分な配慮をする心構えでおることだけは、念のため申し上げておく次第でございます。  そこで会期延長の問題でありますが、一箇月の会期延長ということについて、大体與党である自由党からの御提案でありますから、今後提案されますところのそれぞれの法案については、大体見通しがついておられると考えておりますが、本日は下交渉というか、きようここで御決定になるということでなく、あらかじめ一箇月くらいの会期延長をしなければならないということを、事前に了解をしておくという程度であつて手続上の関係から行きますならば、当然委員長会議を開いてまずやらなければならない。それから会期の件では、本院で決議すれば、参議院が反対いたしましても自動的に効力が発生するのでありますが、両院の関係から参議院に対しても、それぞれお打合せしなければならぬという関係もおありだと思いますので、二十八日の本会議において、最終的決定を見るような運びになると私は思うわけであります。そこで二十八日のこの議院運営委員会におきまして、政府当局、官房長官の御出席を願いまして、一応與党では提案されております法律案その他の内容等のお見通しはついておると思いますが、念のために、われわれは会期を一箇月延長することによつて、予定の提出される案件の終了ができるかどうかということについても、この際ただしておきたいと思いますので、委員長を通じて官房長官が二十八日の当委員会に出席できるように、おとりはからいを願いたい。従つてただいまの倉石委員提案の大体一箇月延長ということについては、一応事前の意味において了解し、賛成いたします。
  54. 梨木作次郎

    梨木委員 会期延長の問題でありますが、特にわれわれは、こういうことがありはしないかということでしぱしば政府に対して特に行政協定関係法案提出を早く出すように要請しておつたにもかかわらず、これが遅れた。そのために今会期延長しなければならなくなつたという点については、まつた政府責任だと思うのであります。現にまだその関係法案で出ておらないものも一、二あるということは、この前政府も答弁しておりました。それからそういうように重要な法案を遅れて出してしかもこれを急いで委員会審議さして、あわてて本会議にかけると、本会議では定足数がないために流れるというような醜態を演じておる。これはまつた政府與党責任だと思うのであります。しかしながら、現状は行政協定関係並びに破防法その他の重要法案が上つておりますし、延長しなければならぬことはわかりますので、延長については賛成いたします。
  55. 八百板正

    八百板正君 政府與党責任だという点については皆さんの述べられた通りで、私ども賛成できないという気持を持つておりますが、事実上衆議院審議して私ども賛成いたしまして、参議院に送つた案件などもあります。こういう点については参議院が十分審議をする期間をとるという責任がわれわれ自身にもあると思いますから、そういう意味でやむを得ざるものと思います。
  56. 石田博英

    石田委員長 それではこの件については、未決定のままということにして、各派の御意見は大体わかりましたから、二十八日午前十時に常任委員長会議を開催いたしましてそれから衆参両院の議院運営委員会合同理事会を十一時に開催いたしまして、午後一時干に議院運営委員会を開催するという段取りにいたして、本件を決定いたしたいと思います。なおその際には、ただいま土井君からお申出の通り、官房長官の出席を要求いたしておきます。     ―――――――――――――
  57. 石田博英

    石田委員長 それでは本日の本会議の議事の件をお諮りいたします。
  58. 大池眞

    大池事務総長 本会議の議事について御説明申し上げますが、議事日程に載つております積雪寒冷単作地帯振興対策審議委員の選挙、これは先日懸案になつておりました佐々木秀世君の後任、これは自由党の方の宇野秀次郎君が推薦になつております。それから松浦東介君がおやめになりまして、松浦君の後任は鹿野彦吉君が推薦になつて来ております。従いましてすでに辞任をされました佐々木秀世右並びに松浦東介君の後任の御選定をお願いいたしたいと思います。
  59. 椎熊三郎

    椎熊委員 賛成です。
  60. 土井直作

    土井委員 過般の委員会において、社会党一本の当時選任されました佐々木更三君の問題につきましては、二十三控室の方と相談いたしましたが、まだ最終決定を見ておりませんので、この選挙の場合に間に合いませんから、一応御了承おきを願います。
  61. 大池眞

