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1950-12-15 第10回国会 参議院 厚生委員会 第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年十二月十五日(金曜日)    午前十時三十九分開会   —————————————   本日の会議に付した事件健康保険法の一部を改正する法律案  (内閣提出衆議院送付)   —————————————
  2. 山下義信

    委員長山下義信君) これより厚生委員会開会いたします。
  3. 藤森眞治

    藤森眞治君 ちよつと議事進行について、先日の理事並びに小委員長の打合会で、今日の委員会労働委員会との連合審査並びに公述人公述を聞きますこと一切を含めて、大体午前中に終る。そうして午後は成るべく早くこの本委員会厚生委員会に戻つて、そうして只今付託になつておりまする健康保険法の一部を改正する法律案審議をするという、こういうことに申合せなつたと思つております。これをなおこの委員会において再確認をお願いしたいと思います。 (「賛成」と呼ぶ者あり)
  4. 山下義信

    委員長山下義信君) 議事進行について藤森委員から御発言がありまして、別段御異議もないようでございますから、その通り大体進行することにいたします。   —————————————
  5. 山下義信

    委員長山下義信君) 日程に従いまして健康保険法の一部を改正する法律案につきまして、簡単に提案理由説明を求めます。
  6. 黒川武雄

    国務大臣黒川武雄君) 只今上程いたされました健康保険法の一部を改正する法律案につきまして、簡単に提案理由説明申上げます。政府管掌健康保険におきましては、二十五年度において、すでに三十億円を国庫余裕金から繰替使用いたしまして、保険給付支払に充てている実情でありますが、本年度保険財政見通しといたしましては、保険給付費等支出総額は約百七十七億円、保険料等収入総額は百四十九億円となりまして、約二十八億円の赤字が予想されているところであります。  そこで改正案の第一点は、右に述べました保険財政赤字に対処するために、保険料率を現行の千分の五十五から、千分の六十に引上げようとするものであります。この保険料率引上げによりまして、本年度約三億円の収入増が見込まれます。  次に改正の第二点は、被保険者資格喪失後において継続して保険給付を受ける者の資格要件といたしまして、継続して六カ月以上被保険者であつたことを必要とする資格期間を設けますとともに、被保険者資格喪失後における分娩に関して保険給付を受ける者につきましても、同様な資格期間を設けようとするものであります。この改正保険制度趣旨から申しますと、余り好ましい措置とは考えられないのでありますが、本来の給付のみに対する財源すら充分でない現状におきましては、この種附随的な給付に一定の制限を設けることも止むを得ないと認められるとともに、他面においては、この種の保険給付を受けるために被保険者資格を得て不当に給付を受けようとする者を排除しようとするものであります。この改正によりまして、本年度において約六千万円の支出が節減されることとなりまして、前に述べました保険料率引上げによる收入増と合せますと、三億六千万円の赤字を縮減できることとなります。従いまして、予想されました二十八億円の赤字は約二十五億となるわけであります。そこで本年度末におきましては、二月分及び三月分の診療費等約二十五億円の支払を若干遅延させて頂き、これを二十六年度支払うことによりまして、保険收支の調整をいたしたいつもりでおります。  次に、改正の第三点といたしましては、政府管掌健康保険料率の変更に伴い、健康保険組合組合員である被保険者保険料最高負担限度が、従来標準報酬月額の千分の三十であつたのを、千分の三十五に引上げようとするものであります。なお、右に述べました改正は、来年一月一日から施行する予定となつているところであります。以上簡単に改正案内容について説明申上げた次第でありますが、何とぞ御審議の上速やかに御決定あらんことを希望するものであります。
  7. 山下義信

