○
岩木哲夫君 私は
政府が近く米の
統制撤廃をあえて強行せんとしておることにつきまして
緊急質問をいたしたいと思うのでありますが、およそ
食糧の
需給事情を知
つておる者はかような
暴挙はできないのであります。いやしくも
責任と良心を弁えておる
政治家は、かかる急激な
手段によ
つて、との
国民経済、
社会治安の根幹となる米の
統制撤廃を軽々にかような
手段で取り運ぶということは極めて
危險なことだと信ずるのであります。元来、
政府がこの
手段を行わんとする意図が奈辺にあるのか、私はわからない。伝えるところによれば、
行政整理、或いは
財政負担の軽減、或いは党の
公約を果すためにこれらを道通れにいたしておる感が深いのでありまして、
従つて政府が唱えておりまする、
生産者には一定の
価格で買上げて
最低価格を保証するとか、或いは
消費者には
政府所有米或いは
歳入食糧で
需給を調節し、
流通機関、
米穀市場を育成して
価格の
調整を図らんとするとか、或いは事実を曲げて、現在
中間経費が一割三分
余りしか、かか
つておらないのに、三割もかか
つておるごとく虚構に宣伝して、
自由販売によ
つてこの三割の
中間経費を一割に
削減して
生産者や
消費者に還元しようというような
間違つたことを唱えて、かような
手段に出ようということは、ますます
我我をして憂いを深くせしめるところであります。そこで、私は当面の
責任者である
根本農林大臣及びこの問題を強く主張いたしておる
池田大蔵大臣並びに
関係諸
大臣、
最後に
吉田総理に
お尋ねいたしたいと存じますが、それより先に、一月一日から麦の
統制を撤廃するということは、どういう
方法でやるのか知りませんけれ
ども、その後における
配給は米一本になる。そうした場合に、
生産府県の
消費者は二十日も二十五日もの
配給通帳かもらえるが、東京や大阪の大
消費地の
消費者は五日か十日ぐらいの
配給通帳しかもらえないという、とのでこぼこさを
如何に
調整するのか。若し四月一日までこれを続行するとい
つた場合には、この麦の
統制麦と
自由麦と或いはいろいろの
混乱を来たす。
外国輸入麦の品質のよいものを特に
自由販売に廻し、或いは惡い品を
統制麦に廻すとい
つたような不正が起るというような
事態に対し、
政府はどうこれらを取締
つて処置せんとするのか。先に申上げた
状態と
考えまして深く
考慮すべきことと思うのであります。米の二千五百万石を割当てたことは、昨年の六千四百万石の実收に対し二千七百万石割当てたのと同樣の
割合で、本年の作況が六千二百万石以下の実收と伝えられておるのに対して二千五百万石の割当をしだならば、
政府が意図する残余の
自由米、即ち従来の農家の
売出米、
闇米と称しますか、これらの
余裕が全くないではないか。いや、殆んど
自由組織にしようというほどの
余裕がないではないか。而も四月一日現在
政府所有と予想される千百八十万石は、ここ両三年、四年の
平均から見ますれば、約三割
政府手持が少い。こうした時代において米の
統制撤廃をするということは、
需給上第一極めて技術士困難なことであるのみならず、絶対量の不足による
危險が時にどうして起らぬかを誰が保証し得るか。若し二月末までに
供出完了ができなか
つた場合には、
政府は
強権発動をするのかどうか。
お尋ねいたしたい。若し三月の中頃まで
供出が完了しないということであるならば、四月一日から
統制を撤廃しようという期限が、十日や十五日では、
流通機関も、輸送も、金融も、
価格の
調整もできないではないか。そこに重大なる
混乱を来たしますると共に、これ又、麦の場合と同じに、
統制米と
自由米との
混乱を
如何ように
政府は
取締ろうというのであるか。およそ專門家でもこの技術は困難なるものと言われておるのに対して、
農林大臣、
法務総裁は
如何ような
対策を持
