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1951-11-15 第12回国会 参議院 議院運営委員会 第18号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年十一月十五日(木曜日)    午前十時五十七分開会   ―――――――――――――  出席者は左の通り。    委員長     山田 佐一君    理事            木村 守江君           小笠原二三男君            境野 清雄君    委員      上原 正吉君            中川 幸平君            安井  謙君            菊川 孝夫君            原  虎一君            小宮山常吉君            杉山 昌作君            高橋 道男君            三浦 辰雄君            水橋 藤作君            須藤 五郎君   委員外議員            岩間 正男君   ―――――――――――――    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   ―――――――――――――   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○常任委員長懇談会経過報告ルース台風災害対策に関する決議案  の委員会審査省略要求の件 ○二十六年度産米供出問題に関する緊  急質問の件 ○緊急質問の取扱に関する件 ○会期延長の件 ○議員会館に関する件 ○議員専用バスに関する件   ―――――――――――――
  2. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは只今から会議を開きます。  先ず常任委員長懇談会模樣事務総長から御報告申上げます。
  3. 近藤英明

    事務總長近藤英明君) すでに議院運営委員かたがたで、同時にお聞きになつたかたもあるかと存じますが、一応常任委員達懇談会状況を御報告申上げます。先ず会期を十日間延長してほしいという御意見は、予算委員長から十日間延長、それから地方行政委員長からも十日間という申出で、なお河井内閣委員長からは、昨日議院運営委員会で申上げた通り、十日間延長すれば何とかできるかと思つておる、その理由は、修正というようなことも考えられるし、或いは両院協議会というようなことも考えられるので、十日間も延長になればいいのではないか、こういうお申出しであります。それから同じく日を以てのお申出で大蔵委員長は三日か、五日くらいも延長されれば自分のほうは間に合うと思う、こういうお申出でありました。それからその他、この会期中では無理であるという御意見は、法務委員長、それから外務委員長文部委員長からも、ちよつと延長してもらえばよろしい、それから水産委員長からも、この会期中では無理だ、通商産業委員長からも、この会期中では無理である、それから在外の特別委員長からも、この会期中では無理である、こういう御意見でございました。その他のほうからは、会期については特別な御意見がございませんでした。以上御報告申上げます。
  4. 境野清雄

    境野清雄君 この会期中には無理だというのは、この出ておるこれがですか。
  5. 近藤英明

    事務總長近藤英明君) 自分のほうに現に出ておるもの、或いは今後出るべく予備審査にかかつておるもの等の状況をいろいろ考慮して見て、この会期中に仕上げて、自分のほうのかかるものを処理するのには、この会期では無理である、こういう御意見のようでございます。
  6. 木村守江

    木村守江君 この会期延長の問題については、昨日小笠原君から提案がありまして、会期延長必至ということは、我々も了承できます。併し会期を何日延長しなくちやいけないかというような問題は、特に内閣委員会のように、この二、三日の審議状態によつてというような話もありますが、又野党といたしましても、いろいろ打合せ等もありましようし、我々与党といたしましても、いろいろ打合せもありますし、それから政府としてもいろいろ打合せもありましようし、次回まで留保して頂きたいと思います。
  7. 原虎一

    原虎一君 事務総長報告質問して見たいと思います。予算やその他十日間延長になるということですが、延長ですから、申上げるまでもないのですが、十八日会期最終日から十日間だと思いますが、これはこの間の話では十日間くらいかかるというのであるから、今日から計算して十日間であるというようにも考えられますが、その点はどうですか。
  8. 近藤英明

    事務總長近藤英明君) 予算委員長に対しましては、議長から念を押されましてございますが、会期延長として十日ほしい。こういう話でございました。
  9. 原虎一

    原虎一君 その他は……。
  10. 近藤英明

    事務總長近藤英明君) 地方行政委員長延長十日ほしい。こういう御要求がありました。予算委員長からは、一番明確なお申出があつたようでございます。
  11. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 委員長懇談会経過についてはわかりましたので、議事を進めて頂きたいのですが、その前に事務的な議事がありましたら、先にお取上げ願いたいと思います。
  12. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは事務的のことを御審議をお願いいたします。   ―――――――――――――
  13. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 決議案委員会審査省略要求に関する件を議題に供します。
  14. 近藤英明