    大池事務総長 それからそれが済みまして本日の議事日程は、ただいまの審議委員選挙の件だけしか載つておりませんが、本日議了いたしまして緊急上程をお願い申し上げたい案件があります。すでに上つております分から御報告申し上げますが、お手元の一番最後にあります建設委員会の行政協定の実施に伴う土地等の使用等に関する特別措置法案、これがすでに上つておりますので、これを緊急上程をお願いいたしたい。これは松本建設委員長が報告をされまして、反対討論が四名でございます。改進党の村瀬宣親君、社会党の受田新吉君、それから共産党の池田峯雄君、社会党二十三控室の田中織之進君、その四名。それからその次に上つておりますもので、外務委員会の、日本国との平和條約第十五條(a)に基いて生ずる紛争の解決に関する協定の締結について承認を求めるの件、これは反対が共産党、社会党二十三控室、労農党でありまして、反対討論は林百郎君。それから厚生委員会国民健康保険再建整備資金貸付法案、これにつきましては、厚生委員会理事亘君が報告をされるはずになつております。反対は共産党でございますが、社会党の岡良一君の賛成討論の申出があります。それと、ただいま上りました内閣委員会の統計報告調整法案、これは八木委員長が報告をされまして、反対討論今野武雄君。それであとに残つております大蔵委員会の分と農林委員会の分は、まだ上つておりませんが、この中で大蔵委員会の分が大体上る予定であります。ただ初めの三つは上る予定でありますが、四つ目の国立病院特別会計云々の分は、これはきようは無理で、上らないつもりでございまして、これにかわるに塩専売法の一部改正法律案が上る予定になつております。これは反対討論が共産党の深澤義守君。
  62. 長谷川四郎

    長谷川委員 厚生委員会のも共産党、の反対討論があるのですか。
  63. 大池眞

    大池事務総長 厚生委員会のは共産党は反対でございますが、討論通告はございません。それから残りましたのは外務委員会の、国際連合への加盟について承認を求めるの件、これはきよう上る予定でございますが、ちよつとわかりません。それから農林委員会の食糧管理法の一部改正法律案、これがきよう上れば、反対討論の通告がありまして、社会党の石井繁丸君、共産党の竹村奈良一君、社会党二十三控室の足鹿覺君、以上五名の通告がすでに参つております。従いまして、ただいま上つております一番初めの建設委員会の土地使用に関する特別措置法案、それから外務委員会の十五條に基いて生ずる紛争の解決の分、それから厚生委員会国民健康保険再建整備、それから内閣委員会の統計報告調整法案、これだけを逐次上程をお願いいたしまして、その間にもし上りますれば、ただいま申し上げました大蔵委員会もしくは農林委員会の案を御上程願つたらいかがかと思います。
  64. 石田博英

    石田委員長 ちよつと懇談に入ります。     〔速記中止〕
  65. 石田博英

    石田委員長 懇談をとじます。それでは各党においてそれぞれ討論者を整理して、それを場内において開会前に御通告を願います。     ―――――――――――――
  66. 石田博英

    石田委員長 それから庶務小委員長から特に発言を求められておりますので、これを許します。
  67. 中川俊思

    中川委員 本日の午前中における庶務小委員会の結果を御報告申し上げまして、御審議、御承認を願いたいと思います。  第一は九段の宿舎の建築でございます。御承知通り、宿舎は非常に狭隙を感じておりますし、希望者がたくさんありますのに入ることができないということから、今回九段の宿舎を増築する計画を立てたのであります。新計個のものは、大体室にして十八室できる予定になつております。従来は、御承知通り八畳一間でございましたが、これでは戸を開ければすぐ中に寝ておるのがわかるというような状況であるので、入口に三畳の部屋をつけて、その奥に八露をつけたらどうかというようなことか議題に上りまして、出席の各位の御了承を得たのであります。  それから第二点は、第一議員会館院内における食堂が、一つしか入つていない。これではいろいろなサービスが悪くなつたりするような関係上、できるだけ複数制にするようにしてもらいたい、こういう御希望が各党議員諸君からございました。この点を諮りました結果、第一議員会館の食堂を複数制にする。院内の方もさらにもう一つ入れる。参議院は現在御承知通り四つも五つも入つておるのだから、こちらももう一つ入れる、こういうことに決定したのであります。  第三番目は、速記の入口のところの売店の問題でありますが、これはどうも院内方々売店ができるということは、院の品位に関する。ことにあの入口にあれがあるということについては、いろいろ議論が各方面からありました。これが本日の議題に供されましてこれを撤去する、撤去の時期は来月十日までということに本日の小委員会で決定いたしました。
  68. 土井直作

