運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1951-10-26 第12回国会 参議院 電気通信委員会 第4号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年十月二十六日(金曜日)    午後一時四十九分開会   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     鈴木 恭一君    理事            村尾 重雄君            尾崎 行輝君    委員            平林 太一君            山田 節男君            水橋 藤作君           深川榮左エ門君   国務大臣    郵 政 大 臣    電気通信大臣  佐藤 榮作君   政府委員    電波監理委員会    委員長     富安 謙次君    電気通信省経理    局長      肥爪 龜三君    電気通信省経理    局主計課長   井田 勝造君   事務局側    常任委員会專門    員       後藤 隆吉君    常任委員会專門    員       柏原 栄一君   説明員    電波監理委員会    法規経済部長  野村 義男君    電気通信省業務    局長      田辺  正君    電気通信省施設    局長      吉田 五郎君   —————————————   本日の会議に付した事件 ○電波行政に関する調査の件  (テレビジヨン放送申請の現況に関  する件) ○電信電話料金法の一部を改正する法  律案内閣送付)   —————————————
  2. 鈴木恭一

    委員長鈴木恭一君) これより本日の会議を開きます。  昨日に引続きまして、電信電話料金法の一部を改正する法律案予備審査審議を続行いたしますと共に、電波行政に関する点を附加えて議題といたします。
  3. 山田節男

    山田節男君 今議題になつておりますこの電信電話料改正に関する法律案審議過程でありますが、テレヴイジヨン放送問題が今問題になつておるということで、我々アメリカにおりまするときに聞きました、いろいろと実際のテレヴイジヨン業者或いはFCCの率直な意見の忠告を受けた点もありますので、特に途中でありますけれども、テレヴィジヨンに関する問題について電波監理委員会に質問することを許して頂きたいと思います。
  4. 鈴木恭一

    委員長鈴木恭一君) よろしうございます。
  5. 山田節男

    山田節男君 今回電気通信常任委員会のほうの委員の三名が、電気通信事業一般の視察のために向うへ参りまして、そうして九月のたしか中旬であつたと思いますが、アメリカのニユーヨーク・タイムズのほうで、日本においても来年の四月一日からテレヴイジヨン放送を開始することにきまつたというニユースが大きく出たのであります。そういうことがありましたので、アメリカで、今テレヴイジヨン放送をやつておる中で、最も有力なRCAのNBCとCBS、この当局者に我々は伺いまして、日本の将来のテレヴイジヨン放送が如何にあるべきかということについて、もうすでに多くの経験を積み、又技術においても非常な進歩を遂げておる先輩国として、いろいろ率直な意見を聞いたのであります。これについて将来の日本テレヴイジヨンをどうするかという派遣議員の報告も行われると思いますが、日本に帰りまして、テレヴイジヨン放送申請電波監理委員会に提出されておるというようなことを聞くのでありますが、果してそういう事実があるのかどうか、あるとすればどういう団体申請されておるか、それを先ずお聞きしたいと思います。
  6. 富安謙次

    政府委員富安謙次君) お答えをいたします。テレヴイジヨンにつきまして、申請状況がどういうふうになつているかということにつきましては、実は前回にもお尋ね頂きまして、あらかた申上げたのでありまして、多少重複するかも知れませんが、その後に又申請の訂正になつた点もありまするし、かれこれ併せまして、ここで又改めまして、現在におきまするテレヴイジヨン申請状況をお話させて頂きたいと存じます。テレヴイジヨン放送申請は御案内かと存じまするけれども、すでに本年の一月におきまして申請された分が三件あるのでございます。それは坂本弘道氏の株式会社日本テレヴイジヨン放送協会というのが一つ、それから河端作兵衛氏の、全日本放送株式会社というのが一つ、それからもつ一つ、新らしくこれは先月の極く初めであつたと記憶いたしまするが、松力松太郎氏の日本テレヴイジヨン放送網株式会社、この三つが現在委員会に対してテレヴイジヨン放送申請が出ておるのでありまして、その極めて概要をかいつまんで申しまするというと、第一の株式会社日本テレヴイジヨン放送協会と申しまするのは、資本金二億円でありまして、映像用五キロワット、音声用二・五キロワットの放送局東京都内に設置いたしまして、将来は全国的に放送局を設けて行こうという計画であります。東京には放送局を中心といたしまして、半径三十キロメートルの区域と申しますると、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県ということになるのでありまするが、この範囲を放送区域といたしまして、実際の方法としましては、最初は劇場、それから公共団体、学校、商店、デパート、飲食店、プレイガイドというようなところを選んで対象といたしまして発足する、そうして半年の後になりまするというと、もう受信見込者の数が計画書によりますると、六千五十ということに書いてあります。それで毎日放送を八時間行う。だんだんテレヴイ受像機が普及するに従つて家庭に向けて放送を普及さして行こう、こういうような計画になつております。工事費としましては二億円、経営広告放送料受信料と、その他も多少ありまするが、主として広告放送料受信料、それで賄う、こういうような輪郭になつておるようであります。  それから次の全日本放送株式会社と申しまするのは、これも資本金は二億四千万円でありまして、十五キロ乃至二十キロの電力放送局東京に置く、その工事費は二億四千万円、それで東京放送局区内、と申しまするのは、東京都、神奈川県でありますが、その区内における映画館、現在一日延べにして三千人の入場者がある映画館十館を選びまして、映画と交互にテレヴイジヨン放送する、そうして入場者一名について十円だけの余計のテレヴイ観覧料というのをとる、こういうふうな収入を充てておるわけであります。そのほかにも広告放送料も見込んでおるのであります。更それでこの受像投写装置館分の七千二百万円が工事費の中に、先ほど申しました二億四千万円といううちに含まれておりまして、これも映画館に貸與又は月賦販売を行う、こういう考え方のようであります。それで二年目になりますると、大阪、京都、三年目になりますと、名古屋、福岡、広島、仙台、札幌にそれぞれ放送局を設置して拡大して行こうという、大体こういうふうな輪郭計画になつておるのであります。  それから第三の日本テレヴイジヨン放送網株式会社、これは松力松太郎氏の申請による分でありますが、この会社東京都内映像のほうを十キロ、それから音声のほうを六キロ、こういう電力放送局を設置いたしまして、京浜地域一帶を放送区域とし、一日に六時間のテレヴイ放送を行う、こういう計画になつております。その工事費といたしましては、総額約二億七千万円でありまして、その費用は全部資本金の二億五千万円と借入金の約二千五百万円、これによつて賄うという計画になつております。事業経営といたしましては、商業放送建前をとりまして、受信料はとらず広告放題料によつて賄う、こういう建前であります。この会社東京中央放送局が建設されましたのちには、大阪名古屋等、全国主要の都市にだんだんと拡げて参りまして、結局国内十六かの都市中継送信所を設置して、それでこれを繋ぐにマイクロウエイヴのネット・ワークを以てする、将来全国的にテレヴイ放送網を張ろう、こういう計画になつておるようであります。  これが申請の現在出ておる分でありますが、なお申請としては出ておりませんけれども日本放送協会におきましても、協会としてテレヴイをやりたいということで、その計画内容がどういうものであるかということにつきまして、委員会に対しまして説明を行い、私どももそれを一度聞いたという程度のことであります。併しこれは申請書となつて出ておるわけではありません。大体これがテレヴイ放送に対する現在の段階における各申請者その他の状況でございます。
  7. 山田節男

