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1951-09-06 第11回国会 参議院 水産委員会 閉会後第2号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十六年九月六日(木曜日) 午後二時二十五分開会 ————————————— 本日の会議に付した事件 ○
水産物増産対策
に関する調査の件 (
漁船損害補償制度
に関する件) (
水産庁関係昭和
二十六年度
補正予
算に関する件) —————————————
松浦清一
1
○
理事
(
松浦清一
君) それではこれより
委員会
を開会いたします。 過日の
委員会
で、次回の
委員会
において
漁船
の
災害補償
に関する問題について当局の
経過内容
を承
わる
ということに
決定
をいたしておりましたので、
只今
から
水産庁
の
伊藤漁船保険課長
から
漁船損害補償制度要綱
についての御
説明
を承
わる
ことにいたします。
伊藤茂
2
○
説明員
(
伊藤茂
君)
只今
の
漁船損害補償法
につきまして、去年実はこちらの
専門員
の
かたがた
と御相談いたしまして、
一つ
の案を作りましたのですが、それは二十トン
未満
の
小型漁船
を一応
強制加入
の
制度
で案を立てまして、NRSに大体の要領を
説明
しましたところが、ひどく反対を受けまして行き悩んでお
つた
わけでありますが、その際に一面
拿捕
を対象とする
特殊保険
のための
法律改正
がむしろ急務になりましたので、この前の
通常国会
ではそのほうへ全力を注ぎまして一応
目的
を達したわけであります。さて全体の
漁船
に対する
損害補償関係
の問題につきましては、寄り寄り研究を重ねておりましたが、ここに今日お
手許
に差上げてあります
漁船損害補償制度要綱
というものがやつと骨子がまとまりましたので、八月十六日に
農林省
の
省議
を
決定
して頂きまして、なおこれに附随する
予算
も一応そのまま
省議
としては
決定
いたしまして、現在漸やく
大蔵省
とこの九月四日に事務的の
折衝
に
予算
は入
つた
わけでございます。以上が大体現在までのこの
損害補償制度
に対する
経過
の概要であります。
松浦清一
3
○
理事
(
松浦清一
君)
内容
の
説明
を承わりたいのです。
松任谷健太郎
4
○
説明員
(
松任谷健太郎
君)
只今漁船損害補償制度
の
要綱
ができますまでの
経過
につきまして、お話しいたしましたのでございますが、
内容
といたしまして考えてございますのは、この問題が
昭和
十二年以来、
漁船保険法
が実施されていろいろと
官民双方
の
努力
にもかかわりませず、その
目的
とするところが
漁業者
の
経営
安定とい
つた
ような点を狙いまして、
生産手段
である
漁船
を
保険
に付けさせるというような
意味
の
制度
が、
民間
ではなかなか活用できないというような
状態
に
なつ
ておりまして、四十万隻にも及ぶ
漁船
のうちで現在
相当数字
が上
つて
参りましても、僅かに三万隻
程度
であるというふうな
加入
の
状態
でございます。これは何か
現行
の
保険制度そのもの
に欠陥があろうということで、
漁船保険協会
なり、全国の
漁船保険組合
を
運営
されておる
かたがた
を
中心
にいろいろと
制度
の
改正
についての
検討
が今まで進められて参
つたの
であります。その
制度改正
の線は、何と申しましても、現在の
漁船保険制度
が
独立採算
でいろいろと
漁業者自体
がすべての
経費
を
負担
するような恰好に
なつ
てお
つて
、それに対して危険をカバーするような場合におきましても、なかなかその
経営
にマツチしたような
危険負担
ということが取得ないというようなところが
根本
でありますので、
漁船法
が本来狙
つて
おります
中小漁船
とい
つた
ような階層を
中心
にいたしまして、一種の
社会保障
と申しまするか、社会
保険
的な
制度
をここに確立して行かなければならないというようなところが重点に
なつ
ておるのでございます。その
社会保障
的な
保険制度
というものを
中心
にいたしまして、
国庫
が
相当
の
負担
をし、
漁業者
がこれに協力参加して
経営
の安定に資するようにしますれば、大体この
制度