    土井委員 補足しておきたいと思いますが、ただいま小委員長の報告の中にありました議員宿舎の間どりの関係は、従来は八畳一間であつて、ドアをあければただちに室内の全貌がわかるということでございました。それから議員諸君が病気をしたり、あるいはその他の場合、いろいろ不便があるし、次の部屋があつた方が全体の体裁の上からいつてよかろうというので、前にこの問題については相当議論がありまして、一部屋という前提でございましたが、特にきようの委員会では、小委員長報告の通りに決定した。しかしながら、すでに鉄筋コンクリートでつくつてあるものであつて従来の宿舎と新しくできる宿舎との間における部屋の構造が違うということは、待遇の上において不公平が生ずるということが相当議論になつたのであります。そこでこれは希望でありますが、鉄筋コンクリートでありましても、予算の関係どもあるが、これをもし逐次改装することができれば、これから建てようとするような方向に改装したらいいのではないかということ、それから不公平であるから、現在入つておる人との間の問題をどう調整するかという事柄については、場合によりましては、新たにできるいい部屋にだれが入る、かれが入る、あるいはすでに入つておる人は権利がないというようなこともまずいから、そういう場合は、さらに小委員会相談いたしまして、場合によつては、御破算にして新たに抽籤をする、その抽籤の結果、新しくできた部屋に入つてもらうということに考えたらどうか、こういうことを考えて相談をしておるわけでありまして、この点もあわせて御報告申し上げておきます。
  69. 椎熊三郎

    椎熊委員 小委員長に質問するのですが、第一議員会館の食堂には一つのいきさつがある。旧来あそこは二つ許しておつたのですが、片方は営業不振というか、経営が成り立たない。それで事務総長がその実情を調査した結果、せつかく許したものを営業ができないということにしておくのはかわいそうだ、それであれを優先的に第三議員会館に入れたわけですが、また一つ入れて、両方とも成り立つて行くということも御検討の上、御決定になつたのですか。
  70. 中川俊思

    中川委員 この点につきましては、第一議員会館各派から世話人というものが出ておられます。その世話人が寄り寄り協議をいたしました結果、やはりあそこに二つ置かなければいけないというようなことについて申合せをされまして、その世話人の代表が、これは岡君でありますが、岡君から申入れがありました。今の成り立つか成り立たぬかという問題につきましては、十分そういう点も業者側の立場を勘案してやらなければならぬので、そういう点については、成り立つような方向に持つて行くべく、業者と協議をした上できめようということになつております。
  71. 椎熊三郎

    椎熊委員 業者とだれが協議するのですか。
  72. 中川俊思

    中川委員 第一議員会館各派から出ておられる世話人とです。
  73. 椎熊三郎

    椎熊委員 国会議員がそういうことをやつていいのですか。業者との間にそういう話合いをするということは、不見識でしよう。
  74. 岡延右エ門

    ○岡(延)委員 私の名前が出たから申し上げますが、あそこは御承知通り会館と申しましても二、三と違いまして、二百二十名も議員がおります。それから最近観光バス等の関係もありまして、非常に人が殺到して来るというような状態でございます。それで何度警告を発しても、一向内容低下なども改まらない。それでわれわれ世話人は、申し上げるまでもなくほとんど全部が議運のメンバーでありますが、これは事務当局にまかしておかないで、世話人が積極的に監督しよう、それについては土井さんあたりにも御了解願つたのでございますが、庶務小委員においてもちろん最後の決定はされるが、われわれがほんとうに責任を持つて、利害関係は一番会館におる人が痛感するのですから、われわれが内選衡をして小委員会で正式に決定していただく、そうして常時監督して、悪ければ即時にでもかえるというくらいの、非常な決意を持つております。そういうことで小委員会に申し出たような次第でございます。
  75. 石田博英

