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木村禧八郎君 これはもう事実なんです。実は私のところにそういうことをされたという
陳情書がこんなに来ているのです。これは各個人みんな
署名捺印しております。例えばその
一つの例を申上げますが、
昭和二十四年度
所得税につき
国税局の
調査を受けまして、いろいろ話の上で悪いようにはしないから取下げたほうがいいでしようと言われたので取下げまして、本年は意外の不作で
納税にも困
つております。どうかよろしくお願いいたしますと。それから
昭和二十四年度
所得税のことにつき
国税局より
審査に来まして、大して
調査もせず、ほかの人が皆取下げしたから取下げなさいというので取下げはいたしましたが、悪いようにはしないからと言
つておりましたが、重税のため困
つておる。何とぞ
必要経費のことにつき御同情、御盡力をお願いいたします。こういうふうにして皆
署名しまして来ておるのです。又一月十二日
国税局から二人で朝十時半頃来まして、いろいろ話をしましたが、取下げを強要されたので、
役人の言うままに取下げをしました。
必要経費を御心配願います。まだたくさんございます。それで皆これは
署名捺印しております。こういう事実があるのでございます。ですからこの
国会にああいう
請願をしたと、それに対して、殊に
農民はお
役人が来ると非常に恐がるのです、非常に怯えておりまして……。それでああいうような
請願はけしからんじやないかというふうにとられて、そうしてこれはまだたくさんありますから、時間かかかりますから省略しますが、
あとでお見せしますが、そういうふうにいたして、
国会に折角
請願して
必要経費を適正に認定……採択されたのに対して、
国税庁のほうで熱心に
実情を
調べて、
必要経費を適正にするような努力をされないで、むしろその
請願を取下げるような
運動をしておると、これは事実なんでございます。それで勿論
長官はそのことは今御存じないようでありますから、これはよくお
調べにな
つて頂きたいと思います。こういうことは、
国会のそういう
決定に対して、これを取下げる
運動を
政府のほうでさせると、こういうことになると、これは穏かでないと思うのです。これは確かに私は非常に行き過ぎだと思うのですが、この
実情を御
調査願いまして、そうして適当な
処置をと
つて頂きたいと思います。