運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1952-04-10 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第34号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年四月十日(木曜日)     午後零時十五分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 倉石 忠雄君 理事 福永 健司君    理事 山本 猛夫君 理事 土井 直作君       岡延右エ門君    岡西 明貞君       菅家 喜六君    島田 末信君       高塩 三郎君    田中  元君       田渕 光一君    柳澤 義男君      山口喜久一郎君    椎熊 三郎君       松井 政吉君    梨木作次郎君       羽田野次郎君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 八百板 正君         議     員 黒田 寿男君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  回付案取扱いの件  中央更生保護委員会委員任命につき同意を求め  るの件  緊急質問取扱いの件  国会議員歳費旅費及び手当等支給規程の一  部改正の件  本日の本会議議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 それでは本日の運営委員会を開会いたします。  初めに、参議院からの回付案についてお諮りをいたします。事務総長から御説明を願います。
  3. 大池眞

    大池事務総長 ポツダム宣言の受諾に供い発する命令に関する件に基く連合国財産及びドイツ財産関係命令の措置に関する法律案というのが、こちらから参議院へ参つておりましたが。それが参議院で三点ばかり修正されて回付されて参りました。修正の内容は、ちよつとこんがらがつておるように見えますけれども、きわめて簡單でございまする  第一点の修正は、連合国財産上の家屋等譲渡等に関する政令の一部改正におきまして、新たに、返還を請求する権者家屋等譲渡または除去を請求する場合には、当該請求者連合国公共団体あるいはこれに準ずるもの、連合国の国籍を有する者、または連合国法令に基いて設立された法人とか、その他の団体であります場合には、その連合国政府を経由して、その他の場合には直接に請求するという、他の法令の準用の規定を置いたのでありまして、第十二条の二第一項の下に「第二項又は第四項」を加え、同条第二項中「第十二条の二第四項」を「第十二条第七項及び第十二条の二第四項」に改めるというのがそれであります。  それから第二点の修正は、ドイツ財産管理令の一部改正の中で三国がなす「要求」という言葉を、独立後における他の場合の用例同様に、「請求」という言葉修正した点であります。修正の第三点は、附則の中で、旧外貨債処理法に上る借換済外貨債の証券の一部の有効化等に関する法律政府改正案に対して、ただ字句を修正しただけであります。  大体修正中心点は第一の点でございますが、これらの点については、大体大蔵委員会の方で了承されておるように聞いております。
  4. 石田博英

    石田委員長 これはいかがいたしますか。きよう日程に上つておるわけでありますから、本日これを上程するということだけ御了承を願えれば、各派態度は場内において承つてもよろしいと思います。
  5. 土井直作

    土井委員 わが党は、この修正はよろしいということになつております。
  6. 椎熊三郎

    椎熊委員 大蔵委員会で、修正して来たのを見てもらつたのですか。
  7. 大池眞

    大池事務総長 見まして、よいということになつております。これはもともとこちらの委員会にある間に、こういう修正をしてもらいたいというよう政府の方の意向もありまして「要求」という言葉を「請求」という言葉に正誤で直していただきたいということもありましたが、向うへ送つたあとでしたから、参議院へ行つて修正してもらいたいということで、向う修正して、返つて参つたのであります。
  8. 石田博英

    石田委員長 それでは、これを本日の本会議に上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼び者あり〕
  9. 石田博英

    石田委員長 では、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  10. 石田博英

    石田委員長 次に、中央更正保護委員会委員任命につき同意を求めるの件をお諮りいたします。事務総長から御説明を願います。
  11. 大池眞

    大池事務総長 ただいま委員長の申されました中央更正保護委員会委員というのは、五名で組織することに法律でなつておりまして、そのうち戸田貞三君、池田確ニ君、白根松介君の三名はすでに委員になつておりまして、二人欠けておつたわけであります。その欠けております一名に、政府で今度土田豊君を任命したいということで―この方は、お手元履歴書もまわつておりますように、外務省関係の方でありますが、法律に基きまして、この委員を任命するときには両議院同意を得て法務総裁が任命することになつておりますために、本院の同意を求めて来たわけであります。これは人事のことでありますから、本日上程できればこれに越したことはありませんが、御都合で次会でもけつこうかと思います。
  12. 石田博英