    委員長山下義信君) 直ちに本案審議に入ります。御質疑のあるかたは御質疑を願います。
  8. 藤原道子

    藤原道子君 これは前国会で御提案になりましたものと同じ趣旨の下にそのまま提案されておるのでございます。私たちは前国会におきましてこの問題の審議に当りまして、あらゆる角度から御質問も申上げ、御答弁も頂いたのでございますが、私が最も恐れておりまするのは、三十億のうちこれだけのことをしても、その收入増は僅かなのですね、それと同時に、私はこれによつて働く階級に与える心理的影響と申しましようか、国民感情を刺戟するというような点から参りまして、却つて大きなマイナスになると思うのでございます。又社会保障制度勧告案等によりましても、もう明らかになつておりまして、こういう点はどうしても国庫で二割ぐらいを負担するのは当然のことだと思います。そういう点にいろいろな困難な面もありましようけれども、そうした困難な面を何とかしていろいろ切り抜けるべく努力なさるのが、私は当局のとられる途であつて、安易な面を選ぶというような点に対して、どうしても私は納得ができません。今各所にいろんな不安な状態騒擾事件等が起きておりますけれども、これは一つ部共産党の宣伝もございましようけれども国民生活が追い込められて行く、そうした国民生活が苦しいからそこへ巧みに食い入つておるのでございまして、その点をむしろ私は恐れておるものでございますが、こういう点に対しまして政府は、若干遺憾の点はあるけれども、仕方がないという御答弁でございますが、これに対しても今後どうして何とか改正して行こう、健康保険はこうしたら切り抜けて行けるのだというような、その後いろいろ考えておるというようなお話でございましたが、何かお見通しでも少しはお持ちになつたでございましようか。その点私伺わして頂きだい。
  9. 安田巌

    政府委員安田巌君) 山崎委員の御質問、誠に御尤もでございまして、私どもそのようなことを大変恐れておるのであります。この前も申し上げましたのでありますが、いろいろ方法考えました末、たとえ本年度三億五千万ばかりの僅かな金でございますけれども、今これだけの措置をとりますというと、来年度又十五、六億の増收によりまして、それで何とかこの際切り抜けて行こう、ほかにも御名案があるかと思うのでありますけれども急場の間に合わないような状況でございますので、とにかくこれだけの手当をいたして置いて、その後の問題については、お話のような点十分一つ研究もし、努力もして見たいと思つております。
  10. 藤原道子

    藤原道子君 私がもうくどく申上げるまでもないことでありますけれども至急一つ根本的な対策をお立てになることを要望いたします。とにかく僅かの金額で、而もこの資格を喪失することから生ずる心理的な影響というものは、皆様が考えている以上に深刻なものがある。私はその後中小企業労組あたりを廻つて見ましたけれども、これは我々が考えていた以上に深刻でございます。殊に来年一月一日からは又主食の値上りもある。こういう点から国民はやや捨鉢的な傾向に向いつあるようなことを私は知りまして、非常に恐れております。至急根本策を立てて頂きたいということを私は申上げまして、同じ案を同じようにお出しになつ厚生当局の、私は何だか厚かましさといつては語弊があるかも知れませんけれども、あきれるくらいに思つております。どうぞ真剣にお考えを願いたい。
  11. 河崎ナツ

    河崎ナツ君 今山崎さんのおつしやいましたことにつきまして、厚生省の御答弁のうちで私納得行きませんのは、本年度は、本年度というのは一月一日からしますれば三月までのことでございましようね、それで三億六千万円ほど、僅かな金ではあるけれども、それはもう今年一つぱいでなく、来年度は今の御言葉のうちに、この料率を上げたことによつて十六億ほど……、二十六年度でございますね、そういうふうにして本当に三億六千、僅かでありますといいますけれども、ほんの三月までは三億六千でありますけれども、来年は十六億、又再来年は十六億、そういうふうにして、これはなかなか年々歳々ですから可なり勤労者生活にとりましては及ぶところが大きいことは考えなければならんのでありまして、一方今のお言葉のうちに、急場の場合とにかくというお言葉がございましたが、一応これにいたしましても、山崎さんのおつしやつたように、ただ料率を上げることだけで事を済ますという一方に、是非根本的なことをこれはもうお考えになつておると思うのでありますが、これは一応ここは通りましても、本当に来年度も十六億これはもう安心だ、再来年も十六億これは安心だというような、そういうそろばんの玉を次々に弾いて行くようなやり方でなく、出す側に立つての誠意を以て考えて上げて下さつて、次に又根本的なこういう方法を今度は考慮するというようないいニュースを是非私たちは期待いたして、この質問を終りたいと思うのでございますが、そういうふうなお考えを、御計画をこの点聞かして頂きたいと思うものでございます。
  12. 安田巌