がうまく行けば、まあ十五万隻
程度
の
加入
ということは容易に達せられるのではなかろうかということを目標に置いて考えておるのでございます。
制度そのもの
の細かい
内容
につきましては、お
手許
にございまする
漁船損害補償制度要綱
というところのその
要綱
の中に示されておりますように、現在の
保険制度
というものを
漁船損害補償制度
とい
つた
ようなものに改めまして、
特殊保険
とか、
満期保険
とかい
つた
ような
保険制度
を
国営
を以て創設して行くということでございます。それから先ほど申しました
社会保障
的な
意味
におきまして、総トン数二十トン
未満
の
漁船
の
保険加入
というものを向上させますために、
保険料
を一部
国庫負担
とするということによ
つて漁民
の
経費低減
と申しますか、
負担低減
を図
つて
参る。それから第三番目は
保険事業
の
合理化
を図るための
漁船保険中央会制度
というものを設けまして、いろいろ
保険料率算定
その他につきましての仕事を担当させて、
漁船損害補償制度
が合理的にできますように考えております。それから
保険料
の
支払
を円滑にするための
基金制度
を設けております。
損害補償制度
の
運営
の円滑を図るという考え方で、
漁船保険組合
につきましては、
地域組合
と
業態組合
とに分けて考えております。
地域組合
というものを
協同組合
の
組合員
たるべき資格を有する者を以て構成させまして、これを手厚く
国家
的な
援助
をしてもらうということを考えておるわけであります。そこで
政府
の
保険事業
の
関係
になりますると、そういうような下の段階における
体制
を整えまして、
現行
の
損害保険
の再
保険事業
というものをより強化拡充して参るように
国庫負担
を十分考えるということと、それから
現行
の
特殊保険
を
国営
に移しまして、
拿捕
その他の
損害填補
の
関係
を現在の微妙な
国際関係
にありまする場合に対処して参るということと、それから
満期保険制度
というものを
国営
を以て創設して、従来
漁業者
の
保険料
がかけ捨てに
なつ
て、何らその
漁業者
に返
つて
来ないというような
建前
をやめまして、
満期
になりますれば
積立金
が
漁業者
の手に返
つて
、新らしい
漁船
が建造できるというような積極的な
制度
を打立てて参るということを
政府
の
保険事業
として考えておるのでございます。 そこで問題は如何なる
部面
を
国営
で面倒を見るべきであるかという問題に
なつ
て来るのでございまするが、それは第三の
国庫負担
の章に書かれてございまするように、少くとも我々は
農業共済制度
におきまして、国が
農業関係
において面倒を見て
負担
しておる
程度
以上には面倒を見てもらわなければならんという気持を持
つて
おるわけでございまして、同じく
原始産業
である
農業
、
水産業
というものは国の
援助
の
関係
からして片手落ちに
なつ
ておるような
現行制度
というものは改善しなければ
いかん
というようなことを考えておるわけであります。従いまして
国庫負担
としましては、先ず
事務費
の
国庫負担
、これは現在の
特別会計
でや
つて
おりまする
保険
の
事業経営
の
事務費
を
一般会計
で
負担
する。それから
地域漁船組合
の
事務費
に対しましては半分を
負担
する。それから
協同組合等
が
漁船
を一括
加入
させるというようなことで
漁業者
の
経営
安定に尽力した場合におきましてはその
手数料
の
全額
を
負担
する、
満期保険加入斡旋
についても
手数料
の
全額
を
負担
するということを考えておるわけであります。 それから第二の
保険料
の問題につきましては、二十トンという基準を以ちまして、二十トン以上ですと、これは
登簿船
であり、
不動産
として取扱われ、登記ができるような
関係
に
なつ
ておりますので、そうい
つた
金融その他の場合におきましては、
不動産扱
で抵当にも入るということになりますので、それができない二十トン
未満
の
漁船
につきましては、ともかく
経営者
も中小
零細
な
経営者
でもございますので、そこで
負担
を軽減するというような
意味合
いで
保険料
の半額を国で以て面倒を見て行くということであります。それから更に国の
負担
といたしましては、再
