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1951-11-19 第12回国会 参議院 厚生委員会 第11号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年十一月十九日(月曜日)    午後一時三十六分開会   ――――――――――――― 十一月十四日委員有馬英二辞任につ き、その補欠として深川タマヱ君を議 長において指名した。   ―――――――――――――    委員長     梅津 錦一君    理事            長島 銀藏君            井上なつゑ君    委員            上原 正吉君            中山 壽彦君            山下 義信君            藤森 眞治君            谷口弥三郎君            松原 一彦君   事務局側    常任委員会専門    員       草間 弘司君   説明員    厚生省公衆衛生    局長      山口 正義君   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○地方自治法第百五十六条第四項の規  定に基き、検疫所支所及び出張所  の設置に関し承認を求めるの件(内  閣提出、衆議院送付) ○小委員長報告国民健康保険事業危機突破に関す  る請願(第一一一号)(第一七二  号)(第二五八号)(第三五〇号)  (第四二九号)(第四六四号)(第  五五六号)(第五八八号)(第六六  六号) ○歯科医師たる保険医診療報酬点数  引上げに関する請願(第六九七号) ○国民健康保険事業療養給付費国庫補  助に関する請願(第一一〇三号) ○国民健康保険事業危機突破に関す  る陳情(第三四号)(第八七号)  (第一四一号)(第一五〇号) ○社会保険医療費適正化に関する陳  情(第三五号) ○社会保険制度運営に関する陳情  (第八五号) ○看護指導者教育機関設置に関する請  願(第二八号) ○保健婦助産婦国家試験免除等に  関する請願(第二九号) ○保険婦助産婦国家試験免除等に  関する請願(第四六三号) ○結核予防法に基く健康診断および予  防接種費全額国庫負担請願(第二  五号) ○福岡県にアフタケア施設設置の請  願(第一一〇号) ○結核対策に関する請願(第七七一  号) ○国立療養所給食費増額に関する請願  (第九八〇号) ○結核対策費削減反対に関する請願  (第八四五号) ○社会福祉児童福祉関係に関する件 ○社会福祉関係行政費全額国庫負担等  に関する請願(第二四号) ○社会福祉事業法等制定に伴う財源措  置に関する請願(第一七五号) ○生活保護法アフタケア扶助設定  の請願(第九五四号) ○災害救助法による生業資金貸付金増  額等請願(第八三五号) ○生活保護法最低生活基凖額引上げ  に関する請願(第九七九号) ○社会福祉法および児童福祉法による  措置費国庫補肋請願(第一一〇二  号) ○児童福祉法による措置費国庫補助復  元の請願(第二六号)(第二七号)  (第六七号)(第一七三号)(第三  七三号)(第四三〇号)(第四六一  号)(第七七三号)(第一〇四九  号) ○未亡人援護対策確立に関する請願  (第六八号) ○児童福祉法による助産措置費国庫補  助増額に関する請願(第一七四号) ○幼稚園および保育所の機能の限界確  立に関する請願(第二五五号) ○児童福祉法制度廃止反対に関する請  願(第一一七四号) ○児童福祉法による措置費国庫補助復  元の陳情(第九一号)(第一一六  号) ○保育園給食継続実施に関する陳情  (第一七九号)   ―――――――――――――
  2. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) これから厚生委員会を開きます。  最初に委員の異動を御報告申上げます。有馬英二さんが辞任になりまして、その代りに深川タマヱさんが十一月十四日付で厚生委員になられました。   ―――――――――――――
  3. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 次に地方自治法第百五十六条第四項の規定に基き、検疫所支所及び出張所設置に関し承認を求めるの件を議題といたします。この前理由の説明がありましたので、直ちに質疑に入りたいと思います。別に御発言ございませんか。
  4. 中山壽彦

    中山壽彦君 委員長、私は質疑を打切り、討論を省略して、直ちに採決に入れられることの動議を提出いたします。
  5. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 只今中山さんの動議に御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 御異議ないものと認めます。それでは質疑を打切り、討論を省略して、これより採決をいたしたいと思います。  原案通り可決することに賛成の諸君の御挙手をお願いいたします。    〔賛成者挙手
  7. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 全会一致で可決せられました。以上決定をいたします。  それから委員長議院に提出する報告書には多数意見者署名を附することになつておりますから、本案を可とされたかたは順次御署名を願います。   多数意見者署名    長島 銀藏   谷口弥三郎    山下 義信   藤森 眞治    中山 壽彦   上原 正吉    井上なつゑ   松原 一彦
  8. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 御署名漏れはございませんか……御署名漏れないものと認めます。なお本会議における委員長口頭報告については委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 異議ないものと認めます。   ―――――――――――――
  10. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 次に請願陳情の件を議題といたします。  先ず第一に保険経済に関する小委員長審査の結果を御報告願いたいと思います。
  11. 中山壽彦