    石田委員長 御要求とあらば、次会まで延期したいと思います。     〔「次会」と呼ぶ者あり〕
  13. 石田博英

    石田委員長 それでは次会までに各派態度を御決定願います。
  14. 石田博英

    石田委員長 次に、緊急質問取扱いの件をお諮りいたします。緊急質問は、ただいままでに、お手元に配付してあります六件に続いて、新しく井上良二君から、1議員立法制限に関する野田建設大臣発言に関する緊急質問というのが出ております。これを順次お諮りいたします。  第一の浮遊機雷による被害に対する国家補償に関する緊急質問と、第二のバター輸入に関する緊急質問は、前会において留保されておりましたが、本日もこれを留保するに御異議ございませんか。
  15. 土井直作

    土井委員 第二の方は撤回します。
  16. 石田博英

    石田委員長 第一もいかがですか。
  17. 土井直作

    土井委員 これは相談いたしましてから、また後刻申し上げます。
  18. 石田博英

    石田委員長 その次に、森山欽司提出破壊活動防止法案反対のためのゼネストに関する緊急・質問、それから土井直作提出のいわゆる破壊活動防止法案に対する抗議ストに関する緊急質問でありますが、二つとも同じような命題でございますので、一括してお諮りいたします。
  19. 梨木作次郎

    梨木委員 私の方から、ゼネスト弾圧に関する緊急質問というのが出ております。
  20. 石田博英

    石田委員長 それでは第六の、ゼネスト弾圧に関する緊急質問も一括してお諮りいたします。
  21. 椎熊三郎

    椎熊委員 第三の、破壊活動防止法案反対のためのゼネストに関する緊急質問は、休会前の運営委員会で問題になつたことで、われわれは、その当時やつた方が適当じやなかろうかということで強力に主張いたしましたが、当時政府側は、このストに対していろいろ御交渉の最中であつて、この質問がかえつて政府の意図と反するような結果になつては、社会的な不安を助長するだけで、意味がないことになり、妨害になりはしないかというようなお説が自由党側からありままして、それらもまたもつともな点があるので、それでは五日の本会議には差控えましよう、そのかわり次の本会議、すなわち六十日の本会議には必ずやらしてもらえるという確約があります。そのために今日まで隠忍自重しておつたのであります。従つて政府側におきましても、本日の緊急質問はすでに覚悟の前であろうと思いますし、われわれの方も準備済みでありますから、本日は前会での約束通り、本会議劈頭において質問さしていただきたいと思います。
  22. 土井直作

    土井委員 森山提出にかかる緊急質問に対しては、ただいま椎熊委員からお話の通りでありますから、これはぜひ緊急質問をさしていただきたいと思いますが、それと関連のありまする私から提出しております、いわゆる破壊活動防止法案に対する抗議ストに関する緊急質問、これは御承知通り、改進党と社会党との、いわゆる党の立場等も多少の違いがございますので、質問角度もおのずから違つて参ります。そういう意味合いにおいて、この緊急質問もこの際お許し願いたいと思います。
  23. 梨木作次郎

    梨木委員 政府破壊活動防止法案提出するということか閣議決定した問題に関連して、総評が四月十二日並びに十八日にゼネストをやるということを決定した。これに関連いたしまして、最近の政府の動きを見ておりますと、このゼネストを禁止し、あるいは弾圧するようなことをほのめかしておるのであります。これは今後、特に講和が発効した後における労働運動に対する政府動向を示すものとして、われわれは非常に心配しておるのでありますが、このよう労働組合ストライキに対して、これを弾圧し、禁止するということは、日本の民主化に対してきわめて有害であると思うのでありまして、こういう問題に関連しての政府見解をこの際ぜひ確かめておきたいと思うので、この点は、政府の方も労働組合ゼネストに関して会談を持つておる事実に徴してみましても、きわめて重大だと思うのでありまして、ぜひとも本日この緊急質問を取上げてもらいたいと思います。
  24. 石田博英

    石田委員長 自由党はいかがですか。
  25. 倉石忠雄

    倉石委員 森山提出の、破壊活動防止法案反対のためのゼネストに関する緊急質問、それから土井提出の、いわゆる破壊活動防止法案に対する抗議ストに関する緊急質問、それから田中提出の、ゼネスト弾圧に関する緊急質問、この三つはどうですか―ちよつと懇談にしていただけますか。
  26. 石田博英

