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1952-04-15 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第35号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年四月十五日(火曜日)     午後零時十五分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 倉石 忠雄君 理事 福永 健司君    理事 土井 直作君       岡延右エ門君    押谷 富三君       鹿野 彦吉君    川本 末治君       島田 末信君    高塩 三郎君       田中  元君    田渕 光一君       柳澤 義男君   山口喜久一郎君       小林 運美君    椎熊 三郎君       長谷川四郎君    松井 政吉君       梨木作次郎君    羽田野次郎君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 竹村奈良一君         議     員 田中織之進君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  議員請暇の件  中央更生保護委員会委員任命につき同意を求め  るの件  緊急質問取扱いの件  決議案取扱いの件  国会議員公共企業体における委員その他の職  務に就く場合の取扱いに関する件  事務局人事承認の件  本日の本会議議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 それでは、本日の議院運営委員会を開会いたします。  初めに、議員請暇の件を議題にいたします。事務総長から御説明を願います。
  3. 大池眞

    大池事務総長 議員宮腰喜助君から、欧米各国農業協同組合の制度を調査するために渡航をいたしたいからというので、四月十二日から五月十一日まで、三十日間の請暇申出がございます。  次に森曉君から、アメリカとフランス両国鉱業技術の調査をいたしたいからというので、四月十四日から、五月十三日まで一箇月の請暇の願いが出ております。これは院議によつて許否をお願いいたしたいと思います。
  4. 石田博英

    石田委員長 この二件を、本日の本会議上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。  なお大体承認ということで、さしつかえ、ございませんでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 石田博英

    石田委員長 それではさように決します。     ―――――――――――――
  7. 石田博英

    石田委員長 次に、中央更生保護委員会委員任命につき同意を求めるの件を議題にいたします。これは、本日までに各派の御態度を御決定願うことになつております。説明は前会いたしておりますので、その御態度を伺います。自由党はいかがですか。
  8. 福永健司

    福永(健)委員 自由党は、これに同意いたします。
  9. 石田博英

    石田委員長 改進党はいかがですか。
  10. 椎熊三郎

  11. 石田博英

    石田委員長 社会党はいかがですか。
  12. 土井直作

  13. 石田博英

    石田委員長 共産党はいかがですか。
  14. 梨木作次郎

    梨木委員 反対です。
  15. 石田博英

    石田委員長 社会党二十三控室はいかがですか。
  16. 田中織之進

    田中織之進君 私の方は賛成いたします。
  17. 石田博英

    石田委員長 農民協同党はいかがですか。
  18. 羽田野次郎

    羽田野委員 同意いたします。
  19. 石田博英

    石田委員長 それでは、これを本日の本会議上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さように決します。
  21. 大池眞

    大池事務総長 なお、この前御説明申し上げましたことについて、あとで調べてみましたところ、間違いがございましたので御訂正願いたいと思います。中央更生保護委員会委員は定員五名で、現在戸田池田白根、原の諸氏が委員で、委員長は原さんだということを御説明申し上げましたが、原太一君は、六月三十日任期満了でやめております。従いまして委員長は、原君にかわつて白根松介君が現在やつております。今回土田君が委員になりましても、まだ一名の欠員が残つておることになりますので、御訂正の上御了承を願います。
  22. 椎熊三郎

    椎熊委員 もう一度名前を……。
  23. 大池眞

    大池事務総長 委員長白根松介君、委員戸田貞三君、池田確二君、この三人が現在残つております。今回土田君が加わつて四名であります。それだけ御了承を願います。     ―――――――――――――
  24. 石田博英

    石田委員長 次に、国務大臣発言通告の件を議題にいたします。事務総長から御説明願います。
  25. 大池眞

    大池事務総長 運輸大臣から、先般の航空事故に関して、十二日に、次回の本会議でこのことを御報告いたしたいという発言通告が参つておりますが、次回と申しますと、ちようど本日になりますので、本日、過般の航空事故に関して発言をいたしたいという申出であります。つきましては、許可の時期等について御決定を願いたいと思います。
  26. 椎熊三郎

    椎熊委員 国務大臣発言をした場合には、必ずということはないが、それに対する質疑は許されるのですね。質疑があれば、それを拒否するわけには行かぬでしよう。
  27. 石田博英

    石田委員長 そこは御相談でしようね。あとで御相談申し上げます。
  28. 梨木作次郎

    梨木委員 ちよつと関連して……。緊急質問取扱いを協議なさると思いますが、私の方は、飛行機事故に関して同種類の緊急質問を出しております。
  29. 石田博英

    石田委員長 それは承知いたしておりますが、緊急質問議題なつたときに御協議願います。  それでは、これは本日の本会議発言を許すことに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  31. 石田博英

