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政府委員(
山本豐君) 前回に申上げましたように一時
沙汰やみに
なつておりましたこの
価格の値上げ問題が、
司令部等の
関係もありまして再び出て参りました。この案はこの前こちらでもお聞きの
通りでありますが、それに対しまして
水産庁といたしましてもこれじや困るというので、その
態度を堅持いたしまして、実は衆議院の
政調会で
懇談会があ
つたのであります。そのときの
模様は大体この原案がいわゆる
CIF価格から二%
引きまして、それによ
つて計算を立てておるのであります。我々としましては二%
引きというのは
理窟が合わんし、それから又この
価格構成の中に含まれておりますいわゆる
タンカー運賃、これが大体六%くらいを見ておるのでありますが、これは実際問題としまして、いろいろなこちらで手に入れました
資料によりますと四五%くらいが大体多いのであります。そういうふうなときに六〇%という
タンカー運賃というのは高過ぎる、これらも検討を要するということを申上げまして、結局そのときの
政調会の
懇談会もなおこれらのいろいろな
資料も、いわゆる
生産業者のほうが納得の行くような材料を
物価庁としてもあるのだろうから、それらを出してよく
説明したらどうか、若しこの
統制が今後一年も続くということでありまするならば、これはどうも止むを得ないけれ
ども、とにかく一月とか二月頃に
統制が撤廃になるという前提の下でありますれば、ここ一月や二月の問題でありまするから、現在のままでも
石油の
輸入がとまるということはあり得ないのじやないか、こういう議論が多数を占めまして、然らばもう少し検討しようということで一応別れたのであります。ところが極く最近になりまして、
政調会のほうで大体二%
引き案を、大体これを採用するというような
決定があ
つたということを聞いたのであります。そういたしますと、まあ我々としましては非常に困るのでありますが、更に又
反対の尻押しをいたしまして、今後の
いろいろ折衝をまあ
最終段階でありまするがや
つてみたいとは思
つておりまするが、ただ
政調会が全体としてそういうふうな確たる
決定があ
つたということになりますると、非常に今後の
折衝がむずかしくなるだろうというふうに思われるのでありますが、大体その
程度の
状況であります。