    石田委員長 それでは懇談に移します。     〔速記中止
  27. 石田博英

    石田委員長 懇談をとじます。  それでは、改進党の方では共産党一緒話合いは困るとおつしやつておりますから、さつき三つを一括してお諮りをしたのでありますが、三と五とを一緒に御協議申しまして、六は別にまたお諮りをいたします。
  28. 梨木作次郎

    梨木委員 今椎熊さんの方から、そういう提議があつたのでありますが、しかし社会党土井さんの方からは、共産党一緒話合いをするという問題について、何ら意見はなかつたのであります。社会党といたしましては、労働組合を基盤として立つておられる党であり、やはり改進党とはおのずから質問角度も違うだろうと思うのであります。これは共産党と同じ勤労者立場に立つておられるのでありますから、この党については一応土井さんの御意見伺つて、そしてそういう取扱いをしてもらいたいと思います。
  29. 石田博英

    石田委員長 取扱い上のことについては、別に御意見を伺う必要はないと思います。私は委員長として、議事の進行上の取扱いを申し上げたので、従つて三と五との取扱いを先にお諮りをいたしまして、六を後ほどお諮りをいたします。  まず三と五との取扱いについて、土井君御発言が、ございましたらどうぞ……。
  30. 土井直作

    土井委員 これは特に御質問の必要がないほどわかり切つておることだと思います。先ほど椎熊委員発言をしたので、私も大体それと同意見でありますから、言わずもがなと思つておりました。ところが梨木君から、特に私の意見をということであります。社会党は、共産党と明らかに一線を画しておりますので、従つて委員長が取扱おうとした処置に対しましては、満腔の賛意を表しておきます。念のため申し上げます。
  31. 石田博英

    石田委員長 それでは三と五との取扱いについて、もう一度懇談に入ります。     〔速記中止
  32. 石田博英

    石田委員長 懇談をとじます。  緊急質問の三と五とは、同一性質質問でありますが、それぞれの立場と、現下の情勢にかんがみまして、絶対に前例としないという条件のもとに、これを本日上程するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 石田博英

    石田委員長 それでは、さよう決定いたします。  なお質問時間は五、六分―十分を越えないということにいたします。  次に、緊急質問の第六、田中堯平君提出ゼネスト弾圧に関する緊急質問をお諮りいたします。この趣旨については、すでに御説明がございましたので、これに対する他会派の御意見を承ります。
  34. 倉石忠雄

    倉石委員 第六は、ゼネスト弾圧に関する緊急質問でありますが、まだゼネストというものは始まつておりませんし、弾圧もいたしておりませんから、架空なことに対する緊急質問はあり得ません。よつて反対いたします。
  35. 梨木作次郎

    梨木委員 今改進党の森山君、それから社会党土井提出の、破壊活動防止法案反対のためのゼネストに関する緊急質問を、それぞれ党の立場も違うから、これを前例にしないということできよう緊急質問をするということに決定されたわけであります。同じ論法で参りますならば、わが党もそれぞれ立場を異にしておりますし、椎熊君の意見によれば野党連合にも入つておらず、ことに土井君の意見によると、共産党一線を画しておるというのでありますから、なおさらわが党の出しておるところのゼネスト弾圧に関する緊急質問は、最も特殊性を持つておる質問であり、これは許すべき性質のものであると思うのであります。今倉石君の方から、ゼネスト弾圧もまだ始まつておらないとおつしやるのですが、政府動向を見ますと、明らかに弾圧をほのめかして、労働者を脅迫しておるのであります。この点から参りましても、どうしてもゼネスト弾圧に関する緊急質問をいたしまして、政府見解を明らかにしておかなければならぬ必要性があると思います。従来共産党緊急質問に対しましては、御承知ようにまつたく一つも取上げておらないのであります。これは、特に共産党緊急質問をこういう差別扱いをするということ自体が、国会自殺行為だと私は思うのであります。こういうことは言論の府といたしましても、最も避けなければならぬことであると思うのでありまして、ぜひとも公正にわれわれの出した緊急質問も取上げてもらいたいと思います。
  36. 石田博英

