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相馬助治君 甚だ言を重ねるようで恐縮ですが、地財委の
委員長に私はこの際一言やはり
はつきりお尋ねしておきたいと思いますことは、地財委というのは
委員会型の
一つの行政機関であ
つて、戰争後日本の民主化、具体的にその
一つのこととしての
地方自治の確立、そういう建前からこの地財委といものが生れて、国会とか内閣とかからは独立した地位に置かれている
一つの権力を持
つておる、即ち時の
政府の権力、内閣の政策、そういうものに左右されないというところに私は地財委の生命があるのだとこういうふうに
考えておるわけです。
従つて今の
高橋委員の御
質問に対して
財政委員長のお答えは、答えとしては一応我々は了解されまするけれ
ども、現におやりに
なつたことはそのお言葉
通りではない、具体的にこの
奧野課長の
説明がそれを端的に物語
つている。こういうことを我我はこの際言わざるを得ないのです。もう
一つ重ねて申したいことは、最近
地方財政委員会はこの参議院の行政
委員会を侮辱している……という言葉を使
つては恐縮ですが、軽視しているということを私は言わざるを得ない。具体的になぜかと言いますと、十月十八日に
西郷委員長の名前を以て我々は資料要求をしている。これは一
委員長が個人的見解を以てこういう資料を要求したのではなくて、我々が
大蔵省その他といろいろ議論を展開する場合にも、
地方財政の規模の実態というものはどういうものであるかということをつかんでいないために非常に困る。
従つてそういうものを我々が地財委から資料として頂戴し、その上に立
つて平衡交付金の増額或いは
起債の枠の拡大というものについて我々もや
つて行きたい、具体的に言えば地財委の要求をバツクアツプして行きたい、こういう
考え方を持
つて資料を要求したにもかかわらず、官房調査課の名前による半ぺらのガリ版で「
府県市町村について行
つた財政調査の対象及びその
方法その結果」という一枚の紙切れを我々に渡しただけであります。こういうことでは具体的に我々はその
大蔵省等と闘
つて行くことができない、それに今度は符節を合わせるように、この間までは
地方公務員の俸給というものは国家公務員に対して高いという
大蔵省の主張に敢然として反対的な態度を表明していた地財委が、これに同調するかのごとき資料を提出されて、参議院
地方行政委員会としては超党派的に
地方財政の
窮乏に対応してまじめに
考えて来、本年はこの暑さの折にもかかわらず、高橋氏を小
委員長とする
地方財政の緊急対策に関する小
委員会というものを設けて今日まで歩んで来た我々としては、最近の地財委の資料の提出並びに答弁、そういうものに対して甚だ不満を感じておるのであ
つて、これは一
相馬個人の問題ではなかろうと、こう
考えまして、この際
財政委員長からこれらの点についての御所見を承わ
つておきたいのです。お答えによ
つては我々も又独自に
考えなくちやならん問題であるので、
一つお尋ねしておきます。