運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1951-02-26 第10回国会 参議院 本会議 第18号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年二月二十六日(月曜日)    午前十時四十六分開議     ━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第十七号   昭和二十六年二月二十六日    午前十時開議  第一 水路業務法の一部を改正する法律案内閣提出)(委員長報告)     ━━━━━━━━━━━━━
  2. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 諸般の報告は朗読を省略いたします。      ——————————
  3. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) これより本日の会議を開きます。  議員鈴木文四郎君は本月二十三日逝去せられました。誠に痛惜哀悼至りに堪えません。つきましては、同君に対し、院議を以て弔詞を贈ることにいたし、なお、その弔詞議長に御一任せられたいと存じます。只今議長の発議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。      ——————————
  5. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際、加納金助君から発言を求められました。よつて発言を許します。加納金助君。    〔加納金助登壇拍手
  6. 加納金助

    加納金助君 只今議長から御報告になりましたように、議員鈴木文四郎君は、去る二十三日に東京大学附属病院で逝去せられました。私ども同僚といたしまして、殊に私は同郷の友人といたしまして、誠に痛惜哀悼至りに堪えません。ここに同君の生前を回顧し、追悼の意を捧げたいと存ずる次第であります。鈴木君は、明治二十三年三月千葉県銚子市に生れ、大正二年東京外国語学校英語科を卒業、朝日新聞社に入社して、ヴエルサイユ会議ロンドン駐在特派員、或いは国際労働会議ワシントン軍縮会議特派員として活躍されました。次いで昇進して、同社の出版局長常務取締役を歴任いたしまして、我が操觚界に盡されたる功績は誠に多大なものがあつたのであります。  終戰後リーダーズ・ダイジエスト日本支社長として同誌の日本語版編集に盡力なされて、日米文化交流の上に多大の功績を残されましたのであります。他面、内閣審議会委員電気通信審議会委員国立教育研究所評議員といたしまして、行政方面におきましても幾多貢献を残されたのであります。  同君は昨年の参議院議員選挙に全国区から立候補なされ、当選の栄をかち得られたのであります。参議院議員といたしましては、文部委員又は法務委員として、豊富なる経験と高邁なる識見によりまして、我が国文化面に寄與するところ多大なるものがあつたのであります。  同君は今後政治家としていよいよその真価を発揮すべき時機でありました。今や講和会議の近きにありと期待せられまする今日、外国に多数の知人を持つ同君を失いましたることは、我が国のために誠に痛惜至りに堪えません。私ども同君の御遺志を継ぎまして、以て祖国再建と世界平和に努めることを、故人の英霊に誓いまして、謹んで哀悼の辞といたしたいと存ずる次第であります。(拍手)      ——————————
  7. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 先ほどの決議に基き、議長において起草いたしました議員鈴木文四郎君に対する弔詞を朗読いたします。    参議院ハ議員鈴木文四郎君ノ長   逝ヲ哀悼シ恭シク弔詞呈ス      ——————————
  8. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 日程第一、水路業務法の一部を改正する法律案内閣提出)を議題といたします。  先ず委員長報告を求めます。運輸委員会理事岡田信次君。    〔岡田信次登壇拍手
  9. 岡田信次

    岡田信次君 只今議題となりました水路業務法の一部を改正する法律案につきまして、運輸委員会における審議の経過及び結果について御報告申上げます。  先ず本法律案の要点を簡單に申上げますと、その第一点は、国内航空運送事業の再開に伴いまして、戰前通り航空図誌調製供給する必要が生じて参りましたので、水路図誌同様、航空図誌に関する保護規定を設けることであります。第二点は、近時海岸に接近して航行する船舶が、定置漁具敷設漁具により事故を起しまして、船舶航行の安全がそこなわれたり、又漁網等漁具を破壊する事故が発生いたしておりますので、このような不都合なことを予防するために、都道府県知事に対し、一定事項についての海上保安庁に対する通報を義務付けたことであります。第三点は、現行法第六條によりまして、水路測量の実施は海上保安庁許可を要することになつておりますが、この違反について罰則を附そうとすることであります。  本委員会審議におきまして、小泉秀吉委員より次の趣旨の修正案が提出されました。  即ち第一に、航空図誌調製供給目的航空の安全に寄與することであるから、航空図誌に関する規定水路業務法を設けるに伴つて、海上における安全の確保を図る同法の目的を、「海空交通の安全の確保に寄與する」と改めることが妥当であること。  第二に、船舶航行の安全と漁具損害予防のために、都道府県知事に対し一定事項通報を義務付けることは適当な措置であるが、漁業法との関係において原案当該規定は適切でないので、改正目的を十分達成するよう修正すること。  第三に、原案は、現行法第六條の違反について、即ち海上保安庁許可を受けないで水路測量を実施した者に対し罰則を適用しようとするものであるが、この種のことは、当局が行政的措置により努力するならば漸次改善せられるものと信ぜられるので、この改正條項は削除することというのであります。  本委員会慎重審議の結果、原案修正案通り修正可決すべきものと全会一致を以て議決いたした次第でございます。  以上御報告申上げます。(拍手
  10. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。本案全部を問題に供します。委員長報告修正議決報告でございます。委員長報告の通り修正議決することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔起立者多数〕
  11. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 過半数と認めます。よつて本案委員会修正通り議決せられました。      ——————————
  12. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際、お諮りして決定いたしたいことがございます。  内閣委員長から、行政事務の地方移讓問題及び国会閉会中設置された各種機関行政運営状況等実地調査するため、愛知県に河井彌八君、竹下豐次君を、宮城県に海洋錦一君、松平勇雄君を、本月二十八日より三月八日までのうち五日間。  通商産業委員長から、競輪法運営の実態と自転車工業生産実況、及び石油、天然ガス開発採掘等資源開発の実情を実地調査するため、大阪府及び兵庫県に境野清雄君、松本昇君、椿繁夫君、結城安次君を、新潟県に小野義夫君、下條恭兵君、山内卓郎君を三月中旬までのうち五日間。  在外同胞引揚問題に関する特別委員長から、引揚者、留守家族厚生援護施設及び遺族、傷痍者福祉施設実地調査するため、長崎県、熊本県及び鹿児島県に森崎隆君、紅露みつ君、小酒井義男君を、三月中旬までのうち十日間。  電力問題に関する特別委員長から、電力制限重要産業に及ぼす影響及び電気事業再編成に関する諸問題を調査するため、三月一日より十五日までのうち、富山県、愛知県、大阪府及び兵庫県に尾山三郎君、岩木哲夫君を八日間、山口県に吉田法晴君、山口県及び福岡県に古池信三君を七日間、高知県及び愛媛県に石原幹市郎君、三輪貞治君を九日間の日程を以て、それぞれ派遣いたしたいとの要求がございました。  これら二十名の議員を派遣することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて議員派遣の件は決定いたしました。  次会議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午前十時五十九分散会      —————————— ○本日の会議に付した事件  一、故議員鈴木文四郎君に対し弔詞贈呈の件  一、故議員鈴木文四郎君に対する追悼の辞  一、日程第一 水路業務法の一部を改正する法律案  一、実地調査のため議員派遣の件