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1951-11-14 第12回国会 参議院 議院運営委員会 第17号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年十一月十四日(水曜日)    午前九時五十九分開会   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     山田 佐一君    理事            加藤 武徳君            木村 守江君           小笠原二三男君    委員            上原 正吉君            中川 幸平君            安井  謙君            菊川 孝夫君            相馬 助治君            原  虎一君            赤木 正雄君            小宮山常吉君            杉山 昌作君            高橋 道男君            大隈 信幸君            油井賢太郎君            三浦 辰雄君            水橋 藤作君            須藤 五郎君   委員外議員    内閣委員長   河井 彌八君    予算委員長   和田 博雄君   —————————————    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   —————————————   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   —————————————   本日の会議に付した事件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○委員長辞任及び補欠選任に関する  件 ○団体等規正法並びにゼネスト禁止法  制定に関する緊急質問の件 ○証券取引委員会委員長任命につき同  意を求めるの件 ○議案審議状況に関する件 ○議院運営に関する件   —————————————
  2. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは只今から会議を開きます。  先ず常任委員及び特別委員辞任及び補欠に関する件を議題に供します。
  3. 河野義克

    ○参事(河野義克君) 自由党から予算委員郡祐一君、同じく溝淵春次君、決算委員岩沢忠恭君、平和条約及び日米安全保障条約特別委員川村松助君がそれぞれ辞任せられて、予算委員平井太郎君、同じく岩沢忠恭君、決算委員溝淵春次君、平和条約及び日米安全保障条約特別委員高橋進太郎君をそれぞれ後任として指名せられたいというお申出でございます。  それから国民民主党から外務委員大隈信幸君、厚生委員有馬英二君、郵政委員深川タマヱ君がそれぞれ辞任せられて、外務委員有馬英二君、厚生委員深川タマヱ君、郵政委員大隈信幸君をそれぞれ後任として指名せられたいというお申出がございます。そのうち外務委員大隈信幸君は委員長でございまして、別途外務委員長辞任のお申出がありますが、委員長辞任が本会議において可決せられたときに、この委員会決定せられれば、議長としては委員のほうの辞任を許可するという従来の例に倣つて措置せられるだろうと思います。
  4. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 今の報告通り決しまして御異議ございませんか。
  5. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないと認めます。さよう決しました。   —————————————
  6. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に常任委員長辞任及び補欠に関する件を議題に供します。
  7. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 外務委員長大隈信幸君が辞任をいたされて、補欠といたしまして、民主党からは有馬英二君を推薦されております。
  8. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 今の報告通り承認を與えまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないと認めます。さよう決しました。   —————————————
  10. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に緊急質問に関する件を議題に供します。
  11. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 社会党の椿繁夫君から団体等規正法並びにゼネスト禁止法制定に関する緊急質問、これは総理大臣法務総裁労働大臣の三大臣を要求され、所要時間は二十分とされております。なお希望としては十六日を希望するというお申出でございます。
  12. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今緊急質問、時間は二十分となつておりますが、先例もありますので、十五分にして頂きたいと思います。
  13. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは十五分というふうに承認を與えまして御異議ございませんか。
  14. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないと認めます。さよう決しました。   —————————————
  15. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に証券取引委員会委員長任命について同意を求めるの件を議題に供します。
  16. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 本件前回承知通り、まだおきまりにならない会派がありました関係で留保に相成つておるわけでございますので、本件について御決定を願いたいと思います。
  17. 赤木正雄