つておられるか、先ず承わりたい。
それから四月一日から
自由販売となりましたならば、恐らくや従来の
府県ブロツクの
強化が再燃すると予想できることは明らかであります。去る
昭和十四年、五年のあの惨状、あの醜態を知る者にしては、恐らくこの轍を踏むということは嚴に避けなければならないと思いまする。殊に特に注意いたしたいことは、
生産府県は、
公選知事が当然
府県條例を以て県内産米の移出を抑制し、或いは禁止し、自由なる思い思いの
価格を
産地が
調整をする。
消費府県は
予算を計上して、
知事を先頭に
産地府県に買出しに廻る、或いは再
生産物資を以てメバーターを以て、或いはいろいろ正当な
価格によらざる
価格を以て強力に買付けをいたそうという、恐らくや各
府県ブロツクの
強化によりまして、
食糧治安の観点から
公選知事が非常なる措置をとることは明らかであるが、こうしたことは
政府が認めるのかどうか、或いはどういう
対策を持つのかどうかを承わりたい。
又、
需給の問題につきましては、
政府は長年の
統制配給、
統制経済による
需給面を基礎といたしておるが、恐らくや
戰前の
消費者において八八%の
内地米を食べてお
つたところまで行かなくても、現在五〇乃至五五%しか
国民平均内地米を食べておらないのが、
自由販売になれば必ずや
消費が一割五分や二割は上昇することは明らかである。若し仮に一割五分、即ち十日
内地米を食べてお
つたものを十一日半余計食べるといたしますれば、五千万人
消費世帶で四百八十五万石という米が余分に余計食われてしまうではないか。或いは一千万世帶が
戰前のように一斗も一斗五升も
米櫃に用意しなくても、三升五升の用意をすることは当然であることは、
配給体制であるから、今日は
米櫃に米がなくても、明日は米の
配給があるから、安心して
買溜をしないが、自由に
なつたらこれらの
買溜が当然起る。
営業用、
大口消費者はもとより、更に
酒類、
菓子工業等が
戰前七百万石
消費してお
つたものが、
自由経済にな
つてから、殊に人ロバ殖えてインフレ将来を気構えする段階においては、半分仮に三百万石、三百五十万石に
消費が
増大するといたせば、現在入、九十万石の
酒類、
菓子工業の
消費は更に偉大なる飛躍をいたすであろう。更に
搗精歩合において百万石の
消費、
流通機関の
予備の
手当、こうしたものを累計いたしますれば、一千百万石から一千二三百万石の米が余分に固着し、
消費が
増大するという段階に至れば、
内地米の
需給面におきまする操作は全く行き当
つてしまう。
政府はいわゆる従来の
闇米と称する農家の販売米四五百万石或いは五六百万石を以て市場操作をしようと
考えておるがこれらのものが先に
消費されてしまえば、
政府の四月一日現在の手持千百八十万石は僅かに三、四カ月の
余裕しかない、当然、端境、天災時に三四百万石の
予備を持つといたしますれば、ここに
政府の
需給操作はどうしてこれか切抜け得られるか。恐らく私は六月、七月以降、この
状態では、
国民の手に米が入らないという
事態が起る虞れは極めて濃厚であります。かような
需給の
方法に、
需給の観点に立ちますれば、
政府が
自由販売に至らんとする
需給計画はどのような措置を講じようというのか。恐らく輸入
食糧の
増加を図ろうといたす結果であろうと思いますが、私の観点から見ますれば、現在の三百二十万トンに対し、更に百万トン近く、即ち一千万石以上のものが固著、
消費増大いたしますから、五—七百万石の輸入
食糧の確保は必然と見なければなりません。
一体、
農林大臣は、輸入
食糧を更に
自由販売制度によ
つて五百万石も七百万石も、貴重なドル資金、貴重な
価格補給金、
国民の税金を費して、こうした
食糧を更に
増加いたそうというのであるかどうか。
自由販売は外国
食糧を多く入れようという結果を
考えての