    中山壽彦君 社会保険経済に関する小委員会におきましての請願陳情審査経過並びに結果を御報告申上げます。  十一月十六日の小委員会におきまして審査いたしましたものは、請願第百十一号、百七十二号、二百五十八号、三百五十号、四百二十九号、四百六十四号、五百五十六号、五百八十八号、六百六十六号、国民健康保険事業危機突破に関する請願請願第六百九十七号、歯科医師たる保険医診療報酬点数引上げに関する請願請願第千百三号、国民健康保険事業療養給付費国庫補助に関する請願陳情第三十四号、八十七号、百四十一号、百五十号、国民健康保事業危機突破に関する陳情陳情第三十五号、社会保険医療費適正化に関する陳情陳情第八十五号、社会保険制度運営に関する陳情。以上十七件でありまして、趣旨医療給付費の二割国庫負担直営診療施設創設費国庫補助増額等に関するもので、小委員会におきましては慎重に審議をいたしました結果、以上十七件はいずれも願意は妥当なものと認め、院議に付して内閣送付を要すべきものと決定いたしました。  以上御報告申上げます。
  12. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 次に看護に関する小委員長報告をお願いいたします。
  13. 中山壽彦

    中山壽彦君 本小委員会に関連のある請願三件を十一月十六日に審議いたしました。その経過並びに結果を御報告申上げます。  請願文書表第二十八号、看護指導者教育機関設置に関する請願請願趣旨は、看護婦及び助産婦のために国費を以て恒久的な看護指導者教育機関大学又は国立公衆衛生院等設置されたいという請願であります。  本件について文部、厚生当局の見解を質しましたところ、文部省としては四年制の大学程度教育機関を考えておりまするが、予算がないために実現至つてないが、今後もこの方針実現に努力するとの答弁がありました。又厚生当局におきましても、文部省と同様の考え方であり、現状では毎年再教育による講習会を開いて一時凌ぎに行なつているので、是非理想的なものができることを希望する旨の答弁がありました。以上のような説明政府当局より聴取した後、審議いたしました結果、本請願院議に付して内閣送付を要すべきものと決定いたしました。  次に請願文書表第二十九号及び第四百六十三号、保健婦助産婦国家試験免除等に関する請願保健婦助産婦看護婦に関する制度国家試験及び免許に関する制度につきましては、本小委員会においてすでに研究調査の結果、法律の改正をいたしており、本請願願意は達せられておりますので、本小委員会は留保いたしました次第であります。  以上御報告申上げます。
  14. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 第三番目に結核予防に関する小委員長の御報告をお願いいたします。
  15. 藤森眞治

    藤森眞治君 結核予防に関する小委員会の御報告を申上げます。結核予防に関する小委員会におきまして審議いたしました請願五件につきまして、その審議経過並びに結果を御報告いたします。  請願第二十五号、結核予防法に基く健康診断および予防接種費全額国庫負担請願請願第百十号、福岡県にアフタケア施設設置請願請願第七百七十一号、結核対策に関する請願請願第九百八十号、国立療養所給食費増額に関する請願。  以上の請願四件につきまして、厚生当局より説明を求め、審議いたしました結果、願意は極めて妥当なものと認め、議院会議に付して内閣送付を要すべきものと決定いたしました。  次に、請願第八百四十五号結核対策費削減反対に関する請願、本請願趣旨は妥当ではありますが、内容が仮定に基くものであり、又すでに二十七年度の結核予算においても削減されることなく要求されておりますので、本委員会といたしましてはこれを保留した次第であります。  以上御報告申上げます。
  16. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 右三小委員長報告通り請願及び陳情を決定することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 御異議ないものと認めまして、決定いたします。   ―――――――――――――
  18. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 次に、遺族援護に関する小委員会に対して、その所管事項請願陳情のほかに、これから申上げます通り、この案件審議することにしたいと存じますが、一応読み上げます。御存じだと思いますので、番号だけ申上げます。社会局所管請願第二十四号、同百七十五号、同九百五十四号、同八百三十五号、同九百七十九号、同千百二号。次に児童福祉関係請願陳情ですが、請願第二十六号、同二十七号、同六十七号、同百七十三号、同三百七十三号、同四百三十号、同四百六十一号、同七百七十三号、同千四十九号、同百七十四号、同二百五十五号、同千百七十四号、陳情第九十一号、同百七十九号、同百十六号、以上であります。この件を遺族援護に関する小委員会に委託いたしたいと思いますか、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 異議ないものと認めまして、さよう決定いたします。なお今後出て来る陳情請願に関して、各小委員会所管に属せないもの及び今後付託される陳情請願に対しては委員会審議したいと思いますが、御了承願いたいと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) では第四件の癩に関する小委員長報告をお願いいたします。
  21. 谷口弥三郎