    事務總長近藤英明君) 宮本邦彦君ほか三十九名から、ルース台風災害対策に関する決議案が昨日提出され、同じく発議者からは委員会審査を省略せられたいというお申出がございます。委員会審査省略の件をお諮りいたします。
  15. 原虎一

    原虎一君 これは各派提案でございますか。
  16. 近藤英明

    事務總長近藤英明君) 第一と労農のかたのお名前が入つていないようでございます。あとは皆入つておられるようでございます。
  17. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それは発議者について会派連絡が不十分であつたのではないかと思いますので、後刻そのほうでも発議者のほうにお廻り頂けるならば御署名頂けることとして、各会派の御賛成があるようですから、小会派のほうにおいても考慮せられるということで、これは賛成したほうがいいのじやないかと思います。
  18. 水橋藤作

    水橋藤作君 今の小笠原さんの御意見ならばいいのですが、ややともすると全会一致決議する場合に、小会派がこの前もまじつておらんのです。それで委員会なんか全部我々小会派では持つていない関係もありましようが、やはりそういう場合は連繋をして各会派で出すような恰好をとつて頂くと、やはり我々としても、会派へ帰りましていろんな意見が出るんで、こんなのは反対しちやえというようなことでは面白くないと思いますから、今の小笠原さんの御意見のように、各会派からより賛成者を出す、或いは全会で出すというような恰好に持つてつて頂きたいということを希望いたします。
  19. 三浦辰雄

    三浦辰雄君 第一も同様でございます。
  20. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは成るべく発議者にその旨をば申伝えますでございます。只今委員会審査省略の件に関しては承認を与えまして御異議ありませんか。
  21. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないと認めます。さよう決しました。   ―――――――――――――
  22. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に緊急質問に関する件を議題に供します。
  23. 近藤英明

    事務總長近藤英明君) 社会党門田定藏君から、二十六年度産米供出問題に関する緊急質問を、大蔵大臣農林大臣を御要求になつて、時間として二十分というお申出が出ております。
  24. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これは何かの間違いだろうと思いますが、十五分ということになつております。
  25. 原虎一

    原虎一君 日はいつですか。
  26. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これは明十六日を希望しております。
  27. 山田佐一

    委員長山田佐一君) これも承認いたしまして御異議ありませんか。
  28. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと決しました。
  29. 三浦辰雄

    三浦辰雄君 これに関連して緊急質問も第一に掲げられてあります松原一彦さん、前から形式的には誠に店ざらしになつているけれども、明日は大体やれることになつているのです。この間のときも、今度の本会議には総理も出て頂きますようにお願いしておいたわけなんでありますが、どうでしようか。
  30. 近藤英明

    事務總長近藤英明君) 事務的には昨日当議院運営委員会において、第一クラブ等からさような御意見も出たことを官房長官に伝えまして、特別委員会のほうでも明日御要求になつておるので、そこらの関係の調整、総理の御出席を本会議にも是非出て頂かなければならん御要求があるから、その点を工夫してもらいたいということを昨日申入れておきました。それに対して官房長官は、特別委員会関係もあるから、よく相談いたしまして、適当な措置をとるようにいたしまして、何分の御返事をいたしましよう、こういうことでございました。
  31. 三浦辰雄

    三浦辰雄君 是非御出席になつて、この松原一彦君の緊急質問ができますように一層の御尽力をお願いしたい次第であります。
  32. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これは出て来ることを布望しておくわけですが、出ない場合には正式に参議院の問題になると思いますから、そのことに対しまして、明日の小委員会等でうまく行けば出ることもあるだろうし、念を入れて事務当局においてもお話合いを願つておくことを、この際お願い申上げておきたいのでございます。と申しますのは、先ほど申上げましたが、何ら参議院運営のほうの了解もなしに委員会出席するから、本会議出席することができないということを、参議院として肯定したようなことはうまくないというようなことを考えて、昨日は一応筋だけ挙げて申上げておきましたが、この間いたしました緊急質問に対しましても、首相を御要求になつておる諸君もありますので、強くこの点を申添えて内閣に通知しておくようにお願いしておきます。
  33. 近藤英明

    事務總長近藤英明君) 通常のただ出席要求のほかに、昨日来の状況を更に官房長官にまで、実は事務的には申し伝えてあるわけでございますが、特別委員会との関係等は、特別委員会は本院の問題でございますし、それらの関係につきまして、ここに自由党与党のかたもおいでになりますので、そちらのほうから何かお考えをお聞き願うことのほうが、私は適切じやないかと思います。ただ事務的な連絡だけに待つということでは、果して適切かどうかということについて多少考えておりますから、その点一つお話し願いたいと思います。
  34. 木村守江

