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森崎隆君 各省の
定員法改正の納得の行く
説明書が欲しいと申しましたのは、これは先般も
河井委員長からも早くこの審査を
能率的に終えたいということもありますし、私たちも早く期限内に出された
法律案の審議をして
はつきりしたいと思います。又
政府自体もやはりそういう気持を持
つておられると思う。そういうようにやはり審査の、これも又
能率化に
なりますが、そのためにもやはり、御
質問があればお答えいたしまするがというこの言葉
自体が私は非常に受取れない。一応基本的な
説明を、これはほかの問題ではないのですから、
首切りの問題ですから、やはり切られるものの身にもな
つて頂きたい。どうしても仕方がないとい
つた場合、例えば朝鮮から、三十八度線突破のために一生懸命子供を連れて帰
つて来る、あの中にも止むを得ない場合には一番下の赤坊を捨てて、ほかの子供を連れて帰
つて来た人もあります。絶体絶命の場合には、これは
公務員だ
つて納得すると思うのです。納得させるための真摯な
責任者の態度が欲しいというわけなんです。そういうようにまじめな
説明資料をよく附けて、そうしてこの前も又何度も言
つて申訳ありませんが、偶然に私開けて見たに過ぎませんが、例の消防庁の問題ですが、やはりそれにつきまして繰返すようで恐れ入りますが、憐なら憐の火災の統計とか、或いは全家屋数の中で鉄筋コンクリート建物のでき上
つた比率の問題、その編成とかそうい
つたようなことから、十名減らすなら減らしてもいいという
結論として、
定員法の
改正ということになれば私は納得すると思う。それが欲しい。そういうものを出して頂ければ私は読みます。その読んだものについて、ここはどうか、ここはどうかという、字の
誤りなり多少わからないことだけを開けば、それで済むのです。それもとにかく何にも出さないので、一々これを聞かなければならない。言い換えたらこれこそ
政府の怠慢の結果、審議の時日を必要以上にとらなければならないような結果を招来しておる。そう見られるし、若しそうでないといたしますれば、
説明つけようにもつけようがないから仕方がない。もう目をつぶ
つて頬被りして適当なところでやる、とにかく首は切るのだとい
つたようながむしやらな
方策かどちらかにこれはとれるわけなんです。その点も実はあなたにお聞きしてお
つたわけなんです。今のあなたの御答弁をいろいろ聞くと、どうも私は不得要領な気がいたしまして残念に思います。私あちらにも
委員会を持
つておりますので、更に次に進みたいと思いますが、今の問題、
定員削減の問題につきましては、やはり業務
内容、
事務内容の問題を勘案してと申されましたが、その御
説明をお願いしたいのですが、これもやはり袋に入
つておりました表の中でございますが、
昭和二十四年六月一日施行の
定員と、二十五年これは五月四日施行ですか、二十六年の四月一日の、これは現行です。それから今度の
改正案というのと四つの
数字が出されております。占領治下にあります我々でございますので、その各
部局その他の中の
事務量というものには多少のやはり増減はあろうと思います。そこで二枚目を見ますと、例えばこれも
一つの例で、気付いたところだけアンダー・ラインしたのですが、ほんの二、三だけでたくさんは申上げませんが、大蔵省の本省では二十四
年度では一万三千三百二十一名ですが、それから次の年は多少減
つておりますが、第三段の
昭和二十六
年度ですか、現行では
相当増員されております。国税庁もこれは逐次増加の傾向に現行法まではあるわけですね。それから文部省はやはり二十四
年度が本省で六万三千十人、二十五
年度が六万三千九百八十六人、現行が六万四千三百七十四人と逐次増加の傾向をと
つております。ほかを見ましても、やはり厚生関係も二十四
年度を基礎にいたしますれば、五
年度に殖え、六
年度も殖えておる。又電通関係を見ても、だんだん殖えておる。労働省関係もだんだん殖えておる。これはどういう
意味で殖えたのか、この前のお答えの中では、いつも
行政機構の
改革の問題につきましては、やはり常に意を用いられておるようでございますが、この現行まで三カ年だけの資料を見ましても、逐次増加しておる
部局が
相当あるわけです。これはやはり
相当必要があ
つて増員したものと私は
考えます。従いましてこのときにも、これはさつきも又繰返して怒られるかも知れませんが、ここに働いておるところの大蔵省本省の
公務員が非常に怠惰で、必要な時期までに
事務処理ができないから、仕方なく怠惰な面はいわないで増員をするというのならこれは別でございますが、先ほどの御答弁から、了解いたしました
説明から
考えますると、やはりいろいろ各省
部局の
事務内容、
事務量というものを勘案されまして、止むを得ずこの増員が逐次なされたものと私は解釈するわけです。若しそうでなくて、情実や何かのために勝手にこれが殖えたとすれば、その
責任は重大です。今度の
首切りをする資格は、そういうようないい加減のことで増員したといたしますれば、現
政府は今度の
首切りをする資格は絶対にない。これは
はつきりとあなたがた
政府の
責任者においては肚をきめてかからなければならない。即ち累年的に
人員が増加しておるというのは、やはり
事務内容が殖えてどうしてもやれない、これはまじめに働いておるがそれでもやれないから、ここで五十名、百名、二百名というように逐次増加したのだ、誠に
国民の税金……、あなたがたが言われておるから私も使うのですが、
国民の税金を使
つて申訳ないが、これはどうしてもこれだけ増員しなければ
事務処理ができないという
観点に立
つて増員したものと、そう私は
考えておるのです。又それ以外に途はないと思う。それが今度の
改正案におきましては急転直下大幅に
首切りが始ま
つておる。
一体これで
行政事務の
内容の
簡素化とか何とか申されますが、
簡素化の
内容をお聞きするつもりはございません。お聞きいたしましても
はつきりした御答弁はこの前
通りないと思いますから……。
一体こういう
行き方はどういう
観点に立たれておるのか、肚のない御
説明を聞きたいのです。