    山田節男君 このテレヴイジヨン放送が早晩これが具体化するということは、これはもう非常に望ましいことであります。その実現の日の早いことを望むのでありますが、まあ電波監理委員会として、こういうテレヴイジヨン放送許可に対していろいろ審議されたと思うのですが、その申請審議するに際して、今電波監理委員会設置法によつてできた電波監理委員会が、いわゆる電波三法の中の電波法放送法、この現行法テレヴイジヨンの今後監督、技術的部面規制基準、こういうものに対して現行法で足りるかどうか。
  8. 富安謙次

    政府委員富安謙次君) お答えいたします。現行法は申上げるまでもなく、昨年六月に出発いたしたのでありまして、その現行法にお費ましても、テレヴイジヨン放送を予想しなかつたわけではないのであります。私自身その立法の当時に仕事に携わつていたわけではありませんけれども、当時の立法状況は、私の知つておりまする限りにおきましては、テレヴイ放送というものを予想していないわけでは無論ないけれども、只今ありまするように、急激にテレヴイの問題が実現に向つて熱が上つて来るということは、恐らく何人も予想せずにあの立法がされたのではないかと考えております。従いましてかくのごとく、急激なる要請に応じまして、これを実現しようというこの要請を受入れる法の建前といたしましては、法律はとにかく、これに伴う諸規則等準備態勢はまだ今までのところは整つていなかつたというのが実情ではないかと思います。従いましてこの急激なるテレヴイ実現の需要に対処いたしまするためには、法律は別といたしましても、これに伴う実施上の技術士及び法律制度の両方面におけるいろいろの準備規則その他をこれから整頓いたさなければならん、その準備をこれからする必要があるというのが実情であると存じております。なおこのテレヴイをどういうような形態によつて行うかということも、これからの研究の問題でありまするけれども、これを例えば公共法人経営、特殊の公共団体であるNHKの経営というようなことにでも仮にいたそうということでありまするならば、今の法律では足りないのであつて、何か手を入れなければならないではないかとも考えております。その点から申しますれば、法律もまだ十分でないとも言えるかと思うのでありまして、それらの点につきましても、いろいろと検討をいたしておるというのが実情でございます。
  9. 山田節男

    山田節男君 この電波監理委員の殆んど多数は、すでにアメリカ行つて電波行政全般亘つて、各専門の立場からも研究して帰つているはずです。私から申上げるまでもなく、このテレヴイジヨン放送ともなれば、従来のラジオ放送或いは一般無線電波とかなり違うのです。のみならず今委員長電波法並び放送法に基く電波監理規則でやれば、電波監理委員会作つた規則でやればいいというような御意見のように承わつたのでありますが、これは御承知のようにテレヴイジヨン、それから電波全般亘つて見ますると、これは規則なんかできめるにはあまりに問題が重大である。殊に無線電波全般に亘るんです。ほかの部面がますます国際的になれば国際條約の規制を受ける、規制を受けることになれば、これは私どうしても監理委員会の一規則で以て規制すべきものじやないか、問題はあまりに重要である。殊に電波監理委員会電波行政に関して一元的な行政監理委員会がやろうという、そういう建前になつているようです。なお更この面については愼重考えるべき根本的な問題を、ここで電波監理委員会で早急にこれは研究しなければならん。殊にアメリカにおいては軍部と政府関係、これはFCC監理以外になつている。これは電波行政のために非常に大きな不利を来たしておる、混乱を来たしておる。飽くまで日本電波監理委員会電波行政を一元化するという建前を堅持して行くからには、テレヴイジヨンの問題に関しても、これはこれに対処すべき単行法と言いますか、電波法なり、放送法改正は当然予期されるべきものだと思う。私は電波法放送法を読んで見ましても、アメリカ法律を見ましても、これによるべき法律がない、技術的な面はある。而もこれは規則規制すべくあまりに重大な問題である。こういう点から見て単行法或いは現行法改正されるということは、これは当然じやないか、こう思うのですが、そういたしますと、今出しておるテレヴイジヨン放送申請電波監理委員会審議するに当つても、そういうものがなく、規則もないという現状で、これは技術的ないろいろな要素があるわけですが、これを審議されるときにはどういうものを基準としておられるか、これを一つお伺いしたい。
  10. 富安謙次

    政府委員富安謙次君) 理窟のみから申しまするならば、例えばどういう形態に許すかということを先にきめますならば、今の法律において規則を整頓するだけでもできるのじやないかと私は存じております。併しながらどういう形態においてやるかということ、そのこと自体がすでに日本といたしまして、各方面状況をいろいろのできるだけの方法によつて調べて、その国の向うべき、かくのごとき大きな問題に対して向うべき途のものであるということをきめる方法をとりまして、その方法従つてその方法が先決するものだと私は考えておりますので、先ずどういうような方法とつたならば、今申しましたような各方面の代表的な意見を集めて、そうしてもう十分に検討を加えてこの大きな問題に対して将来の大計を誤まらないようにするかという方法考えたい。どうしたらその方法、その目的が遂げ得るかということを專ら私どもは苦慮いたしておるのでありまして、その周知を集めて、いろいろな方面意見を総合した結論がどういうところにあるか、その結論自体によりまして、或いは只今御発言のありましたようなふうに、根本法律をどうするとかいうようなことになるかも知れません。それで先ず日本の行くべき途を最も妥当な方法によつて定める。それに従つて委員会委員会権限従つて動くということをしなければならんというのが、私ども根本的な心の構え方なのであります。どうしたら一体そういうような知識を向うから集めることができるか、実際的な具体的な方法として、どういう機関をどういうふうに考えて、どういう構想で以てその日本の進むべき大道をきめたらいいかということを私どもは專ら今考えておるのであります。その結論に従いまして、いろいろ法律も特別に講ずべきではないか、せざるを得ないじやないかというような、いろいろなことがきまつて来るのじやないかと私は思つております。
  11. 山田節男

    山田節男君 今の委員長のおつしやることは、いわゆるテレヴイジヨン放送企業形態をどうするかということは、要するに政府直き直きでやるとか、或いは公共企業体でやるとか、或いは民間企業としてやるべきかは、それはカナダがやるように、民間テレヴイを許すと共に政府も又これをやる、こういう異なつ形態の中にどれを選ぶかというお話しだろうと思う。この問題は電波監理委員会がきめるものであるが、電波監理委員会が果してその企業形態をも決定し得るか、これは公聽会とか、聽問会というものがあつて輿論を聽取されるにしても、この企業形態を仮に電波監理委員会決定し得るものであるかどうか、そういう点について疑問なしとして、そういう研究をされておるのかどうか、これをお伺いしたい。
  12. 富安謙次

    政府委員富安謙次君) 私自身考えといたしまして、その形態をきめることでも現在の法制建前としては、それは電波監理委員会権限であると私は考えております。併しながらその権限従つてそういうことをきめる前に、ただ監理委員会だけの考えで進んで行くのか、その考え決定する前に、どういう方法従つて万人の納得するような方法で考案を加えたかということは当然問題なのでありまして、その考え決定する前にあらゆる考え得る方法を講じて、妥当だという手段に従つて最後決定は現在の建前におきましては電波監理委員会決定するものと私は考えております。併し法制上の理論の問題になりますれば、微妙ないろいろ問題もありましようし、法制そのものにつきましては、私極めて不得手でありまして、法制論といたしまして、なお詳細に検討するということでありまするならば、お言葉もありまするし、なお検討を加えなければならんと存じまするが、私の大体の考え方といたしましては、今申しましたように私は考えているのであります。
  13. 山田節男