保険
なり、
特殊保険
でいろいろと事故がございましたときに、すぐに
支払
われる金を準備しなければ
いかん
わけでありまするが、御
承知
の
通り
現在は
保険料収入
というものとの見合いで以て
支払
がせられるというようなことになりますると、勢い
支払
にも事欠く場合ができて来るわけであります。常にそれが
支払
われ得る
体制
を整えますためにも、国として
支払基金
を準備するということを考えるということが
一つ
。更にこれは
制度
の切替えでございますので、現在の
特別会計
が持
つて
おりまする
欠損金
につきましては、これを
損失補填
の
意味合
からして、国がこれをきれいにしてやるということを考えたということであります。大体の
建前
はさような
意味合
で考えておるわけでございまして、
内容
その他につきましては、いずれも各
民間
からの強い
要望
がございまして、
是非
ともこれを達成して頂きたいということで、
水産庁
も日夜鞭撻を受けておるような次第でございます。なおこの
制度そのもの
につきましては、前々から
参議院
の
水産委員会
のほうからの御指示もあり、御相談もございますし、一緒にいろいろと御
要望
を取りまとめて参
つた関係
もございまするので、
是非
ともこの
損害補償制度
の確立につきましては、
実現
を図ることに今後も
努力
いたしたい、かように考えておる次第でございます。
松浦清一
5
○
理事
(
松浦清一
君)
只今
の御
説明
に対して御質疑がございますか。
青山正一
6
○
青山正一
君
質問
の先に、
陳情者
もお見えに
なつ
ておるように見受けられますので、その
内容
もいろいろ絡んでおるわけですが、そういう
陳情者
の
意見
を、この際
陳情
を行わしめたらどうかと思いますが、如何ですか。
松浦清一
7
○
理事
(
松浦清一
君) 如何でしよう。
漁船保険協会
の
細川
副
会長
が、この問題についての
陳情
に見えておられるわけですが、一応
陳情
の
趣旨
を承
わる
ことにしてよろしうございますか。 〔「結構です」と呼ぶ者あり〕
松浦清一
8
○
理事
(
松浦清一
君) それじや
細川
君。
細川良平
9
○
参考人
(
細川良平
君) 私は山口県
遠洋漁船保険組合長
と
漁船保険協会
の副
会長
をいたしております
細川良平
でございます。本日は
参議院水産常任委員会
におかれましては、
漁船保険制度
の
改革
のためにわざわざこの
委員会
をお開き頂きまして、この点厚く感謝をいたします。この
機会
に
陳情
の一端を申述べまして、
是非
私
ども
の
希望
が
実現
できまするように、
皆様がた
においてお取計らい頂きますれば、非常に仕合せと考える次第であります。 現在多数の
漁船保険組合
は多く
経営
に行詰りを来たしておるのであります。
漁船保険組合
は配当の必要がありません。又すべての税金が免除されておるのであります。そうい
つた
事情にありながら、なぜ
経営
が不振にあるかということを考えて見ますれば、おのずからそこに
改革
すべき問題が出ると思うのであります。現在の
制度
を
零細
な多数
漁民
が利用するのには、
末端
におきまするところの組織が十分に整
つて
いない、そのためにこの
事務費
を
相当
多額に要するのでありまして、不振に喘いでおりますところの
漁民
に、こうい
つた
負担
が更に増高しておるのであります。而もこの
保険制度
の
運営
の一切は、いわゆる
独立採算主義
という形で以て、
零細漁民
の
負担
と
犠牲
においてのみ運用されておるのであります。そうい
つた
ことが現在多くの
漁船保険組合
が不振に
なつ
ておる
根本
の実情であります。さようでありまするので、私
ども組合
を
経営
いたしておりまする者の共通した考えといたしましては、
末端
におきまするところの
零細漁民
が容易に利用しやすいように
制度
を変えて行くことが
一つ
と、現在一切の
運営
の
犠牲
と
負担
を
零細漁民
にかけておりまするこの
保険料率
というものを軽減し、増高しておる
事務費
というものを
援助
してやる必要があると思うのであります。
農業
におきましては、御存じのように
共済保険
に数十億という
一般会計
からの
援助
が出ておるのであります。勿論
農業
と
漁業
とは同日に論ずることはできないのでありますけれ
