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1951-11-26 第12回国会 衆議院 議院運営委員会 第19号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年十一月二十六日(月曜日)     午後一時五十二分開議  出席委員    委員長 小澤佐重喜君    理事 寺本  齋君 理事 福永 健司君       石田 博英君    今村 忠助君       岡延右エ門君    岡西 明貞君       倉石 忠雄君    島田 末信君       田中  元君    田渕 光一君       柳澤 義男君    小林 運美君       椎熊 三郎君    土井 直作君       松井 政吉君    梨木作次郎君       林  百郎君    中村 寅太君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 八百板 正君         議     員 岡田 春夫君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  運輸審議会委員任命につき同意を求めるの件  決議案取扱いに関する件  緊急質問取扱いに関する件  本日の本会議の議事に関する件     —————————————
  2. 小澤佐重喜

    小澤委員長 たいへんお待たせいたしました。これから本日の会議開きます。  最初に運輸審議会委員に、三村令二郎君を任命につき、同意を求める件についてお諮りいたします。内容については事務総長から御説明願います。
  3. 大池眞

    大池事務総長 運輸審議会委員平井好一さんという方がやめまして、その後任にただいま履歴書をおまわしいたしました三村令二郎君を任命いたしたいからというので、同意を求めて参つております。これは法律によりまして、前任者あとを引継ぎ、その任期中やることになつておりますから、来年の六月十二日までそのあとを引継いでやるわけであります。こういうことで承認を求めて参つております。三村令二郎君の履歴は、お手元に差上げてある通りであります。御異論がなければ、本日きめていただきとうございます。何かもし特に御意見がございますれば、明日でもけつこうでございます。     〔「本日でけつこうです」「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは大体御異議がないようでありますから、これを本日の議題に供することにいたします。
  5. 大池眞

    大池事務総長 特に御反対がなければ起立採決でなしに、御異議有無でお願いいたします。     〔「けつこうです」と呼ぶ者あり〕
  6. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではこれは起立採決でなしに、異議有無を問うことにいたします。     —————————————
  7. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それから決議案二つございます。一つは、前会から問題になつておりまする共産党提出の、沖縄奄美大島小笠原等北緯二十九度以南諸島主権日本完全復帰に関する決議案であります。もう一つは、無畜農家解消に関する決議案というのが委員会審議を経まして、共産党を除く各派一致で上つて来ております。この二案について御協議願います。
  8. 林百郎

    ○林(百)委員 私の方は、無畜農家解消に関する決議案には賛成ですが、討論をやらしてもらいたいと思います。
  9. 石田博英

    石田(博)委員 討論はなしで行きましよう。
  10. 小林運美

    小林(運)委員 討論はいらないじやないですか。
  11. 林百郎

    ○林(百)委員 横田甚太郎君が、自分で豚を飼つて苦労しているから、ぜひ討論をやりたいというのですが……。
  12. 椎熊三郎

    椎熊委員 それは個人的なことで、そうなると鶏を飼つている者もやらなければならぬことになるし……。
  13. 土井直作

    土井委員 豚を飼つていれば、有畜農家だから……。
  14. 福永健司

    福永(健)委員 これは趣旨弁明だけにお願いいたしましよう。
  15. 林百郎

    ○林(百)委員 討論はさしてください。
  16. 石田博英

    石田(博)委員 反対趣旨弁明だけ……。
  17. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは多数の御意見がきまつておるようですから、無畜農家解消に関する決議案は、自由党から提案説明討論なしで、全会一致で議決することにいたします。  それから共産党提出の、沖縄奄美大島小笠原等北緯二十九度以南諸島主権日本完全復帰に関する決議案は、この間の椎熊提出の問題も出て来ると思うので、本日は一緒留保願つたらいかがかと思いますが……。
  18. 林百郎

