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城義臣君
大臣もお見えですから、この際二、三伺いたいと思います。先ほど来
郵政行政が非常に
サービスが
改善されたということは、
国民兵にひとしく喜ぶのでありますが、先ず第一点として伺いたいのは、先ほど来
お話にちよつと出ておりましたが、従来役所仕事というものが極めて非能率的で、
サービスが惡いというような点もよく指摘されるところでありますが、この三等
郵便局ですね、ああいう姿でこの請負制度をやらせるということのほうが非常に
サービスもよりよくなるだろうし、又請負という建前から非常に能率もよくなるのじやないか。今のような
赤字に苦しんでおる際には、拔本的にこういうことを
考えてもいいのじやないかというふうに
考えられるのです。特に
戰災地等でいわゆる
特定郵便局というものが復活できないのは、
予算が要るからだとよく言われますが、こういうものについても昔のような請負制度があれば、本人の住宅なり店舗なりを提供して、そこに
業務を開始すると、国家的な財政の
負担というものは非常に軽くなるというようなこともよく指摘されておりました。一体日本の行政制度各般について見ましても、いわゆる紐付きの役所なり、あちらさんからの指図によ
つていろいろな制度ができておりますけれ
ども、只今ダレス使節団も見えておりまして、この日本の行政機構、制度全般について、その講和を受け入れるという建前からするというと、そういう日本の国情に合わない点、人情にぴ
つたり来ない点、乃至は財政的に
負担に堪えないのであるから行き過ぎであるというような点について、我々もつと自主的によくその欠陷を指摘し、この際こそよく検討して、本当の日本の国情にぴ
つたりと合
つた制度を
考えて見てもいいのではないか。まあそういうふうに私
ども見るのであります。そこで一応紐付きであろうが、向うからのメモランダムその他の形式でできたものについても、よく終戰以来五年もた
つておる今日から見まして、批判し、検討すべきものは……、十分それらに取入れて、率直にこれを国情に合うようにするというようなことは、日本経済自立態勢の面から
考えましても、極めて私は適当な時期に際会しつつあるということを前提としまして、私はこういう
郵便局というようなものにつきましても、やはり
政府としても又
国会側としても愼重に
考えて、本当にこの
赤字を克服するための拔本的な制度というものは、こういうことであるというようなことも、これは当然
考えられるべきではないかと思うのであります。そこで折角
大臣お見えですから伺いたいのは、先ほど申上げた
戰災地における
郵便局の復活が非常に遅れているために、窓口が少くなり、非常に
国民大衆が困
つておるという現実は、これは動かし得ない事実なんであります。さらばとい
つて財政的に直ちに復活できないという点、或いは又今後ますます能率を高めるためには、いつそ昔のような姿の三等
郵便局の請負制に持
つて行
つたほうがよくはないかというような点について、どういうふうにお
考えになるのか。その点を先ずお伺いいたしたいと思います。