    石田委員長 梨木君から再び御熱心な御主張が、ございました。自由党の方でお考えをおかえになる御意思がございますか。
  37. 福永健司

    福永(健)委員 ありません。
  38. 石田博英

    石田委員長 改進党はいかがですか。
  39. 椎熊三郎

    椎熊委員 改進一党は、この問題は共産党だけのことですから、発言することを留保いたします。しかしながら、これを採決等できめるということになれば、明確にその際意思表示をいたします。
  40. 石田博英

    石田委員長 社会党はいかがですか。
  41. 松井政吉

    松井(政)委員 今前例にしないということで、三と五の緊急質問は取扱うことに決定しましたがそういうことになると、ゼネスト弾圧ということが、えらい自由党言葉の上でお氣に召さないそうですが、これは相談していただくにしても、同じ種類のものは、やはり数を持つてるる会派の場合には、公平に質問をやらせる方が私はよろしいと思うのです。
  42. 石田博英

    石田委員長 ちよつと御注意申し上げますが、三と五を許したことは、前例にしないということになつておりますので、早くも前例にされると困ります。御注意申し上げておきます。
  43. 松井政吉

    松井(政)委員 早くも前例にすると言うけれども、きよう議院運営委員会で、前例にしないということでやる、こうなつたわけですね。
  44. 石田博英

    石田委員長 二つに限り……。
  45. 松井政吉

    松井(政)委員 別個の問題として取扱うわけですか。
  46. 石田博英

    石田委員長 まつた別個の問題でありますから、関連はございません。
  47. 松井政吉

    松井(政)委員 別個の問題として取上げる場合に、ちよつと自由党さんにお伺いしますが、どういう理由でこれはいけないとおつしやるのか、理由を話していただきたい。私は運営上の問題で言つておるのです。
  48. 石田博英

    石田委員長 理由を繰返してもう一度お申し述べになりますか。
  49. 倉石忠雄

    倉石委員 必要なし。
  50. 松井政吉

    松井(政)委員 私は運営上の公平ということから考えれば、この緊急質問もその通りでありまするが少くともやはりここできめられておる発言交渉単位基準、それから緊急質問基準等によつて、どの会派から出されたものでも公平に取扱うということが必要だと思いますので、やはりこの緊急質問も、共産党の方は交渉会派基準に達しておる会派でありますから、この数によつてやろうとするならば、やらした方がよろしいのではないかと思います。
  51. 石田博英

    石田委員長 御意見はわかりました。八百板君、いかがですか。
  52. 八百板正

    八百板正君 三と五については、同一趣旨のものではあるが、立場を異にするものだということで、それぞれ緊急質問を許す、こういう決定でありますし、また最初委員長は、三と五と六を一緒にしてやろうとしたのでありますが、野党連合の便宜上、三と五を、六とわけて別にしたのでありまして、大体六も同一趣旨のものであるということについては、委員長も十分御了解の上だと思うのです。ということになりますと、やはり立場を異にするという点では、最も立場を異にする濃度の強いものが第六でございますし、破壊活動防止法案利害関係と申しましようか、そういう点において関係が深い点においては、共産党が最も深いと思われる節が一般に多く認められておるのでありましようから、そういう意味から、ぜひ許してもらうべきだと思うのです。従つて六の緊急質問は、当然許すのが建前だろうと思いますので、許すことを主張します。
  53. 石田博英

    石田委員長 黒田さん、いかがですか。
  54. 黒田寿男

    黒田寿男君 私は、大体私の言いたいと思いましたことを今八百板君が言われましたので、同様の趣旨で、これは許した方がよろしいと思います。
  55. 石田博英

    石田委員長 自由党はいかがですか。もう一度お考え直していただけませんか。
  56. 倉石忠雄

    倉石委員 考慮の余地なし。
  57. 石田博英

    石田委員長 お考え直しいただけない……。どうもはなはだ遺憾でございますが、御意見の対立がございます。やむを得ませんので採決をいたします。  緊急質問第六を本日上程するに賛成諸君挙手を願います。     〔賛成者挙手
  58. 石田博英

    石田委員長 挙手小数。よつて上程しないことに決定をいたしました。  次に、緊急質問の第四、立花敏男提出警察予備隊増強安全保障費使用に関する緊急質問議題に供します。
  59. 梨木作次郎