    石田委員長 次に、緊急質問取扱い議題にいたします。
  32. 大池眞

    大池事務総長 緊急質問は、お手元に印刷物がまわつておりますが、一から五まで出ております。
  33. 石田博英

    石田委員長 まず最初に、第一の浮遊機雷による被害に対する国家補償に関する緊急質問、これは、今回は保留ということでいかがですか。
  34. 土井直作

    土井委員 よろしゆうございます。
  35. 石田博英

    石田委員長 それでは保留決定いたします。  次に第二、議員立法制限に関する野田建設大臣発言に関する緊急質問井上良二提出、これはいかがですか。
  36. 土井直作

    土井委員 これは御承知通り、過般建設大臣が、新聞紙上に、議員立法に対する制限の談話を発表したことに関することで、問題は非常に重要であります。従つて、本日の本会議緊急質問を許していただくようにお願いしたいと思います。
  37. 石田博英

    石田委員長 いかがでしようか。これは前々からお話がありましたし、各派の了解もついておるようでありますが……。
  38. 福永健司

    福永(健)委員 これは前会で、次会に協議しようということになつておりましたものですが、自由党としては、今回はもう一回留保していただきたいと思います。
  39. 椎熊三郎

    椎熊委員 どういう都合でそういうことをおつしやるのか、これは国会全体として黙視できないような重大問題である。あまり時が移つても何ですから……。
  40. 石田博英

    石田委員長 暫時速記をやめて懇談に移します。     〔速記中止
  41. 石田博英

    石田委員長 速記を始めて、懇談をとじます。  それでは與党の方のお話もありましたが、問題の性質また議院建前からいつて重大でございますので、與党の方も趣旨においては異議がない、ただ時期の問題だけだと思いますから、きようこれを上程することにいたしたらいかがかと思いますが、まげて御賛同を願えますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 石田博英

    石田委員長 それでは、さように決定いたします。  次に、第三の日航事件に関する緊急質問と、第四のもく星号墜落航空事業自主性に関する緊急質問、これは関連しておる緊急質問でありますから、二つについて御協議願いたいと思います。なおこの問題は、国務大臣から、この事件について発言を求められておるわけであります。
  43. 土井直作

    土井委員 先ほど、国務大臣から発言通告があつて、それを許すことに決定を見たわけでありますが、国務大臣発言は、日航問題に関することであると考えます。従つてわが党から出しておりまする日航事件に関する緊急質問は、撤回をいたします。
  44. 梨木作次郎

    梨木委員 わが党から出しておりまするもく星号墜落航空事業自主性に関する緊急質問は、運輸大臣日航事件に関してどういう報告をなさるか、あらかじめわかりませんので、この報告について、なお不審な点がある場合、ぜひともこの質問を取上げるようにしてもらいたいと思います。
  45. 石田博英

    石田委員長 ただいま梨木君自身がおつしやいました通り緊急質問としては撤回なさるわけですね。
  46. 梨木作次郎

    梨木委員 そうです。
  47. 石田博英

    石田委員長 それでは、緊急質問としては、両方とも撤回になりました。  そこで国務大臣発言があるわけでありますが、これに対する質疑等は、発言をお聞きになつてから御協議願うことが順当であろうと思います。発言がまだないわけですから、発言をお聞きになつてから、次回の運営委員会において御協議を願いたいと思いますが……。
  48. 椎熊三郎

    椎熊委員 場内交渉ではいかがでしようか。
  49. 石田博英

    石田委員長 場内交渉でまとまれば、けつこうです。
  50. 土井直作

    土井委員 わが党の松井君の質問も、村上運輸大臣報告をされまして、その報告内容いかんによつては、質問をすることになるかもしれません。それは議場内でまとまればいいと思いますが、まとまらなければ、次回の運営委員会でお願いいたします。
  51. 石田博英

    石田委員長 それではそういうことにいたします。
  52. 梨木作次郎

    梨木委員 私の方の江崎君が出しておる質問についても、同様に取扱つてもらいたいと思います。
  53. 石田博英

    石田委員長 党派の差別によつて、不公平な取扱いはいたしません。  次に、爆薬漁業等による漁場荒廃取締に関する緊急質問取扱いについて御協議願います。
  54. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは問題は小さそうに見えるのですけれども、そうではなく、非常に大きな問題であります。ことに北海道の漁業などは、実際非常に悩んでおる。目下盛漁期に入らんとしておる場合、内地方面から行くものが大きな機船を持つて行つて爆薬で魚を浮び上らせる。漁場荒廃これよりはなはだしきはない。水産界では、重大な問題として考えておるわけであります。これは、この取締りをどうするかという質問だろうと思います。本人には私聞いておりませんけれども、この命題を見て、非常に重大だと思いますから、許せるものならば許していただきたいと思う。
  55. 石田博英

