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1952-06-07 第13回国会 衆議院 運輸委員会 第41号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十七年六月七日(土曜日) 午前十一時二十三分
開議
出席委員
委員長
岡村利右衞門
君
理事
黒澤富次郎
君
理事
滿尾
君亮君
理事
山崎 岩男君 大澤 嘉治君
岡田
五郎君
尾崎
末吉
君
關谷
勝利
君 坪内 八郎君 畠山 鶴吉君 飯田 義茂君
江崎
一治君 石野 久男君
出席政府委員
運輸事務官
(
海運局長
)
岡田
修一君
経済安定事務官
(
財政金融局
長)
阪田
泰二君
委員外
の
出席者
專 門 員 岩村 勝君 專 門 員 堤 正威君 六月七日
黒澤富次郎
君が
理事
に補欠当選した。 ————————————— 本日の
会議
に付した事件
理事
の互選
離島航路整備法案
(
關谷勝利
君外四十八名提出、
衆法
第五八号) —————————————
岡村利右衞門
1
○
岡村委員長
これより
会議
を開きます。
離島航路整備法案
を議題として
質疑
に入ります。
尾崎末吉
君。
尾崎末吉
2
○
尾崎
(末)
委員
離島航路整備法案
の中で最も重要な点につきまして、
安本
の
政府委員
に
質疑
をいたしたいと思うのであります。現在
質疑
をいたしますこの
事柄
につきましては、過日の本
委員会
におきまして、
予算委員会
の
委員長並び
に
大蔵省当局
に御
出席
を願いまして、十分に
政府
の御
意思
を聞いたのであります。この
事柄
の中で
安定本部
に
関係
のある重要な問題について、御
質問
申し上げたいと思うのであります。 この
離島航路整備法案
を提出いたしました
趣意
は、もうすでに御
承知
でありますように、現在
離島航路
というものは、いわゆる本土から島へ、島から島へとつなが
つて
行かなければならない
航路
が
国内
に四百八十九ありまして、これに準ずるものが百四十三、合せて六百三十二という
国内旅客定期航路
中の約八割に達するのであります。ところがこれを毎日々々利用する数十万人の
旅客
並びに
郵便物
、
重要物資
の輸送に当
つて
おるというのであります。
ちようど
これはあたかも陸上における
道路
とひとしい
公共性
の
性格
を持
つたの
が
離島航路
であるということは、十分御
承知
の
通り
なのでありますが、このためにこの
航路事業
につきましては
公共事業
の
性格
があるものとして、
免許事業
とな
つて
いることも御
承知
の
通り
であります。ところがこれらの
航路
中いわゆる採算が成り立たないで、
赤字経営
のために非常に苦しんでいるのがたくさんあるのであります。さき申しますように
公共性
のために
免許事業
といたしておりまのすで、か
つて
に
運賃
を上げることもできず、またかりに現在よりも幾らか
運賃
を上げることができるといたしましても、これを利用する
人々
はその
負担能力
を持たない
人々
が非常に多い、こういうことでありますために、この
離島航路整備法
を制定いたしまして、これらの
航路
に対して一定の
基準
による
補助金
を与える
方法
を立てる。他面におきましては、これらの
航路
に使用いたしております船が、過半数はすでにその
耐用年数
を経過いたしておりまして、いわゆる
老朽船
で非常に危険な状態にあるので、これを早く
改造
または
新造
しなければならない、こういう絶対の必要に追られているのであります。でありますから、この絶対に必要がありながら
金融
の
措置
がうまく行かないために、これらの
老朽船
の
改造
またはこれにかわるべき
新造等
ができないという事情にあるのであります。でありますからこの
法律
におきまして、これらの
金融
を円滑にするために、これらの
改造
または
新造
をする船に対して、
政府
に
損失補償
をや
つて
もらいたいということを強く要望いたしたのでありますけれ
ども
、それは先般
大蔵省
の御
意向
も聞き、
予算委員長等
の
意向
も聞きましたが、その点は少し無理があるので、
損失補償
のようなことは困難であろうが、そのかわりにこの
法案
の中にあるような
改造
または
新造
に要する
融資
をあつせんしよう、こういうことに
政府
の方の御所信を
伺つたの
であります。それで
融資
となりますれば、
安定本部