    谷口弥三郎君 前回小委員会中間報告をいたしまして、厚生委員会参考人の出席を求めることの御賛同を得ましたのであります。厚生委員会にありましては、十一月八日に癩の学会長国立療養所長、及び国立予防衛生研究所長など六名の参考人から貴重な意見を得たのはすでに御承知の通りでございます。先ず参考人意見を要約いたしますと、次のようなことになります。  第一に国立癩研究所設置につきましては、癩は現在世界に五百万といわれ、うち三百万は中国、インド、日本、フイリピンなど東洋諸国に分布するが、癩研究可能の状態にありますのは東洋では我が国のみでありますから、癩の研究日本医学の負うべき使命であることでございます。その次には日本の癩は疫学的にみまして漸次北のほうから消滅して、最後に残るのは九州であるとの構想からいたしまして、厚生省は昨年度におきまして菊地恵楓園に病床一千床を増加して我が国最大療養所としたのであります。なお法務府におきましては、法務府その他により癩の刑務所、養老院などが新設されておるのでございます。その三に、癩の研究は現在著しく進んで来ましたが、なお培養に成功せぬため、癩患者に取材する以外では研究は不完全であるのであります。従つてその研究所療養所の中に併置すべきものである。而も総合的な研究は必要であるから従来のごとき一部の細菌学者皮膚病学者癩研究家のみでなく、一般の医学者薬学者化学者などと共に十分協力して総合的に行うべきものであるということでございます。その四に、貞明皇后様に対するところの記念事業といたしましても、研究所設置は最も有意義であつて、又講和後の日本が戦争に対する精神的な賠償をする意味においても、この際速かに癩研究所設置し、人類の福祉に貢献し、以て国際的に信頼と敬愛の念をかち得るよう努むべぎであるということでございます。  第二に、癩予防法改正問題でございます。その一つといたしまして、癩患者予防法制定当時におきましては、主として浮浪者を対象としてありましたために、比較的容易に収容ができたのでありますが、現在ではその収容が極めて困難でありまして、本人の承諾などをも容易に得られませず、又勧誘職員に危害を加えましたり、或いは収容しても脱走するなどの実例が少くないのであります。而も現行の予防法におきましては、都道府県知事入所権限では不充分につき、法を改正して完全収容のできるようにしてもらいたいとのことでございます。その二に、在宅患者収容するためには社会的措置が必要である。即ち家庭の中堅者として働いていた者を収容するために、その残りの者の生活を保障する養老院施設保育所の設備などを考慮することが必要であるということを申しております。その三に、療養所の管理上、患者の脱走、傷害、その他に対する収容秩序維持に関する規定を整備する必要があると申しております。  第三に、癩の療養所職員待遇改善でありますが、その一つとして療養所医師を始めその他の職員に対し十分なる待遇改善が望ましい。現在看議婦についても特別俸が支給されておりますが、月僅かに三百円程度の増俸であるのでございます。又その二に、癩療養所は病院又は結核療養所に比較して、その定員が余りにも少いのでございます。一例を挙げますと、菊地恵楓園と再春荘を比較いたしますと、恵楓園のほうは患者数は千七百、結核療養所の再春荘は七百七十名でありますが、それによりますところの職員数は、癩療養所のほうは百七十三名、再春荘のほうは二百五十七名、また看護婦になりますと、癩療養所のほうは僅かに三十四名、それから結核療養所は百八名、医師一人当りの患者癩療養所は百七名、結核療養所は三十七名という状況でございます。  本小委員会におきましては、爾来三回に亘り、これら参考人意見を参照し、なお癩予防現状等により慎重審議を重ねました結果、癩研究所を急速に設置すること、癩予防法改正を行うこと、癩療養所職員待遇改善をなすことについては、速かに適切なる措置を講ずべきであるとの結論に到達した次第でございます。  右御報告いたします。
  22. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 今谷口癩小委員長のほうからの御報告、御承認を願えるでしようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 御異議ないものと認めます。さよう了承いたします。その件に関して何か御質疑ございますか。
  24. 谷口弥三郎

