○柄澤
委員 きのう私の党の林
委員からの資料の
提出をお願いしておきましたが、それに入ります前に、ただいまのことに
関連して
大臣に少し御
質問を申し上げておきたいと思います。
受田委員から再三御心配にな
つて御
答弁を要求している点は、
国民が知らない間に、
国会にもかか
つていない間に、
主管大臣すら何ら意思表示をなさらないうちに、
大蔵大臣がこういう形で一方的に
発表にな
つて行くという点でありまして、私
どもは実に納得のできないやり方だと思うのでございます。そういう点につきまして、
大蔵大臣が御
発表にな
つたのは、あなたの方からお出しになりました
郵政省の独立採算制の歳入歳出の確実な基礎に基いた資料に基いて、や
つておられるのだろうと思うのでございますが、そうであるのか、それとも
吉田内閣としての
方針でも
つて、これをや
つてもらいたいというふうにあなたの方に押しつけられて来ておるのか、こういうことなのでございますが、おそらくこれはあなたの方の御
方針に基いて、
発表にな
つておられると思うのでございます。いろいろな料金の値上げ等が過日の予算の基礎にな
つて審議もし、すでに通過したものもございますし、また本日も、昨日の午後に出されましたものをきよう中に上げたいという御
方針だというので、非常に御丁重な恐縮するというようなお
言葉でも
つて、私
どもの賛成を求められておると思うのでございます。しかしそういうものとうらはらの
利子の値上げが、全体の独立採算制という
一つの方策のもとにおける
方針だと思います。そういたしますならばその
方針は、
所要手続を完了してから云々ということではなしに、
手続以前になぜ私
どもに打明けて当
委員会に持出されないか、これはまことに納得の行かないことなのでございます。それは当然勉強しておるべきだから、急に
法案を出して
審議をされても、
皆さん熱心にや
つてくだされてたいへんありがたいというようなお
言葉もございますけれ
ども、それでは私
どもは、何か
委員会は形式的であ
つて、ただ
法案を出して通してもらえばよいのだ、その
一つの機関にすぎないのだというふうに考えられるわけであります。こういう基準に基いてこういうふうな点でこうな
つておるのだ、なぜオーケーが出ないのだ、なぜそれは
大蔵大臣がそういうことを御
発表になるような基礎があるのかというようなことを、もう少し
郵政委員会で
郵政大臣から御
発表にな
つてもよいのではないかと思うのであります。聞くところによりますと、
郵政省が運輸省の一庁になるというような案もあるかのごとき風説も飛んでおりまして、まことに心細い状態だと思うのでございますが、
大蔵大臣が
郵政大臣を無視してそういう御
発言をなさることも、それらの
方針の片鱗というふうに、これは誤解かもしれませんけれ
ども、思うのでございます。
受田委員の言われますように、この際
郵政大臣が、御自分の
所管、御自分の専門のことにつきましては、権威を持
つて、間違
つたら間違
つておるというふうに、
大蔵大臣に対して痛撃を加えるぐらいの
態度をと
つていただきたいと思うのでございます。値上げの方だけはどんどんやりますけれ
ども、
利子の値上げの方はなかなか進まないということも、
国民としては納得ができないと思うのでございます。その点につきましてただいまの受田氏は、非常に不満足なようなことでお引下りにな
つたのでございますけれ
ども、
郵政大臣がもしオーケーがとれるのだということをあきらめておらないという腹でおありになるならば、どうなさいますか。きようは二十八日でございますね。
あと何日ありますか。これで参議院にまわして
実施するというお気持があるのだとするならば、これは
審議も何もできないというやり方でなければやれないと思います。そういう腹がおありになるから、
大蔵大臣をお責めになることができないのかどうか、その辺のことをひ
とつ伺いたいと思います。