ども
、
国民
の毎日消費いたしまする不可欠の
蛋白食糧
を供給するという上から見ますれば、質的には
農業食糧
も、
水産食糧
も変らない
国民
にと
つて
重要なる
食糧供給
の問題であります。従いまして、そうい
つた
見地に立ちまするなれば、この
零細漁民
が一旦
災害
に遭遇いたしました場合には、再び立上
つて水産
を維持し、そうして
国民
の必要とする
蛋白食糧
を供給することについては、
国民
が共同の力によ
つて
援助
してやるべきではないかと私は考えるのであります。そういう
意味
におきまして、
現行制度
を、
独立採算主義
によるものを
根本
からこれを捨てまして、
国家
がこれを
援助
し、補償するという色彩を加えて行かなければならないと思うのであります。その
意味
におきまして、先刻
水産庁
より御
説明
のありました
要綱
のうちに、私
ども
の
要望
する点はかなり取入れられておると思うのであります。私
ども
は現在
水産庁
で討議されておる
要綱
について、ここで賛否を表するわけではありませんが、かなり私
ども
の
要望
の取入れられておることを衷心より感謝いたすものでありまするが、更に当
委員会
におかれましては、
只今
私の申述べますような諸問題につきまして、深く御
検討
頂きまして、真に多数
漁民
がその
生業
を維持し、而も
生業
を通じて
国民
に協力できるというために必要なる基本的な
制度
として、
漁船保険制度
の
改革
を御討議頂きまするなれば、私
ども陳情者
としては望外の仕合せと存じておるのであります。今まで本問題につきましては、
関係行政官庁
並びに
国会方面
にしばしば請願、
陳情
の形を以ちまして運動いたしておるのでありまするが、今日に至るもまだ未
解決
のまま進んでおるのであります。私
ども漁船保険
の
経営者
でなくして、
零細
多数
漁民
の
立場
に立
つて
この問題を考えまするなれば、一刻もゆるがせにできないのではないかと私は信ずるのであります。さような
意味
におきまして、
是非
とも
水産
問題について、極めて熱心にまじめに常に取上げ、
解決
を促進されておりまする
参議院
の
常任委員会
におかれましては、
是非
ともこの
漁船保険改革
が早い
機会
に
実現
いたしまするように、特別の御配慮と御
努力
をひたすら懇願いたす次第であります。とりわけこの席でお願い申上げたいのは、勿論
水産庁
におきましても非常に御
努力
は頂いておりまするけれ
ども
、甚だ失礼な申し分でありまするが、私
ども
の目から見まするときに、何となく心もとないのであります。
相当
一般国費
の支出を要する
関係
上、
大蔵省
において十分なる理解と御協力がなければ
実現
できない
要望
であります。つきましては甚だ勝手なお願いでありまするが、
委員長
のお取計らいによりまして、この
参議院
の
水産委員
のうちから、適当なかたをお選び頂いて、御
検討
の結果に基いて強力に
大蔵省
にこれが
実現
を図るように取運び頂きまするなれば、私は必ずこの
制度
が
実現
することを期待いたしておるのであります。
陳情者
としての
希望
を申上げ、更にその上に
委員会
に対しまして、
只今
のような
希望
を申入れますることは大変恐縮でありまするが、そこまでや
つて
頂かないことには、私
ども
が
希望
、
陳情
を述べましても、なかなかこの
制度
の
改革
は
実現
しにくいのではないかということをひそかに憂えておる次第であります。どうぞ
委員長
さん初め
委員
の
皆様がた
におかれましては、十二分に御
検討
を頂き、御
検討
の結果を
是非
実現
できまするように一層のお取計らいをお願いいたしまして、
陳情者
としての
希望
を終る次第であります。どうも有難うございました。
松浦清一
10
○
理事
(
松浦清一
君) どうも御苦労でございましたが、
ちよ
つと
記録
の
関係
がございますので、
細川
君に伺
つて
おきたいのですが、
只今
陳情
された
趣旨
、よく了解をいたしましたが、あなたの
立場
は
漁船協会
の
立場
からですか、
漁船保険組合
の
立場
からでしようか。
記録
の
関係
の都合だけからお伺いいたしますが。
細川良平
11
○
参考人
(
細川良平
君) 両方兼ねるわけでございます。
漁船保険協会
副
会長