需給計画を立てておるのかどうかを承わりたいのであります。
価格の問題につきましては、恐らく現在
配給価格の八十八円から、東京大阪の闇値百七八十円の中間、即ち五割高の一升百三十円ぐらいになるということは、專門家が遠慮しての意見でありまして、昨日
農林大臣は衆議院で九十円ぐらい、即ち
配給価格と同じくらいの
価格に落ちつくであろうと言
つておるが、
需給関係か見て、どうしてこの
配給価格と同じくらいな米の値段が維持されると見られるかどうか。外国
食糧で市場操作をし、
需給操作をいたそうとしても、現在
内地米に執著、嗜好心の強い、
自由販売に殊にな
つて、この
消費者が、外国
食糧と
日本米とのはだはだの現在の気持にあるときに、到底市場及び
価格は操作はできない。尤も外国
食糧の輸入或いは売叩きによ
つて日本の麦の
価格は下るでありましよう。現在、米に対して約九掛の外米の値段は恐らく五掛の外米の値段に下るでありましよう。麦が七七%、米に比しての値段でありますが、これが半値以下に下るでありましようが、それは農家の被害であ
つて、而もこれによ
つて高い現在の飼料
状態から見て、麦が豚や鶏の餌に廻るという、
国民食糧全体の
需給は偉大なる異変を生じて来るという段階に対して、
農林大臣はどのような
考えを持
つておるか。又
農林大臣は必要に応じて一定
価格で買上げて
政府所有米を確保しようと言うが、
一体どの辺の
価格で買入れしようというのか。
政府が買入れを発表いたしたならば、少い
内地米は、さなきだに需要の
増大しておる今日、更に油をかけて暴騰することは火を見るより明らかであります。
中間経費が三割もかか
つておると言いますが、これは私が前段申上げましたる
通り、現在一割三分強しか、かか
つておらない。自由時代には二一%三かか
つておるという発表は、農林省のお手許の機関から発表しておる書類でも明らかであるのに、何故に三割もかかるという嘘を
国民に並べたのであるか。恐らく今後輸送、金融、貯蔵面の不円滑な困難において、
自由販売になりますれば
中間経費は恐らくや逆に三割かかるであろうことは、これ又專門家の意見の一致するところであります。将来、
流通機関、
米穀市場で、
価格、
需給を育成しようというが、例えば東京においては自由時代に四百、五百の卸仲買人がお
つたものが、現在二十二人しかおりません。大阪においても三百人の卸仲買人がお
つたのが、た
つた三人か四人である。而も大口独占
機構でこれらを操作いたしておる場合に、十日や、二十日や、一カ月や二カ月で、
産地との連絡を密にし、品質が
混乱しておる今日、取引の円滑、市場の構成というものは容易でない。又
需給の逼迫した今日、需要者が、直接或いは県その他の公共団体、
諸般の買付けが大口に行われる結果、いわゆる強力買付けという場面が現われて、市場操作はおろか、市場に米が流れる、経過するという
事態は到底望まれないのでありまして、
政府が意図する市場操作によ
つて、
価格、
需給を操作をするということは、全く木によ
つて魚を求むるに等しいと見なくてはなりません。
生産者の悲劇は、現在六五%が出盛期に早く手放してしまう。而も全農家の四割強が零細農である。安いときに売
つて高くな
つて米を買入れしなくちやならない。二百万の米を買入れする還元農家は、殊に米高による肥料や再
生産物資のはれ返りによ
つて、米は安く売らなければならんが、肥料や再生産資材は高く買わなければならん、又自分の食う米も高く買わなければならんという引き裂きを受ける結果になるのみならず、殊に麦作地帶では、外国
食糧の輸入の売叩きによ
つて、現在、米の七七%の
価格を保持してお
つたものが、五割以下に下る虞れのある場合に、一層麦作農家の悲劇、困難というものは甚大なるものがありと私は見なくてはならない。殊に早場奬励金或いは追加拂い、将来今までいらなか
