○兼
岩傳一君 今の木村君の
提案のことで、私はその
懇談的ということに反対しておるわけではありません。問題が非常に重要だから、
国会の
運営の根本義において
会期という問題が如何に政治的な大きな問題であるか、その場合に政府と
国会がどういう
関係に立つか、
国会において與党と野党がどういう
関係に立つかという点を明確にこの一際私はしないと、第一回
国会以來
会期の問題を愼重に
取扱つて來た
参議院が、二の十一回、十二回、最近の
国会においてこれが非常に乱脈にな
つておる。その乱脈の、最も便宜的なその場限り的な扱いを私は受けておる感じが頻りに先ほどから聞いておるとするので、その点を明確にしてもらいたいという申出をしたところ、今
委員長の計らいによ
つて、
自由党を代表されたんでし
ような、
自由党を代表されて問題を提起されましたから、私それについて、幸い
委員長もおられるし、この点はつきりしておく必要があると思う。今の木村君の與党を代表しての御論議と思いますが、あなたの論議を聞いておると、やはり今
小笠原君の心配された
ように、
委員長が言うから、
委員長から言うからこれが問題になるというふうの論議と聞えるのです。若しもそうだとすればこれは非常に重大な問題で、
委員長の、党派的な立場にはおられるけれども、その党派的立場を超えて
委員長として
運営しておられる
委員長にこの
国会の
延長の責任を負わせるということは、私は
国会そのものの本質からい
つて許しがたい問題の提起の仕方だと思うのです。
会期というものは
内容と離れて論議されるべきものでなくて、重要な
国会の私は
内容と関連のあることだと思うのです。大体三十日ときめて又十日延ばして、又三日延ばしてくれ、それでまだいけなければ又一日延ばしてくれ、そういう馬鹿なやり方を続けて行けば
国会は政府の道具にな
つてしまうじやありませんか。何のための與党であり、何のための野党であり、何のための国
会議員であるか。つまり三十日でや
つて、これを又十日延ばして、又延ばして、そうすると木村君にお尋ねしますが、政府は、政府を、バツク・アツプする與党は、
一つの
法律案が、よくても惡くても、それが通るまで、どんな欠点があろうとも、よくても惡くても、それが通るまで
国会というものを
延長してもいいのだというお考えですか。而も
委員長にその責を負わせるごとき言辞を弄するとは何事ですか。あなたははつきりと與党の立場で、政府をバツク・アツプする
意味において、與党として明確にこれを延ばす論拠を示してもらいたい。そうすれば僕は野党としてさ
ような論拠はな
つておらんということを
一つここで証明しておく。