    山田節男君 そういう企業形態をどうするかということも勿論これは重要問題でありますが、電波監理委員会として、もつとそれより前の問題として、最も重要視しなければならんテレヴイジヨン放送スタンダード基準の問題ですね、これについてすでに電波監理委員会の諸君がアメリカ行つてよく勉強して来られたと思うのですが、このスタンダードの問題は、鉄道のレールのようなもので、これを広軌にするか狭軌にするか、一旦きめたらなかなか変えられない。現にフランス、イギリス、アメリカはそれぞれ違います。大体においてそれがために非常に現にフランスは困つている。こういう点から、そういう企業形態をきめるという前に、テレヴイジヨン根本根本として基準をどこに置くか。アメリカラインに近付いてやるのか、或いはヨーロッパ式ラインに近付いてやるのか、こういう点をはつきり電波監理委員会できめて置かないとすると、今のテレヴイジヨン申請に対する許可というものも容易にできないと思う。そういうことについての御用意がすでにできているのかどうか、これを一つお聞きしたい。
  14. 富安謙次

    政府委員富安謙次君) お答えいたします。御発言のありましたテレヴイジヨン放送技術上の方式につきましては、先ずそれがテレヴイジヨン放送全体に亘つて関係を持つておるのであつて、極めて重要な問題であるということは申すまでもないのでありまするし、而もそれを先ず決定するということでなければ、申請審議に向つて動くことができないのもまさしくその通りでありますので、この方式を先ず決定しようということが一番先に委員会としても考究をした問題であります。それが或いはテレヴイジヨン全体に対して関係するところが深いので、それだけを切離してきめるということに多少の無理もあるかとは思いますけれども、さればと言つて先ずそれをきめないことにおいては一歩も踏み出せない。又それをきめることによつてメー一カーに対して技術の指針を與えるというような関係もあり、これをば先ずきめる必要があると存じまして、委員会といたしましては、その標準の方式を先ずきめようという態度をとつたのであります。併しこれをきめるにつきましても、問題の重要性に鑑みまして、私ども考え得るあらゆる方法をとりまして、その原案を作るのに検討を加えたのであります。技術に関する各方面意見を代表されると思われるかたがたの、或いは懇談会の形において、或いは意見を聞くという形において、できる限りの、考え得る限りの方法をとりまして、一応の原案だけを先ず作り、その原案公聽会にかけて公聽会に出しますれば、各方面から権威者が集まりまして熾烈な討論、真剣な意見が出るに相違ないのでありまするから、そこで十分の討議をして専門家意見に従い、それを見ながら最後委員会としての方式に関する考えをきめるということにしようと、こういう段取りを以て進めておるのでありまして、一応の原案は只今申しましたように、我々が考え得るあらゆる知識を集め、参考とするという段階を踏みました上で一応作りました。そしてそれを以て、これは申すまでもなくやはり関係の向きのOKをとらなければならないのでありまするから、そのほうに持つて参りまして、折衝の段階に入つているというのが現在の段階状況であります。
  15. 山田節男

    山田節男君 そうしますると、今現にテレヴイジヨン放送会社申請しておる。その申請に対してまだ具体的な審議過程に入つていないというように了承してよろしゆうございますか。
  16. 富安謙次

    政府委員富安謙次君) 一月に出ました分に対しましては、それを審議しまして、それはまだ当時の審議状況においては決定をし得る段階に達しないというので留保になつているのであります。その意味におきましては、一月に出ました二件の申請に対しては審議をしなかつたわけでは決してないのであります。併し審議した結果留保というこの形で今日に至つておるのですが、その後に至りまして、最近申請者のほうから訂正して参つておる、かような状態にあります。先月に出ました最後日本放送株式会社につきましては、方式のきまらない前から申請が出ておる。申請は受付けておりますけれども、その内容審議をしない、説明は聞いております。聞いているけれども、それがこの説明を聞くと申しましても、委員会委員が聞くことも聞くことでありまするし、又担当の技術官事務官課長部長、それぞれの部局が聞くことも又説明を聞くことでありますから、そういう段階に入りかけてはおりますけれども、そういう意味において審議に入つているという段階に過ぎないのでありまして、詳しいところをこれから調べて、或いは詳しく調べるという程度にはまだなつていないというのが今の段階なのであります。
  17. 山田節男

    山田節男君 このテレヴイジヨン放送については、これは一つの時の話題として相当各方面で賑わつているのですが、今電波監理委員会として、この申請に対して審議すべき基準というものが法的にはともかくとして、技術的によつて以て立つべき基準法がない、基準的なものがないということでありますが、この私はテレヴイジヨン放送というものは、一日も早く実現することが望ましいのでありますが、これによつて起る経済的な社会的な大きな問題が孕んでいる。現にアメリカ経験を見ましても、経営形態が、民間放送でやつておるがために教育上の問題、これはもう痛切な問題になつております。現に私たちおりましたワシントンワシントンDC、デイストリクト・オブ・コロンビヤでは民間放送広告放送でありますが故に、得て衆目を引くような芝居なんかやります。例えば裸体がどんどんテレヴイジヨンに出て来るので子供教育上非常に悪い。こういう民間放送であるならば、テレヴイジヨン放送では子供教育に対して非常に悪いというので、現にワシントンでは教育委員会が主体になつて、この商業的な放送が風紀を壊乱し、又いろいろな方面において道徳を堕落させるようなところの例が多いから、民間放送ではなくて、これに対する公共的な団体におけるテレヴイジヨン放送を許さなければいかんということが大きな問題になつている。ですから民間放送で行くべきか、或いは公共企業体で行くべきか、或いは政府自体で行くべきか、或いは民間放送公共企業体或いは政府直営と並行させるか、これは大きな問題になつている。この点は一つ十分検討されて、そうして又国会にもこれを問い、又先ほど公聽会とおつしやいましたが、テレヴイジヨン日本一般の大衆にとつてはまだこれは普及していない問題です。勢い極く一部の階級の人々意見にこれは限られるのです。それであるなら国民一般のために最も有利なようなものにするのには、その限られた人々がよほどこれは公平な考えでやつてもらわないと禍いを将来に残すことになると思うのです。この点は十分一つ電波監理委員会でも愼重に、而もでき得べくんば成るべく早く大体の仕組というものを考えて頂きたい。そうされることを望むのです。私今委員長の言われた申請中のテレヴイジヨン放送会社プラン等を見ましても、かなり粗雑なものがあると思うのです。これは電波監理委員会としては、申すまでもなく最もこれは愼重にやつてもらわなくちやいけない。そうしてテレヴイジヨンを普及させるために、やはりこれは日本人の今日の生活程度考え、そしてこれが一階級の占有であるようなテレヴイジヨン放送であつたなら、これはもう我々として問題にならない。如何にして普及するか、こういう問題は決して焦る必要がないのです。それから又テレヴイジヨンにしても、白黒でやるか、或いは天然色で出発して行くか、こういう問題もあると思う。併しこれはもう私らの結論から言えば、やはりテレヴイジヨンは白黒から始めなければならない。天然カラー・テレヴイジヨンから始めるべきものではない、日本の今の経済力から申しましても、技術から申しましても、白黒がいいか、或いは天然色テレヴイジヨンがいいかという問題もあると思います。こういう点について極めて複雑な問題が伏在しておることは、これはもう御承知の通りであろうと思う。民間伝うるような、テレヴイジヨンが来年の四月一日から正式に放送されるというようなそういう拙速を尊ばないのです。極めて堅実な、将来を持つたテレヴイジヨン放送というものに対して、電波監理委員会が十分一つ意を寄せられんことを私は熱望しておきます。  まだいろいろ質問がありますが、時間もあれですから、最後に今委員長がこの委員会にも御報告になつておりますが、八月の中旬から例のジユネーヴの臨時無線主管庁の国際会議が行われておるが、ワシントンで国務省の周波数、フリケンシーのほうの割当に対する主管をやつておりますデウオルフ氏に会いまして、それでもうすでに八月中旬から九月の中旬頃までの会議録を我々も一部ずつもらつて来て私も極く簡単に読んでみましたが、デウオルフ氏もそのときに言つておりましたが、臨時無線主管庁会議ですが、この周波数の割当の問題が会議せられておる。その部門に小委員会がある、それには日本の代表が出ていない、これはどういうわけなのか、まあ無條件降服して独立国でないがためにそれに入ることを許されないのか、又オブザーバーとしてもこの重要なフリケンシー、周波数の割当ということになれば、これは日本としては最も力を入れなければならん。然るに日本の代表は周波数の割当の小委員会については出席していない、発言もしていない。これはどういうわけだ、それは事実なのかどうか。記録に関する限りは載つておりません。で、どういういきさつでそういうことになつておるのか、この点一つお伺いしたい。
  18. 富安謙次