    赤木正雄君 前回緑風会はこの件に関し少しお待ち下さいと申しましたが、緑風会異議ございません。
  18. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは同意を與えまして御異議がございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないと認めます。さよう決しました。   —————————————
  20. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 この際この議運のひとりとしてお願いがあるわけでございますが、今朝の公報を見ますと、定員法のかかつておりまする内閣委員会においては、農林運輸労働等各種連合審査を行うようであります。ところが従来、昨日までのところでは個別的に各省関係連合審査を行なつて来ておつたのでありまするが、それがたたみ込んで、本日各種連合審査をするということでは、これは私想像でありますが、会期が今週一ぱいで切れるというところから、内閣委員会においてお急ぎになつて、そうして各種連合審査を行うのであろうと思います。ところが事の内容からみますと、農林関係農林関係でこれを連合審査をするという場合に、運輸もそれに入つて同日にやる。労働も入つて同日にやるというようなことは事実として私は不可能であつて、こういう形のままで連合審査が幾日か続いて行くだろうという非常に手際の悪い審査の仕方じやないかと考えるのであります。而も内閣委員長会期初めの常任委員長懇談会におきましても、農林関係もその如何によつては我々としては責任を持てないが、先ず精一ぱいやれるところまでやつてみましようというようなことで、あの会期決定になつたので、一つ含みのある決定であつたわけであります。又聞くところによると、予算委員会のほうは衆議院から予算が上つて来まして、初めて昨日から総理大臣への質問が展開せられ、各会派二時間、或いは各大臣に対して二時間というようなことで、そうしてスケジユールが立たないというような状況理事会決定があるそうであります。従つてこのまま進行して行くならば、今週の会期を以て予算を上げるということは恐らく不可能ではないかと、我々議運のものとして憂慮されるものがあるわけであります。又條約のほうの委員会のほうを見ましても、昨日賠償等の問題を質疑し、本日総理大臣質疑が展開されるそうですが、それは平和條約に関する部分でありまして、安保條約の逐條審査には未だ入つておらない、こういう状況で、この会期が迫つている今日、我々議運として荏苒日を暮すことはできない。何か各常任委員長の御意見のほどを伺つて措置すべきものは緊急に措置をしておかなければならんのではないか。当時私たちとしては会期延長はもう絶対反対だが、自由党がそれでいいというなら責任を以てやれというふうに言つたわけでありますけれども、そういう予算委員会等において審査スケジユールも立たないような状態で審査をしているということでは、どういうお考えを持つておられるのか、一応私は予算委員長、條約に関する委員長、それから内閣委員長をこの議運にお呼び頂いて、審査状況をお伺いして、それによつて常任委員長懇談会を正規に持つて頂いて、議運として会期の問題について取計らいをやらなければならないのではないかと考えます。従つて、第一段として、私は三委員長出席を求めて審議状況についてお伺いをいたしたい。以上提案いたします。
  21. 加藤武徳

    加藤武徳君 会期の件につきましては、今日を含めまして余すところ五日しかないわけでありまして、只今小笠原君の危惧なさいましたと同じような危惧を我々としても持つているわけでありまして、やや早手廻しのような感はございますが、各常任委員長の御意見議長において御聴取願いたいという希望を我々は持つているわけであります。ただその時期につきましては、議長にお任せをいたしまして、もうすでに今日は十時から両條約の特別委員会内閣連合委員会、これも開かれているようでありまするから、今直ちにおいで願うということは、その委員会議事進行にも支障がある場合もあり得るのでありまして、その時期等におきましては議長に御一任をしますけれども、今小笠原君の指摘されました三委員長或いは更に他の常任委員長等を含めましての意見の御聴取には反対をするものではなく、むしろそのようにお取計らい願いたいと思います。
  22. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 加藤君の御同意を頂いたのでありまするが、私は常任委員長懇談会を形式上公式に開くとなれば、これはやはり公報等を以てしなくちやならんでありましよう。又議長においても十分その理由ありとお認めになるような何らかの措置が欲しいでありましよう。従つて議長お一人で御決断の上常任委員長懇談会を開くというようなことは、これは不安心な点もございましようから、私は常任委員長懇談会公報に載せて頂くまでの段取としまして、この議運で少くとも今問題になつておりまする三常任委員長を呼んで、一応議運として事情を聞いて、そうして議長において常任委員長懇談会一つつて頂きたい、こういうふうな運びにして頂いたほうが議長としてはやりよいのではないかと考えて申上げているのでありまして、今本会議が開かれようとしておりますから、私は只今ここへ呼べとは申しません。従つてこの議運は一応休憩措置をとられて、議事散会後というような形にしておいて一応お呼びになつて事情を聞く、それによつて常任委員長懇談会を開くなら開くという運びにいたす、こういう手順にして頂きたいと考えます。
  23. 山田佐一

    委員長山田佐一君) そうしますと、只今小笠原君の言われたごとく、本会議散会後当委員会を開きまして、三常任委員長に一度おいでを願いまして、その事情を聴取するということで御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。暫時休憩をいたします。    午前十時十二分休憩    ——————————    午後一時十三分開会
  25. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは休憩前に引続きまして会議を開きます。  三委員長のかたがたにはお忙しい中を誠に恐れ入りました。各委員会における進捗状況を承わりたいと思つておいでを願つたわけであります。どうぞ進渉状況を御報告下されば仕合せに存じます。予算委員長
  26. 和田博雄

    委員外議員和田博雄君) 予算のほうでございますが、予算は実は昨日から本格的な審議に入りまして、昨日総理に一日出て頂きまして、各派の代表の総理に対する質問はこれで一応済んだわけであります。そうして今日から一般的な総括的な質問を始めまして、それから各分科的な質問に入るわけであります。そういう状況でございまして、まあ私のほうといたしましては、会期中に終了する見通しはございません。まあ一つ大臣出席如何によることでございますけれども、今までのところ総理は実は月曜日に出てもらう予定であつたのが、火曜日でなければ出られないということで、昨日から始めたわけであります。そういう点で、今の状況では会期中にはとても終了するという見通しは実はございません。私の希望としては十日延ばしてもらいたいと思うわけであります。そうすれば予算のほうは十日間ありますれば十分審議もできまするし、予算でございますから、各方面とも実は関連が、あるわけでございますから、そういう点でやはり総括的な質問をやつて行かなければならんことになりますので、その点一つ運営委員長のほうで十分進行状況を勘案されるようにお願いいたします。
  27. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 予算委員長に対して御質問ございませんか、よろしうございますか……。恐れ入りました。両條約の委員長
  28. 大隈信幸

