○細田
説明員 それでは二十六
年度の
砂糖の
需給計画を簡単に御
説明いたします。二十六
年度と申しますのは本会計
年度でありまして今年の四月から来年の三月まで、これを一応申し上げます。
需給の方を申し上げますと、御
承知のように、現在は家庭配給につきましては一人当り三百グラムという定量配給制度をと
つておりますが、その他のいわゆる業務用と申します方の
一般の需要に参ります
砂糖は、十月以降入札制度でや
つておりまして、自由にな
つております。そういうことで、家庭配給の方は定量でありますので、大体一・
四半期八万四、五千トン
程度ずつの所要量にな
つておりまして年間にいたしますと三十三万五千トンばかりの需要にな
つております。それから業務用で配給いたしますものは、従来切符配給をいたしておりましたときには、一・
四半期大体二万五千トソ
程度でありましたが、十月以降この量をふやしまして結局年間では十七万六千トンばかりの需要になると考えております。従いまして需要の合計は五十一万一千トン、大体本
年度の需要は五十万トンがらみという見当でございます。今の
有効需要としましては、これは
見通しでありますのではつきりいたしませんけれども、かりに自由に
砂糖が使えるということになりますならば大体において年間六十万トン
程度あれば、まずまずではないかと考えられておりますが、今
年度は大体においてそういう配給制度をと
つて参りました
関係上、五十万トンがらみの需要でとどまるということになるわけです。
これに対しまして
供給の
関係は、
国内産の
北海道のてん菜糖が二万四千トンありますほかは、全部
輸入に依存をいたしておるわけであります。
輸入先といたしましては、三分の二
程度はキューバの原料糖を
輸入いたしております。その他は大体台湾の直消糖であります。直消糖というのは、御
承知の京料糖を精製いたしましたそのまま食べられる
砂糖でありますが、それがこの三月までに確実に
輸入のできますものを推算いたしますと、十五万五千トンを
政府が
輸入して買うことにな
つております。原料糖の方は三十九万一千トン
輸入しております。それから今年の三月末で
砂糖の配給公団がなく
なつたのでありますが、公団が手持ちいたしましたものが九万六千トンありますので、今年の
供給といたしましては、直消糖換算で六十三万九千トンというものがあるわけであります。差引いたしますと、来年の三月末に
政府手持ちとして残ります
砂糖の在庫は、十二万八千トンということになるわけであります。
そこで、
砂糖につきましては
先ほど申しましたように、家庭用以外は十月以降自由になるわけでありますが、さらに来年の一月からは
輸入の
砂糖につきましても従来のように
政府が買い上げるという制度はやめたいと考えておりますので、今申し上げましたのはすでに契約をしてしまつたもの、あるいは近く契約をして
政府が買う約束をいたしますものについてのみ申し上げたのでありますが、一月以降
民間の
輸入によ
つてさらにこれにプラス・アルフアのものが入
つて来るであろうということが予想されるわけであります。それから家庭用の
砂糖につきましても、大体四月以降は
統制がはずされる
見込みでありますので、そうな
つて参りますと、二十七
年度の
砂糖の
需給はまつたく自由経済になるわけでありまして、ただいま申しました十万トンばかりの
政府が手持ちをしておりますもののほかは全部
民間で
輸入され、
民間で自由に取引をされるということでありますので、どういうふうにな
つて行くかはわかりませんけれども、
先ほど申一しましたように大体自由に
なつた場合の
有効需要としては、六十万トン
程度のものであろうと思いますので、本年
程度の
輸入が来年もできれば、
砂糖の
需給はまずまずそうひどいことにはならないという
見通しであります。簡単ですが、御
説明申し上げます。