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理事(
紅露みつ君)
只今内村委員から、第十一
国会における
引揚促進の
決議案について御
質問を受けたわけでございますが、
お話の
ように
相当短い
期間でございましたがために、
衆議院等との
連絡も思う
ようになか
つたのでありまし
ようし、又
事務当局におきましても、非常にこれは三日間で多忙を極めた。特にこの
委員会といた
しましては
専門員というその
機構がございません。そういう
関係で
委員部の人がこれを担当しておる。而も非常な手薄だという
関係で、その
草案等については早くそれができなか
つたということがあ
つたかも知れませんが、その点につきましても、私は
内村委員の
お話は少々これは腑に落ちないところがたくさんあるのでございまして、まあ一応この案について知
つておりますその
気持を申上げて見たいと思うのですが、これは根本的に申
しまして、いずれに
しましてもこの
決議案が成立しなか
つたということについては非常に遺憾であ
つたと思います。なぜこんなふうに遺憾な結果が出たかということでございますが、それは
内村委員から今その
経過について
お話がございました
ように、当
委員会で御
懇談がございました。それでそのときに今度
衆議院で以てその
引揚の
促進決議案を出すというから、こちらも同調し
ようじやないかという
お話があ
つたと存じております。それはいつもこの
決議案は
提出されるたびにこれは大概私そう
承知しておるのですが、
参議院でこれは
草案を作りまして、そうして
衆議院に同調してもらう。殆んどその
案文も同じに行
つておるはずでございます。而も同時にやるという
ような歩調をと
つて来たのでございまして、
衆議院が
提唱されるならば、
参議院もこのたびはそれに呼応して同調し
ようではありませんかというお
話合いがあ
つたのでございます。で、いつそれが
連絡があるかと
思つてお
つたのでございますが、
委員会は
会期が少なか
つたために、又御用意願えなか
つたためでございましたか、はつきり記憶いた
しませんが、とにかく
衆議院からの積極的なお働きかけがなか
つたと思うのでございますが、
最後の日になりましてから、今度はああいう話をしたけれ
ども、
衆議院は出ないのだという
お話が伝わ
つて参りました。これは私も突き止めておりませんが、多分
議運にかか
つたのではないかと思うのです。初めのうちはやるのだということで、早く出さなければ
委員会も開けないしと
思つておりました。
委員会省略という
ようなことを考えておらなか
つたのですがね。そのうちに時期が迫
つて参りました。ところが
衆議院では今度出さないのだということが
情報としてもあつちこつちで言われてお
つたと思いますし、
議運にたしかかか
つてそうな
つたようにも記憶しております。ところでもう実際問題として時間が非常に迫
つて来た、いよいよ
衆議院が……、いや、そうじやない、再転も三転もしたと思うのですが、いよいよ
衆議院が出したからというときにはもう時間が非常にこれはなくな
つている、実際問題として
委員会を開くという
ようなことはできなか
つたわけですね。それで
委員会省略という
ような
お話が出たのですけれ
ども、さつ
ぱりそれまでに各党におきましても、
委員の
かたがたにおきましても、一向にまとま
つてお
話合いをする
ようなことの時間がなか
つたのです。ですからあつ
ちからも
情報が入る、こつ
ちからも
情報が入る、や
つたがいい、やらない、やるといい、やらないと、非常な
混乱に陥りまして、これはやつ
ぱりもう少し早く
衆議院のほうにおいて手廻しをして頂いたら、こういう結果は私なか
つたと思うのです。これは
社会党で
提唱なさ
つてということも、勿論これは
内容がどの党でも反対すべき問題ではございませんので、どこが
提唱して頂いても結構でございまし
ようが、やつ
ぱり今までは
委員会を開いて、そうしてどの党からということでなく
委員会の
提唱にな
つて、そうして
お互いに同調して来たのでございまして、もう少し時間の
余裕がございましたら、今までの
ような順序にや
つて来ましたら、そのこつもわか
つておりますが、ああ、こういう径路で行くんだという
ような、この観念も入
つておりまして、こういう
手違いはなか
つたと思うのです。決して
社会党が
提唱したから、それでという
ようなふうには私は存じておりませんし、
委員の皆さんも同様であろうと思うのです。ただその
案文を明示してという
ような
お話がございまするけれ
ども、それは今申上げました
ように、どういう都合であ
つたか
事務当局ではそういう話は聞いておりませんが、やつ
ぱりこの混乱は二日、三日の
会期であり、二人か三人せいぜいなんでございます。二人三人出てや
つておりますので、
専門員はございませんので、ですからその点は思う
ようにおなりにならなか
つたという御不満もあろうかと思いますが、この
機構につきましても、それに関連して御相談申上げたいと実は
思つております。ですからこの
特別委員会の
事務関係に関するその
機構、
人員等につきましては、後刻
一つ御
懇談を申上げまして、もう少し仕事のしよい
ようにやつ
ぱり委員会でそれを
提唱して、或いは
理事の
かたがたか何かで考えなければいけない問題ではないかと思うので、如何にも無理なんでございますね、
事務が、それは御
懇談の機会にこの
あとでお願いしたいと思いますが、決して
内村委員の言われた
ような、これは通るべきものを故意にという
ような、そんなふうには一向しておりません。それからこの
内容については、これが海外に対しても、又国内の未
引揚の
家族の
かたがたに対しても大きな力にもなり、反響があるということについてももう一向
異議はございませんので、これは大変な、全く結果として遺憾な
状態になりましたので、
委員長としても何かもう少しうまい手が打てなか
つたかということを今にな
つて反省しておる次第でございますが、私その持
つて行き方が
相当無理があ
つたと思いますので、この点も御考慮頂きまして、この問題はこれで打切
つて頂きたいと思います。御
了承を……、まだ御発言ですか、
内村委員。