をいたしております。今日この御会合があるというのでお伺いしたわけで、両方の
立場
でございます。
松浦清一
12
○
理事
(
松浦清一
君) よくわかりました。この
機会
に御
報告
を申上げておきますが、
只今細川
君から縷々述べられた御
陳情
の
趣旨
とほぼ同様でありますけれ
ども
、茨城県の
漁船保険組合理事
の
宮原庄助
君から「
沿岸小型漁船
を
強制加入
とすること」、それから「
保険料
の一部を
国家財政
において補給し以て
加入者
の
保険料
の
低減
を期すること」、今までのが一、二であります。三、「附加再
保険料
を廃止し
政府
の
漁船保険事務費
を
全額国庫負担
とすること」、四、「
異常災害
に対する
保険金
を
全額国庫負担
とすること」、五、「
漁船保険組合経費
に対する
国家補助金
を大幅に増額すること」、六、「
国営
の
満期保険制度
を創設すること」、七、「
特殊保険
を
国営
とすること」、八、「
漁船
再
保険金
の
支払基金
を創設すること」、九、「
漁業協同組合
に対し
漁船保険
に協力せしむるため適当なる施策を講ずること」、十、「
漁船保険中央会
の設立を法的に定めこれが
事業費
として
国庫補助金
を交付すること」、この十の項目から成りまする
陳情書
が参
つて
おりまするほかに、大体同様の
内容
を持
つて
おりまする
陳情書
が青森県の
漁船保険組合
、宮崎県の
漁船保険組合
、佐賀県の
漁船保険組合
、
兵庫
県の城崎郡にあります
但馬漁船保険組合
、
但馬漁業協同組合連合会
、
兵庫
県
板船底曳網漁業協会
、これだけから
陳情書
が参
つて
おりますことを申上げておきます。 何か今までの
内容
について御
質問
がございますか。
青山正一
13
○
青山正一
君 この
漁船損害補償制度
の問題は、すでにいつでしたか、例の韓国なり、中共のあの
拿捕
された際において外務と
水産
の
委員会
の席上において、当
委員
から列席しておりましたところの
秋山
さん
あたり
から強力にこれを申入れまして、その際におきまして
大蔵省
の
主税局あたり
も、これは何とかしなければならんという
話合
にも
なつ
ておりますし、
参議院
におきましても、殆んど決議同様の形で押し進んでおるわけなんですが、
一つそういつた意味合
で
参議院
の
水産委員会
もできるだけ
水産庁
の
援助
を特にして頂きたい、こういうふうに念願するわけでありますが、
水産庁
にいろいろお伺いしたいと思いますが、この
漁船保険
の
特別会計
繰入れに要する
経費
の問題について、
大蔵省
との
折衝
は
相当
進んでおるのですか、どうなんですか、その点について承わりたいと思います。
松任谷健太郎
14
○
説明員
(
松任谷健太郎
君)
青山委員
からの御
質問
の
予算折衝
の問題でございまするが、現在御
承知
のように、二十七年度の
予算
につきまして、
大蔵省
で各
事項別
の
説明
を聞いておるわけでございまして、大体
農林省
の
関係
は、十日までにその
説明
を聞いて、二十日過ぎに
査定
し、内示するというような段取で進んでおるのであります。従いましてこの
漁船損害補償制度
に関連しての
予算
につきましても、
農林省
の
会計課
、
省議決定
を経まして
大蔵省
に提出され、三日に
大蔵省
のほうに詳しく御
説明
をしたのであります。
説明
いたしました感じといたしましては、
大蔵省
の大体の
意向
も聞いて見たわけでございまするが、漸進的にやられたらどうかとい
つた
ような御
意見
もあり、それから
国庫負担
の
関係
については、なお
農業共済制度
との関連において
検討
すべきものがあろうとい
つた
ような点であります。それから
保険料
の
国庫負担
とい
つた
ような問題につきましては、なお詳細の
説明資料
を必要とするというような、或いは二十トン
未満
で切る根拠とい
つた
ような点をもう少し突つ込んで聞きたいというような
意向
を漏らしているわけでございます。従いまして
水産庁
といたしましては、そうい
つた
ような
資料
を十分整えまして、更に
大蔵省
のほうに
説明
いたしたい。かように思
つて
おるわけでありますが、何分
国庫負担額
として
要求
いたしましたものが、全部で二億五千三百万円ほどに
なつ
ておりまして、
相当
の
金額
が
新規
に附加えられることになりますと、この