    政府委員富安謙次君) ジユネーヴの会議からは始終報告が参つておるのでありますが、私何を申しましても技術のほうのことは一向暗いのでありますし、その専門的な方法についても十分これを咀嚼するほどの力を持つておりませんので、專ら主管の総局における部課等において検討していて適当に善処をいたしてもらつているわけでありますが、又今日は丁度折悪しく総局の長官がおりまするならば、只今お尋ねになりました点についてもお答えできると存ずるのでありますけれども、余儀ない公用のためによそに参つておりますので、若しお許しを頂けるならば、ここに法規経済部長がおりますから、法規経済部長は御案内のように常に会議の、俗な言葉を以て申しますれば会議のエキスパート、権威でありまして、この点につきましても、主管の部長でありますので、お答えし得れば、お許しを得て部長から申上げさせて頂きたいと思います。
  19. 野村義男

    説明員(野村義男君) 只今お尋ねのジユネーヴの臨時主管庁会議につきましては、委員会は八つできております。第一委員会というのが運営の委員会、第二委員会というのがクレデンシヤル、権限を審査する委員会、第三というのが予算の委員会、第四というのが解釈の委員会、第五というのが地域的の長波の委員会、この地域的な委員会は第一地域がアフリカか、ヨーロツパ、第二地域がアメリカ、第三地域がアジア方面と、そういうふうに分れております。第六委員会というのが航空と海上移動の委員会、これも二つに分れまして航空移動と海上移動というふうに分れております。第七委員会は四メガサイクルから二七・五メガサイクルまでの周波数、帶の暫定周波数表の委員会、これも二つに分れまして、陸上移動及び固定の委会員、高周波委員会、第八が実施委員会、こういうふうになつております。日本の入つておりますのは、権限審査の委員会、それから地域的な委員会の中のアジア方面関係のあるところの第三地域の委員会、それから第六委員会という航空及び海上移動の委員会、それから第七委員会の波長割当の委員会、その中の陸上移動、更に第八の実施委員会という大部分の委員会に出席しておるのでありまして、又その中で更に小さく再区分されることがあるのでありますが、その点についてはどの程度まで分れておるのか報告を受けておりません。その中には場合によると三人、四人、五人という小さいスタデイ・グループというものがありますが、このスタデイ・グループの或るものには人らなかつたかも知れませんが、スタデイ・グループの或るものは小委員会或いは本当の委員会に出て、更に総会に出て来るのですが、現在行つている人員を以て日本の入らなければならない委員会というものには皆入つていると、こういうふうに考えております。
  20. 山田節男

    山田節男君 言うまでもなく周波数の問題は、アロケーシヨンと言いますか、この問題は最も重要な問題です。それに対して日本が今無條件降伏をしているから、独立国家でないから発言権がないというのは止むを得ないが、併し周波数の割当については、これはやはり日本政府としてはもう主張すべき点は主張しなくちやならない。それをしてないのですね。それは関係当局が許さなかつた。これは政府として言いにくい点があると思いますが、そういう重要な問題に対して日本の代表が出てない。これは非常に私は意外だと思う。関係当局の話合いでそうなつたのかも知れないが、これは本日申上げていいかどうか知りませんが、来年の三月にベースアイレスで大会がある。これに対して日本は強く主張しなければならない。今年度はそういうように日本政府は非常に弱いというか、それに関心を持つての主張が足りなかつた点があるが、来年の三月のベースアイレスの国際会議の場合には強く主張しなければならないということを我々は考えております。ですから、これはいろいろな事情があつてそうなつたのだろうと私は了承しますけれども、こうして少くとも専門家電波監理委員行つているのに、そういうような片手落的なことがあるということは、電波監理委員会に対して我々として非常に遺憾である。まだ会議は続行されているのじやないかと思います。一つそういう点を電波監理委員会として……。向うには網島副委員長行つておられますね、そういう点を強く連絡してもちいたい。むしろ日本が非常に謙遜というか、遠慮というか、そのために当然與えられるべきものが與えられないということですね。ですからこれは一つ電波監理委員会のほうで向うの代表に向つて会議がまだ今月一ぱい、来月の中旬まであるのですから、その点一つ何分の方法で意思を向うに伝達される必要があるのじやないか、私はさようにお願いしておきます。
  21. 野村義男

    説明員(野村義男君) 只今のアメリカのド・ウオルフ氏の山田委員に対する話は我々非常にびつくりするのでありまして、会議のほうからは毎日のように電報が来ておりまして、各種の重要問題、殊に政治的な問題について日本も極めてデリケートな投票権を行使しておりまして、発言については御承知のような各般の事情、前後を見て発言をしなければならん。これは日本の周波数割当にしてもいろいろ機妙な点があるのと、更に周波数割当についてその委員会の中で割当委員国の感情を害するというと、日本みずからの割当のときに非常に損をしないかというようなことで前後を見て発言しなければならん。或る場合には棄権しなければならんというようなことがあるのでありますが、主張すべきことを主張してないというようなことは非常に少いと思うのでありまして、こちらからもその都度こういうものを出せ、ああいうものを出せ、日本放送局電力まで問題になつているのでありまして、そういうものには、この程度では困るというようなことをしばしば発言しているような報告が参つておりますので、ド・ウオルフ氏が何をつかまえてそういうことを言つたのか、私どもとしましては非常に怪訝に堪えないことに聞えるのであります。ただ御趣意の点は委員長が申上げると思いますが、我々として申上げたいと思います。
  22. 山田節男

    山田節男君 これは少し説明員が誤解しているので、私は立法者としてそこまで具体的に速記に残していいかどうかという問題があるから、その程度で述べたのです。それで足らないならば、もつと好意のある国がある。それに頼つて主張しろ、こういう意味なんです。今説明員の言うような簡単な意味言つているのじやない、ド・ウオルフ氏が言つたのは、私たちが政治家であり、立法者であるが故に言つたので、私の今の言葉が足りないために、今の回答は十分わかつているが、それ以上の問題を私は言つているのです。好意ある国を頼れというのです。もつと具体的には政治工作をやれというのです。それが足らないから、向うから言つて来ないのをこちらがやるわけに行かない、そこに隔靴掻痒の感がある。こういうふうに私は申上げているのです。
  23. 富安謙次