の方に非常に強い
関係
がありますので、これからその中身について御
質問
申し上げるのでありますが、この
離島航路事業
を
開発銀行
の
融資
の
対象
として、
融資
をあつせんをするような
方法
を講じよう、こういうことが
大蔵当局
の御
意向
であ
つたの
でありますが、これらにつきまして
安本
といたしましては、
大蔵省
と大体同様の御
意向
であるかどうか。このことをまず
伺つて
みたいのであります。
阪田泰二
3
○
阪田政府委員
ただいま
お尋ね
の点でありますが、
開発銀行
の
融資
の
対象
となる
事業
につきましては、御
承知
かと思いますけれ
ども
、
政府資金
の
融資
の
対象
となるべき
産業
及び
交通
に関する
基本計画
、こういうものを
閣議
の
決定
によ
つて
定めまして、これに基いて
開発銀行
に対して
融資
を
指示
しておるわけであります。その
融資
の
指示
をしておる
内容
は、必ずしも
閣議決定自体
では具体的なところはきめておりません。しかしその
内容
として、ある
程度
こういう
事業
には
融資
してしかるべきであろうというような
指示
をしておるわけです。その問題でありますが、ただいま
お話
の
離島航路事業
につきましては、現在のところ
融資
の
対象
としては入
つて
いないような
解釈
にな
つて
おります。ただいま
お話
のようないろいろな
実情
も伺いまして、なお
国会
といたしましてもいろいろ
離島航路
に関しまして、
施設
の
措置
あるいは一部
予算
的な
措置等
も完備して参る、こういうような御
意向
がはつきりして参りますれば、当然
開発銀行
の
融資
の
対象
となるべき
事業
につきましても、十分そういうような
国会
の御
意向
をくみまして、考慮をいたして行くことにいたしたい、かように存じております。
尾崎末吉
4
○
尾崎
(末)
委員
非常に御理解のある御
答弁
をいただきまして、
喜び
にたえない次第であります。つきましては、
離島航路事業
を
開発銀行
の
融資
の
対象
とすることに
努力
をする、こういうことでありますが、その
やり方
でありますが、その
やり方
につきましては、
閣議決定
でもなさしめて
融資
の
対象
とする、こういうような
やり方
についての御
努力
を願えるかどうか、このことをひとつ
伺つて
みたいのであります。
阪田泰二
5
○
阪田政府委員
閣議決定
という
お話
でございますが、この
産業
及び
交通
に関する
基本的計画
と申しますのは、先般
閣議決定
いたしたものでありますが、
内容
といたしましてはかなり抽象的なきめ方がしてありまして、たとえば
国内資源
の
需給度
の向上のために
産業
の育成に必要な
資金
を
融資
する。
産業
の
国際競争力
を培養する等のために
交通施設
の
合理化
、
近代化
をはか
つて
行く、そういうような抽象的なきめ方がしてあるわけであります。従いまして
離島航路関係
の
施設
を
開発銀行
の
融資対象
に入れるためには、必ずしも
閣議決定そのもの
を動かす必要はないわけであります。ただいろいろ
関係
の
各省機関等
がございますので、そういう
方面
とも相談いたしまして、具体的にこの
離島航路事業
に関する
資金
を入れるか入れないか、その
方法
、
やり方等
につきましてなお協議して参りたい、こういうふうに考えております。
尾崎末吉
6
○
尾崎
(末)
委員
ただいまの御
答弁
によりまして、こういうふにう了承をいたしてよろしゆうございますか。いわゆる
開発資金
の
融資
の
対象
となるものについては、
閣議決定
が
個々
について具体的のことが示されていないで、抽象的に大ざつぱに、きめられておるが、現在
閣議決定
によ
つて
きめられておるものによ
つて
、
離島航路事業
というものに対する
融資
を
対象
としてよろしい、こういうことについて
努力
をする、こういうふうの
趣旨
に了承してよろしゆうございますか。
阪田泰二
7
○
阪田政府委員
仰せ
の
通り
でございまして、
閣議決定
の
趣旨自体
には当然含まれるものであろうと考えますが、具体的にその
閣議決定
の
内容
に入るものとして
開発銀行
が
指示
する、こういうものとして、あらためて
関係方面
とも十分協議いたしまして
決定
いたしたい、こういうふうに考えております。
滿尾君亮
8
○
滿尾委員
関連して……。三月におきめになりました
開発銀行
の
融資対象