    大隈信幸君 平和條約のほうは本日午後から総括質問をいたします。ところが総理の御予定がありますために、全部が全部今日終了できない羽目になりましたので、平和條約のほうの総括質問がいつになりますか、大体十六日に総理が再び出られるという予想でございますので、そのときには終るだろうという段取りでございます。それで明日から安保條約に入りまして、これがどの程度日数を要するかということは、実は今日の午後に委員会が終りましたあとで、理事会を開きまして相談を進めることになつておりますので、はつきりしたことは申上げられませんけれども、安保條約についても相当平和條約の審議中において議論もかなり出ておりますので、これも和田さんの言われたように、政府側の御協力如何によればでありますが、会期内に行けるだろうと思うのであります。これは併し非常にはつきりした根拠を持つておりませんものでありますから、私委員長個人感じを申上げたわけであります。
  29. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 両條約の委員長に対しての御質疑はありませんか。
  30. 木村守江

    木村守江君 委員長として会期中に上げられるような見通しは……。
  31. 大隈信幸

    大隈信幸君 それは今日の委員会散会後の理事会決定をみませんと、はつきりしたことは申上げられないのです。現在においては……。
  32. 木村守江

    木村守江君 委員長意見としては……。
  33. 大隈信幸

    大隈信幸君 まだその点は白紙でございます。
  34. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 委員長は大体会期中に上げられるという見通しを……。
  35. 大隈信幸

    大隈信幸君 見通しとしてはそういうような感じを持つている次第であります。
  36. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それじや、もうよろしうございますか。両條約の委員長お忙しいのでありますから、ではこれで……どうも恐れ入りました。内閣委員長
  37. 河井彌八

    委員外議員河井彌八君) 内閣委員会定員法の改正だけについて申上げます。実は昨日衆議院修正議決されたのでありまして、今日から本委員会審査にかかつたのであります。それまではたびたび毎日のごとく開きましたが、予備審査でありまして、従つて大臣の御出席等も思うように参りませんので、進捗ができにくかつたのであります。で、今日からは相当勉強いたしまして審査を進めるつもりであります。ただ議案内容各省、各庁、各府ですか、府、省、庁に関係を持つておる定員を減らすという問題でありまするので、それぞれのその省等から、つまり各種常任委員会から連合審査申込があるのです。併しそれ故にちよつと……、いつ済むかというお尋ねであろうかと思うのでありますが、会期中に終了ということは、これは到底考え得られません。然らばどのくらい延ばしたらいいのかということについてもちよつと私見通しは付きませんが、予算委員長は十日もあればというならば、それは或いはその範囲で行けるのではないかとも考えます。それから委員会としましては、委員諸君が非常に熱心に質問をしておられるのです。同時に非常に協調的態度をとつております。何とかいいものを作らにやならんという考えで一生懸命やつて下さるということで、非常に好都合だと思います。それから連合委員会申込まれた常任委員長に対しましても、私は委員会の意向として、できるだけそういう面で、つまりその各委員会の特殊な事項について質疑を終了するようにお願いいたしておりまして、大体それをよく了解して下すつて、まあ順調に委員会進行していると考えます。ただ併し今日が初めての本審査なんであります。それで議事方法といたしましては、大体は全体に亘る質疑をやり、そうして各省に入りたいというふうに考えましたが、その連合審査申込まれます都合によりまして、そういう考え方が十分に徹底はしにくいのであります。併しそこらは便宜重複しないように、そうしてまあ十分円満に行くようにやつているつもりであります。従つていつになつたらいいだろうかという会期の問題につきましては、ちよつと私は申上げかねます。ただ一応予算委員長も言われたような日数であるならば、できるだけその期間にまとめたい、こういうことを考えております。
  38. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 河井先生ちよつと伺いますが、この会期ではちよつと駄目だと、幾ら延ばしたらいいか今のところでは見定めが付かない。連合審査申込が順次出ているので、内閣委員会自体審査の計画というものなどもなかなかうまくやるのにはむずかしい点があつて連合審査のほうの常任委員会のほうともそれは相当御折衝があつて、スムーズに進む、こういうことであろうと思うのですが。
  39. 河井彌八

    委員外議員河井彌八君) そうです。
  40. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうなりますと、会期延長の問題は、差迫つた十八日なら十八日ぎりぎりのとききめられるよりは、早期会期延長ということがきまると目算が立つのではないかというふうにも考えられますが、どつちのほうが内閣委員会としては御都合がよろしいか伺いたいと思います。
  41. 河井彌八

    委員外議員河井彌八君) お答えします。これは早期に適当な期間がきめられるということは内閣委員会としては望ましいのであります。
  42. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 わかりました。
  43. 山田佐一

