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木村禧八郎君 これを廃止しても刑法の
規定があり、臨時物資需給調整法の
規定がある。であるからその弊害がないだろうと言われますけれども、この
法律の狙
つたところと、臨時物資需給調整法、それから刑法の狙うところとは効果が違うのじやないかと思いますね。今までそういう三つであ
つたわけですよ。それが三つ必要であ
つたからあ
つたわけですね。ところが、成るほど
お話のように、朝鮮動乱が起る前には成るほど
お話のような
方向に向いて来たと思うのですよ。勿論問題は、今後の問題をどういうふうに判断するか、相当甘く考えていいのか、相当これは嚴しく考えるべきかどうかですが、最近もうすでに買溜めとか何か出て来ておるのですよ、もうそろそろ。これは止めろ
つたつてなかなか止まらん問題でありまして、私はこれをすぐに
適用する、すぐむちやくちやに
適用するというようなことを言
つておるのじないんです。こういうものはやはりあ
つたほうがいいのじやないか、それが今後の物価対策の
一つとしてむしろなくさないほうがいいんで、今まではなくしたほうがよか
つたのかも知れなか
つたのです、併し情勢も変
つているから、これを存置して置くことは、この
会計で安く買われてしまうというのは業者として困るから、やはり正常保有しないということになりますが、そういう意味でもあ
つたほうが今後の情勢と睨み合して効果的である。先ほども臨時物資需給調整法の狙うところと、刑法の狙うところと、これまであ
つたこの
法律の狙うところとは違うので、おのおのその効果がその三つ寄
つてこれまで相当効果を收めて来たんですから、問題は、今後の情勢如何ですが、我々は今後の情勢は、そんなに朝鮮動乱以後の情勢は甘くない。又インフレ防止の隠退蔵とか、闇その他を防ぐという意味でも、むしろこういものを残したほうがよい。そのほうが積極的な
理由になると思うのです。
只今の御説明では、臨時物資需給調整法があるからいいのだ、刑法の
規定があるからいいのだと言われるが、これだけではどうも納得ができないと思います。