の問題でありますが、
付属別表
というものがある。その中に添加する必要があるのではないか。
付属別表
につけ加えるとすれば、やはり前の
閣議決定
の
変更追加
でありますけれ
ども
、その手続がいるのではないかということを感ずるのであります。あわせてついでに
お尋ね
いたしたいことは、さきの
当選運輸委員会
におきまして、
地方鉄道事業
、
自動車事業
及び
国際観光ホテル
に関して、私
ども
は今の
閣議決定
の
付属別表
の
訂正
を
決議
したのでありまするけれ
ども
、それにつきましてその後の経過を見ておりますると、一向具体化しない、はなはだ残念に存じておるのです。私は
運輸省当局
にも、なぜあれを早く
閣議決定
に持
つて
行かないかということを督促しておるのでありますが、
安本
なり
大蔵省
なりのお冠がすなおに動かないそうで、たいへん手間取
つて
残念に
思つて
おる。
従つて
今日
離島
のことにつきましても御同様お願いいたしたいし、あわせて
前回
の
決議
につきましても、ぜひ思い起していただいて手を打
つて
いただきたい。あるいは私
ども
の
解釈
が間違
つて
おるかもしれないけれ
ども
、
開発銀行側
の
意向
も聞いてみますと、どうも
政府
から書いたものをもらわぬと、口頭で
趣旨
だけでしかるべくやれと言われても、
銀行側
としては非常に扱いにくい、こう
言つて悲鳴
をあげているようなかつこうでありますから、できますればやはり
付属別表
に、先ほど申しました
鉄道
の
改良費
及び
自動車運送事業
及び
国際観光ホテル
に加えて、この
離島
の
関係
というものを御
追加
になることが必要ではないか、またそれは非常に適切でないかと考えるのでありますが、
お尋ね
申し上げたい。
阪田泰二
9
○
阪田政府委員
ただいま
お尋ね
になりました
通り
でありまして、
産業
及び
交通
に関する
基本計画
、一応の
別表
というものがついておりまして、それに
個々
の
事業
がきめてある、こういう形にな
つて
おりますが、こまかい話になるわけでありますが、この
別表
につきましては、
閣議決定
の際には
閣議決定
の事項からはずしまして、一応
参考資料
というような形で
閣議
でお出ししたわけです。それで
別表
につきましては、
関係
の
当局
の協議で
追加訂正
もできる、こういうふうに一応
閣議
の御
了解
も願
つて
おるわけであります。その意味におきまして
閣議決定
は重要である、こう申し上げたのです。それから先ほどなお
お尋ね
がございました
国際観光ホテル等
に対する
追加
の問題につきましても、同様十分検討いたしまして、
追加
するかどうか
決定
いたして参りたいと
思つて
おります。
尾崎末吉
10
○
尾崎
(末)
委員
先ほどの私の
質問
に対する御
答弁
、並びにただいま
関連質問
といたしまして
滿尾委員
からの
質問
に対する御
答弁
によ
つて
、この
離島航路
に対する
融資
、これは具体的にきめて行くことにする、こういう
趣意
に伺いまして非常に欣快とするのであります。ぜひそういうことにお願いしたい。つきましては、この
離島航路事業者そのもの
、
企業体そのもの
は非常に弱体なものが多い集まりでありますので、この
融資
をごあつせん願い、また
融資
を受けるために
企業体そのもの
が非常に弱いために力が相当弱い、こういうことが
心配
になりますので、そこで
融資
の
対象
としてきめておいて、その上に
離島航路事業
に対する
融資
の
一つ
の
わく
をつく
つて
いただく、こういうことについての御
努力
を願えないかどうか、これはさき申しますように、
公共性
を持つた陸における
道路
と同じような
公共性
を持
つたの
がこの
離島航路
でありますがために、特にひとつめんどうを見ていただく、こういうことで
一つ
の
わく
をつく
つて
いただく、こういうことの御
盡力
を願えないかどうか、このことについて御
答弁
を願いたい。
阪田泰二
11
○
阪田政府委員
ただいま
お尋ね
の点でありますが、
開発銀行
の
関係
につきましては、御
承知
と思いますが、
開発銀行
の仕組みといたしまして、やはり
開発銀行
の
融資
は
回収
の確実なものに貸す、しかもそういうものにつきましては、
開発銀行自体
が自主的に責任を持
つて
判断してや
つて
行く、こういうような考え方を
根本
においてはと
つて
いるわけであります。従いまして
開発銀行
の、特殊な
