○
政府委員(倭島
英二君) お答え申上げます。今の第一点の
質問でございますが、恐らく
斎藤さん、
中山さん両
代表が
各地で御
説明せられたときにもそうであ
つたと思いますが、実はその
国連の
調査団が来るというのは、これは多少遅れる、四月という
ようなことでなか
つたんではないかと私は思います。つまりその点をちよつと御
説明申上げますと、昨年の
国連の
決議では、第一、つまり二
段階に分れておりまして、第一
段階が四月末までに
関係国が
報告を出す、そうして
国連の
引揚についての
特別委員会、これは三人で構成するわけですが、その
委員会は五月以後に集まるということにな
つておる。それでできれば五月以前に組織をするということですが、我々の
承知しておるところでは、先ほど申上げました
ように、まだ組織されておらないのじやないか、或いは果して
任命されているかどうか、その点がまだ
はつきりしておりませんが、つまり
はつきりその
委員会が集ま
つて会合を開くというのは五月以後になる、なぜかというと、四月末までに
報告書が来ますから、その
報告書を調べて、その上で必要な
措置をとろうじやないかという趣旨でありますから、どうしてもその
委員会が集ま
つていろいろと活動を開始するのは五月以後になる。
従つて何ぼ早くても我が国に来てもらえるというためには五月以後になります。
従つて恐らく
斎藤さん、
中山さんの御
説明も、早くても五月以後ということになると思いますが、今一応の私の見当を申上げますれば、もう五月に入
つておりますし、まだどの
程度に組織され、活動を開始しているか、まだ
はつきりしない
程度でございますから、来て頂くとしても、もう少し遅れるのじやないかと思います。それでもう
一つ御参考までに申上げますと、大体今年の九月の中頃ら今年の総会が開かれます。今年の九月中頃から開かれる
委員会に
報告をしなければならん。
従つて遅くとも九月初めまでには、大体のその
委員会の
調査或いは適当な
措置をとるなら、その
措置を一応完了しなければならん。
従つて五月から九月までの間になります。我々としては今の御
意見の
ように、一日も早く来て頂きたいと思
つております。それではその
委員会にこちらへ来てもらう
ようにするためにどういう
ような
措置をと
つておるかということでございますが、これは実は口頭では頼んでおります。殊にこの
引揚問題を昨年
国連に提起してくれた国が、米国、英国、濠洲の三国でございますし、特に米国のほうを通じまして、その問題でまあ来てもらう
ように頼んでおります。口では頼んでおります。それからこれはまだ
はつきり具体的に申上げかねますが、近く
国連に参考
資料を手紙で
日本の
政府から送ることにな
つておりますし、その中にも是非この
引揚の
特別委員会に来て頂きたいこと、
日本のいろいろ
引揚の
関係の
事情を
調査して頂きたいということは勿論書かれる予定にな
つております。そういうことで具体的に実際上口頭ではすでに連絡をしてありますし、それから書面を以
つても近く
政府で又その要請をするということにな
つております。