予算獲得
につきましては、
制度改正
の
法律
の
国会
御審議と並行いたしまして、各
方面
の御
援助
を仰がなければなかなかできないのではないかということを考えておる次第でございます。
松浦清一
15
○
理事
(
松浦清一
君) そうすると、結局現在のところは
資料
にあります二十九の
漁船
再
保険特別会計
へ繰入の今御
説明
に
なつ
た二億五千三百万円ですね。これは全部もう駄目だということになりますね。
大蔵省
は今のところでは……。
松任谷健太郎
16
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) それは二十七年度
予算
としまして
説明聴取
をや
つた
ことでございます。まだ
査定
が二十日過ぎでないとないわけであります。従いましてこれが全部駄目だとか、一部認めるということは、現在のところではこちらのほうには言
つて
来ないのであります。なかなか
新規事業
は二十七年度にはむずかしいとい
つた
ような全般的の
情勢
でありますから、一層の熱意を以ちましてやりませんと困難であろうと考えておる次第でございます。
松浦清一
17
○
理事
(
松浦清一
君) ほかに何か御
質問
か
希望
をして置くことはございませんですか。
秋山俊一郎
18
○
秋山俊一郎
君 一応これで
委員会
を閉じまして、
あと
は
懇談会
にして、御
意見
があ
つた
ら懇談して見たらどうですか。
松浦清一
19
○
理事
(
松浦清一
君) それでよろしうございますか……。それでは
漁船損害補償制度
の
要綱
並びに
要綱
の作成の
大蔵省
との
折衝
の
経過
に関する御
報告
を承
わる点
はこれで打切りたいと思います。 —————————————
松浦清一
20
○
理事
(
松浦清一
君) 前の
委員会
から残されておりますのは、二十六年度の
補正予算
について
資料
を求めてお
つたの
ですが、
資料
が参
つて
おりますから、御
質問
ございましたらお願いいたします。
松任谷健太郎
21
○
説明員
(
松任谷健太郎
君)
ちよ
つとその前に
説明
さして頂きたいと思います。お
手許
にございまする二十六年度
補正予算復活要求額目録
というのがございますが、それは
資料
を作りました当時におきまして
大蔵省
の第一次
査定
があり、それの
復活要求
中だ
つた関係
もございまするので、その
復活要求
の形の
資料
として作りましたものでございますが、その後大体
大蔵省
と
折衝
いたしました結果、
予算
の
内容
と申しまするか、
金額
が内定した
部面
がございまするので、その点だけを御
報告
申上げたいと思います。 先ず第一に
漁業制度改革
の
関係
、これは
大蔵省
の第一次
査定
の
通り
であります。四十と書いてございます
漁業制度改革
とこうありますが、これは当初
要求額
、
大蔵省査定額
、第二次
要求額
とありますのは、
復活要求
のことでございます。その後の
情勢
はこれは
復活
を認められませんで、三十四万八千円ということにきま
つたの
であります。
有明事務局
の
事務費
、旅費の
関係
、それから四十一の
漁業制度改革内水面
、これもその後の
情勢
は
大蔵省
の
査定通り
でございます。これは
内容
が
寒冷地手当
、
石炭手当
だけのものでございますから、
一般並
に削られたのでございます。これはゼロに
なつ
たわけでございます。それから四十二の
水産業協同組合
の
指導監督
、これも
復活
をいたしましたのは人の
関係
でございましたので、それはやはり認められませんで、
大蔵省
の第一次の
査定
の
通り
の
金額
に
なつ
ておるのであります。それから四十三の
漁業協同組合
及び同
連合会
の
再建整備
の
関係
でございますが、これは
復活
をしましたのが、人の問題の
金額
でございまして、
数字
はミス・プリントではないかと思いますので、これは
あと
で訂正いたします。これもやはり人を
要求
しましたが、その人の問題を
補正予算
で取上げないという原則でございますので、
大蔵省
の
査定通り
で、これはいわゆる
増資奨励金
と
利子補給金
の
金額
が認められておるわけであります。
事務費
の
関係
は
予備費
から出すことに
なつ
ておるのであります。それから四十四の
漁船