    委員長山田佐一君) もうどなたか内閣委員長に対して御質問はありませんか。
  44. 中川幸平

    中川幸平君 委員会運営方法の形になりますが、この定員法各省に皆関係があるから、主な関係のあるものは連合委員会申込まれてやつて行かれると思うのですが、その前に、連合委員会では多くこの個人意見を元に連合委員会をやつていることが非常に多いので、当該委員会審議を非常に妨害している嫌いが相当あるんです。只今内閣委員長の言われた、その連合申込んだ委員長と相談して、その委員会自体の問わんとするところを、他より集中して早く切り上げたいというので、大変私たちその方法はいいことだと思います。各省、各庁の関係のある人たち連合委員会を開いて、そういうふうな極く短時間に連合委員会打切つて、やはりそういう方向で、従つて十八日の会期中にこれはやるというふうな見通しを付けて一つ進んで頂きたいと思うのですけれども、なかなかむずかしうございますか。
  45. 河井彌八

    委員外議員河井彌八君) 中川さんの御希望は御尤もでありますが、これは各省庁に亘つて非常なむずかしい問題がたくさんあります。それ故に今あなたからもお話がありましたが、私といたしましては、各常任委員長連合委員会申込まれた常任委員長に対しまして、十分な協調をお願いいたしまして、幸いにそういう方向に進んでおりますけれども、内容は極めて多岐でありますから、例えば会期中に終了するという見込を立ててはどうかという御希望は承わりましたが、私は実はこの問題は、やはり会期中にどうしたらできるかということを先ず出発点として委員会運営考えたのであります。併しそれは実際行かない。行かないのは本日初めて本審査を開いたというような実情で、連合委員会でありながら予備審査のため、例えば国務大臣にいたしましても、衆議院の本審査があるものですから出て来ないんです。その間を縫つて、そうして時間を十分に利用して努力して来たのでありますから、これからは相当行くと思いますが、併し今日初めての本審査であつて、今日は運輸と経済安定と、それからもう一つ労働ですか、三つが連合申込んで来ているんですが、それでまあ委員長は非常に御了解下すつて、今日中に連合は先ず終り得るかとも考えております。若干残るかも知れませんというような実情でありますから、どうも見通しとして言えば、会期がこうであるから、この期間内にできるだけ終了したいというようなことは、これほど差迫りますと申しにくいということを、委員長としては遺憾ながら申さなければならん。その辺をよく御了解下さいまして、やはり各党各派におかれまして、よくその点は御了解願いたいと思います。もう一つ附加えたいと思うのは、これもわからんことでありますが、事によるとやはり内閣委員会として、これは修正案を出さなければならんことになるかとも思うのです。そうなりますと、修正の発議に対する必要な手続がとられなければならん。このためにも時を要します。それからその結果が更に場合によつて両院協議会ということも考えられるのであります。そういうことも考えないと、ちよつとここで今内閣委員会がありますが、原案があのままで簡単に通るというような見通しが付くならばとにかく、委員長としてはそれはできにくいという事情も併せて御承知を願いたい。従つて私が初め申上げましたことに附加えまして、修正の場合、それから両院協議会の場合等も考えて頂いて、会期の上について御考慮を願いたいということを申上げておきます。
  46. 安井謙

    安井謙君 内閣委員長に非常に御尤もなお話伺つたのでございますが、まあ考え方によつては大事をとつていらつしやるようにも思いますが、この委員会自体としては二十二、三日頃というようなお話合はまだ出てはいないのでございましようか。
  47. 河井彌八

