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深川タマヱ君
独立採算制のことでございますけれ
ども、それは私
原則といたしましては、国民の貧富の差なく貧しい者もお金持ちも同じように金を出さなければならないものだ。例えば米とか、或いは汽車賃とか、こういう
葉書や
手紙とか、こういうようなものはやはり全部
独立採算制にしませんで、まあたかだか半分くらいは各人が同じような
負担をしてもよろしいのでしようけれ
ども、あとのせめて半分くらいはやはり経済力に応じて税金を取立てたその税金で支払うというようにいたしますことが、社会政策というのですか、そのほうがどうも
合理的だと思うのですけれ
ども、
現行法におきましてもやはりその欠陥は是正するべく努めておるらしうございます。例えば国会議員なんかたくさん
手紙や
葉書を出しますけれ
ども、やはり通信料というものを別にもら
つておりますし、雑誌社なんかでもたくさん使
つておりますが、雑誌の値段の中に織込んでおりますし、やはり米の値段なんかもそういうものは労務者の人たちには給料のほうで勘案しておるらしうございますから、これは
独立採算制で
現状のままでいいのではないか知らんと、この頃こういうふうに考え直して来ておるのでございますが、それはそれとして、さつきからの話で
葉書四円
手紙十二円と、これは党の意向をまだ聞いておりませんから私勝手にここでおしやべりするのはどうかと思うのですが、私一人の考えでは、これはやはりスマートに……、
取扱う人の能率のことも考えませんと、
葉書一枚買
つても四円で一円釣りがある。
現行の通貨との
バランスも考えませんと、五円持
つて行
つても一円釣りがある。
葉書二枚買いましても二円釣りがある。三枚買
つても十二円ですから又釣りがある。四枚買
つても十六円で釣りがある。五枚買
つてやつと十円札二枚。切手を一枚買
つても一二円、二枚買いましても二十四円、三枚買いましても三十六円、四枚買
つても四十八円で、やつと五枚買
つて六十円です。一枚十二円で切手を買つたときに、あと八円都電の切符が買えますけれ
ども、都電の切符も何だか
値上りしそうなんで、ここらはやはり窓口におる人の能率も考えてやりませんと、それこそ能率賃金をもらわなければいけないことにもなりますので、さつき丁度よい都合の御
説明をなさ
つておられましたが、
葉書二枚に対して
封書が一枚というような売行きらしうございますから、
葉書のほうを一円
値上げをいたしまして、これが二枚売れるとしますと二円、それで
封書一枚で二円値段を引下げますと、これで同じです。何というのですか、郵政省のほうの会計としては同じですから、同じならもつと皆さんの便利なように五円、十円としたほうがよいと考えますけれ
ども……。