    木村守江君 緊急質問に対する総理出席如何という問題は、おおむね小委員会の問題でありますので、小委員会議決に移しまして議事を進行するようにお願いします。
  35. 中川幸平

    中川幸平君 ちよつとお尋ねいたしますが、若し特別委員会等関係で御出席がないとすると、緊急質問はいつになるのですか、それをお尋ねいたします。
  36. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 特別委員会等の問題で、本会議出席ができないということは、内閣側として言えないことでありまして、これは参議院自体議院運営上決すればいいことであつて参議院で初めから御出席にならない事情であるならば、これは問題は別で、従つて私は念のために、そういう点を政府のほうに通ずると共に、これは当委員会等において問題が起きて来ます場合には、議運の取扱いになろうかと思いますし、又そういう機会がない限りは、議長において、議院運営委員会の昨日来の意思というものをはつきりして、本会議出席委員会出席に優越する、その一般原則の上に立つてお取扱い願うことをこの際申添えておきます。
  37. 岩間正男

    委員外議員岩間正男君) 僕は途中で来たからわからないのですが、これはいつ出されたのですか。松原さんの質問は何日頃、何回出されたのですか。
  38. 三浦辰雄

    三浦辰雄君 三回、四回以上、四回は少くともあるでしようね。是非首相の答弁を頂きたい問題ですから待つていたのですよ、その都度、その都度。
  39. 岩間正男

    委員外議員岩間正男君) 只今を聞きしたような実情だと、すでに本会議質問がきまつていて、何回も問題が棚上になつておる、これは総理出席の問題で、総理が今まで出られない都合もあつたのでしようが、出ておるわけですね。明日も出て来ないで、いつまでもこういうものを棚上げすることはこれはどうもおかしいのじやないかと思うのですが、是非来なければならん責任があるということは確認しておくことが常識じやないかと思うのですが、どうですか。
  40. 水橋藤作

    水橋藤作君 今岩間さんの言われた通り、この松原さんのあれは余りにも何と言いますか、議運にかけては又出る、議運にかけては又出る。非常に議運としてもこれはいつまでも放棄しておけない問題であると同時に、只今自由党木村さんから、これは小委員会の問題だから、小委員会にかけたらいいだろうというお話があつたのですが、自由党として、何とか会期の延期にも関連いたしまして、党として吉田さんがもう少し、議院に対しての何と言いますか、運営上からいつて、もう少し誠意を持つように、党としてお勧めになる誠意があつて然るべきだと思うのですが、これは小委員会にかければいいというように簡単に扱えない問題になりはせんかと思うので、その誠意が望ましいのでありますが、その誠意があるかないか、自由党のかたからの御意見を承わりたいと思います。
  41. 安井謙

    安井謙君 いろいろ御質問があつたのですが、自由党としても御趣旨に副つてできるだけの努力をしております。ただ御存じ通り会期が切迫しておりまして、いろいろな手違いで、どういう行違いがあるとも限らないのでありますから、その党はあらかじめできるだけの努力はいたしておりますから、御了承願いたいと思います。そういう意味で……。
  42. 三浦辰雄

    三浦辰雄君 いろいろ考慮しておられるということは、誠にその通りだろうとは思いますが、今までの例からすると、往々にして吉田さんは、まあ自由な行動をとられた例が今までにあつたわけです。それで問題が参議院に移つておるということを、一般国民も承知し、又現実にその姿が現われておるにもかかわらず、本会議質問を四日も五日もそのままにして、吉田さんが出ないから吉田さんが出ないからというただその簡単な言葉会期をますます遅らかす、で、一方においては会期を成るべく延長しないでやつてくれということは、矛盾しておるように思うので、是非誠意を以て吉田さんがこの参議院に出て来て、あらゆる、委員会は無論ですが、本会議ももう少し参議院に重点を置いて、善処されるよう重ねて要望いたします。
  43. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 本日本会議があるわけではございませんし、昨日も注文を付けておりまして、参議院意思というものはきまつておるわけですから、明日小委員会等において内閣報告も聞き、委員会出席はするが、本会議出席はできないというようなことであるならば、これは重大な問題になりますので、議運として取扱えばいいことでありますし、又事務総長次長等においても、参議院運営上委員会出席を肯定して本会議出席はほつたらかしておくというような措置はとり得ないだろうと思うので、まあ明日まで……、注文を付けたし、自由党のほうでも誠意を以ておやりになるそうですから、この問題はこの程度に本日はとどめておいたら如何かと思います。
  44. 原虎一