金融機関
である、こういう使命からいたしまして、
政府
の方から、先ほど申し上げましたような
基本計画
というもので、こういつた方針に会致した
融資
をせよということだけは
指示
いたしておるわけでございます。それ以上具体的に立ち入
つて
、どういう
事業
には幾ら貸すべきであるというところまでは現在いたしておらないわけであります。
開発銀行
の建前からいたしまして、
融資命令
というたことになりますか、その辺まで具体的に立ち入
つて
やることは、
ちよ
つとどうかというふうに考えておるわけでございます。しかし
国会方面
で
離島航路事業
に対する
融資
は非常に緊要なものであるという御
意向
のあるようなところは、十分これを尊重いたしまして、具体的な
命令
とか
わく
をきめるとかいうことでなくて、
大蔵省
その他の
関係方面
とも相談いたし、
開発銀行
とも十分懇談的に話をしまして、
国会
の御
意思
に沿うような結果が得られますように
努力
いたしてみたい、こういうふうに考えております。
尾崎末吉
12
○
尾崎
(末)
委員
非常に御温情のある御
答弁
で
喜び
にたえないないのでありますが、ただいまの御
答弁
の
趣意
は、
開発銀行
は
自主性
を持つたものであるから、
命令
にひとしい
わく
をきめるというような
四角ばつた
ことはやりにくいけれ
ども
、
大蔵省
その他との
話合い
、また
開発銀行等
との間における
話合い
において、
希望
に沿うようにいたしてやる、こういうふうに了承いたしてよろしいのでございますか。また特にこの
法律
によりまして、
利子補給等
を願うようなことにな
つて
おるのでありますから、その
利子補給
が
政府
によ
つて
裏づけせられるということになりますれば、いわゆる
融資
に対する
回収
が確実である、こういうことも十分に信用づけられるのでありますから、それらの
点等
もあわせて
大蔵省
その他とも話し合い、また
開発銀行等
に対して十分われわれ
国会
の
意思
も伝えて、その目的を達することができるように
盡力
をする、こういうふうに
伺つて
よろしいのでありますか。
阪田泰二
13
○
阪田政府委員
ただいま
仰せ
の
通り
でありまして、ことに
利子
の
補給
をするとい
つたよう
な式で、
法律
的にもあるいは
予算
的な
措置
におきましても、こういう
事業
を非常に重視しておるのだ、こういう形がはつきりいたして参りますれば、
開発銀行
としても十分その辺は考慮して
融資
の
決定
に当る、こういうことになるだろうと思います。
決定
いたしますれば、その辺は十分懇談的にいろいろ相談いたしてみたいと存じます。
尾崎末吉
14
○
尾崎
(末)
委員
過
日本委員会
において伺いました
大蔵省当局
の御
答弁
の
趣意
並びに
予算委員会
の
委員長
の
お話
の
趣意
と、ただいま伺いました
安本当局
の御
答弁
の
趣意
とがよく一致をいたしておることを了承いたしますので、これで私の
質問
を終りますが、どうぞひとつ先ほど申しましたような
離島航路
の
実情
に沿いまして、格段の御同情ある、そして確実な御
盡力
をくださいますように
希望
を申し上げます。
滿尾君亮
15
○
滿尾委員
関連して……。雑島
航路
についていろいろ御
心配
をいただくことは非常にけつこうなことで、ぜひそうお願いしたい。あわせてこの際もう一言急を押しておきたいのでありますが、
前回
、この
開発銀行
の
融資
の
わく
の拡大に関して、
陸運
の諸
事業
につきまして当
委員会
は
決議
をいたした。そのときは
安本
から来ていただき、
大蔵省
からも来ていただき、
運輸省
からも来ていただき、
関係官庁
の皆さんの
お話
を十分伺いまして、われわれは
決議
をしたわけであります。この当
委員会
の
決議
については十分尊重していただきたいのでありますが、先ほどの御
答弁
の含みとしては、まだこれから考えるのだというように私はとれるのでありますが、その点についての御心境を伺いたい。
阪田泰二
16
○
阪田政府委員
先般
運輸委員会
で御
決議
になりました
趣旨
につきましても、十分
承知
いたしております。実は
開発銀行関係
につきましては、具体的な
事業
の
融資対象
を
追加
するという問題が、
運輸省関係
におきましてもいろいろなものが出ておるわけであります。そのほか
各省関係
についてもございます。それと
開発銀行
の現在
融資対象
に
規定