    委員外議員河井彌八君) お答えいたします。それはまだいたしておりません。
  48. 安井謙

    安井謙君 ああそうですか。
  49. 河井彌八

    委員外議員河井彌八君) というのは、初め予定作つたのであります。併しこれは委員会で決議をしなければ何にもならん、で、決議して見たところで、事実問題として衆議院との関係等もありまして、政府関係は勿論ですが、というようなことで、これは作つて見てもいかないのです。ですから最も考慮を加えた適当な方法で行つておるつもりであります。
  50. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 委員長委員会のほうがもう始まるでしようから、この程度で……。
  51. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 別にもうほかにありませんか……。それではどうもお忙しいところ有難うございました。
  52. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 今朝ほど私申上げて委員長のお出でを願つたのですが、只今お話を聞きますと、條約は今の理事会できめるそうですが、これはまあ大体通らんものではないわなんですが、客観的には通るものですから、大体会期通りにやろうと思えばやれると思うのです。決定的な会期延長をしなければならん問題は、予算内閣のほうの関係延長しなければならんだろうと思う。これはもう今の段階においてはその必要なしとするようなことは殆んどないと思うのですが、併し自由党さんのほうでは、会期をきめますに当つて、これで大丈夫だということで、我々反対しながらも到頭同調させられてしまつたわけなんで、一つそちらのほうからも話がないと、私のほうから余り持出して行くことは恰好のとれないわけなんですが、そこでこれは冗談話ですが、今日必要性を認めたからということで、今日の議運でばつさりきめるわけにも行かん問題でありましよう。ですから各会派帰つて御相談願うということを理由にしまして、今日はこの程度にしまして、但し内閣委員長も言つておられる予算関係審査もそうでしようが、早期会期延長決定になることが委員会審査にとつては、スケジユールを立てる上において非常に仕合せじやないかとも思うのです。そこで自由党さんのほうではちよつと言いずらい。消極的な立場に立たざるを得ないでしようから、私のほうからもざつくばらんに申上げますが、明日常任委員長懇談会成規に持つて頂いて、そうして議長から各常任委員会審議状況をお聞き頂いて、明日の議院運営委員会で、参議院としてだけでも意思のある点を決定して頂きたい。で、公式というものはそうですが、決定する前に特段に自由党さんから会期延長がいけないという意見がない限りは、委員長は同じ自由党のかたなんですから、あなたのほうから衆議院のほうの小澤さんのほうに、それはこういうことを参議院としてやる運びになつているが従つて先にとりきめたほうがよいように考えるから、一つ明日衆議院のほうは本会議があるわけですから、議運も開かれると思うのですが、その議運にこつちの決定があつたら、衆議院のほうでも何らか御相談願えるようなことにしておいて頂きたいというふうに一つつておきたい。そうして明日重ねて申しますが、常任委員長懇談会を持ち、議運を持つて参議院の意思を決定する、そういうふうにお願いしたいと思います。
  53. 中川幸平

    中川幸平君 小笠原さんのお話御尤もですが、両條約の委員会会期中に済むけれども、あと予算内閣ですか、予算も、定員法も、衆議院から送つて来たものは押せば押せる、両委員会のほうで予備審査をずつとやつてつて審議の仕方によつて日が足らんというようなことは私はないと思う。そういうようなことで、大臣出席も悪かつたということも聞いておりますから、議長のほうからもう一応内閣のほうへも厳重に言つてもらい、それから両委員長にも話してもらつて一つ会期も切迫しているから、一つ審議を進めてくれということを言つてもらつたほうがいいと思います。今小笠原君が言われたごとく、そういう日をきめて、どうしてもいかんものならどうだというようなことにする必要もあると思うのですが。
  54. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そういうふうな話をして、差迫つたところへ行つて、あんたたちのほうから、今度はこういう状態だから会期延長をと言つて来ると、そんならそういたしましようかとはちよつとならなくなる。そういう点もはつきり考えられて、きまる点はきめて置くのが私は進むべき道だと思う。もうはつきり今日の常任委員長はそう言つていますが、他にも例えば私のほうの関係では地方行政委員会ですが、土曜と月曜に二つの法案が予備審査で出て来ている。然るにこれの提案をするとも、しないとも関係大臣は何も言つていない。今日は水曜日です。明日は木曜日です。それで何を審査してくれということで政府が法案を出しているのか、我々とするならば誠意を疑うようなやり方であると思うのです。それをここに来て、国務大臣出席を督励したからつて、できない相談はできないわけだから、それをあなたのほうでそういうことでやるならば、それでもいいです。併しそうなつて土壇場に行くと、今度は、私ははつきり申しますが、ようし、それならば予算は通してやろう。併し定員法だけは今会期は通さぬ、握り潰す、そういうことで自由党承知するか。そんならばこの会期延長は認めるが、それ以外は認めない。予算のほうは会期が切れたにしたところで、一カ月経てばこれは生きて来るものだから、一カ月後に生きても予算執行には差支えないから、それはいいが、定員法のほうはこうするぞと皆さんやられたならば、そういう條件に対して或る種の応諾がない限りは、この会期問題は又複雑な問題になるわけなのです。だから私はそういう中川さんの御意見もあるでしようが、一応は明日常任委員長懇談会を持つて議長としての意見を聞き、又議運としてもこの問題を問題として諮つて行くというふうにするほうが、私は土壇場に行つてのごたごたをなくするゆえんだと考えて申上げたようなわけなんで、実はそんなことは私のほうから言う必要もないことなのであります。
  55. 中川幸平