    石田委員長 突然ですから、留保ということに……。
  56. 土井直作

    土井委員 ただいまの問題は、権能君が説明したような内容のものですが、実際上の問題としては、たとえば沈没しておる船舶の引揚作業をしたり何かすることにも関連し、さらにそういうものを悪用するものもあり得るし、ぜひ質問はやらしていただきたい。これは必ずしもきようでなくても、この次でもけつこうですから……。
  57. 石田博英

    石田委員長 それでは保留するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  58. 石田博英

    石田委員長 さように決定いたします。     ―――――――――――――
  59. 石田博英

    石田委員長 次に、決議案取扱いの件を議題に供します。事務総長の御説明を願います。
  60. 大池眞

    大池事務総長 決議案はお手元に配付してありますが、床次徳二君外六十七名から、領土に関する決議案が出ております。それから井之口政雄君外二十二名から、破壊活動防止法案提出反対に関する決議案が出ております。この二件の取扱いについて御協議願いたいと思います。決議案内容はお手元に参つております。
  61. 椎熊三郎

    椎熊委員 領土に関する決議案は、大分前から各党間の問題になつてつて、実は自由党が賛成してくれれば、共同提案になる可能性があつたのです。その後、床次君との交渉の経過によると、自由党党内事情と申しますか、自由党がやるとすれば、趣旨弁明をだれにするかというようなことで、まとまりがつかなかつたようです。それで、野党側から提案されるならばけつこうですという御返事を伺つておるのです。共同提案という形にならなかつたことは非常に残念だが、趣旨においては、自由党も賛成のようですから……。
  62. 倉石忠雄

    倉石委員 これは初めてのものですね。
  63. 椎熊三郎

    椎熊委員 いや、これは三週間も前から出しておるものです。
  64. 倉石忠雄

    倉石委員 どういうものを出されるか、その後何の相談もなかつたのですが……
  65. 椎熊三郎

    椎熊委員 いや、あまりたつてしまうと困るので……。
  66. 倉石忠雄

    倉石委員 この次に御相談するということでいかがでしようか。
  67. 椎熊三郎

    椎熊委員 この次でけつこうです。
  68. 石田博英

    石田委員長 それでは領土に関する決議案については、次会までに各派の御態度を御決定願います。
  69. 椎熊三郎

    椎熊委員 もう一つ関連して、破壊活動防止法案提出反対に関する決議案というものが、議員側から出ておることに私は非常な疑義を持つ。いかなる法案であるかということは、審議してみなければわからない。それを、法案提出反対する決議案議員側から出すということは、議員立法制限に対して意思表示をしようとしているわれわれとしては、こういう決議案を出すべきものではないという意味から、この決議案が出ることに反対いたします。
  70. 梨木作次郎

    梨木委員 わが党から出しております破壊活動防止法案提出反対に関する決議案は、すでに政府破壊活動防止法案国会に出すということが新聞でも報道されております。その内容は、ほぼ周知の事実であります。伝えられる破壊活動防止法案内容につきましては、これは明らかに憲法の保障する言論、集会、結社、出版の自由を害するもので、基本的人権を蹂躙するものであります。もしもこういう法案が制定せられまするならば、時の政府反対する一切の政治活動は抹殺され、弾圧されることになる。これに対して明らかに……。
  71. 石田博英

    石田委員長 梨木君に御注意いたしますが、法案に対する態度については、法案提出後に御発言願いたいと思います。ただいまの御発言は、本委員会議題ではありません。
  72. 梨木作次郎

    梨木委員 こういう法案というものは、明らかに憲法に違反しておる。政府は、憲法わく内においては法律案を出すことができるが、政府といえども、何でもできるというわけのものではない。
  73. 石田博英

    石田委員長 そういう御趣旨発言ならば、中止を命じます。本委員会議題外でありますから、発言中止を命じます。
  74. 福永健司

    福永(健)委員 今梨木君から、憲法違反云々という言葉がありましたが、こういう決議案を出すことが憲法違反であると思います。憲法七十二條によりまして、内閣の議案提出権というものは認められております。     〔発言する者あり〕
  75. 石田博英

    石田委員長 静粛に願います。
  76. 福永健司

    福永(健)委員 それを、事前に出させないようにしようというような決議案を出すがごときことは、提出権を認めざるもはなはだしい。このような場合、これを取上げることがそもそもおかしいと思う。本決議案に関しましては、取上げざることをわれわれは確認してもらいたい。これは本委員会としては当然のことであろうと思います。
  77. 田中織之進

