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岩間正男君 関連して、これは非常に重要な問題だと思う。併しながらこれは単に
大豆だけ、油だけの問題でなくて、
味噌の問題もそうですが、これはそれによ
つて児童がこうむ
つた損害があるはずである。つまり貨車が今のお話のように、具体的に言うと非常に貨車の廻り方が悪くて、そのために滞貨にな
つて倉敷料を払
つている。それから今言
つたように押貸が、一遍会津若松に
行つて、
味噌とか油はどこ渡しにしたか、
東京渡しにしたのか、会津若松渡しにしたのか、神戸渡しにしたかのか、はつきりしていると思うが、こういう調査は
文部省が当然されていなければならない。それによ
つてこうむ
つたところの
運賃、倉敷料保管料、それから又起
つて来るところの荷揚げ料、そういうものは相当莫大な金にな
つているはずです。こういうものは細密に調査しなければならないはずである。そういうことによ
つて学童に全部被さ
つているから、当然それがコスト高にな
つている。さつきのお話だというと、
子供のため、飽くまで
学童のためだ、こういうことが言われたのでありますけれ
ども、結果は逆に
学童に対して過大な
負担にな
つているだろうと思う。つまりこういうようないわゆる会津若松の会社というようなものに、
競争入札でなくて全くの指名入札というような恰好で以て落したことによ
つてこうむ
つた負担、これははつきり
文部省としてはつかまなければならないと思うのです。今後これを放置することはできない。こういうことによ
つて起
つたところの
一つの
負担増について一体明細な調べがあるのかどうか。もう
一つお聞きしたいのは
太平油脂、或いは
醤油ですね、土屋の
醤油会社、こういうところに一体どれだけの製造能力があ
つたか、製造能力の問題、これも当然資料として出してもらいたい。我々の聞いているところでは製造能力が十分でない。そういうことによ
つて今お話のように
東京の会社あたりに下請をさせた。単なる下請というのは
業者はやらないはずでありますから、当然そこにピンはねが起
つている。これについても
文部省は調査しないで、
児童のためだという
名前のために……そういうことはできないはずだと私は思う。
従つて当然そういう賃はねが幾らあ
つたか。それから果して二社の製造能力はどうであ
つたか、そういう問題は私はこれは今言
つた文部行政の中で非常に重要な問題だと思うので、是非こういう点について明細の資料が欲しいのです。それからまあそのほかにたくさんありますけれ
ども、今言いました点ですね、高田君の
質問に関連しまして、汽車賃、つまり今言
つた汽車賃とか、倉敷料とか、荷揚料とか、そういうことによ
つて、往復何回もや
つておる、そういうことによ
つて起
つたところの
負担増というものを
文部省ははつきりつかんでいるはずですから、そこでこれは是非出してもらいたい。それから土屋の製造能力の問題、これは是非出して頂きたい。それがどこに下請けさしたか、その下請けのときに一体どこへ頼んだ、値段は幾らであ
つたか、土屋に対して入札したところの値段は幾らであ
つたか、そこに差額が必ずあるはずだから、賃はねが行われたことは明らかな事実だ。この賃はねを少くとも
文部省はつかんでいなければならないはずである。これをつかむことによ
つて我々はこれを検討する。ついでですから、私は時間の
関係上、資料の提出を先にお願いしたいと思いますが、ついでにお願いしたいのは、完全実施
方針というやつが、
文部省から出されたと思うのですが、これはいつ何のために出されたか。そうしてその精神が、何故一体今言
つたように踏みにじられて、そうしてまるで違
つた方向に
行つておるのであるか。こういう点についても、これは完全実施の
方針というものを出してもらいたい、資料として……我々はこれを検討します。それが実際行われないというような形で以て、
文部省の
方針として出しておるのに、それをまるで踏みにじ
つたような
方法で以て
文部省がや
つているということについては我々は了解はできない。それから
大豆の量、その量の中で油に幾ら使
つた、そうしてそこにはいろいろなロスもあ
つたでしようが、そういうものを見込んで幾ら渡したか。更に幾らその中で油を作
つたか、
あとの
大豆はどうな
つたか。或いは搾り粕はどれだけどういうふうに増したか、そうしてそのときの単価は幾らか、そういうような問題についても、これは明細の資料が欲しいと思うのであります。大体そういう点について、まあ私今
ちよつと予算の理事会がありますので、そのほうに
行つて来ましてから、もつと細かいことを伺いたいと思いますが、その点は資料として出して頂かなければ、これは我々は実態等の調査ができないのでありまして、何も糾弾とか何とか言うのではなく、文部行政の今非常に問題にされておるところの
給食の問題であります。そうして
学童のためであるという
名前によ
つて行われておるところの文部行政そのものが、今問題にな
つているところの実に厖大な、未だ曾
つて日本の歴史始
つて以来ないような大きな腐敗と混乱の一環として、而も道義の中心であ
つて、一方から道義要領なんかを出そうとしている
文部省の足元から出したことを、決して我々は簡単にこの問題を見逃すことができない。元の
文部省から起
つたということについて、
文部省がこういうことを出したということは、徹底的に我々としてこの
責任を明らかにしてもらわなければならない。大臣に対しても我々は明らかにしてもらわなければならない。そうでなければ、道徳なんということはこれは一片の空文だ。こういう形で行われたということは我々として本由々しい問題でありますから、こういうことは徹底的に調査をして今後の万全を期したいということによ
つて、我々に課せられた任を果さなければならないという点からお伺いしているのでありますから、何も
文部省当局を傷めるという
考えではございませんから資料をこれは出して頂きたい。