    中川幸平君 小笠原君の御意見を否定するわけじやないので、御尤もなんです。尤も従来からの慣例から申しますれば、そう早く今期の延長というようなことを話を出しては、当該委員会審議が非常に遷延される、そういうことは国会としては面白くない。そういうことじやなく、やはりきめた会期でそれぞれの委員会が結論を出すという慣例に従わなくては悪例を残すと思う。止むを得ず延ばす場合は、一、二日前にやるということが、それのほうが適当である、こういう頭から話しているので、決してあなたの御意見を否定しておるのではないのですから……。
  56. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 どうもこれは逆に私が自由党の立場で中川さんにお答えしなくちやならんようなことになると思うのですが、普通のように、委員会審議を遷延せしめて会期延長に追込んで行くというような立場でやつて行く場合の会期延長の問題であるならば、私は何をか言わんや。今回の会期延長というのは、例えば予算におきましては、衆議院におきましても十一月の八日頃、大体二十日間を要しておる。然るに参議院のほうは昨日から本審査は始まつた。これから言うならば、参議院も二十日間を要求するとなれば、当然やはり予算委員長が言うた程度のものは、最低限としてもこれは必要な審査日数として目論見の中に入れて審査することは当然だと思います。予算委員会は何で議事遷延せしめたのでしようか。昨日本審査が始まつた、議事遷延のために会期延長というようなことになつている問題ではないのであります。それから定員法のかかつている内閣委員会におきましても、これは本日から本審査が始まる。然るに衆議院のほうは何日これに要して来たか、あの絶対多数を有する衆議院においてさえ……。そうしたらそれと同じ程度日数を要するとして、委員会から要求があつたからといつて、そのことによつて会期延長になるからといつて、これは不当だというようなことは、私たち議院運営委員としては申せないだろうと思うのであります。これは自由党の立場で私中川さんに申上げておるわけなんです。社会党のほうの態度はどこにあるのだということであるならば、私は別な機会に皆さんがたの態度の如何によつては、それに即応した態度を以てお話を申上げるが、今の場合私は議運の一人として、常任委員長を呼ぶように発議した考えから行けば、そういうふうに進めて行くのが順序であろうということを申上げておるわけであります。
  57. 安井謙

    安井謙君 小笠原さんから非常に御親切な提案があつたようであります。又御尤もなように思います。委員長を結集して打合会をやつて行くことは何はともあれやつて頂いて、その上で又議運を開いてやつて頂くことに賛成をしたいと思います。
  58. 高橋道男

    高橋道男君 私も先ほどから予算委員長なり、内閣委員長お話を聞いておつて会期延長は必至だというように感ずるのでありますが、これについて小笠原委員から、明日常任委員長懇談会を招集するという御意見でございますが、これは今明日の両委員会審議状況によつて、なお審議期間についての見通しが付きやすいと思いますので、明日でも明後日でも差支えないのではないかというように私は考えます。ただもう一つ思いますことは、会期延長になりましても、條約委員長は、延長せずに会期中に條約に関することは終了し得るだろうというような見込みを持つておられますので、会期延長されたら、従つて條約に関する審議も更に念を入れてやるというようなことではないしに、今回のは召集の理由が、勿論補正予算もありますけれども、條約の承認に重点が置かれておるわけでありますし、これについて内外の注視もあるわけでありますから、これだけは何とか会期中に、なお更に希くは会期の最終日は十八日、日曜日に当つておりますから、成るべくは十七日中にでも終るようにして頂ければ一に幸いではないか、これは或いは余計な注文になるかも知れませんけれども、そうお願いしたいと思います。
  59. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 今高橋さんのお話ですが、私たち平和條約の委員会を傍聴しておりまして、まだ明日、明後日頃から安全保障條約の審議に入つて行くというような状態ですし、やはり本当にあの重大な條約を愼重に審議するならば、会期中には納まらんのが当然じやないかと思います。それを押えようとすれば非常に無理があつて、あとに禍根を残すことになるだろうと思いますので、私は何も会期にこだわる必要はないので、重要な法案は十分審議するのが国民に対する義務だと思いますから一先ほど委員長の言つておるのも非常に自信のない言い方で、何ら根処はない。できるだろうと思うというような表現ですから、やはり條約を十八日に納めなくちやならんというような考え方はこの際やはり捨てて、会期延長をできるだけはつきりして、そうして十分審議することに賛成したいと思います。
  60. 加藤武徳