の管理及び改善、これは
大蔵省
の第一次
査定
の
数字
は
流用承認
ということで、節約戻しみたいな形で
流用
が許される。こういうことでございます。それからこれも
復活要求額
というものはないのであります。それから四十五の
漁船乗組員養成事業
、これもその後
復活
を
要求
をいたしましたが、
補正
はやめて二十七年、二十八年でやるとい
つた
ようなことに
なつ
ておるわけであります。それから四十六の
小型底曳網漁業減船整理
及び
指導調整
、これが
水産庁
の
資料
で備考の欄に括弧して三億八千四百余万、こう書いてございまするが、これが二億五百七十八万円という
金額
が認められておるわけでございます。これは
ただ船
の
隻数
が多少減少いたしまして、瀬戸内を
中心
にして整理するという
体制
と、それから単価の点につきまして多少減額されたとい
つた
ようなこと、或いは
隻数
の点で多少
要求
よりも下廻
つて
おるということで、
金額
の枠が
決定
されたのでございます。それから次の四十七の
バツチ網漁業整備
でございますが、これは括弧して三百四十と、こう書いてございますが、大体内示を受けておりますのは二千万円ということに
なつ
ております。これは広島の安芸海区における
綱曳網
の
整備
の問題でございます。それから四十八の「さんま」
漁業整備
及び
旋網漁業整備
、これは
大蔵省
の
査定通り
で、やはり認められなか
つたの
でございます。但し「さんま」の漁期
決定
の基礎調査に使います燃油の問題でございます。それから旅費の問題につきましては、その他の
予算
の中で打上げて見ようというような約束に
なつ
ております。それから四十九番の小型底曳網
漁業
取締強化、これは小型底曳の取締のために取締船を
要求
してお
つたの
でございますが、今の内示は建造が一隻で、それから傭船が三隻ということで認められまして、その
金額
も三千四百五十万四千円という
金額
が内示を受けているわけであります。それから沖合
漁業
取締並
指導調整
の
関係
、これは傭船が二隻認められているわけでありまして、この
金額
も七百六十八万六千円というものが内示を受けている次第であります。それから新造につきましては、これは
大蔵省
の第一次
査定
の
通り
であります。それから、五十二の海産物商品取引所につきましても、これも
流用
で第一次
査定
額と同額が認められております。それから五十三の海洋
漁業
対策
委員会
につきましては、百六万五千円というのが
流用承認
の形で認められておるわけであります。それから五十四の国際捕鯨
漁業
条約
加入
これも
流用承認
で第一次
査定
金額
が認められているわけであります。
あと
は全部駄目だ
つたの
であります。それで
流用承認
と、それから
新規
に
復活
いたして認められたものとを全部統計いたしますと、約五億六百万円
程度
になるわけでございます。十五億七千万円の
要求
に対しまして五億六百万円が大体まあ内示されたという形に
なつ
ているのであります。勿論
予算
の確定につきましては、今度の臨時
国会
で御審議に相成ると思いますが、現在までの
経過
を申上げますと、事務的にはそういう段階に
なつ
ております。
松浦清一
22
○
理事
(
松浦清一
君) 御
質問
ございますか……。
ちよ
つと私から伺いますが、
資料
の備考欄のところの括弧の中の
数字
と、今あなたの御
説明
された
数字
と
ちよ
つと食い違いのあるところがございますね。
松任谷健太郎
23
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) これは備考欄の括弧の
数字
は……。
松浦清一
24
○
理事
(
松浦清一
君) 別にこれは考えんでいいわけですか。
松任谷健太郎
25
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) ええ、これは別に考えんで頂いたほうが結構だと思いますが、これは
資料
を作りました段階におきまして、最低限度の
要求額
としてぎりぎりに来た場合に出しました
水産庁
の
要求
でございます。
松浦清一
26
○
理事
(
松浦清一
君) 五十の沖合
漁業
取締並びに
指導調整
の七百何万と言
つたの
は、
ちよ
つと聞きそこな
つたの
ですが、もう一度おつしや
