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西郷吉之助君 どうも今の岡野さんのお答えを聞いていると、所管大臣、所管大臣と言われるけれ
ども、
吉田内閣、現在の
政府としては連帯
責任というものがあるのであ
つて、岡野さんが失敗すれば、これは
吉田内閣の死命を制するところの連帯
責任でしよう。連帯
責任ということを岡野さんは余り
考えておられないようでありますが、この点は非常に変なんですが、私が伺いますのは、先ほどの御答弁の中に、
国会にもこの
勧告案が出ている、又総
予算案も出ている。であるから私は
国会の
審議に期待しておるのだということがこの
勧告案ですから、
勧告案に従
つて予算案を修正してもらうことを期待するのであるということである以外に、ほかの
意味がとれませんが、大体なお且つその
国会の
審議決定があ
つた後に、さつき小笠原君が言
つたように、
地財委と協議の上
措置したい、その後の対策を立てるのだと言われるけれ
ども、
予算が
国会を通過した
あとに、我々が望むのはこの
財政上の
措置を言
つておるのですから、
予算が
決定してしま
つたあとで
如何なる
予算上の対策が立ち得るか、立つとするならば、私は非常におかしいと思うのです。立つ唯一の途は
国会を
予算が通過した以上は
補正第一号以外にない。どういうような意図を以て言われたか、こういう
勧告案を期待するのだ、一縷の望みを持
つておるのだということは、
予算修正を希望するのだということ以外にはないと思いますが、その
決定後対策を立てるということになれば、
補正第一号以外に私はないと思います。その二点について御答弁を願いますが、なお且つさつきからいろいろ言われるけれ
ども、どうも聞くところによりますと、
地方税法の、
地方財政の一部をなすところの
地方税法の改革案に対しては、與党たる自由党においても、入場税の五割削減であるとか、税率の引下げとか、遊興飲食税についても段階を設けて税率を下げる、その穴埋めには事業税の法人、個人の税率を引上げて補充し、なお足らざるものは
平衡交付金の運用によるのであるということをちらつと新聞で見たのですが、勿論與党以外の者も、衆議院において修正案を出すと思いますが、與党においても
地方税法の一部改正案に対して、今申上げましたような修正の
意見を持ちつつあるように私は聞いておりますので、そうしますと岡野さんの立場というものは、先ほど来の御答弁もあ
つたようにわかりまするが、與党においても
地方税法の修正案を出す。一方において削減し、一方において修正するのだということであ
つて誠に失礼ではあるが、岡野さんの
政治責任というものは実に浮動性のある弱いものにな
つて来て、今の岡野さんの答弁では
国家財政上止むを得ない。併しそれは閣議
決定によ
つて予算を
決定したのだから、私は連帯
責任があると思う。又
地方財政委員会の
勧告に対しては、それが一番いいのであるという、誠にお気の毒な立場ですが、私が先ほど質問した二点についてはどういうふうな意図を持
つて言われたのか、ここで
はつきりして頂きたい。