されておりまする
事業
に対する
申込み
の状況、あるいはそれに対する
融資
の
見込み等
、いろいろ現在
開発銀行
にも調べさせております。そういうような
関係
も総合いたしまして、どういうものを取上げて
追加
したらいいかということを定決いたしたい、こういうことでせつかく
努力
しておる最中であります。どうぞ御了承願います。
滿尾君亮
17
○
滿尾委員
私
ども
のお願いいたしたいのは、
陸運
の
関係
の諸
事業
につきまして、どの
事業
に直接出してくれというようなことではありません。それは
開発銀行当事者
が相手方の
事業計画
なり信用の
程度
をよく御精査になりまして、
個々
に御
決定
いただけばいいので、
陸運
の
事業
について
開発銀行
が出そうと
思つて
も、出せないんだという
わく
をただいまはかぶせられておる、その点を除去していただきたい。実際の
決定
は具体的に
決定
していただけばいいのでありますが、あの
別表
に並んでおります
事業
がどういうふうにしてきま
つたの
か、
国会
のわれわれの知らぬうちにきま
つて
し
まつ
た。あるいは私の見落しであつたかもしれませんが、あれほどの重大な問題ですから、みんながよく慎重審議してきめればいいのでありますのに、
ちよこちよこ
つときま
つたよう
に実は
思つて
おるのございます。ぜひやろうと
思つて
もやれないという障害があ
つたの
では非常に困るのでございまして、具体的に考慮し得る
範囲
まではぜひ上げていただきたい。実は他の
産業
の悪口を申し上げては申訳ないから申し上げませんが、どうも列記してあるものの重要さというものに相当疑急がある。そこでその
わく
だけはぜひ設定していただきたいというのがわれわれの
真意
でございますから、この
真意
をぜひひとつくんでいただきたいと思います。
關谷勝利
18
○
關谷委員
一点だけ
安本
の
政府委員
に
お尋ね
を申し上げたいのであります。現在
大蔵省
に
見返り資金
の
中小企業
への
わく
として、相当の金高が手持ちをせられておるはずでありますが、この
見返り資金
の
中小企業
への
わく
の
対象
に、この
離島航路
に対しまする
融資
がなり得るというふうに私たち考えるのでありますが、
安本
としての御
意見
はどうでありますか、
伺つて
おきたいと思います。
阪田泰二
19
○
阪田政府委員
見返り資金
の
中小企業関係
の
融資対象
につきましては、
開発銀行
の
基本計画
とい
つたよう
な具体的の指定はいたしてないわけであります。
従つて見返り資金
の
趣旨
に合うような貸出しなら出し得るわけでありまして、このような雑島
関係
の
船舶
の
設備資金
とい
つたよう
なものも、これは具体的に
申込み
につきまして検討することにな
つて
おるのでありますけれ
ども
、
融資
し得るものであろうというふうに考えております。
關谷勝利
20
○
關谷委員
この
見返り資金
の
融資対象
になるかならないかというふうな具体的な問題に関する判定につきまして、やはり
経済安定本部
の方において関与をせられるのかどうか、
ちよ
つと伺います。
阪田泰二
21
○
阪田政府委員
見返り資金
の
中小企業関係
に対する
融資
については、具体的の仕事は
銀行
その他の
取扱い機関
が業者から
申込み
を受ける、それに対して
日本銀行
がこれを審査して、大体
日本銀行
において具体的な問題は
決定
しておるような形にな
つて
おりまして、
安定本部
の方では具体的に
申込み
に対する
決定
というところまでは、事実問題としてはタッチしておらないわけであります。
岡村利右衞門
22
○
岡村委員長
江崎
君。
江崎一治
23
○
江崎
(一)
委員
二、三お伺いしたいと思います。この雑島
航路整備法
の
対象
となる島は、北は
北海道
から南は九州に至るまでどれくらいあるのか、その点をお伺いしてみたいと思います。
關谷勝利
24
○
關谷委員
航路数
で申しますと、雑島
航路
が四百八十九
航路
、もちろん純然たる島でありますので、これだけの数より少し減りはいたしますが、大体それに似
通つた数
があるのであります。これに準
離島航路
というふうなものが百四十三、合計六百三十二でありますが、大体四百
程度
、こういうふうに推定されます。
江崎一治
25
○
江崎
(一)
委員
どの
程度
から
離島
ということになるのか。たとえば
北海道
の利尻、乱文とか、近くでは大島、もつと接近すれば淡路島、こういうのが