つて
下さいませんか。
松任谷健太郎
27
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) 沖合
漁業
取締並びに
指導調整
は七百六十八万六千円でありまして、傭船が二隻認められたということに
なつ
ております。
秋山俊一郎
28
○
秋山俊一郎
君 建造は……。
松任谷健太郎
29
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) 沖合につきましては建造はありません。
秋山俊一郎
30
○
秋山俊一郎
君 その上の四十九は三千四百幾らですか。
松任谷健太郎
31
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) 三千四百五十万四千円でございます。
秋山俊一郎
32
○
秋山俊一郎
君 これは傭船と新船とあるわけですか。
松任谷健太郎
33
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) そうでございます。一隻が建造でございまして、
あと
の三隻が傭船に
なつ
ているわけであります。建造は五十トン、二百五十馬力……。
秋山俊一郎
34
○
秋山俊一郎
君 五十トンですか。
松任谷健太郎
35
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) そういう
内容
に
なつ
ております。
秋山俊一郎
36
○
秋山俊一郎
君 五十トンで、二百馬力ですか。
松任谷健太郎
37
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) 二百五十馬力であります。
秋山俊一郎
38
○
秋山俊一郎
君 五十七の
漁船
保険特別会計
へ繰入の三千万円というのは、ここに頂きましたさつきの
説明
の中にあ
つた
あの三千万円ですか。
松任谷健太郎
39
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) そうでございます。
秋山俊一郎
40
○
秋山俊一郎
君 そうすると、ここに一番下にある特としてあるやつは、これは五千三百六十万円というのは認められないのですか。
伊藤茂
41
○
説明員
(
伊藤茂
君) これは
特別会計
として、そのまま
漁業者
の
支払
う
保険料
を受入れて、それを今度使
つて
よろしいという、これは損得なしであります。ただ枠だけであります。
岡尊信
42
○
専門員
(岡尊信君)
水産
研究所は認められたのですか。
松任谷健太郎
43
○
説明員
(
松任谷健太郎
君)
水産
研究所は認められませんでした。この
内容
は調査船の修繕費であります。
松浦清一
44
○
理事
(
松浦清一
君) そうしますと、この
資料
は
経過
的な
資料
で、今日までのいろいろのところの……。最終的
資料
ではないことになりますね。
松任谷健太郎
45
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) そうでございます。
松浦清一
46
○
理事
(
松浦清一
君) 今
説明
をされた
数字
と、
大蔵省
の
査定
額の欄との
数字
は大分違
つて
おりますが、この第一次
査定
のところからは大分進んで来たわけですね。
松任谷健太郎
47
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) そうでございます。
松浦清一
48
○
理事
(
松浦清一
君) なおこれは続行中でございますか、大体……。
松任谷健太郎
49
○
説明員
(
松任谷健太郎
君) 事務的には一応打切りの形に
なつ
ております。
松浦清一
50
○
理事
(
松浦清一
君) もう御
質問
ございませんか……。それでは本日の
委員会
はこれを以て散会いたします。 午後三時十八分散会 出席者は左の
通り
理事
松浦 清一君
委員
秋山俊一郎
君 青山 正一君 佐藤 尚武君 玉柳 實君 事務局側
常任委員会
専門 員 岡 尊信君
常任委員会
専門 員 林 達磨君
説明員
水産庁
漁政部長
松任谷健太郎
君
水産庁
漁船保険
課長 伊藤 茂君
参考人
山口県遠洋
漁船
保険
組合長
漁船
保険
協会副
会長
細川
良平君