    原虎一君 ここでは総理出席を議論する必要はないと思います。ただ我我がここで決議をして、委員長なり、議長が正式に総理出席を求めるということにすれば簡単ですけれども、そういうことは角が立つから遠慮しておるわけなんです。そのことを総理御存じなしに、正式の出席要求でないから出ないということであれば困りますから、その点は委員長なり、議長が然るべく取計らつてもらつて、若しそれでもできないということになれば、これは決議をしなければならんということになる。そういうことは私どもはしたくないから、言うことだけはお聞きを願いたいと思います。自由党のかた、与党かたがた誠意があるなどといつたところで、これはここだけのことで、総理はワンマンなんですから、恐らく総理が出ないというものを連れて来るというような誠意与党としてはない、それはわかつておる。議運決議すれば……。我々は、なかなか困難なことは過去四年間経験しておるのですから、これは議運決議することのないように、委員長は然るべく御努力願いたい。
  45. 中川幸平

    中川幸平君 ちよつとお尋ねいたしますが、松原君御本人都合で延期されたことがあるのじやないですか。
  46. 三浦辰雄

    三浦辰雄君 御本人都合で延期されたことは一日もございません。
  47. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それではこの問題はとどめおきまして、明日の都合を見るということにいたしまして御異議ありませんか。
  48. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それじや御異議ないものと認めます。さよう決しました。
  49. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 先ほど常任委員長懇談会の御報告を頂きましたが、誰が何と言おうとも、委員長議長に対するお答えを伺いますというと非常にはつきりしたものでございます。法案のかかつておられないところや、進捗しておるところは別として、重要法案のかかつておるところはすべて会期延長意見であつたと確認してよいと思います。而もそのうちの最も重要な予算に関しましては、確実に最低十日くらいの会期延長を要望せられておるようであります。内閣委員長においても、十日くらいあるならば誠に仕合せであるということで、御発言になつておられるのであります。又地方行政委員会等は、これは審査手続等もありますけれども委員長としてはやはり十日くらい、他に大蔵その他二、三日という意向もあります。従つてこれは明日、明後日という審議状況を見て、会期延長の伸縮ができるという見通しの立つ問題ではなくて、本日においてもう委員会の態度としても確定的なものであると、私は了解していいと思うのであります。従つて我々野党側から、そういうことを言うのは誠に逆なんでありますが、この際会期末のすつたもんだをとり除くために、本日この議運において、参議院としての意見だけでも御決定になつて、それぞれ事務的に衆議院側連絡をとられるとするならば、衆議院側においてはいわゆる政府与党として、本格的に政府との御相談もあつて、或る時期においては会期延長議決できるという段取りに行くだろうと思います。従つて私としましては、本日会期延長すべきであるという決定と、その会期を何日にするかという意見の統一を期待するような御意見を御発表になつて、結論を得られることを希望するものであります。木村君は明日、明後日の審議状況を見てなどとおつしやいましたが、明日と申しますと金曜日である、明後日と申しますと土曜日、日曜日までしかない会期で、明日、明後日の審議状況を見て、そうして事務手続上、会期末に衆議院は機械的に膨脹するというようなことで、ばたばたときまつて行くということを、それで済むというようなやり方は私は賛成いたしません。それで昨日も申しましたが、そういうふうに会期末にこの問題を決するということであるならば、私たち会期延長議決を本日やれというようなことも何も一切白紙に返しまして、会期の初めにおいて四十日間の決定でも我々としては注文を付けておる。いわゆる会期延長するが、法案審議未了になる分があるからなどという理由はこの際聞きたくないということさえ申上げて、自信を以て四十日の会期決定せられたのでありますから、私たちとしては本然の姿に返つて会期延長を阻止するが、皆さんのごたごたがあつてはならないと思つております。そこで事ここに及んで、あとできめてもいいのじやないかという理由について私は聞きとりません。
  50. 木村守江

