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政府委員(
永山時雄君) お
手許に
審議会新旧一覧表というのが配付してございますが、御覧のような従来の
設置法に掲げてあります
審議会が二十八あります。で、新らしく
設置法を
改正いたしまして、これを二十五に改めるというわけでございますが、但し従来
必らずしもこの
法律によりませんで、
閣議決定或いは
政令等の形で事実上いろいろな
協議会や
審議会が置かれてお
つたのでございますが、今後は一切
設置法に取上げるという
方針で、
従つて数から申しますと、更に現在のものがこの際
整理をされておるということに相成るのでございます。で、この
審議会整理の
一般的な
考え方は、これは各省に通じた
内閣の
方針がございまして、その
一般方針によりまして、ここに掲げましたような
整理の案に相成
つておるのでございまするが、その
整理の
考え方は従来の……、
只今政務次官の御
説明にもありましたような
行政簡素化或いは経費の節約というような根本趣旨から出発をいたしまして、なお個々の具体的な問題特に経済
関係の
委員会におきましては、具体的な問題を
審議するような
委員会はできるだけ取止めをするということ、それから
委員の
選定につきましても、事業者団体その他の役職員の任命は避ける、或いは先ほどの
お話にもございましたような
委員の
任期につきましても、経済
関係の
審議会は
任期六カ月、そうして
原則として
再任一回というような
方針が
一般的に
閣議決定をいたしたのでありまして、
従つてその趣旨から
整理をしたのでございます。個別的に一応主な
事項を御
説明申上げますと、その順序によ
つて申しますと、参与
会議というのが現在まだあるのでございますが、これを今回は廃止をする、これは顧問
会議と参与
会議とは事実上同じようなフアンクシヨンを営むものでございますが、
従つてこれはそういう意味において廃止をしても
差支えないということで廃止する。それから輸出
協議会につきましては、これは輸出問題は
一般的な政策
事項、共通的な問題が多いのでございまして、輸入のような商品別に事を取上げるというような
事項が非常に少い
関係からいたしまして、又
運用の実際からいたしましても、これを廃止をいたしても
差支えないという意味で廃止をしたいということでございます。それから七番の指定繊維資材及び衣料品
販売業者登録諮問
審議会、それから九番の指定生産資材割当
基準審議会、これはいずれも統制が撤廃をされ、或いは統制が非常に少く
なつた現状と、それからすでに
基準がおおむねできておりまして、だんだん統制の撤廃されておる現状において、強いてこの
審議会を残して置く必要もないというような意味で、いずれも廃止をしたいということでございます。それから十一番の商品取引所取引紛争審査会、これは商品取引所の売買取引に関連した紛争の解決を主眼としたものでございまするが、実際に必ずしもその
運用が効果的でないこと、又ここで裁定をいたしたものが、そのまま最終
決定になりませんで單なる参考
意見程度にしか取扱われない状態でございますので、
従つてこれを廃止するも
差支えないという意味で
整理をしたいというのでございます。それから鉱害対策
審議会、これは一応石炭鉱害地復旧対策
審議会の
仕事と事実上一致をいたしますので、
従つてその方と一本にするということにいたしたいわけでございます。それから重要鉱物
審議会、これは帝国鉱業開発株式会社という戰時中特別法によ
つて作
つた会社があるのでございますが、これに対する損失補償の問題を審査をするということでございますが、帝国鉱発に対する損失補償の問題は、事実上その審査の必要が予想されませんので、
従つてこれも廃止をするということでございます。それから十五番の炭田探査
審議会、それから十六番の石油資源開発促進
審議会、これは簡素化の趣旨から地下資源開発
審議会というものに統合しようということであります。それから二十番に参りまして、
工業技術運営審議会、それから二十一番の
工業技術協議会という二つのものがあるのでありますが、これは
工業技術協議会に統合して簡素化をしようというのであります。それから二十三番の地熱開発
技術審議会、これは先ほど御
説明申上げました地下資源開発
審議会、或いは
工業技術協議会の
仕事と事実ダブりまして、そのほうで十分この目的が達成できるという意味で、廃止をしたいということであります。それから二十七番、二十八番に参りまして、特許補償審査会、それから特許権存続期間延長審査会、これを簡素化の趣旨に則りまして、特許補償等審査会というものに一本にしようというのでございます。 それから二段目の十八番から二十五番まで、これはいずれも
設置法の
関係におきましては、新らしく設けるということでございますが、十八番の産業合理化
審議会、これは御承知のように、事実上はすでにできて運営をされておるのでございまして、これは従来ともこの合理化の趣旨におきまして、
相当の実績を挙げておるということであります。正式に
設置法の
審議会に取上げたいということでございます。それから十九番の電気自動車充電
技術者資格検定
審議会、これは現在もこの
審議会はあるのでございまして、検定
規則に基いて検定
委員が置かれまして、事実上運営されておりますので、引続きこれを今後とも存続したいというのでございます。それから工業生産
技術協議会、これは従来機械工業、化学工業につきまして、それぞれ機械工業生産
技術協議会、それから化学工業生産
技術協議会という二つのものが実際上置かれて運営をされて参
つたのでございますが、これを一本に取りまとめまして、そうして正式の
協議会にするというのであります。これは機械工業或いは化学工業に関する具体的なトピツクを取上げまして、そこで生産
技術の問題を
審議するという趣旨なのでございます。それから二十一番の
高圧ガス保安審議会は、先ほど御
審議を願
つておりました高圧
ガス取締法に基くものであります。それから二十二番の石炭鉱害地復旧対策
審議会、これは鉱業法の成立の際に、特にこの石炭鉱害地復旧対策について、この
審議会の設置の御希望がございまして、それに基いて設置をしたものでございまして、これも今後存続したいというわけでございます。それから電気事業主任
技術者資格検定
審議会、これも従来からある
審議会でございまして、先ほどの十九番の
審議会と同じような検定
規則に基く検定
委員がおりまして、実際上
運用されておるというので、引続き残して置きたいというのであります。それから二十四番の熱管理士試験
委員、これも熱管理法におきまして、この制度が設けられておりますので、その熱管理法に基くものをここに取上げたということであります。それから工業所有権制度
改正審議会、これは工業所有権制度というものを全面的に、根本的に
改正をするという必要がございまして、この
改正審議会を現在すでに置いて、事実上
審議を進めておるのでございますが、引続きこれも存続をして置きたいということでございます。
大体以上申上げたような点が廃止或いは新らしく置こうということの
委員会の大体の
内容であります。