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河野説明員 今申し上げましたのは非常に言葉が足りませんでしたが、今のような
法律案の提案をいたしたいという
気持を申し上げたのでありまして、私が
法律をつくるわけではもちろんございません。そういう意味で、国会に対して失礼な、僭越な
考え方は毛頭持
つておりません。そういうことで提案をいたしたいというつもりでおります。あと御決議なさるのはもちろん国会でございますから、私
どもそういう僭越なことは
考えておりません。ただ言葉の足りない点につきましては、十分おわびを申し上げます。
それから
中小金融の全体的な体系の問題であります。御
承知のように
信用組合なり、あるいは
無尽会社というものは、おのおのその
性格によ
つて仕事は違
つておりますが、いずれにいたしましても、これらはおのおの
中小金融というような大きなわくの中でそれに相応した
金融を担当しております。それから今後信用金庫ができました場合は、府県知事の監督に入ります信用
協同組合というものができるわけであります。これは国会の方の御提案によりまして成立した
法律によ
つてそうなります。私
どもとしましては直接にはこの信用保証
協同組合に対しましては
指導権はないわけでありますが、十分全体の
金融が体系を乱さないように、また監督がルーズになりまして、不健全な、預金者等に迷惑をかけることのないよう堅実な運営のできるように、間接には
指導いたして参りたいと
考えております。ほかのいわゆる特殊
機関と申しますか、
商工中金と
国民金融公庫との
関係につきましては、冒頭に申し上げました
通り、
政府部内においても
意見の一致を見ておりませんので、まだ
政府としてのはつきりした御
意見を申し上げる時期には至
つておりませんが、
国民金融公庫にかりに
中小金融の
部門を取扱わせるといたしました場合には、現在や
つております
小口貸出しと、今後や
つて参ります
中小企業の
部門とは別の勘定にして、両者おのおの動かすことのないようにいたして参りたいと
考えております。それから
政府資金を出します場合には、普通の
政府資金でない、
一般の
市中から調達された
資金によ
つて中小金融がまかなわれるのが原則でありますから、その
市中金融によ
つてまかなわれるものについて、
国民金融公庫がやつた場合には動かすことはできない、
市中の普通のルートで
金融のつかない
中小金融については、さらに
政府資金でめんどうを見て行くという形にして参りたい、非常に抽象的でありますが、かように
考えております。
商工中金につきましては、先ほ
どもお話があつたかと思いますけれ
ども、先般来この
資金の充実につきましていろいろな方途を講じて参
つております。実は
金額はあまりたくさんとれませんでしたけれ
ども、
政府・
資金を
預託がえいたしましたときにも、
商工中金には他の
機関に比べて非常に多くを
預託いたしております。たしか十三、四億だつたと思います。それから
資金力の充実のために
資金運用部—昔の
預金部でありますが、
金融債は三年以上の長いものでなければ
預金部資金は持たないという原則にいたしておりますが、
商工中金の債券の消化も十分でありませんので、その限りにおきましては、短期の一年の割商についても、
資金運用部がこれを持てるように
改正いたしまして、できるだけ
資金的な援助を
商工中金にも、
政府としてはいたして参りたいと
考えております。
それから
中小金融につきましては、例の
見返り資金による四十億の中小
融資がございます。これも前年度の終りから今年度の初めにかけまして成績が非常に悪うございまして、国会方面からたびたびおしかりを受けまして、これを促進する
方法はないかということで、制度的にも、また運用上もこれを
考えて参
つております。まだ十分ではありませんが、六月、七月とだんだんふえて参
つております。今後もこれが活用については、できるだけ
金額が十分出て行くように
努力して参りたいと
考えております。