    木村守江君 只今小笠原君から会期延長の最終的な決定をしたほうがいいだろうというような御意見があつたのであります。その最終的な決定というようなことは、先ほど私も申上げました通り小笠原君の言つております、これは会期延長は必至だという点は、何回も繰返して申上げますが同感であります。併し何日延長すべきかという問題につきましては、なお内閣委員長等お話も勘案いたしまして、明日本会議があつて、明後日、明明後日で以て会期が切れるという状態でありますが、御承知のように條約の両法案もありまする関係上、恐らくは明日も明後日も本会議は開くようになるのじやないかというようなことを考えられるのであります。そういう点から、明日、明後日になつても差支えないのじやないか、殊に野党小笠原君のほうでは、今きめても差支えないというような御意見がありましようが、私どものほうとしては、与党立場として、なお与党的に考えなければならない幾多の問題があるということは、もうすでに御了承だろうと思うのです。そういう点から、私は先ほど前半の点については小笠原君に賛成するが、後半の点についてはなお与党として今日と明日でも内閣委員会のほうの審議状態が済みましたならば、これは目鼻も付くであろうというような考えから申上げているのでありまして、どうぞそういう点を御了承願いたいと思うのでございます。それから私非常に不思議に考えるのは、若し今日きめられるならば白紙に返して、最後ごたごたになるんだというような、そういうような絡み方については、小笠原君の真意がいずこにあるのかわからない。小笠原君が非常に与党考えて下さつて、いろいろな発言をなさつておる点につきましては、私心から感謝いたしますが、この最後の絡み方については何か、何ものかがあるように考えます。そういう点どうぞよろしく……。
  51. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 絡む絡まないは木村君の受けとり方で、如何ように御想像なされようとかまいません。併し私は絡んでいるのではなくて、野党も少くとも今日において第一党であり、そしてそこから出て来る予算委員会会期延長十日というふうに具体的に持出しており、内閣委員長も十日あればいいと言い、それ以上会期延長を希望せらるるところがないので、最も重要な法案の通るこの十日というところで決定するなら決定するということが素直にきめられないという事情があるというような点について、我々としては却つて逆に絡みつきたいことなんであつて、それを明日、明後日の審議状況如何によつては十日か一週間となり或いは十二日にもなるというような変化は私は考えられない。今日の常任委員長の御報告によれば……。だからその前提に立つて私は申上げておる。それを与党だけの利己的なものを持つて来て、これだけ私は協調してものを言つているのに、これを引延せとか、又あとでもいいんだということならば、今日までの話はこれだけのことだ。我々だつて野党立場に立つて、あなたたち与党立場に立つて考えるならば、野党立場に立つて考える、こう申上げておるのであります。
  52. 安井謙

    安井謙君 今の事務総長からの御報告によつて、大体の状況はもう判断できました。そうしてそれはさつき小笠原君も言われておるような事情にあるということは、これはもう常識上はつきりしております。ただ与党としても、いろいろ政府との相談もありましようから、今ここできめるとかということは小笠原君も言つておられないと思うし、木村君と小笠原君は言葉のやりとりの問題になつているのだと思う。根本的の思想はそう変つておるのじやないので、成るべく至急各会派帰つて、これを運ぶということでこの際取計らいたいと思うのです。
  53. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 絡みついたなんていうことを言わんといいのです。そこで話を進めますが、私は先ほど希望として提案しておりますことは、二つに分れておるのであります。第一は、この審議する常任委員会審議状況に鑑みて、今臨時国会会期延長すべきものであるという決定をこの議運においてやつてもらいたい。これは前段の部分ということで、木村賛成のところですから、この主張がまあ我々の主張として通つたということにして、あとは後段はあんたたちのほうのは一つの異なる意見でしたから仕方がない。ここで多数のかたがたがおられるところで妥協するのも私としてはうまくないけれども、この際私社会党としましては、予算委員長その他の報告にある通り、十日の会期延長をすべきものであるということを主張いたしますが、自由党においても何日という確定的な日数が出て来ないという状況であるということでありますから、これは時間を区切りまして、明日議運まで各会派において、実際的な会期日数について考慮して持ち寄るということに賛成いたします。
  54. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今小笠原君の申されたごとく、各会派に持ち帰つて決定的な会期延長の日にちということは、相談した結果で明日の議運に諮る、そういうことで御異議ありませんか。
  55. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないと認めます。
  56. 岩間正男