    石田委員長 ちよつと懇談にいたします。     〔速記中止〕
  76. 石田博英

    石田委員長 懇談をとじます。  それでは宿舎の増築の件は、後日またやりましよう。食堂の件はどうですか。
  77. 椎熊三郎

    椎熊委員 議員の世話人でやつても、業者と直接経営内容までタッチするということは、品が悪いことだから……。
  78. 中川俊思

    中川委員 それは、業者が合うとか合わないとかいうことをわれわれが論議する必要はない。業者は合わなければやめます。
  79. 石田博英

    石田委員長 そろばんが合う、合わないということは、われわれの関知したことではない。現状でいいか悪いかということです。
  80. 梨木作次郎

    梨木委員 それは世話人会にも出ましたが、議員の間から非常に要望があつてこれをどう改善したらいいかということから意見が出たのです。
  81. 椎熊三郎

    椎熊委員 院の事務局が監督しておるのだから、その人たち責任を持たして厳重に取締つてもらう。経営内容等について直接話合いをするということは、事務当局にやつてもらつた方がいい。
  82. 石田博英

    石田委員長 単数制を複数制にすべきでふるということが小委員会の結論です。従つてそれがそろばんに合うかとか、どういう業者を入れるかということは事務局の問題です。
  83. 土井直作

    土井委員 どういう業者を入れるかということは、この委員会できめるのでしよう。
  84. 石田博英

    石田委員長 原案は事務局でつくります。それで複数制にするかどうか、御意見を伺いたいのです。     〔「小委員長報告異議なし」と呼ぶ者あり〕
  85. 石田博英

    石田委員長 それでは、あとの問題は小委員長の報告通り決定いたします。ただ宿舎の問題については、後日また決定いたします。     ―――――――――――――
  86. 梨木作次郎

    梨木委員 昨日も土井さんから発言があつたわけですが、破防法に関しての労働委員会と法務委員会との連合審査の問題でありますが、大体法務委員会の計画では、五月十三日にやるというようなことでございます。それも一日だけです。ところが労働委員の私の方から得た情報では、各野党與党人たちもそうだというのでありますが、もつと時間をかけて、しかも十三日というと審議が終つて、もう討論、採決の直前らしい。これでは十分な審再議はできない。特にこれは労働委員会に関連することの多い重要な問題ですから、審議の初めにもつと時間をとつて、連合審査のできるようにしてもらいたいという要望があるのであります。この点、どうも労働委員会と法務委員会との調整がうまく行つておらないように聞いておるのであります。私の方では、まず労働委員会からこの点について法務委員会申入れをするようにした方がよくはないかと、私の方の労働委員にも言つてあるのでありますが、その点がうまく行つていないらしいのです。
  87. 石田博英

    石田委員長 御発言中ですが、うまく行つてないからといつて、この委員会が当該両委員長に対して指示する権能はありません。
  88. 土井直作

    土井委員 それはちよつと違う。議院運営というのは、議院の運営の上において全画的にやらなければならぬ。そこで連合審査委員会というものはどういう形であるべきかという基本的なものは、この運営委員会できめてよいと思う。それをきのうぼくは特に発言して特に委員長代理だつた倉石君も了承してくれたが、連合審査というのはます最初にやる。ところが法務委員会で逐條審議してしまつて、質疑を終つてしまうようなときた連合審査をやるということでは、連合審査の意味をなさないと思う。だから連合審査を当初に行う。そうして当該委員会委員はそのときはなるべく発言を控えて、その連合審査する他の委員会の方からできるだけ発言する。そうしてやつて行くことにしたらどうかということです。
  89. 石田博英

    石田委員長 それでは、その問題についてはあさつてやりましよう。
  90. 大池眞

    大池事務総長 それから農林委員会から公聽会を開きたいという申出がありますが、この件はいかがでございましようか。
  91. 石田博英

    石田委員長 ただいまの事務総長の言われた点ですが、これを了承するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  92. 石田博英

    石田委員長 それではそのようにいたします。  次回の本会議は二十八日に開会いたします。運営委員会は、先ほど申し上げました通り午後一時半に御参集を願います。本日の本会議は二時十分。  本日はこれにて散会いたします。     午後一時四十四分散会