    政府委員富安謙次君) 私からも一言申上げます。ジュネーヴの会議につきまして、日本のための立場からいろいろ御注意を頂きましたことは誠に有難く感謝をいたしております。只今最後のお言葉によりまして、おつしやつた御趣旨もよく私ども了解をいたしました。派遣の代表といたしましては、私ども考え得る最適任者、私たち委員会といたしましても、これよりよき代表を考え得ないというほどの、私どもは自信を持つた代表が行つているのであります。その人といたしましては、おつしやつたような点につきましても、十分如才なく想いをめぐらしながら活動して頂いてくれると思うのであります。併しながらいろいろ例えば人数などが如何にも私どもの欲したような数にも足らないために、如何にも手が廻らないような事情もあるとか、或いは又人がいろいろな制約のために思うように活動ができなかつたことがあるかも知れんと思うのでありますけれども、併し日本の代表といたしましては、この入が私どもの信頼する最善を盡していてくれるならば、私どもとしてはそれに全幅の信頼をするよりほかないのでありまして、ただお言葉のような点もありますので、この上ともにさような点について大いに何するようにということを伝えまして、十分になお一層の万全を期するような計らいはいたしたいと存じます。好意あるそういうような御指摘に関しましては深く感謝をいたします。
  24. 山田節男

    山田節男君 それでは今の点を重ねて申上げておきますが、こういつたような国際会議、無線に関する国際会議において、全く今まで日本は独立国家でないためにいろいろハンデイキヤツプがあつて、代表が全力を盡してもなかなか通らない。併しもう現にそういう好意ある国の代表はそういうことを洩らしているし、それから来年はそういう経験に鑑みて、来年の三月のベノスアイレスの会議には国会議員を必ず送つてくれ、こういう要望の点も電波監理委員会としては十分に考慮してもらいたい。現にアメリカとしてはイタリアのフローレンスかどこかであつた会議には国会議員を三名送つております。ですから来年の国際会議にはアメリカも送るが、必ず日本の国会議員を送つてくれ。この暗示は十分電波監理委員会で、先ほど速記にとめた意味においても十分愼重に考慮して頂きたい。お願いします。委員長の御説明によつてテレヴイジヨン放送申請に対して、審議過程にもまだ入らないという御説明でありますので、私は今日はこれ以上の質問は電波監理委員会にいたしません。問題の提起されるに従つて質問を申上げることがありますけれども、時間もございませんし、審議過程にない議論をしてもしようがないので、私の質問はこれで一応打ち切ります。   —————————————
  25. 鈴木恭一

    委員長鈴木恭一君) 電気通信大臣がお見えになりませんが、電信電話料金法の一部を改正する法律案の御審議をお願いしたいと思います。政府委員、事務次官以下参つておりまするので、お差支えなければ御質問願いたいと思います。
  26. 水橋藤作

    ○水橋藤作君 それは大臣が出席にならないと決定したのですか、今は来られないから、その間やるのですか。
  27. 鈴木恭一

    委員長鈴木恭一君) そうです。只今電気通信大臣は郵政委員会で提案理由の説明をいたしておるのだそうでございまして、これが済みますれば、すぐに見えるそうでございます。
  28. 水橋藤作

    ○水橋藤作君 それでは細かい問題ですから一つ、二つお伺いしたいと思います。この公衆電話の料金の集まり方ですね。これは非常に国民と或いは従業員との間に摩擦等もあることを、「私たちの言葉」でよく聞くのですが、この機会に料金を集める方法とか、又行き違いのないような方法を取扱うにはどういうふうに考えておられるか、まあこういうことは事務的のことですから、誰か事務担当官で結構ですから御説明願いたいと思います。
  29. 田辺正

    説明員(田辺正君) 公衆電話の料金の収納率が非常に悪くて大分困つておるのでありますが、できるだけ余計入れてもらいますために、例えば公衆電話のボックスの中に掲示いたしまして、料金は是非お入れを願いたいということ、それから又その他機会あるごとにいろいろとそういう点につきまして利用者の関心を深めてもらいたいと思つておるのですが、なかなか思うように参りません。それで只今考えておりますのは、現在通信研究所におきまして硬貨式の公衆電話、これは戦前ありましたところの硬貨式の公衆電話の機械を今試作中であります。それでそれができ上りましたならば、実験的に使つて見まして、その結果によつて、できるだけ早い機会に硬貨式公衆電話に変えて行きたいというふうに考えておるわけでございます。なおそれが実施になります間の当面の対策といたしまして、今考えておりますのは、ここ暫らくああいう街頭の公衆電話は本当に駅の前とかいうふうな特殊の場所を除きまして、一般の個人商店とか、或いは煙草屋とか、そういうところの加入者と私のほうが契約をいたしまして、そうして簡易公衆電話という制度を考えておりますが、この簡易公衆電話は、これは加入者にそういう電話の取次ぎをしてもらうのでありまするからして、使用料も或いは度数料といつたようなものも或る程度まける。併しそういうふうに料金をまけます関係から、例えば通話時間は何時から何時までというふうにきちんときめまして、利用者の不便にならないようにいたしたいと、そういうふうに考えておるわけでございます。
  30. 水橋藤作

    ○水橋藤作君 只今のお話の店先等において公衆電話の代行をさせるという行き方は基本的のものでありますか、それとも料金収集に徹底しないから、その期間だけをおやりになるというお考えですか、その点を一つ伺いたいと思います。
  31. 田辺正

    説明員(田辺正君) これは場所によりましては、硬貨式の公衆電話がよろしい場所もありますし、それから又場所によりますると、今申上げましたような簡易公衆電話というものが適当な場所もあります。実は簡易公衆電話につきましては、ただ市内通話と同じでなしに、場所によりましては電報の取扱もやつてみたらどうかというふうに考えておるわけでございます。そういうことを併せ考えますると、硬貨式のものができましても、硬貨式一本とはならずに、今申上げましたような点において、簡易公衆電話というものも場所によつて設置して行きたい、そういうふうに考えております。
  32. 水橋藤作

    ○水橋藤作君 この公衆電話に料金を入れる場合、あれは交換台において何か摩擦の起きないような方法には今のところはとれていないのですか、入れたか入れないのかわからないものを、そのままになつておりますのはどういうことですか。
  33. 田辺正

    説明員(田辺正君) それは今の設備は交換取扱者のほうではわからないと言つておりまして、交換取扱者は相手が出ますというと、どうぞ料金をお入れ下さいと言います。そうして暫らくたちましても、その間に入れたか入れないかということを交換取扱者においては認知しがたいのであります。
  34. 水橋藤作

    ○水橋藤作君 つい最近の「私たちの言葉」で、お客は確かに入れた、交換台は入れないということを断言して来たので非常に侮辱されたということを、まあ交換手はでたらめだということを言つておりまするので、私の希望といたしましては、料金を集金する上からもその設備が当然一日も早くなされなければ、大きな収入の不利でもあると同時に、交換手及び一般公衆との摩擦が絶えないと思うので、もう少し早くのうちにこれが徹底されべきだと思うのであります。なお今回研究されておる電話集金箱と申しますか、それは無論御存じの通りこの節は硬貨がない、札ですから、それによつて十分そうしたことで摩擦のないような施策を急速にやつて頂きたいということをお願いして、公衆電話の点は質問はこの程度にいたしまして、大臣もお見えになつたから、一つ基本的なもので大臣の御意見を伺いたいのであります。それはこの料金値上げに伴うばかりでなく、電信電話局は以前から、昔から電信が赤字で、電話料金によつてその赤字を補填するということが長らく続いているのでありまして、同一事業でありまするから、止むを得ないということも考えられますが、併しながら電話を使用する人、又電報を使用する人はおのずから違うのでありまして、この料金が要するに電話を持つている人が、電報料金を補つてつているというような結果になるように考えるのでありまして、これはこのままにしておくと、いつまでもこの悪循環と申しますかこれが断たれないのでありますが、この点に対しまして基本的に大臣はどういうように考えておられますか。
  35. 佐藤榮作