    委員外議員岩間正男君) 私確認しておきたいのですが、第一の、延長するのだということは確認されたと考えていいのですね。第二の具体的な日数については明日、こういうわけですか。
  57. 山田佐一

    委員長山田佐一君) そうと思いますが、どうでございますか。会期延長することは必至の事実でこれは認めまして御異議ありませんね。
  58. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないと認めます。
  59. 上原正吉

    ○上原正吉君 これは附け足りですが、国会法のきめるところによりますと、両院一致の議決会期延長されるのでありますから、こちらに廻つてない、予備審査で本審査をやつていない法案がたくさんあります。御覧の通りであります。衆議院審査状況も参考にする必要があると思いますから、議長さんから、是非会期延長が一致するように参議院常任委員会委員長打合会の模様をお知らせ下すつて、向うの模様も伺つて、紛糾しないように、両方の会期延長要求が一致するように……。
  60. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 大体会期延長の権限は議長さんにあられるのですから、その辺のところは……。
  61. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 上原さんのほうからもそういう話がありましたが、やはり会期延長に追込まれるような今日の事態というものは、形を正して申しますならば、政府の怠慢です。今においてさえ明日、明後日会期が終るというときにおいて、政府から法案を出して来ている。これは誠におかしなことで、会期初めにおいて官房庁官にも篤と念を押してある。従つて衆議院側の意向を聞くということと同時に、この問題の場合に関することは、官房長官にも御出席つて政府法案提出の見込み等にいつても、或いはこういう法案の提出の遅れた事態についても実はお伺いしたいと考えます。   ―――――――――――――
  62. 木村守江

    木村守江君 ちよつと今の問題とは違うのですが、この際事務総長並びに関係者にお伺いしておきたいのですが、最近参議院会館の内部の綱紀の案乱というものが非常に重大な状態にあるので、聞き合してもらいたい。これは一つは会館内に非常に盗難が頻発している。これは或る人が風呂に入つて、これは三人ですが、一人は一万円内外、一人は二万円内外の盗難に遭つた。それから石鹸とか、いろいろな器物のなくなるということが非常に多い。それから風呂に入つている間に洋服を盗まれたというようなことがあるそうであります。それからもう一つは、議員に対しては、もう相当の年配の議員のかたがありますが、電気ストーブを使つていない。ところが玄関並びにほかの職員はずつと前から電気ストーブを堂々と使つておるというような状態で、これは果して参議院会館の内部の状態として放置していいのかどうか。これも使用しておるかどうか、ちよつとお伺いをしておきたい。
  63. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) お話の点につきましては、よく取調べた上で御返事いたしたいと思います。
  64. 木村守江

    木村守江君 それから通勤バスの問題ですが、通勤バスに乗りましても、ちよつと遅く行きますと、議員バツジを付けていても坐る席がない。これはこの前も問題になつたのですが、今なお解決されない状態です。こういう点については、総長はこの全責任を持つて、そういうことはしないと言つておりましたが、未だにそういう状態にあることは、私は当局としては、もう少し議員の議運における言葉を尊重して実行してもらいたいということを申上げておきます。
  65. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) この事件につきましては、重ねて厳重戒告いたしたいと思います。
  66. 原虎一

    原虎一君 浴場に盗難があつたということは、盗難に遭われた人たちから聞いたのではありませんが、又聞きに二回あつたことは事実です。金額等は覚えておりませんが、一人は議員、一人は宿泊者。それから電気ストーブの問題は、これは今木村委員が言うように確かにあります。それからバスの問題は、或るバスは議員席という札を置いて、これは発車するまでは議員席を開けておるのがありますが、全部のバスがそういうふうな扱いをするというわけではないようです。
  67. 岩間正男

    委員外議員岩間正男君) 今のバスの問題ですが、私たちは、まあこれは議員専用車という建前をとつているのだから、もう少し具体的に指示してもらいたい。衆議院のほうとも協調しなければ駄目です。こつちだけ徹底しても、衆議院が徹底しなければ駄目です。それから今のように、どういうふうに具体的にやるか、もうこの頃は誰もバツジを中へ付けておるので、皆外套を着ているのです。そういうことで、今までは立つてもらつた。交替してもらうということがあつたのですが、そういうことがなくなつて来ている。その点やはりはつきり……。
  68. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは本日はこの程度で散会いたします。    午前十一時三十九分散会