    梨木委員 新聞報道によりますと、安全保障費というのは、占領軍移転等のために使用するのだということで、予算委員会並びに國会を通過しておるのであります。ところが最近になりましてこれを警察予備隊増強するために使うというように言われておるのであります。これはきわめて重大なことでありまして、警察予備隊増強それ自体に対しても、われわれは反対しておるのでありますが、しかも国会での政府説明と違つた非常に重大な変更が行われるという事態にわれわれは直面しております。この点につきまして、国民の疑惑を解かなければならないと思いますので、この問題についての政府見解をただしておきたい、こう思うので、ぜひこの緊急質問を取上げてもらいたいと思います。
  60. 石田博英

    石田委員長 これに対する各派の御意見を伺います。改進党はいかがですか。
  61. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは予算委員会等でかなりつつ込んだ質疑をしておることでありますし、本会議緊急質問としては適当でないと私は思います。委員会において質問されんことを希望します。
  62. 石田博英

    石田委員長 社会党はいかがですか。
  63. 土井直作

    土井委員 大体ただいまの御意見と同断であります。要するに、安全保障費がどういうように使用されておるかという問題については、数字上のこまかい点が相当あると思いますので、当該委員会で十分に御審議を願いたいと思います。
  64. 石田博英

    石田委員長 八百板君、いかがですか。
  65. 八百板正

    八百板正君 この問題は非常に重要な問題でありますので、單に委員会において審議するということでなく、緊急性のある質問として取扱うことを認めていただきたいと思います。
  66. 石田博英

    石田委員長 黒田さん、いかがですか。
  67. 黒田寿男

    黒田寿男君 私も、この問題はつい最近新聞で見まして、まだ新聞で見た程度の知識しか持つておりませんけれども、非常に重大な問題と考えます。私ども、従来政府予算委員会等において御説明になつておりましたことと、最近新聞に出ましたことと非常に違いますので、重大な関心を持つております。一日も早くこのことにつきまして政府の所信を明らかにされたいと思うので、これはお許しになつて、きよう政府態度をお聞かせ願えればけつこうだと思いますから、賛成します。
  68. 石田博英

    石田委員長 自由党はいかがですか。
  69. 倉石忠雄

    倉石委員 委員会にまわして愼重に御検討を願います。
  70. 石田博英

    石田委員長 また残念でございますが、御意見一致が見られません。何とか御意見一致を求めたいと思いますが、御再考願えませんか。
  71. 倉石忠雄

    倉石委員 願えません。
  72. 石田博英

    石田委員長 それではやむを得ませんから、これも採決をいたします。  この件を委員会において審議をせられたいという倉石君の御意見賛成諸君挙手を願います。     〔賛成者挙手
  73. 石田博英

    石田委員長 挙手多数。よつてよう決定いたしました。  緊急質問の第七はいかがいたしますか。次会に御協議を願うということでいかがでしよう。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  74. 石田博英

    石田委員長 それでは、さよう決定いたします。     ―――――――――――――
  75. 石田博英

    石田委員長 次に国会議員歳費旅費及び手当等支給規程の一部改正の件を議題に供します。事務総長から御説明を願います。
  76. 大池眞

    大池事務総長 これは庶務小委員会で御決定を願いました案でございますが、今までの議員旅費が千七百円でありましたのを、今回政府案一般旅費の増額に伴いまして、その増額されたものと比較いたしまして、ちようど二千円が適当であろうということになつたのであります。その点と、いま一つ差加わりましたのは、議長、副議長及び議員が、議院公務により派遣されるときに、やむを得ず飛行機を利用しなければならぬような場合がございます。この点は、一般公務員におきましても、万やむを得ず飛行機を利用することをその長官から認められた場合には、その運賃を支給する道ができておりますので、これに準じまして、この規定を入れたのであります。すなわち「議長、副議長及び議員議院公務により派遣され、その用務が特に緊急を要する場合で議院運営委員会承認を経て国内航空機を利用したときは、前条の日額旅費の外、現に支払つた航空賃を支給する。但し、国会閉会中、議長が特に必要を認めた場合は、議院運営委員会承認を経ないで、航空賃を支給することができる。」というのでありまして、大体これは議院運営委員会におかけするのが当然でありますが、一々運営委員会を召集してやるのに間に合わないとか、特にそうすることが不便であるというような場合には、議長が必要と認めれば、議院運営委員会承認を経ないで航空賃を支給することができるという道だけを開いておきたい、なるべくは議院運営委員会に付託してお願いするということで、小委員会でも御決定なつたことであります。
  77. 石田博英