    田中織之進君 ちよつと議論を聞いておると、少し逸脱しておるように考えるのです。私らの方も、この法案については撤回を要求するという建前から、この趣旨には、私の党派としては賛成しておるのですが、この決議案を出すことが憲法違反であるということを、われわれ立防府議員が言うことはおかしいと思う。この決議案の文面その他には、考えなければならぬ問題が残つておることは認めますけれども、政府提案しようとするのを、もし国会の方で意思がまとまれば、その提案をよさせることを要求することも、立法府としては自然できることだと思う。また共産党のかから出されたことの決議案そのままが、適当であるかどうかということは検討を要する問題だと思いますけれども、頭から、こういう決議案を出すことが憲法違反だときめてしまうことも、よくないと思う。
  78. 椎熊三郎

    椎熊委員 まだ法案を見ていないじやないか。
  79. 田中織之進

    田中織之進君 それは一つの理論であつて、とにかく政治問題、社会問題になつておることは事実なんですから……。     〔発言する者あり〕
  80. 石田博英

    石田委員長 不規則発言は御注意願います。
  81. 田中織之進

    田中織之進君 立法府の立場として、この趣旨決議案をどう取扱うかということは、愼重に検討すべき問題だと思う。そういう意味で、これを出すことが憲法違反だということは、立法府議員としてはどうかと思うのです。
  82. 石田博英

    石田委員長 本決議案上程に関して、可否の議論がございます。そこで本決議案上程するかしないかということだけについて御意見をお述べ願つて、本案の内容についての御議論は許しません。
  83. 梨木作次郎

    梨木委員 内容ではない。大体破壊活動防止法案提出反対に関する決議案を私の方で事務当局に出したときに、今言われたような、国会議員として不見識な意見が、事務当局にもちよつとあつたのです。(「何が不見識だ、出す方が不見識じやないか」と呼ぶ者あり)そこでさらに法制局長意見を求めたわけです。ところが、こういう決議案を出すことは、ちつとも憲法上問題はないと言つておる。政府といえども、憲法を無視したような法案は出せないはずである。憲法わく内において出すべきである。(「憲法を無視したような決議案はなお出せない」と呼ぶ者あり)これは明らかに憲法に挑戦するものだと思う。政府法案を出すことについて、われわれが、こういう法案を出してはいかぬと言うのがなぜおかしいのか。これは憲法には違反しません。そういう議論をすることは、国会自殺行為だと思うのです。
  84. 松井政吉

    松井(政)委員 どうも決議案取扱いについて、議論わき道にそれているように思うのです。要するに、破壊活動防止法案提出反対に関する決議案となつておりますが、憲法上の議論から行けば、個人の自由が保障され、あらゆる党活動が保障されるということになれば、どんな決議案を出すことも憲法上では自由かもしれません。しかしここで一番問題になるのは、要するに内容がわからないのに、梨木君が、憲法違反だからいかぬというような議論をして反対なさるとすると、これは議論わき道にそれると思う。新聞紙上等においては、内容とか修正点が発表になつておりますけれども、われわれ正式にこの法案内容を見ておらぬことは明らかである。内容憲法違反であるから提出反対するということは、わき道にそれるんではないかと思う。また、こういう提出反対決議案を出すことが憲法違反だということも、ちよつと正当な御議論じやないと思います。従つて議員立法でも、あるいは政府提出法案でも、提出されることに反対するという建前は、議論としてはおかしい。提出されてから、内容がわかつてから、撤回要求決議案というならばわかる。こういうぐあいに考えて、まだ正式に出ていない法案内容がけしからぬから提出反対するということでなく、正式に出てから、そういうことについてお願いしたい。これは提出者である共産党の方で、提出の手続、方法等について御考慮を願つた方がよいじやないかと思いますが……。
  85. 梨木作次郎