    加藤武徳君 私は先ほどの高橋委員の御発言でありまするが、全く同感でありまして、特に両條約の特別委員会委員として、ずつとその審議に当つておられまする高橋委員であるだけに、極めて適切な御発言であり、我々ももろ手を挙げてその方向でやつて行きたい、このように考えるわけであります。なお小笠原委員の先ほど来の御発言でありまするが、我々がここ二、三日のうちには当然この委員会に持出して、他の会派のかたがたにも懇願しなければならない問題を極めて好意的にお出し下さつたのでありまして、それに対しましては心から感謝をするわけなのであります。なお委員長会議を持つて会期延長等に関しての相談をいたしまする時期につきましては、高橋委員の御発言のように、或いは明日でなくて、明後日ということも考えられるのでありまして、その点は議長なり或いは議運委員長でよく御相談下さいまして、私は明日お互いのこの議運を持つことには勿論反対ではございませず、会期も迫つておりますので、小笠原君の提案の明日議運を開くということに関しましては何ら議論はございませんが、委員長の懇談会を持つことにつきましては、今一応の検討が必要じやないか、このように考えるわけです。
  61. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 高橋さんの條約のほうの問題についてのお話でありまするが、これは委員長のおつしやつておられる通りのことを私はそれなりに了承しておるわけで、今国会が條約批准の問題で召集になつておるというような問題その他を勘案しまして、私も会期延長になるとするならば、議運における今後の決定会期延長等になるならば、そういう場合に條約の問題で会期延長がなされたというようなことについては、私も本意とするところではないために、先ほどから実際上條約のことについては申上げないが、予算内閣の問題についてだけ理由をかざしておるわけであります。従つてそれは当該委員会のほうにおいて、理事会等において御勘案になればいいことで、それを若しも、これは先走つた話ですが、議運として委員会の模様如何にかかわらず、延ばすとか引揚げるとかいう決定をしますということであるならば、各会派の意思によつて全体の定員法なり、予算なり、給與なり、これらの法案のどれを継続審査にして延ばすとか、どれを生かして行くかというふうな話合によつて初めてこれは可能になる問題であろうと思うので、先ず議運の問題としてこれは取上げることではなくて、委員会自体で御処理を願つたらいいという段階であろうと私は思います。それから今の加藤君の話ですが、若しも何らかの措置を講じなければならないとするならば、早期にこの措置を講ずることは、ふだんの場合の会期延長のような差迫つてつて来る問題ではなくて、とうに今日において予見せらるることでありまするから、だから問題をそういう前例的なことに扱うことを私は避けたいがために、会期延長になるかならないかわかりません、わかりませんが、早期委員長の申出の線に沿うて、他の常任委員長の見解もあるでしよから、お聞き取りを願つて、そうしてそれによつて議運においてどうするかお考えを願いたい。而もそれを早期に発動するとか、或いは差迫つて実際的に効果を発揮して行くとか、そういうようなことについては議運において御相談があつて然るべきものだと思う。そこで私は常任委員長の懇談会は議長に一任或いは議運委員長に一任して、明日でも明後日でも、或いは明々後日でもいいのだということで私はこの提案をしておるのではございません。明日常任委員長懇談会を持ち、議運を持ち、その結果如何によつてはそのまま流して行つてもいい問題でありましようし、又或いは取りきめができるならば、それを金曜日の本会議にかけて決するということになれば、最終的に土曜日或いは日曜日にさまざまな問題が絡んで混乱するような事態を議運は避けることができる。こういう考えに立つて私は申上げておるので、明後日、明々後日にこれをやろうというようなことであるならば、私は一切のこれらのことについて撤回いたします。御自由にやつて頂きたい。
  62. 油井賢太郎

    油井賢太郎君 先ほど来皆さんのお話を承わつたのですが、全く今日の小笠原君の提案は我々は尤もだと思う。而も好意を以て議院運営の万全を期したいというふうに我々は酌みとれるのであります。そこでやはり小笠原君の提案の通り常任委員長意見を明日聞くということを第一の段階でやつて、而も衆議院との連絡等もありますから、十分そういう点を勘案されて善処されたいと思います。
  63. 木村守江

    木村守江君 私は小笠君の提案に、非常な御好意に対して心から感謝する次第であります。
  64. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 言葉だけで感謝されたつて駄目だよ。
  65. 木村守江

    木村守江君 條約の問題は小笠原君の言う通り御説御尤もです。併し私只今委員長委員長としての意見を聞いたのですが、予算委員長は大体これだけあればいいだろう、それから條約の大隈委員長は大体会期中にできるかも知れない、それから内閣委員長は、やつと参議院議案が廻つて来て本日は合同委員会をやつてまだ議案の説明を聞いていない状態であるということから考えまして、私は委員長の言う通り、又十日ぐらい延ばせばいいだろうということから考えますと、十日を目途にしてやつていいように思われますが、本当に適正なる意見を吐いておるとするならば、私は内閣委員会において、本当に議案の説明もあつて一回の審査ぐらいして初めて私は見通しが付くと思うのであります。そういう点から、今日聞いてかような状態であるので、明日又各委員長の集合を願うということより、ここ二三日その経過を見まして、その上に委員長の集合を願つて意見を聞いて、そうして議運委員長において適当に運営委員会を招集されて我々の態度を決定すべきだ。そうすることが二回も三回も会期延長というような煩を避けるためには非常にいいと思う。
  66. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そういう話ならもう撤回します。差迫つてやろうとするならば我々は反対してもやります。やつてやれるものならやつて見たらいい。
  67. 木村守江