    谷口弥三郎君 本件につきましては、厚生委員長におかれまして、早速厚生省のほうにこれを申出を頂きまして、特に癩の研究所は、早速少くとも明年度からこれが解決されるぐらいにまで急速に進めて頂くように、特に申込んで頂きたいと思います。
  25. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 御意見通り手続をいたします。何かほかに御発議ございますか。癩に関する件ですが……。なけれほ谷口委員長のほうからの希望がございますので、委員会意見として、私から関係筋へその件を通報したいと思います。何かほかにございませんか。癩のことはこれで御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) それではさように処理をいたしまして、次の案件は何かございましたら……。
  27. 井上なつゑ

    井上なつゑ君 何か山口公衆衛生局長がお出になつておられますから、ちよつとお伺いしたいと思います。実は一昨日の本会議外務委員長報告で、公衆衛生国際事務局WHOに合併されたという報告を聞きましたので、この問題につきまして、事務所とかそうした機構だけの問題でなしに、厚生委員といたしまして、もう少し詳しくこの問題を知りたいと思うのでございます。
  28. 山口正義

    説明員山口正義君) 只今井上委員お尋ねの件でございますが、御質問意味を私ちよつとはつきり了承いたしかねますので、御質問の要点を……。私今伺いましたところでは、公衆衛生事務所WHOに統合されたというふうなお話でございますが、そういう事項は私ちよつと承知いたしておりませんのでございますが。
  29. 井上なつゑ

    井上なつゑ君 よくわかりましてございます。先般の、これは外務委員長の御報告にございましたが、そうするとこれはどこで……外務省でこの問題を取扱つておられるのじやないかと存じます。国際小麦協定の加入に関する件、その他五、六件の承認を求める件という案件が出されまして、私ども会議でこれに承認を与えることに決定いたしたのでございますけれども、これに関しまして、少くとも公衆衛生に関することを外務委員会だけで決定されて、そして厚生委員会で知らないのを非常に不思議に思うのでございます。厚生省はこのことについて御存じないのでございましようか。
  30. 山口正義

    説明員山口正義君) 只今お尋ねの点は、私推測いたしますのに、従来の国際公衆衛生条約WHOのほうに移されたという事項ではないかと存じますが、そういう点につきましては、厚生省におきましては、その主管課でございます弘報、渉外課においてこれを取扱つておりまして、一応外務省のほうから協議を受けまして、それで私どものほうでもそれを承認して実施してもらつたのでございまして、ただ条約に関しますので、所管外務省なつておりますので、外務省のほうから御報告があつたのかと存じます。
  31. 井上なつゑ

    井上なつゑ君 御説明でよくわかりましたが、こうした公衆衛生条約WHOに移されたというようなことも、これは先ほど谷口委員からの報告がございました癩の予防法にも大きく関係いたすことと思うのでございますので、これは条約だけではございましようが、御都合によりまして、何か資料、こうした条約の写とか何とか、資料が預けると非常に有難いと存じますので、委員長からこの点の資料の要求を提出して頂きたいと存じます。又いろいろな歴史の報告もございましたので、一応知つておきたいと思います。事後でございますが、資料がございましたら頂きたいということをお願い申上げておきます。
  32. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 資料一つ……。
  33. 山口正義

    説明員山口正義君) 承知いたしました。
  34. 井上なつゑ

    井上なつゑ君 それからもう一つ引続いてこの際ちよつとWHOのことにつきまして、これも総務課のほうの関係で、公衆衛生局のほうの関係ではないと存じますけれどもWHO関係でお医者さんたち、その他の技術者のかたがたが海外に会議おいでなつたり、それから又研究おいでなつたりしますが、近くWHO会議台湾かどこか東洋の近くで開かれるやに伺つておるのでございますが、そうした会議に、これは公衆衛生局関係がございますが、保健婦とか看護婦とか、そういつた者の派遣をお認めになつておられましようか、お考えになつておられましようかどうでございましようか、ちよつと伺いたいのでございます。
  35. 山口正義