    ○国務大臣(佐藤榮作君) 私も電気通信省に参りまして、一番意外に思つておる点が只今お尋ねの点であります。電信と電話は同じような感じもするが、実は設備も分け得るというにもかかわらず、片一方は收入不足、片一方は利益がある、総合的に初めて赤が黒で是正されておる。まあこういう状況を見ておりまして、それぞれの分野が独立できるようには是非とも考えて行かなければならないじやないか。ただ現在は御承知のように同一の施設を電信にも電話にも使つているという部分も相当多いのでありますので、現在の状況の下においてはこれは同一の箇所で経営して、そして過去の経過的な問題もありますから、その赤字を電話のほうで或る程度補うことも止むを得ない、かように思うわけでありますが、将来の問題としましては、やはりそれぞれの業態が黒字を示し得るように是非とも持つて行きたい。それにはやはり機械化を進めて行かなければならないものではないか、かように考えます。従いまして電気通信省におきましては、電信の赤字克服というような意味で、今特別な計画を実施して参りますよう、いろいろ研究しているような次第であります。
  36. 水橋藤作

    ○水橋藤作君 大臣の説明で満足いたしますが、これを悪循環を断ち切らなければ、いつまでもこうした状態がまあ公共企業体になるとか、いろいろ噂されている折から、この機会にそういう方針をお立てになつて、なかなか今大臣の説明通り急速にこれを解決するということはなかなかなかむずかしいと思いまするが、基本的にはやはり私はこの電報の料金を電話にしわ寄せさせるということは、先行き又恐らく現在も間違つておりますが、これがいつまで続くことが、これが当り前なりとして長らく考えて来たことが大きな間違いではないかと、かように考えますので、何らか機械化するとか、或いは止むを得なければ政府が何らかの施策をとつて、この電話のそのしわ寄せさせる料金のきめ方が是正されるよう要望いたすのであります。  次に電話料金の値上げは従業員の給與改訂もありますが、設備とか、保全その他に使用が相当されるのでありますが、これに伴いましてサービスもよくなるということが基本的になりまするが、これが設備保全に資金が使われるということになりますと、一応その設備保全が完備した場合、設備や保全するために値上げしたのだから、それが或る頂点に達した場合には、その料金を値下げするということを考えなければならんと思うのですが、この点に対しまして、大臣はどのような考えを持つておられますか。
  37. 佐藤榮作

    ○国務大臣(佐藤榮作君) 前回の委員会でも申上げましたように、料金の高、これも勿論問題でありまするが、私どもが特に意を注がなければならないのはサービスの問題だと思います。従いまして料金にふさわしいサービスを勉強するということを念願として参りたい。今直ちに将来の問題につきましての経理上の数字を只今とやかく申上げるだけの資料を持ちません。私どもの基本的な気持は山田委員の御質問にお答えいたしましたように、料金が高いとか安いとかということよりも、その料金にふさわしいサービスを提供しておるかどうか、こういう点に特に意を注いで参りまして、サービスの向上を十分図つて行くという考え方でございます。
  38. 水橋藤作

    ○水橋藤作君 私も山田委員の希望には賛成するのでありまするが、遺憾ながら日本の経済及び産業或いは生計費等から来る欠点もあると思うのであります。で、国家事業であると同時に公共性を持つ電信電話料でありまするから、他国に匹敵して安いことが日本国の国民の望むべき途であると思うので、そういう意味におきまして、先ほどの質問は保全とか、或いは設備が目的通り達した場合、そういう方面に使うために値上げするのでありまするから、一応頂点に達したならば値下げするということも考えられるが、大臣としては設備や保全が十分にできても値下げしないで、まだそれを拡張して、そうして電信電話のサービスのほうに向けるというお考えのように拝聽するのですが、そういうふうに解釈してよろしうございますか。
  39. 佐藤榮作

    ○国務大臣(佐藤榮作君) やや結論が少し拡大され過ぎたと思いますが、料金の適正と申しますか、事業経営上の料金の適正という問題は将来の問題でありますので、今仮定的なお尋ねにつきまして、直ぐお答えはなかなかいたしかねると思います。で、私がサービスの提供と申しますことは、広い意味におきましては、やはり料金ということも考えてよろしいかと思います。併し私ども現状から今暫らくの状況考えてみますると、如何にも通話が不円滑でありましたり、或いは又新らしい施設の架設がうまく思うように行がなかつたり、又料金の計算等の問題におきましても、なかなか困難な問題もあるやに聞くのでありまするけれども、かように考えて参りますると、現在の状況の下においては事業内容を整備する、これが先ず第一ではないかと思うわけであります。かような意味合において、今回値上げいたしました料金収入でその方に力をいたして参りたい。又設備の拡張のほうは別途設備資金を獲得して参りたい、かような方法を講じて参るつもりでおります。従いまして特別な収益を、非常な多額の利益を上げることが本事業の目的ではないのでありますから、そこは将来の問題といたしまして、非常な利益が上るというような場合におきましては、又別途の工夫をいたすべきだろう。或いはその場合に料金を改訂することがあるかもわかりませんし、或いは又特別な方法によりまするこの施設の全面的な大改革をいたすことも一つ方法かと思います。これは又将来の問題として考えて参りたいと思う、かように申上げたわけであります。
  40. 水橋藤作

    ○水橋藤作君 よくわかりました。将来はそうしたことがあり得るかも知れないという回答で了承いたしますが、私の言わんとするのは、電話を保全し、又整備し、拡大した場合には、電話の料金の現在の値上げは後日、サービスという点は安くて良いものを送ることが真のサービスであつて、高く良いものをやるということはサービスの本来のあれと違うので、先行き完備した場合は値下げすることもあり得るということで了承いたします。以上です。
  41. 山田節男

    山田節男君 これはまあ今回の電話事業の料金の値上げの率を出されることについての質問は別にして、全般の問題としてお伺いするのですが、まあ二十六年度の予算年度に入りまして、この電通省の中で電信電話、殊に電話について能率をよくし、又正確を期するというような意味で、どういつたような施設を本年度に入つてからされたか、これは大臣からお答えなければ政府委員でもよろしい。どういうことに主力を置いて、どういうことを今具体化しつつあるのか、こういうことについて具体的に御答弁願います。
  42. 鈴木恭一

    委員長鈴木恭一君) ちよつとお諮りしますが、大臣は本会議のほうが急がれるようでして又若し大臣に御質問があれば、後ほどお願いして中座させて頂きます。
  43. 佐藤榮作

