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深澤委員 最近国費の濫費というのが非常にひどいのです。
会計検査院の批難事項も毎年倍増して来るというような状況にあります。それ以外新聞等においても国費の濫費が指摘されて、
官庁に幾多の不正
事件が起きておるわけです。
佐藤さんは先ほど十万円の税金をとるにも、並々ならぬ税務
職員の苦労があると言われますが、それを納める国民の苦労というものはもつと偉大なものです。その税金を適正に使うということは非常に重要である。そうして現在の不当
支出を徹底的に粛正しなければならぬという段階に来ておると思うのですりそういう
立場から
財政法、
会計法の適正なる
運営ということは私は重大であると思います。このような
財政法、
会計法の改正案を出されるときに際して、当然
国会の
大蔵委員会といたしましても、現在の不当なる
予算支出に対しては、相当の究明をしなければならない機会であると私は思います。参考人等を呼んで十分究明する機会を持つべきだろうと思うのです。ところがこの法案が会期末の現在に
なつて
提出されて、審議も十分できなく、
実情の把握も十分できなくて通過するという結果になると私は思う。こういうことはまことに
政府として法案の出し方が親切でないというぐあいに私は考えるのです。会期末に迫りましてこの法案を出して来て、そうして十分の審議もせずにこれが
国会を通過するという結果に
なつてしまうのですが、その点について
政府はどういうぐあいに考えておりますか。こういうことは今後十分ひとつ慎んでいただいて、
予算の
支出が現在大問題に
なつておるから、そういうものとあわせて十分な審議を
国会においてするというような心組みが、私は必要でないかと思う。希望と同時に、
最後に
政府の見解をお聞きしまして、私の質問を打切りたいと存じます。