つた検査料、あらゆる費用を農家がみずから負担しなければならんという、こうしたような
事態を勘定に入れますれば、果して、たとえ
消費地で米の値段が幾分上りましても、これらから受ける利益は殆んど半減する、場合によ
つたならば引き裂きを受けるという場合がなきにしもあらずと私は断じ得るのであります。
一体、
政府が一定
価格で
生産者の
最低価格を保証する意味で買上げるというが、買上げようという場面を出したときには零細農家は売
つたあとである。
政府が買おうということによ
つて相場が上
つて、吊り上げた
価格で又農家は米を食わなくてはならんという場面を誰が保証し得るか。更に私は、こうした政策というものは
食糧政策ではない。
食糧政策というものは、やはり
社会秩序と農村、
消費者とのかね合いの上に、而も
日本米、
内地米というところを、
如何に正当な
価格で公平に
消費者に
配給し得るか、正しい
生産者価格を保証し得るかという観点にあるのでありまして、
政府が今回企図する
自由販売は
食糧政策でない、弱肉強食政策であ
つて、いわば愚民政策であると私は断ぜざるを得ないのである。正しい
食糧政策とは、どのような方面から見ましても
考え得られないことであります。
そこで、次に私は
池田大蔵大臣に
お尋ねいたしたいと思いますることは、こうした外国
食糧の輸入の
増大が結果として生れるが、
一体百万トン入れるには一億二三千万ドルがかかると思いますが、而も
日本が
自由経済になることを予想してか、外国市場は相場が一割乃至一割五分最近暴騰しておる。恐らく一トン百八十ドルか二百ドルでなければ買えないという
事態に際会して、これらのドル資金を用意しておるのかどうか。又
価格補給金が一層拡大する。恐らくや四百億或いは四百五十億に及ぶであろうという国家
財政負担の激増に対して、これが果して
政府は
考えられておる本当の
財政負担の軽減になるという
食糧政策、
自由販売組織をや
つた趣旨であるかどうか。更に大蔵
大臣は、農家、
生産者機関に一千億の融資を図らんとしておるが、
配給機関には何らの融資を図ろうといたしておらないのかどうか。やるのならばどの程度やろうというのかどうか。若しこれを欠くるところあるならば、恐らくや都会に米が廻らない結果、更に予想以上の米の暴騰が予期されるのであります。いずれにいたしましても、こうした
消費者米価の暴騰によ
つて、物価のはね返り、いわゆるインフレが続行いたす結果、さなきだに国際
価格により高い
日本の物価が、一癖輸出貿易を伸展せしめない結果に陷ることは、果して現在大蔵
大臣が
考えておる能率と発展の政策に合致する問題かどうか。大いなるここに疑問を有するのであるが、大蔵
大臣はかような問題に対してどういう見解を持
つておるかを承わ
つておきたいのであります。又こうした結果、いわゆる大衆
消費者の不利益というものは極めて甚大なるものがある。若し五割米価が上るとせば一家の標準二千円の米代が
増加する。こうした結果、エンゲル系数の膨脹による家庭経済の破綻は火を見るより明らかでありますが、こうした政策に対して果して大蔵
大臣はどのような施策を進めんとするのか。又この結果、
賃金ベースは来年度の
予算に計上いたすつもりであるか。つもりならどういう振り合いを以て
考えておるかを承わりたいのであります。
更に橋本行政管理庁長官に
お尋ねいたしたいことは、まだ実体法が現われておらないときに
行政整理をしておる。自由時代に二割
余りの費用がかかり、今日の
統制経済によ
つて一割三分しか、かか
つておらないものを、更に
行政整理をしてこれを逆にするように、
食糧検査、作調、統計等の吏員を、五割、六割の天引で首切らんといたしておることは、若しこの制度が決定せずしてやれなか
つたならば、
一体定員法はどう
考えるのであるのか。而も
定員法によ
つてこうした人間を
