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土井委員 石田君のお説ではあるけれ
ども、実際上の面から見ると、やはり
綱紀粛正をするという目的がどこにあるかということになれば、
綱紀が振起
粛正されて、徹底化されて行くということが主眼であります。そこで実際上からいいますと、もとより
与党と
政府とはおのずから別個だというような
議論は一応うなずけるのですけれ
ども、他から見ると、時の
政府に対して
与党が文句をつけるという形になるが、やお
ちよう的な形にえてして見えやすいし、そういうことは結局
涜職事件を起したり何かする
公務員その他の面において、何、どうせやお
ちようでや
つているんだから大したこともないというので、軽く取扱われると困ると思います。
綱紀粛正を希望するということは
各党とも共通の考え方だろうと思いますので、その効果が適切に上るという
意味合いからいえば、この際
野党にやらした方が事実上
綱紀粛正が徹底すると考えるのです。そこでこういう問題はこの際
野党にやらして、そうして
与党がこれを全面的に
賛成して、もし
政府にしてなおこれを継続されるようなおそれがあるならば、断固
反対するというぐらいの気勢を示していただいた方がよいのではないかと思うのです。