    説明員山口正義君) WHOのことに関しまして、私の承知いたしておりますことを御報告申上げたいと存じますが、WHOは年に一回総会をジユネーヴで開きまして、そのほかに世界を六つの地域に分けております。日本西太平洋地域委員会に入つております。先般九月十八日から二十二日までWHO西太平洋地域委員会が開催されました。それに不肖私が代表して出席いたしました。その際に一九五二年度即ち来年度の事業といたしまして、看護婦に関する短期講習会が開かれるということが予算に計上されております。来年、時期はまだ確定いたしておりませんが、台湾台北でそれが開かれるということに決定いたしました。日本といたしましても加盟国でございますので、その短期講習会日本から適当な人を送ることになるだろうと存じます。最後的にはまだ決定いたしておりません。
  36. 井上なつゑ

    井上なつゑ君 この際もう少し伺つておきたいのでございますが、これは大きな問題でございますが、余りにも茶飯事になりますので、この頃話題と申しますか問題に上つて来ないのでございますが、寄生虫の問題でございます。この間伺いますところによりますと、農林省では非常にアメリカ有田草栽培に力を入れられているかに伺つておりますが、厚生省のほうは農林省のほうに、地方のお役人に栽培のことで関係をおつけになつておるのでございましようか。
  37. 山口正義

    説明員山口正義君) 寄生虫の問題は公衆衛生局所管いたしております。地方で実施いたしますのにつきまして、予算上は平衡交付金で賄つてもらつておりますが、寄生虫予防に関しましては、私どものほうから根本方針を指摘して、それに従つてつてもらつております。ただ特別な寄生虫につきましては、補助金を出しまして、その撲滅対策を実施してもらつております。只今お尋ねの点は清浄野菜のことだと存じますが、これも一応来年度の予算に要求するように私どものほうで計画いたしたのでございますが、その後予算としては計上することは認められなかつたのでございます。実際問題といたしまして、清浄野菜即ち寄生虫感染の心配のない、糞尿を用いない野菜栽培ということにつきましては、農林省と共同しまして、実際に指導いたしております。
  38. 井上なつゑ

    井上なつゑ君 もう一つ伺いたいのでございます。只今清浄野菜お話が出たのでございますが、サントニン栽培に大童になられるようなことを大蔵省のほうで財政的に援助なさるというお話を聞いたのでございますけれども、その点はどうでございましようか。
  39. 山口正義

    説明員山口正義君) 御指摘のサントニン栽培につきましては、従来サントニンはソ連から輸入しておつたのでございますが、それができなくなりましたので、北欧で栽培されますミブ「よもぎ」を日本内地にも栽培いたしまして、大体それが成功いたしまして、毎年年産額が順次殖えて参つております。昭和二十六年度は大体二トン余り、二十七年度には四トン余り栽培をする。これによつて大体国内需要を賄えるというよな見通しになつております。
  40. 井上なつゑ

    井上なつゑ君 この際もう一つ伺いたいのでございますが、只今サントニンのことに引続いてでございますが、よくわかりましたが、伺いますところによりますと、農林省で非常にこのことに力を入れておられますということでございますから、若し都合がつきますれば、農林省のほうからこれの資料を入れて頂きたいということを委員長にお願いいたして置きます。  それからもう一つ公衆衛生局長にお伺いしたいのでございますが、いつぞやも御説明がございました受胎調節の問題でございます。この際非常に大きく線上に浮び上つてつておるのでございますが、助産婦の問題だとか、保健婦指導だとかいうことで、いずれもお話申上げたときに何か考慮して見るとおつしやつて頂きましたが、この問題はどういうように運んでおりましようか。
  41. 山口正義

    説明員山口正義君) 受胎調節につきましては、先般閣議了解事項として了解されたのでございまして、その線に基きまして、これを大きく取上げて普及さして行きたいということで、只今事務当局原案を作成中でございまして、先ほどお話のございましたこれに関して助産婦保健婦を参画させるという点につきましても、私どものほうで原案に十分それを考慮して参りたい、そういうふうに考えております。
  42. 草間弘司

    ○專門員(草間弘司君) 資料の点ですが、先ほど国際連合等資料の問題について、こちらで得ましたものにつきましてはその都度差上げてありますが、この間もビユーロー・アンテルナシヨナル・デイ・ジエーン・プユブリツクの事務局がWHOのほうに移つたというような資料が参りまして、文書箱まで差上げて置きました。
  43. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 以上で大体今日の案件は終つたわけですが、ちよつと速記をとめて下さい。    〔速記中止〕
  44. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) 速記を始めて下さい。  委員会を打合会に移行したいと思いますが御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  45. 梅津錦一

    委員長梅津錦一君) それでは委員会を閉じてこれから打合会に移行いたします。散会いたします。    午後二時十五分散会