    ○林(百)委員 きよう問題にしないというのですね。それは党へ帰つて相談もしたければなりませんから……。
  19. 小澤佐重喜

    小澤委員長 椎熊君からのと、両方関連がありますから、両方この次まで留保ということで……。
  20. 石田博英

    石田(博)委員 これは南樺太千島一緒にしてやりましよう。
  21. 小澤佐重喜

    小澤委員長 その点についての共産党からの返事をもらうためにも、本日は留保願つて……。
  22. 林百郎

    ○林(百)委員 私の方では、それは無理だということになつております。
  23. 小澤佐重喜

    小澤委員長 もう一度再議に付してください。(笑声)
  24. 林百郎

    ○林(百)委員 それでは、外務委員会付託を願うことに御決定願いたいのですが。
  25. 椎熊三郎

    椎熊委員 それはこの次までにお話合いをきめていただいて、それできまらなければまたその上で……。
  26. 林百郎

    ○林(百)委員 もうきまらないことがわかつておりますし……。
  27. 倉石忠雄

    倉石委員 もう一ぺん御考慮願つて……。
  28. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではこの問題は、もう一度共産党の方にお考え願うことにいたします。     —————————————
  29. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それから緊急質問でございますが、この前お話合い社会保険社会保障の問題があるわけですね。その二つだけきようやつてあとは一切なしにしたらいかがですか。また新しく出たら、それは考えることにしたらいかがですか。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  30. 林百郎

    ○林(百)委員 国会議員公職追放の問題があるのですが……。
  31. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それは委員会でやつておるのじやないですか。
  32. 林百郎

    ○林(百)委員 公職追放緊急質問は、この前資料まで配付して、丁重に丁重を重ねてやつておる問題ですから……。
  33. 倉石忠雄

    倉石委員 第六と第十八の二つだけ、きようおやり願いたいと思います。
  34. 椎熊三郎

    椎熊委員 この二本は一本にならないですかね。
  35. 倉石忠雄

    倉石委員 同じ趣旨のものですが、部屋が違うわけです。
  36. 石田博英

    石田(博)委員 同じ趣旨のものを二つにするのはおかしいから、一つにしようじやありませんか。
  37. 土井直作

    土井委員 この社会保険社会保障ですが、内容が違うので、六と十八は別個に願いたい。
  38. 倉石忠雄

    倉石委員 その二つだけで、あとは全部御破算ということに願いたい。     〔「異議なし」「賛成」と呼ぶ者あり〕
  39. 小澤佐重喜

    小澤委員長 そうしますと、その二つだけをきよう上程いたすことにいたします。     —————————————
  40. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に本会議順序について、今の問題を勘案しながら、事務総長から御説明を願いたいと思います。
  41. 大池眞

    大池事務総長 本日の日程には図書館報告を上げてございますが、これは本日までに日程に上げる案件がなかつたので、これを上げておいたわけであります。従つて日程第一はあとまわしにしていただきまして、本日すでに物品税法の一部を改正する法律案大蔵委員会から上つておりますので、これを緊急上程をお願いいたしたいと思います。それから文部委員会付託になつておりました文化財保護法の一部を改正する法律案、これは予備審査でこちらに来ておりましたもので、本日間に合えば上げてしまつたらいかがかと思います。
  42. 田渕光一

    田渕委員 今やつておるようです。
  43. 大池眞

    大池事務総長 これは全会一致で参りますと思いますが、上りましたらきようやつていただく。
  44. 土井直作

    土井委員 物品税法の一部改正は、全会一致ですね。
  45. 大池眞

    大池事務総長 全会一致でございます。
  46. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは順序についてお話願います。
  47. 大池眞

    大池事務総長 順序は、ただいま御決定願いました緊急質問を先におやりになりますか。
  48. 土井直作

    土井委員 緊急質問を先にやろうじやありませんか。
  49. 倉石忠雄

    倉石委員 それよりも、簡単な全会一致法律案の方を、先にやつていただきましよう。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  50. 大池眞

    大池事務総長 それでは物品税法の一部改正は、全会一致て簡単でございますから先にお願いいたします。議案の方を先に上げていただきまして、そのあと緊急質問をお願いする。こういうことに願いたいと思います。
  51. 土井直作

