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森崎隆君 非常にまあ力強い御答弁を頂きましたので私
たちもこの点につきましては今後とも大きな期待を持つものでございまするが、今から三年間は一応安定されます。その後の問題もこれは遠い問題のようではございまするが、御存じのように
療養期間中に
療養しておる
人々にとりましては、勿論
家庭の
状態、あらゆる
本人の環境、すべての条件から
考えまして
療養の最も中核をなすものは
精神的な
安定感というのが必要なわけであります。これがなくちや如何なる、特に
結核患者は絶対に癒らない。例えば三年間ありましても三年後にはどうなるかという、こういうえてして
人々は神経質にならざるを得ない
立場にございまするが、そういう将来の
期間を切られたということ自体が、
本人に対しまして
療養しながら実は
マイナスの面、
精神的の面で、メンタルの面におきましては非常な
マイナスになる面があります。その
安定感をとにかく思想的に与えたいというのが実は私
たちが
期間を成るべく切りたくないというこの
気持の中心になるわけであります。
もう
一つはこれはおこがましい言い方でございまするが、
公務員の場合は結核休職その他の場合は、これの届出は最近の行政整理、又今後における重大な問題になると思いますが、労働強化になりますと、現在のような低賃金、現在のような労働条件の中におきましては将来やはり殖えて行く。少くとも現在の
療養者の数がこれは減る、減少するということは私はないと思います。だんだん殖えて行く。ところが
戦争犠牲者の場合におきましては
戦争がない限り過去の
戦争できま
つた人数の中で、その枠内で人数がすでに最大限にな
つておる。これは今後減る一方なんです。決して殖えるということは絶対ない。そういう
意味から
考えましても
予算的に、インフレ問題は別にいたしまして
予算の上で減りこそすれ
予算はだんだん増大するということは毛頭ないわけであります。
政府は本当にそういう
意味のことを勘案されまして、
予算の面もおおらかにお
考え頂きまするならば、昨日までは一〇〇%の人に対して限
つた予算を出して今日は八〇%を出してこれを使う。五〇%、四〇%とだんだん下
つたものに対して現在出しておるところの
予算を出すというようなことによ
つてもう
一つ基本的な
方針でもお立て下されば、これは或る
程度の無
期限ということは言い得ないことはない。この二つの面から特に私
たちが今言いましたような
希望を実は当局にいたしたわけであります。
只今の
岩動さんからの御答弁を聞きまして三年後の問題でございまするが、その間にいろいろこの問題につきましても我々は具体的な協議をする機会もあるかと思いますので是非
一つ三年は置いて頂きたい。その後の問題につきましては今の御答弁を私は十分確認いたし、同時にこの御答弁に対して大きな信頼を寄せるものでございますからよろしく今後お願いいたしたいと思います。