    石田委員長 本件に対して御質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕
  78. 石田博英

    石田委員長 それでは賛否をお諮りいたします。
  79. 倉石忠雄

    倉石委員 小委員会の御決定通り賛意を表します。
  80. 石田博英

    石田委員長 改進党はいかがですか。
  81. 椎熊三郎

  82. 石田博英

    石田委員長 社会党はいかがですか。
  83. 土井直作

  84. 石田博英

    石田委員長 共産党はいかがですか。
  85. 梨木作次郎

    梨木委員 反対です。
  86. 石田博英

    石田委員長 社会党二十三控室はいかがですか。
  87. 八百板正

    八百板正君 賛成します。
  88. 石田博英

    石田委員長 黒田さんはいかがですか。
  89. 黒田寿男

    黒田寿男君 賛成します。
  90. 石田博英

    石田委員長 それでは、共産党だけ反対の模様でありますから、わざわざ採決をいたしません。これを本日の本会議に上程いたします。     ―――――――――――――
  91. 石田博英

    石田委員長 次に、本日の会議議事に関する件をお諮りいたします。
  92. 大池眞

    大池事務総長 本日は、ただいま御決定を願いました回付案がございますが、緊急質問が二件上程ということに相なつております。順序から言えば、緊急質問をやつて回付案ということになりますが、回付案議長発議ですぐ済みますから、それが済んだあと緊急質問にした方がよくはないでしようか。
  93. 土井直作

    土井委員 それでいいです。
  94. 大池眞

    大池事務総長 ではそういうことでお願いいたしまして、緊急質問は、やはり会派順によつてよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  95. 大池眞

    大池事務総長 それではそう願いまして、なお、これは同じ問題でありますので、両方で質問をしておいて、あと一括答弁を求めてよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  96. 石田博英

    石田委員長 では本件はさように御了承願つておきます。     ―――――――――――――
  97. 石田博英

    石田委員長 それから次回の本会議のことでありますが、十二日は定例日になつておりますけれども、ただいまのところまだ委員会の審査がそのときまでに済むものがないようでありますので、次会は来週の火曜日、十五日ということにしておいてはいかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  98. 石田博英

    石田委員長 それでは次回の本会議は十五日に開くことにいたします。運営委員会も十五日午前十一時にお集まりをいただきます。  なお、事務総長から御発言があります。
  99. 大池眞

    大池事務総長 これは、すぐというわけではありませんが、運営委員会の御意見を承りまして、衆議院だけでなしに参議院にも関係がありますから、場合によれば両委員長で御相談を願いたいと思う点が一つ出ておりますので、お諮り申し上げますが、日本国有鉄道法で貨物等級審議会というものができております。この審議会の委員議員をお願いしたい、こういう問題があります。その審議会の委員議員がなる場合に、例の国会法第三十九条による関係がありまして、議会の承認が必要であるかどうか、こういう点であります。これは法律論から言いますと、国会法の第三十九条の場合は、行政機関の方の委員、顧問、参與その他これに準ずるもの、こういうことでありますので、国鉄は行政機関ではないという点から見れば、第三十九条から全然はずれてしまうのでありますが、ただ国鉄という国有の機関の委員になる場合に、第三十九条そのものでなくとも、あるいはこれに準じて各院で承認を與える方が穏当か、承認なしにどしどし任命されてもさしつかえないものかという点が、共通の問題として、将来国鉄のみならず專売公社等でも起つて来るわけであります。従いまして、この点はそのままでいいかどうかという点を一応御研究願いまして、もしさしつかえないということになれば、それでけつこうでございますが、かりに法律そのものに含まれていないといたしましても、国有財産であるああいう性質のものでありますから、これに準じた取扱いを将来して行こうじやないかということになれば、そういう方法をとられた方がよろしいのではないかと思いますので、次会までに御研究を願つて、両院でおきめを願いたいと思います。
  100. 石田博英

    石田委員長 それでは、この件はよく御研究を願いまして、次会にでも御協議願いたいと思います。  なお、本日の本会議は一時半から開会いたします。  本日の運営委員会はこれにて散会いたします。     午後零時五十八分散会