    木村守江君 私はそこに非常に小笠原君の発言に対して不審を抱くので、私は今やるよりも、我々は会期延長しなければいけないということでは小笠原君と同じ意見を持つておるのですが、会期延長を二度も三度もしなくてもいいようにするためには、どうしても内閣委員会のもう少しはつきりした見通しの付いた後にやるべきが私は本当だと思う。どうしても今やらなければ、明日委員長の集合を願つて意見を聞かなければ、あとは御破算にするというような小笠原君の意見に対しましては、私は小笠原君は一体どういうところに明日やらなければならない理由があるのか、極めて不可解千万に思つておるのです。
  68. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私は衆議院の御同調も得られて、会期延長ということがきまるならば、金曜日が定例の本会議日ですから、金曜日の本会議で決するというふうにするならば会期末の混乱を避けることができるだろうという趣も意で申上げておるのであります。それを土曜日或いはぎりぎり一ぱいの日曜日などということで幕切れだなんていうことになつたら、これは問題は別になつて来る。だから私は正々堂々と今の問題として申上げておるわけです。あなたの言うようにあとでもいいとか何とか言うならば、私は何をか言わんやなので、そのときに改めて御相談をするということでよろしい。だから撤回いたしますと言うのです。
  69. 木村守江

    木村守江君 小笠原君に言うのだが、私は決して金曜日を延ばして土曜日と日曜日に持つて行くというふうな気持じやない。それは明日の内閣委員会の様子を聞いて、私は明日と明後日と金曜日まではまだ二日あるのですから、金曜日に間に合わないということを私は言つておるのじやなく、何も明日やらなければ御破算だというような考え方は、極めて協調的なこの本日の小笠原君の提案にしては……。
  70. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 では先ほどの提案を撤回をいたします。
  71. 三浦辰雄

    ○三浦辰雄君 私は両條約の審議に非常に無理でないのであれば、当初の会期でありました十八日のうちにあげて頂くことを私は非常に希望するわけです。それは併し私も内閣委員の中に入つているわけでありますが、あの愼重な内閣委員長があれだけ明らかに言つたように、到底これは会期の間では絶対に不可能なのです。ここでは発表しませんけれども、昨日どういうふうな順序でやろうかというので、一応の案は内閣委員会としても作つたのですけれども、そのこと自身も途中で終つちやつたという状態で、途中では二十二日まで行つて、なお且つ途中で終つておるというような恰好です。そういうふうなことを考えますと、私はどうしても早期に、延ばすという問題は早くきめて頂くことが議院運営から言えば是非必要じやないか。一応きまつたままにさつさと行つてから振返りながらやるということでは、又最後に非常な混乱を起す。それでは定員法その他が妙な恰好になつておれば、やがて引続きます通常国会に対するいろいろな問題もかかわりあるし、私は是非この会期延長というものは明日にも、当初小笠原君が提案されたように常任委員長さんの御集合を願つて、そこで愼重に御相談の上決定をされるなり、申合せされて、それによつて動く。ただ私はこの際更に申添えたいのは、以上申上げましたように両條約の問題がそんなことのためにどうなるか、これは私は非常に嫌な点なんですから、その点は各会派でそういつた線を混同しないで行くというようなことも非常に無理でなければいいと思いますので、私はそれを希望する。
  72. 加藤武徳

    加藤武徳君 我々のほうはですね、会期延長それ自体に対しては何ら異存があるわけではなく、むしろもう二、三日しますと、私のほうから持出さなければならん問題のわけでありまして、それをここに問題として提起して下さつたことには、形だけでなくまあ非常にほつとした気持を持つておるわけなんです。併しながら会期延長それ自体は不可避としても、延長日数決定に関しましては、これは極めて愼重に取運んで、一旦延長したが更に又延長を重ねるというような不体裁な形に持つて行かないためには、各委員会議案審議状況をもうちよつと見極めて、短兵急に明日ということではなくて、内閣なり予算なり、或いはその他の給與法等出ておる人事なり、大蔵委員会、こういう各法案を抱いておる委員会審議状況をもう一両日愼重に見極めて、その上で会期の御決定に対しては会期延長お話合いをして頂きたい、こういう気持から、会期延長それ自体は勿論やらざるを得ないというお互いの見通しを持つておりますが、ただ延長をいたしまする日数決定に関しては愼重を要する、従つて明日でなくとも、むしろ明後日のほうがいいのじやないか、更にもう一日延ばして十七日のほうがいいのじやないかという意見を持つておるわけです。
  73. 油井賢太郎

    油井賢太郎君 私は先ほど来自由党、社会党両党間の話合いを伺つておりますと、今まで前例がなく、野党である社会党から会期延長について必要を認めるというふうに言い出しておるのです。それである以上は、それを率直に容れて、お互いの責任において議運が円満に遂行されたらいいと思つたんですが、ところが話の途上で何か社会党と自由党の間に溝ができたという感じがするのですね、この結末は結局與党である自由党が負わなくちやならないということを虞れるのです、それである以上は、この際社会党ともう一遍話合つて、先ほどの小笠原君の提案を率直にお容れになつたほうが、却つて運営上いいのじやないかと私は提案します。
  74. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 休憩して懇談しましようか……。ちよつと速記を止めて下さい。
  75. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 速記を初めて……。それでは定足数も足らんようでありまするから、これで散会いたします。    午後二時十三分散会