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堀木鎌三君 そういう点から、私まあ一例を取
つて申上げますと、大体今の
政府の
感覚は皆十一月までなんです。これは
予算委員で……
統計をおつけにな
つておるのは皆十一月までなんです。ところが十一、十二、一、二で以て非常に変
つて来ておるのです。この
時局が非常に急転するときにこの三カ月、四カ月というものは非常に大切なときで、
日本が
輸入の
処置を誤
つたということも先ず極言すれば三月か四月の問題なんです。その点世界が
買手市場に廻
つておるときに
日本は
売手市場にいた。これはまあ僅か半年足らずの間に非常に
日本の国に損失をかけておる、こういうふうにまあ
考えるのです。そうすると
労働省の
統計というものも私はもつと
センシブルに
考えて頂かなければならん。ところが
政府の
統計は十一月まであるのですが、
労働省の
統計は十月までしかないのですよ。で今
大臣の言われたように、やはり最近の
情勢を
大臣は見ておられるようだという気がするのですがね、でこういうふうな、殊にその間にまあ
労働統計を
消費水準かいろいろなものについてはお変えになるとのことで少しもたもたしたということも想像できるのですが、こういうものについては、特にこういう
時局の急転するときは
センシブルにして頂きたい。まあ率直に言うと
性格的に
言つて労働省の
性格はこの頃どうも
労働者の実際の
実情について、私はこの一例だけで批判するつもりはございませんが、こういう際ですから、
幾らセンシブルにレーテイスト・データを以て御対処にな
つてもなり過ぎるということはないのだから、是非そういうふうにして頂かなければならない。まあこういうふうに
考えておるのです。
まあ卒直に言いますと悪口を
曾つて本
会議で
言つた人が、
労働省は大蔵省の
労働省だというふうなことを言うのですから、これはまあ言い過ぎだと思いますが、私
どもとしては労働問題、
労働者の
権利を擁護しようという立場にある者から見ますると、是非その点につきましては、決して私先ほど
予算についてもざつと申上げましたように是非今後とも十分御努力願わなければならんと思いますが、今日
最初の
労働委員会でもございますので、余り細目に入りませんが、
二つだけお聞きしたいと思います。これは
一つは
あとは
政府委員から最近のことを聞いていいのかと思いますが、
労働大臣のおやりにな
つたこととして非常に大きくクローズ・アップされておることは、世の中が
余り認識不足だから失対
事業等についての御努力は余り認識していないでみんなに頭に入
つて来るのは
レッド・
パージをなす
つた労働大臣だというふうなことが主に入
つておるのですが、失対
事業につきましては私は別に詳しく
政府委員から、殊に今度は
労働大臣が努力なす
つて、
材料費、単に
労務費でなしに
資材費もお見込みにな
つて予算化されたという点について私従来ともその点を
労働大臣に申上げておりましたので、非常に今度できましたことは喜んでおりますが、と同時にこれがどういうふうに使われるかという問題はこの
委員会を通じてもう少し判明さしたい、こう思
つておるのですが、
レッド・
パージにつきましては過般の前の
議会及び前前の
議会におきましてもお尋ね申上げましたのですが、爾後、その後の
情勢というものについてはこれは
法律論は今日はやめますが、
労働大臣として非常に御
責任を感じておられることだろうと思いますが、その点について御
調査があり、お
考えがありましたら、
一つこの際におつしや
つて頂きたい。或いは御用意が足りませんようでしたら、この次にして頂いても結構だと思います。まあこういうふうに
考えております。
それから第二段の問題は、
政府委員から御
説明でも結構ですが、最近全
炭労がストに入
つた、こういうふうなその経緯につきましてここで
事情を明らかにして頂ければ結構であります。この二点だけ先ずお聞きいたしたいと思います。