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政府委員(
徳永久次君)
ちよつと私のほうも、担当官の
資料でございますが、
ニツケル鉱石が
輸入杜絶で大体ないと見てよろしいというのが……。それからそのほかに
ニツケルの製造の
原料となりますものにビルマでのスパイスというものがあるそうです。これは一部終戦当時残存いたしておりまして、略奪物件として連合軍に返還に相成
つております。
ニツケル類、特殊の金属類、南方等から
輸入いたしましたものは略奪物件として
処理が行われております。その際に
鉱石はなし、ビルマスパイスはあるということで連合軍へ返還にな
つておるという
状況であります。それからなお附加えて私申上げておきたいと思いますが、栗山さんのお尋ねの御
趣旨というのは、私
ども十分御
趣旨はわかるわけであります。私
ども運用ではこういうふうなことを考えておるのです。
原料の異なるものによりまして販売
価格というものを考えて行きたい。この大筋は、
指定業者は
輸入鉱石を製錬
処理いたしまして販売
価格をきめるわけでありますが、併しながらその同じ製錬者が、いやしくも
ニツケルを造ります場合には、その
原料として、例えば少くともビルマスパイス等もありましようし、或いは新たに
輸入のスパイス等を
原料とする場合もありましようし、或いは今申上げましたビルマのスパイスというのが連合軍から仮に払下げが行われまして、
処理するということもあろうかと思うわけであります。その際には
原料ごとに、その
生産費というものは変るべき筋合のものであります。従いまして、販売
価格をまちまちにするというわけには参らないと私は思いますが、その
積立金というものは、まちまちにきめるという建前をとりまして、いやしくも
業者が不当に得をするというようなことのない措置はとりたいという方針でおることを申上げておきます。