    土井委員 図書館報告はどうなりますか。
  52. 倉石忠雄

    倉石委員 これは、きようは保留ですね。
  53. 林百郎

    ○林(百)委員 先ほどの決議案の問題ですが、委員会付託してくださいませんか。
  54. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それは次会までに御考慮願つて………。
  55. 林百郎

    ○林(百)委員 もう外務委員会は、あしたしかないと思うのです。運営委員会では、まじめに取上げられそうもないですから………。
  56. 石田博英

    石田(博)委員 いや、まじめです。南樺太千島一緒にやつてもらいたいという提案をしておるのですから……。
  57. 林百郎

    ○林(百)委員 党へ帰つても、その点はできないと思いますから、外務委員会付託してください。
  58. 倉石忠雄

    倉石委員 もうその問題は、さつき済んでおるので、次会までに考慮することにいたしましよう。
  59. 大池眞

    大池事務総長 もう一つお願い申し上げたいのは、ただいまお手元に差上げてあります国家公務員法等の一部を改正する法律案であります。実は国会職員は本年十二月一ぱいで、今まで一般職に編入されておりましたものが一般職でなくなるわけでございます。すなわち十二月三十一日まで一般職であるという附則で、今まで一般職になつておりましたので、十二月が終りますれば一般職でなくなる。従つて特別職でなければ、一般職でもない。全然わけのわからない、ぬえ的の公務員となりますので、一月一日からこれを引続いて一般職にしておくか、特別職にするか、いずれかに決定をしなければならない公務員法上の建前に相なるわけであります。もともと国会職員が人事院の管理の制約を受けまして、国会独立性と、自主性を保てないことは不合理だと思いますし、第一回の渡米議員団報告にもありました通り、当然に特別職にすべきものであるというような御報告もありますので、一応十二月が過ぎました際に、一月一日から特別職の方に昔通りに復活していただきたい、こういう案文でございます。従いましてこの案文を一応GHQの方へ出しましてオーケーをとりました後、十二月の通常国会の始まりに——いずれ年末、年始の休会等もございましようが、その前にごく簡単でありますので、これだけの範囲のことを本年内におきめ願いたい、こう思つております。特別職なつた後に、国会職員法に基いていかなる身分保障並びにその他のことを一般職と比較して行うかという方の法律案については、来年の通常国会でゆつくり御審議願う。ただ身分の帰属だけ、この年内に御決定を願いたい。裁判所の職員はすでに特別職になつております。そこで国会職員国会議員秘書だけを特別職にするということだけ入れる法律案でございます。あとは字句の整理を法律案に基いてしただけでございます。
  60. 林百郎

    ○林(百)委員 そうすると一般職から特別職になると、どういう差異が出て来るのですか。たとえば訴願権とか団体交渉権とかいつた問題について……。
  61. 大池眞

    大池事務総長 それは今までの国会職員法がありまして、その中に不備なものがございますので、国会職員法改正法律案その他これに伴います法律案等についていろいろなことが出て参りますが、それはあらためて御審議願いたい。一応成案はできておりますが、それを本国会でやるのはとうてい無理でございますので、それはその後にお願いしたい。これについては職員組合その他の各関係者の方とも鋭意交渉しておるわけであります。
  62. 林百郎

    ○林(百)委員 これはすぐですか。
  63. 土井直作

    土井委員 すぐじやなくて、次の国会でいいわけだから…。
  64. 岡田春夫

    岡田春夫君 総長のお示しのように、特別職時分採用の者と一般職になつてからの採用の者との間に、相当給与上の大きな開きが今まであるわけですね。これが今度特別職になる場合、その開きを何らか考慮する考え方でありますか。これとは直接関係がないにしても、先に行くと出て来る給与上の問題については考慮されておるのですか。
  65. 大池眞