    ○国務大臣(佐藤榮作君) 今のお尋ねでありますが、私が申上げるよりも担当の施設局長なりからお話いたしたほうがよろしいかと思いますが、最近特に意を注いでおりますものに、中継線の整備並びに交換局の増設をいたしておるのであります。前国会で御審議を得ました結果、丸の内交換局というものが建設途上にあります。恐らく十一月の半ばになりますれば建物ができ上がる。あとは中に機械を改めることになるかと思います。この交換局は相当自慢の交換局でございまして、四万端子を収容し得る大きいものでありましてこれは順調に参りますれば、来年の七、八月の候には中味が整備されて参るだろう。東京の例をとつて申上げますれば、ここに八万乃至十万程度殖やす要があるわけでありますが、思い切つた建物がそこにできて来る。或いは又遅れております横浜等におきましても、ビルを作りまして、そうして交換台を殖やす計画が進められております。これは一、二の例を申上げる次第でありますが、全国的に先ずこの種の設備の増強を図ること、更に又ケーブル線、中継線と申しますか、幹線の整理もいろいろ図つている次第であります。殊に九州と東京との繋がりと申しますか、中国筋が非常に弱い状況でありますので、これらも着々ケーブル線の整備が行われておる次第であります。もうすでに北陸方面につきましては、皆さんがたの御審議によりましてケーブルが増設されました結果、通話が非常に円滑に参つております。只今申上げた九州方面も、この中国の設備ができればよほど緩和して来るのではないかと思います。更に又技術方面におきまして、無線中継の方法を採用いたしまして、離島との通信を図り、或いは国内中継を整えて行くとか、いろいろ計画を図つておるような次第であります。これは私非常に素人でありますので、お尋ねに対しての全貌を申上げるには不向きでありますが、私が二、三報告を得ております例を御参考に申上げている次第であります。詳細は誰か技術のほうから説明をいたさせます。
  44. 吉田五郎

    説明員(吉田五郎君) 大臣のお話を技術的な点について少し補足させて頂きます。先ず電信の問題でございますが、電信の問題は先ほど水橋委員からお話がありましたように、合理化の点を考えまして、現在電気通信研究所で電信中継機械化の試作をほぼ完成いたしまして、本年度の末に水戸の局を中心にしまして、土浦その他の局を小局としました総合的なネツト・ワークの第一次の計画を始めることになつております。その成績に鑑みまして、二十七年度から全国に亘りまして、大体五カ年或いは七カ年でありますか、全国の中継をウエスタン・ユニオンが機械化しましたのよりも、もう少し完全な全自働につきましてやることにしました。それがまあ電信関係では一番大きな問題であります。それからなお東京都内大阪府内における大口の電信需要者に対しまして、模写電送を使いまして電信を送受できますように、現在通信研究所が非常に簡単に、素人も扱える簡単な電信装置をほぼ完成しつつあります。来年度から採用できるであろうと思つております。  次に電話でございますが、東京初め特に大都市におきまして障害の一番大きな問題になつております電話機の故障が非常に多いのでありまして、今電気通信省といたしましては、最近完成しました新型四号電話機に大量これを取替える計画を進めまして、大分都内を初め各地方に普及しつつあります。この品質はアメリカの現在大量生産しておりますウエスタン・エレクトリツクのものよりは少しよろしいのでございまして、これから出て来るアメリカの新らしいウエスタン・エレクトリツクの製品とほぼ同等の技術的な内容考えております。交換に関連いたしまして、先ほど大臣から御説明申上げましたように、先ず東京の第二丸の内、千代田局と我々仮称しております。それが漸く建物が完成に近付きまして、これから本格的に局設備の工事及び丸の内から、数寄屋橋までの地下回路の整備その他に本格的にかかり出すところでございます。順調に参りますれば、来年の八月までには一万端子を収容いたしまして、あの界隈の新設ビルデイングの電話も相収容できる予定であります。これと同様ないわゆるマルチ・ユニツト局を大阪及び名古屋に着工を始めました。大きなところはそれでございますが、なお地方の全体の局も自働にいたしまして、いろいろな幾つかの自働化を図つております。これに使います機械は終戦以来の非常に故障を起し勝ちでありました交換機械の性能を漸く脱却いたしまして、仙台の局も改式以来殆んど無事故でございます。非常に成績がよろしく、市民から非常に好評を博しております。なお東京大阪の通話完了率が非常に悪うございますので、今年十一月までに大量の中継線の増加を計画いたしまして相当進捗いたしまして、十一月十五日を期しまして相当電話完了率がよくなる予定でございます。長距離回線に対しましては、懸案の無装架搬送二十四通話路の方式をいよいよ本年から東京大阪間に亘りまして工事を完成いたしました。一応五十六回線、東京に本年三月末には新設になる予定であります。来年の七月には市外交換台を整備いたしまして、準即時の取扱が開始できるのではなかろうか、かように考えております。来年にかけまして、現在は六通話路なのでありますが、これを二十四通話路にまで拡張いたします工事を急速に整備いたしまして、東京大阪間は従来特急で平均二時間幾らであつたのでありますが、これを二十分程度まで早めたいという計画でやつております。更に七月に開通いたしました新潟、秋田間には超短波の十二通話路の方式を採用いたしまして、積雪地帯に対します従来の障害防止ということに対しまして大いに貢献できるものと期待しております。この十二通話路の超短波の多重方式を今年更に東京、仙台間にとりまして、二ルート、二十四通話路を東京、仙台間に施設いたします。これが完成いたしますれば、東京、仙台間も準即時の取扱いになるのじやなかろうかという考えでございます。来年にかけまして、仙台から札幌まで同様に二十四通話路の超短波を二ルート作るという計画でございます。更にもう一つ新らしい技術的な問題といたしましては、四千マイクロウエーヴを通信研究所がほぼ完成いたしまして、去る五月から東京中央電話局の屋上と横須賀の大楠山との間で実験いたしておりましたのが成功いたしまして、この十一月から施設局の使用試験に正式に移しまして、これは二十四通話路でございますが、これが初めて実用になる予定でございます。引続きまして、来年はアメリカがやつておりますようなベル・システムの四百八十五通話というものを来年末には建設にかかれる予定で研究を進めております。  対外通信の問題につきましては、昨日電気通信監からお答えいたしましたように、大体アメリカ式の多重通信方式を取入れましてやつております。電話も同様の方法でございます。なお申遅れましたが、長距離回線につきましては、終戦後初めて採用いたしました自働利得調整装置と申しまして、この長距離回線を安定する方法でございますが、これはアメリカの超距離回線も全部入つております。漸く日本中の幹線は全部今年で整備いたしまして戦前よりは長距離回線の品質は向上いたしました。大体主な点は事業計画から見まして、そのように思います。
  45. 山田節男

    山田節男君 これは今いろいろおやりになつておるそうで、大変心強く思うのですが、今のコアクシヤル・ケーブルを今日本でどの程度使つておるのですか。
  46. 吉田五郎

    説明員(吉田五郎君) お答えいたします。コアクシヤル・ケーブルは実は戰争中から研究いたしまして、東京から静岡まで引いてあるのです。併し戰争中から丁度終戦のときの混乱時代にかけて作つたものでありまして、非常に故障が多うございまして、現在実用になつておりません。で、最近のアメリカ研究の動向その他から見まして、私どもで原価計算いたしましても、コアクシヤル・ケーブルで多重電話或いはテレヴイジヨンを電送いたしますにはマイクロウエーヴのほうが安いものですから、これに切替えることになつております。現在コアクシヤル・ケーブルは特別のフイーダーとしてやる場合以外は実用いたしておりません。このコアクシヤル・ケーブルの技術日本としては相当優秀な技術でございますが、経済的な観点から、電気通信省としては長距離回線としては当分採用しない方針にきめております。マイクロウエーヴでやります。
  47. 山田節男