    梨木委員 その点はおまかせしてよろしい。
  86. 石田博英

    石田委員長 ただいま松井君から、ごもつともな御議論が出ましたが、梨木君、どうですか。
  87. 梨木作次郎

    梨木委員 今松井君から、御懇切な御忠言もありましたので、この問題の扱いについて、もう少し考えて行きたいと思います。
  88. 石田博英

    石田委員長 それではこの件は、本日は保留をいたします。     ―――――――――――――
  89. 石田博英

    石田委員長 次に、本会議議事に関する件について御協議願います。
  90. 大池眞

    大池事務総長 それでは本日の議事日程について御報告を申し上げます。  ただいま御決定になりました議員請暇の件を、一番最初にお願いいたしたいと思います。それは森君と宮腰君の一箇月の請暇願に対して、院議によつて許可を願う。次に、中央更生保護委員会委員土田君を任命するに同意の件を御決定願いたい。それから運輸大臣報告発言を願う。もし運輸大臣発言に関して質疑があるということに場内で御決定になりますれば、ただちに通告を願いまして、その際これを許す。その次に緊急質問を願う。  次に日程に入りまして、日程第一から第四までの四案は、大蔵委員会の案であります。これは大蔵委員会理事小山長規君が報告になりまして、これには社会党松尾トシ子君、共産党深澤義守君のお二人の反対討論通告炉あります。その討論の後、採決をお願いいたします。日程第五は、法務委員長佐瀬昌三君が報告になりましてこれの反対討論共産党加藤充君、その後、採決をお願いいたします。  日程はそれだけでありますが、本日緊急上程をお願いいたしたいものがございます。お手元に差上げてある議案審議状況についてごらんを願いたいと思いますが、法務委員会の、日本国アメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定に伴う民事特別法案、これには反対討論通告が、ございまして、共産党田中堯平君になつております。その次に、電気通信委員会の、日本国アメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定実施に伴う電信電話料金法等特例に関する法律案と、その次の、日本国アメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定実施に伴う電波法特例に関する法律案、この二件が上つて参る予定でございます。上りましたら、ぜひ緊急上程をお願いいたしたい。これは御承知通り、條約発効とともに効力を発生するという関係のものでございます。これにも反対討論通告がございまして、共産党田島ひで君になつております。大体この三件が上る予定になつておりますので、上りましたならば、逐次上程を願いたいという申出がございます。本日の日程は、以上御報告申し上げた通りであります。  なお、国会議員日本国有鉄道貨物等級審議会委員等公共企業体委員その他の職務につく場合の取扱いに関する件でありますが、これは前会に、国会法第三十九條に入るか入らないかという議論がございまして、国会法第三十九條に準じて、各院の承認を得た上で、するかしないかということを、各党次会までに御研究を願う、その上で、これは両院関係がございますので、両院議院運営委員長等がお話合いをいたすことになつておりました。この件についてお願いいたします。
  91. 椎熊三郎

    椎熊委員 わが党は、公共企業体関係のある委員その他の職務への就任は、国会法第三十九條と同様の取扱いをすべきものである。すなわち、国会承認を得てなすべきであるということにまとまつております。
  92. 土井直作

    土井委員 わが党も同断です。
  93. 梨木作次郎

    梨木委員 同断です。
  94. 田中織之進

    田中織之進君 同断です。
  95. 羽田野次郎

    羽田野委員 同様です。
  96. 福永健司

    福永(健)委員 自由党も同様に考えます。
  97. 石田博英

    石田委員長 それでは、国会議員公共企業体における委員その他の職務につく場合の取扱いは、国会法第三十九條但書の場合に準じて議決を要するものと、本委員会意見決定をいたします。  なおこの件に関しましては、参議院議院運営委員長とも連絡をいたします。     ―――――――――――――
  98. 石田博英

    石田委員長 次は次回の本会議の件をお諮りいたします。
  99. 椎熊三郎

    椎熊委員 十七日はやつてもらいたいと思います。
  100. 松井政吉

    松井(政)委員 これから定例日には法案もありますから、やつていただきたいと思います。
  101. 石田博英

    石田委員長 それでは、次回は十七日に本会議を開きます。従つて議院運営委員会も、同日の午前十一時に開会をいたします。     ―――――――――――――
  102. 石田博英

    石田委員長 なお事務局人事承認の件についてお諮り申し上げたいことがあります。事務総長から御説明願います。
  103. 大池眞

    大池事務総長 衆議院渉外課長の島君から、講和発効とともに、本院の渉外課というものは当然に任務を終了して廃止の運命になつており、従つて渉外課長外務省に懇望して当院に来ていただいたので、この際外務省の方にもどつて行きたい、向うに転出いたしたいという申出があります。外務省でも今人事の入れかえをやつておる最中でございますので、お願いいたしたい。もし発効前に発令になりますれば、発効までは当院において仕事を見ていただくということに話合いがついておりますので、御承認方をお願いいたしたい。
  104. 石田博英

    石田委員長 それではただいまの報告了承するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  105. 石田博英

    石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。  本日は午後一時三十分から本会議を開きたいと思います。緊急質問討論の時間は、従来通り十分以内にお願いいたします。  本日の議院運営委員会はこれにて散会いたします。     午後零時五十分散会