削減する結果、いわゆる
自由経済に持
つて行く結果、
国民の立場から見れば、
役人に拂う費用と米や中間機関に拂う費用とは逆に殖えて来る。
行政整理によ
つて国民負担は逆に殖えて来る結果が、果して
行政整理の真髄を発揮し得る問題であるかどうかを
お尋ねいたしたい。
最後に私は
吉田総理大臣に
お尋ねいたしたいことは、
吉田総理大臣は、
安全保障條約を平和條約の批准以前に調印をされ、早くこれらの批准を
国会において促進されておることの見解は、国際情勢がいつどういう場面になるかもわからんという観点から、急いで
安全保障條約を促進されておるのであります。
一体現在の国際情勢は総理のお
考えの
通り急迫せるものであるといたしますれば、現在の
日本の
食糧政策を、こういう弱肉強食、而も無
計画にひとしい
需給数字を予想され、何らの
計画もなき
価格調整を以て、そうしてこの
食糧政策を野放し的に、或いは
政府は
需給調整法その他を以
つてやろうといたしておるかも知れませぬが、これらは全く架空の法律であ
つて、過去における自治管理法にひとしい結果に陷ることは明らかであります。こうした
社会不安、民生安定を欠く極めて憂慮すべき
食糧政策を急激に断行しようということは、重大なる私は問題であると
考えるのであります。
一体、
食糧政策は前段も申上げましたる
通り、
内地米というこのことによ
つて、すべての
食糧政策の基盤とせなくてはならない。
内地米というところは過去において
日本精神の淵源であり、
日本社会道徳の基調である。こうしたものを一緒に弱肉強食の餓鬼道に追い込んでしまうような政策をとるということが、果して国際情勢を睨み合した
日本の
食糧政策であるかどうか。そうして総理は、こうした
食糧事情の根幹をよく心得て、御承知の土、やられておるのかどうかということを承わりたいのが第一点。
第二は、自由党の
公約であると言
つておるが、
一体公約というものは何でもかんでもよいと思われるのかどうか。(「惡い」と呼ぶ者あり)この
公約というものは、過ぐる選挙のときに、いわゆる終戰直後の高梁や豆の
配給が盛んである、遅配、欠配が盛んである、闇取引は苛烈な取締をする、こうした多数の喘ぎ苦しみの一端をつかまえて、
自由販売というあこがれの目標を、或いは政策として自由党が人気を得たテーマかもわかりませんが、このときの
公約の、あのときの
食糧事情なり国内
事情と今日の
事情は又違う。又
公約自由販売だ、
公約と言いながら、先般
政府は食確法というものをポ政令で出して、逆に
統制を
強化した場面すらあ
つて、首尾一貫いたさない。今日の
公約を果すということは或いは政党の面目として当然かもわからんが、この
公約を果さんとすることは現在輿論が反対しておるではないか。輿論の多数が反対しておるものを、あえていたそうというところは、或いはインフレを喜ぶ
産業資本、或いは
闇米を以て生活の基盤とする特殊階級、或いはうまく売れた農家の一部、こうした部面が或いは利益するのみであ
つて、多数の大衆
消費者は悲惨なる餓鬼道に追い込まれる悲惨な
状態を
考えますれば、この
公約をもつと煎じ詰めて、私は、いつの日か
自由販売の日を我々も又待つのであるが、今回
政府がとらんとする
手段においては時期尚早であるし、他にとるべき措置は幾らもある。この
方法を研究せずして、本当の
食糧政策それ自体から生れない、かような
公約とか、
行政整理とか、
財政負担の軽減を図らんとした趣旨で
食糧政策を行わんとすることは邪道であるし、国家
社会の治安を紛乱するも甚だしい結果を恐れるのでありまするから、この際、未だ法案化せられておらない現段階において、私はかような
政府の措置の撤回を、或いは延期を求めんとするのでありますが、御所感
如何を承わ
つて、私の
質問といたします。(
拍手)
〔
国務大臣吉田茂君
登壇、
拍手〕