離島
になるのかどうか。その限界はどうなんですか。
關谷勝利
26
○
關谷委員
離島
の定義において、
船舶
による以外連絡の
方法
のないものを
離島
と称す、こういうふうにい
つて
おるのでありまして、島はことごとく
離島
であります。
江崎一治
27
○
江崎
(一)
委員
そうしますと、
離島航路
の
事業者
は、大体
国内航路
を運営しておる
会社
といたしましても、小規模に属するものだと思うのです。従いましてその
事業体
全体が非常に弱い。ただいま
融資
の問題その他が論議されてお
つたよう
でありますが、しかしその
事業体自身
の
担保能力
が非常に貧弱だと思うのです。こういう
融資
も重大問題でありますが、
根本
の問題は、どうしても国が
予算
の
措置
をしてやらなければものにならぬのじやないか、この
法案
の精神が生かされないのじやないかと思うのです。第三條に毎年
予算
の
範囲
内で云々の
規定
がありますが、ことしは具体的にどうなるのでしようか。
關谷勝利
28
○
關谷委員
ことし
予算
に計上されておりますのが三千五百万円であります。
江崎一治
29
○
江崎
(一)
委員
三千五百万円の金額は、
離島航路事業
を経営する
会社
に対して、多少は援助になるでしようけれ
ども
、それくらいの金で
公共性
を保つだけの
事業
を経営できるのかどうか。この点はどういう御見解です。
關谷勝利
30
○
關谷委員
大体
航路補助
といいますのは、
離島航路事業
であ
つて
、しかも
赤字
のあるものに対しましてこれを支出するのでありまして、もうけておるところへは出さない。従いまして
赤字
のあるものだけに対して、本
年度
の
計画
は三十一
航路
に対して三千五百万円を出す、こういうことにな
つて
おりますので、大体三割前後のものになるのではなかろうか、このように考えておりますが、十分とは言えませんので、今回この
法律
によりまして
基準
ができますと、その
基準
によ
つて
算定し得たものに対しましてそれを全部補うだけのもの、全部と申しましても、
地方
の
公共団体
におきまして半分は
補助
をするということにな
つて
参ります。本
年度最初運輸当局
が
大蔵省
に請求いたしましたのは三十七
航路
でありまして、実際の三十七
航路
の
推定欠損額
が二億一千三百万、こういうふうなことにな
つて
おります。その半額の一億六百五十万円にいたしましても、三千五百万円を引きましてなおかつ六千万円
程度
のものが不足する。これだけのものがあれば
地方公共団体
と国とにおいて
十分欠損
を補償することができる、こういうことになるのであります。
江崎一治
31
○
江崎
(一)
委員
本
年度
の
予算案
はもう
決定
したわけなんですが、三千五百万円の
補助金
をどこから支出されるのですか。
關谷勝利
32
○
關谷委員
本
年度
の
予算
にこれは計上されております。
江崎一治
33
○
江崎
(一)
委員
本
年度
の
予算
のどういう費目に計上されておりますか。
岡田修一
34
○
岡田
(修)
政府委員
運輸省関係
の
般海運行政費
の中に計上されております。
江崎一治
35
○
江崎
(一)
委員
それはこの
法案
を予定して計上されてお
つたの
か、その点はどうでしよう。非常にあいまいだと思うのでする
岡田修一
36
○
岡田
(修)
政府委員
実はこの
法案
の
航路補助
の
規定
と同様な
規定
が、
海上運送法
にあるわけです。その
海上運送法
の
規定
がこちらの方に移されたということでございまして、
予算
はその
海上運送法
の
規定
に基いて計上されているわけであります。
従つて航路補助
の
規定
はこの
法律
で初めて出て来るものではございません。
海上運送法
の
規定
がこちらへ移された、そのように御
了解願
つて
よいと思います。
岡村利右衞門
37
○
岡村委員長
ほかに
質疑
はございませんか。——これにて
質疑
は終了いたしました。
本案
に対し
黒澤
君より
修正案
が提出せられておりますので、その
趣旨説明
を求めます。
黒澤
君。
黒澤富次郎
38
○
黒澤委員
本案
について動議を提出いたします。 本
法案
に
規定
されております
建造融資等
に対する
損失補償
につきましては、過日の
委員会
において
大蔵当局
の
意見
を徴しましたところ、
融資
については日本
開発銀行
に対して特別な
融資
の
わく
を設定し、
資金