    大池事務総長 それはうちの組合の方から、そういう話もございますけれども、今のところそれをどういうふうにするというところまで、確定的な意見を持つておるわけではございません。これは一般職なつたから、あるいは特別職なつたからでございませんで、公務員法が施行になつた後に採用された者と、その前に採用された者では、本院ばかりでなく、各省において非常に差があるわけです。これは一般の問題でありますので、特にそれをこの際、特別職なつたから急に上げるというところまで考えておらないわけであります。特にうちの方の特別職時分の者と、一般職になつてからの者では、各省よりその差が少しはげしいものがございます。それは従来特別職の場合には、御存じの通り年齢その他を加味して俸給が一ぺん上つたことがございます。ところが一般職になつてからは、年齢の点がなくなつて、過去の経歴だけが中心になりましたので、そこの開きが相当出て来たというわけであります。これはいずれ組合等とも打合せまして……。
  66. 岡田春夫

    岡田春夫君 それは非常に差が出ておるでしよう。そこでベースアツプが行われるたびに、その差がますます大きくなつて来ておると思うのです。国会職員の場合、特にその差がひどい、この点についてはぜひお考え願いたいと思います。
  67. 大池眞

    大池事務総長 それは組合としよつちゆう交渉しておりますが、円満になるように努力いたします。
  68. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではこの問題は研究することにいたします。
  69. 小澤佐重喜

    小澤委員長 なお副議長から発言があるそうですから…。
  70. 岩本信行

    岩本議長 ちよつとお諮りいたします。御承知のように、アメリカの副大統領がこちらに突然見えたのであります。先般来、国会議員各位がたびたびアメリカへ参りましたが、副大統領は上院の議長として、職務上及び職務を離れても、日本議員のためにきわめて便宜をはかつてくれました。従つてこちらに見えたこの機会に、そうした人々が集まつて、お招きをして懇談したらどうか、こういう御意見が私の手元まで各方面から出ております。それに対しまして、実は総理秘書から数日前議長まで話がありまして、今申し上げたように向うに行かれて世話になつたという意味のお方と、各党代表者と申しますか、そういう方々に集まつていただいて、茶会でも開いたらどうだろう、そういう意味でやや打合せたという話であつたのであります。それによると、二十八日の午後三時、ころ、こういうことであります。ところが参議院もそういう計画が若干あるようでありますが、二十八日は普通で言いますと、参議院の方は朝から晩まで多用であろうという見通しがつくわけであります。従つてそういうことが実現するとすれば、この会期内では、衆議院議長サロン、要するにこの場所を使うよりほかに場所がない、こういうことに考えられます。そこでへ数の点はいかん。こうなると、アメリカへ参りました議員の数だけでも実は非常に多いし、いわんや衆参となりますと、ここへちよつと包容し切れなくなると思う。従つてかりに案を立てれば、衆議院十五名、参議院十名ぐらいにしまして、それを各党幹部から出していただく、それも向うへ行きました関係者が、党の代表として出て来てもらうことを主にいたしまして、そのぐらいの人数でやつたらどうか、こういうことなのであります。但し二十八日は先方の都合がどうか、総理秘書官はそんなことを言つて来ましたけれども、その後ウイリアムズ氏の方にちよつと当つてみましたら、向うでは日を打合せ済みでないということのようであります。しかしそういうことはよかろうということにこの運営委員会でなれば、あらためて渉外の方から当つてもらおう、こういうことですが、いかがですか。     〔「異議なし」「けつこうです」と呼ぶ者あり〕
  71. 小澤佐重喜

    小澤委員長 そうしますと、ただいまの岩本議長のお申出の件は、承認するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  72. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではさように決定いたします。なお詳細のことは、副議長に御一任することにいたします。
  73. 岩本信行

    岩本議長 それではよろしくお願いいたします。
  74. 小澤佐重喜

    小澤委員長 そうすると、開会時間は何時にいたしますか。     〔「二時半でいいでしよう」と呼ぶ者あり〕
  75. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは二時半ということにして、それまでに準備ができなければ少しずらします。
  76. 林百郎

    ○林(百)委員 一時間ぐらいで終りますか。
  77. 大池眞

    大池事務総長 大体一時間以内だろうと思います。
  78. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは本日はこれにて散会いたします。     午後二時十三分散会