    山田節男君 電話が非常に能率が悪いという原因はいろいろあるわけですね。昨日山下電気通信監からもお話があり、今日もあなたからお話があつたのですが、私極く素人として、いろいろ又條件のある中で、やはり殊に地方電話局ですね、連絡が悪いということは結局スイツチ・ボードが非常に日本は遅れておるのではないか。現に私東京で最も進んだようなスイツチ・ボードを上、三カ所見学して来たのですが、向うのベルシステムとか、ITTのものを実際見まして、更にシカゴのケロツグ・スイッチ・ボード・アンド・サプライカンパニー、それからバーグリツジのミドルセツクス・テレホーン・カンパニー等は加入者二万五千人くらいの小じんまりした電話局です。そこを我々一々見学いたしました。で、スイツチ・ボードが全然日本とは違う、まああすこのものに比べて二十年ほど遅れておるとバンザント氏は言つておる。それほど違うかどうか我々わかりませんが、スイツチ・ボードは何といつても、私が見ても実にこれは不完全というか、非常に古いのですね。ですから我々素人から見ても電話の能率、サービスをよくする根本一つ方法は、スイツチ・ボードを何とかしなければならんということを痛感して帰つて参りました。ですからこういう方面はもとより専門家がわからないはずはない。着々としてその改善をやつておられると思うのですが、このスイツチ・ボードを一体どういうふうにするつもりでおられるのか、それを承わりたい。
  48. 吉田五郎

    説明員(吉田五郎君) 只今、の御指摘の点は私どもも同様に欠陷を認めておるわけであります。なお先ほど本年度やりました施設の改善につきまして一言附加えさして頂きたいと思いますが、実は研究所におきまして目下研究中の東京名古屋間、東京大阪間の市外ダイヤル、アメリカがやつております交換室を使わずに市外線を、直接大阪の加入者を東京から呼ぶということも漸く研究が完成いたしまして、この八月から研究所の中で長期運転試験をして成績がよいので、十一月から東京大阪間におきまして実用化試験をやることになつております。その方面技術の従来見られない進歩が来年にかけて期待できると思います。併しスイツチ・ボード全体の問題につきましては、実は基本的な問題でございまして、御承知のように私ども東京を初め多くの場所に使つておりますのはイギリス式のものでありますが、ストロジヤーでありますが、これはアメリカではロスアンゼルス、オハイオのインデペンデンド・カンパニー等に使つておる方式、これが主であります。更にドイツのジーメンス式が大阪、横浜、北九州にございます。戰前から日本におきまして特別に研究いたしまして、逓信省型と申しますか、逓信省型の第三番目の方式、これは奈良と長野にございます。現在日本にはこの三つのスイツチ・ボードがあります。これを実は統合いたしまして、現在アメリカの進歩したスイツチングの方式を取入れまして、統合した新らしいものができますれば非常によろしいと思うのでありますが、何しろこれは電気通信式の一番の投資の主体でありまして、而も間断なく働いて、機械的に働らいておるのでございますので、これを如何に将来改善し、統一ある通信方式にするかということは、非常な問題でございまして、実は通信研究所の最大の研究題目として今後三年間徹底的に勉強するというような基本的な研究方針を研究所に確立してもらつておるわけであります。具体的に何をどこに当てはめまして統一ある方式にするかの具体案はまだできておりません。併し現在のアメリカのクロスバー方式とか、いろいろなものがございます。ヨーロツパのエリクソンとか、イギリスのいろいろな新らしいものが非常にあります。大体技術的な点は一応文献による調査及びアメリカの視察による調査はできております。これは大問題でありまして、篤と日本として考慮すべき問題だろうと思います。非常な不十分な御説明でありますが……。
  49. 山田節男

    山田節男君 この三カ年間も研究されるということは、万全を期する上において非常にいいと思うのですが、やはり今の電話サービスの非能率を改善するという意味で、このスイツチ・ボードを何とかしなければならない、こういう御意見私も尤もと思うのですが、それが現在部分的にもずつと実現化していないというのは経済的な問題ですか、それとも技術的な問題ですか。
  50. 吉田五郎

    説明員(吉田五郎君) 今の点につきましてなお言葉不十分でございましたが、従来あります今申しました三つの方式の改善につきましては、相当進んでおりまして、今年度の日本の製造会社の製品は画期的に品質はよくなりつつございます。それは材料の改善及び工程の改善でございます。更に接続方式その他いろいろな回路方式の変更をやりまして変えつつございます。併し基本的に新らしい通信方式を採用いたしますと、日本のメーカー全部、生産設備その他全部変るわけでありまして、国産を以ては当分は簡単に変えることはできないのであります。そこで日本の通信工業によらずして、アメリカの製品を入れますれば、或る程度できるだろうと思いますが、併し日本の全体のものを変えません限りは、到底統一ある通信系統になりませんので、別の新らしいクロスバー方式を持つて来ますと、それと今までに生きている設備の繋ぎができませんから、更に余分なものがいるわけであります。そういうふうに次々に新らしい方式ができましても、繋ぎ合せが厄介なものですから、そこの勉強をしてもらう必要がある。
  51. 山田節男

    山田節男君 これは私らの専門外の者が言うのは甚だ口はばつたい話ですけれども、ロスアンゼルスでは、ロスアンゼルスの市内はこれはベル・システムでやつて、そうしてステツプ・バイ・ステツプ・システムでやる、その周辺サンタモニカとか、ホイツテイヤーはクロスバー・システムである。而もその間、それをクロスバー・システムとステツプ・バイ・ステツプとの間を調整する機械を我々は見た、そんな複雑なものじやないように私は思うのですが、これは我々が技術的な意見を述べることは必要ないかも知れませんが、やはり或る地区、四国なら四国、九州なら九州をそういつたような極く新らしいスイツチ・ボードで先ず局部的にステツプ・バイ・ステツプで、今の日本の全般的な制度に副い得るようなことを一区画テストしてみれば、金も割合に安く済むだろうし、だからそういうことにすればいいのじやないかということも考えられるし、又そういうような意見も我々は聞かされた。何と申しましても電話のサービスをよくするということは、これは国民の要望の非常に強いところですから、これがために金が多少要るとしても、これは国会が全力を挙げて援助すべきものである。参議院においても二回も決議文を出して、決議をしたからには、それに対してどうしても必要なものに対しては如何なる援助も惜しまないのが国会として当然だろうと思います。ですからこういう点は一つ遠慮なく委員会に出して、我々みたいな素人の者に対しても十分納得の行くような説明をしてもらえば、何か打開策がありはしないか、私はそういうように考えておる、他の委員のお考えは知らんが、この点は電通省として、この電通委員会に対してやはりはつきり率直に、技術的に見てもこれだけのものは完成しなければいかんのだということを出さんといかんと思う。この点は民間業者でやつているアメリカあたりでは、これは競争という点から思いきりどんどんやつている、而も非常に金がかかつている状況ですから、私この間も佐藤大臣に言つたように、日本の電信電話は悪循環に陷つています。これは電通省の役人の関係者の精神的な方面、物的な方面も、或いは今の陳腐化した施設が、そういうような悪循環ができて堂々巡りしておる。如何に諸君が一生懸命になつても、そこをどつか断ち切らなければできないことで、我々は痛感して帰つたわけです。どうかこういう点は我々に十分認識できるように密接に一つ連絡をとつて頂き、我々に教えるという態度をとつてもらわなければいかん。私は佐藤大臣に個人的にも話したことでありますが、これは大臣ばかりではいかん、やはり幹部の諸君がそういう点は大臣を通じて国会に反映させるということを十分にやつて頂かなければならんと思います。この程度で私済ませておきます。
  52. 鈴木恭一

    委員長鈴木恭一君) ほかに御質問ございませんか……。それでは本日はこの程度でとどめまして、明日は午前十時から参考人の陳述を聞きたいと思います。本日はこれにて散会いたします。    午後三時二十七分散会