の確保について極力
努力
する旨の
答弁
を得ましたので、ただいまお手元に配付されました
修正案
の
通り損失補償
に関する
條項
を削除いたしたいと存じます。それでは
修正案
を朗読いたします。
離島航路整備法案
に対する
修正案
離島航路整備法案
の一部を次のように修正する。 第十二條の見出し中「
損失補償
及び」を削り、同條第一項中「当該
融資
をすることによ
つて
受けた損失を補償し、又は」を削り、同條第四項を削る。 第十三條を創る。 第十四條中「第十二條」を「前條」に改め、同條を第十三條とし、第十五條を第十四條とする。 第十六條及び第十七條を削り、第十八條を第十五條とする。 第十九條中「第十五條」を「第十四條に改め、「若しくは第十六條」及び「補償すべき損失の全部若しくは一部について補償をせず、」を削り、「既にした
利子
の
補給
若しくは損失の補償」を「既に
補給
した
利子
」に改め、同條を第十六條とする。 第二十條を第十七條とし、以下三條ずつ繰り上げる。
岡村利右衞門
39
○
岡村委員長
これより
本案
及び
修正案
を一括して討論に入りますが、通告もありませんので、これを省略するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
岡村利右衞門
40
○
岡村委員長
なければさよう決します。 これより採沢に入ります。まず
黒澤
君提出の
修正案
について採決いたします。本
修正案
に賛成の諸君の起立を願います。 〔総員起立〕
岡村利右衞門
41
○
岡村委員長
起立総員。よ
つて
本
修正案
は可決いたしました。 次にただいま可決いたしました
修正案
の修正部分を除く原案について採決いたします。これに賛成の諸君の起立を願います。 〔総員起立〕
岡村利右衞門
42
○
岡村委員長
起立総員。修正部分を除く原案は可決いたしました。よ
つて
本案
は修正議決いたしました。 次に
關谷
君より附帯
決議
を付するの動議が提出されておりますので、その
趣旨
の説明を求めます。
關谷
君。
關谷勝利
43
○
關谷委員
離島航路整備法案
に対する附帯
決議
を提案いたします。 本
法案
運用に際しまして、
資金
の円滑をはかり、さらに当該
事業
の健全な発達を期するため、次のような附帯
決議
を提案いたします。案文を朗読いたします。
離島航路整備法案
に対する附帯
決議
離島航路
における
旅客
定期
航路事業
の成否は、
地方
民生の安定、
地方
産業
の発達及び文化の伸展に影響するところ尠くない。 而るに当該
事業
の現状は、窮迫の極に達しており、これが保護育成を図るは緊急の要務であると認める。 よ
つて
、
政府
は、当該
事業
の助成策の一環として、
離島航路事業
の用に供する
船舶
の建造又は
改造
に要する
資金
の融通の円滑を図るため、速かに当該
事業
を日本
開発銀行
の
融資対象
事業
に指定し、
資金
の確保について強力適切な
措置
を講ぜらると共に尚対日援助見返
資金
からの貸付につき特に考慮せられんことを望む。 右動議を提出いたします。
岡村利右衞門
44
○
岡村委員長
ただいまの動議に対し採決いたします。賛成の諸君の起立を願います。 〔総員起立〕
岡村利右衞門
45
○
岡村委員長
起立総員。よ
つて
動議のごとく附帯
決議
を付するに
決定
いたしました。 次に附帯
決議
に関する字句の修正、整理については、
委員長
に一任を願います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
岡村利右衞門
46
○
岡村委員長
なお
本案
に関する報告書については、
委員長
に一任を願いたいと存じますが、異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
岡村利右衞門
47
○
岡村委員長
異議なければ、さよう
決定
いたします。
岡村利右衞門
48
○
岡村委員長
この際お諮りいたします。昨六日
理事
黒澤富次郎
君が
委員
を辞任された結果、
理事
に欠員が生じておりますので、
委員長
より指名するに異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
岡村利右衞門
49
○
岡村委員長
異議なければ、
黒澤富次郎
君を
理事
に指名いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時二分散会