    政府委員安田巌君) 河崎先生お話御尤もでございますので、お話趣旨十分に承わりまして、今後努力して参りたいと思います。
  13. 井上なつゑ

    井上なつゑ君 給与根本に少し触れるのでございますけれどもこの保険給付は、病気になりましたら現金給付と、いわゆる傷病手当金現物給与とありますが、その現物給与のうちの病院に入院するときのことをちよつとお伺いしたいと思うのでございますけれども病院に入院しますと、生活保護と違いますけれども、この病院では生活保護もいわゆる二二%でございますが、生活費食事代も一切入つております。これは別々になつていると非常に困るからというので入れて頂いたのでございますけれどもこれは考え様によりますと、入院しないで外におりまして通つてつて治療を受ける人は、いわゆる治療自分生活とは別々で、入院いたしましたら傷病手当金をもらつて自分生活の一部分を補つてもらえるというので、被保険者にとりましては何と申しますか、大きな利益がございますが、この点大きな利益がございますために、ややもいたしますと健康保険病人は、そこに入院いたしましたら退院したがらないのは人情の常でございますが、こういうところに非常に給付の濫給と言つては何でございますけれども、非常にたくさんの、給付がし過ぎられているのではないかというのです。外来の患者と比べてこういうところをお考えなつたことはございませんでしようか。ほかの病人に比べまして、非常に患者が退院しないので困つているということ、余りにも病院に入院しておりますと、生活保護じやございませんけれども生活保護を受けられるというのが大きな問題になつておりますので、これも給付根本の問題じやないかと思いますが、一つ説明を承わりたいと思います。
  14. 安田巌

    政府委員安田巌君) 給付のことで、お話しになりますことは御尤もでございまして、従来もそういう意見が出たこともたびたびあるのであります。特に最近のように保険給付が殖えまして、保険経済を圧迫いたしております際、お話のように病気で入院しましても、外におつてもどうせ食事をするのだから、食事だけはのけて給付をしても同じではないか、それに傷病手当金もあるじやないかというお話もございます。私どももそういうのも一つ意見で、そういうようにやりましたならばどのくらい保険給付のほうの節約になるかということを考えたこともございますし、いろいろな審議会あたりにそういう意見を出したこともありますが、併しやはり皆さんの御意見としては、病気になりますと、成るほど食事はどこで喰べても同じであるけれども、何かと物が要りますとお金を使うようになりますし、家庭経済に与える影響というものは、どうしても丈夫なときよりも多くなるわけであります。まあこの際やめるというのはまだ少し早過ぎやしないか、できるならばそれも出してやりたいというような御意見が多うございましたので、まだ手を著けておりません。
  15. 山下義信

    委員長山下義信君) 私も一つ伺いたいのですが、今回の継続給付のああいう措置をおとりになりますと、漸次組合管掌に任せますというと、給付程度が次第々々に格段の差がついて来るような感じがするのであります。これは政府管掌であろうと組合管掌であろうと、できるだけ私は同様な給付状態であることがよいのではないか。同じ労働者でもそういう差別的な給付を受けることは余り面白くない。尤も組合管掌が運営によろしきを得て、いろ、いろ給付程度を向上させるということは、それはよいことですが、余りに違うということは非常によろしくない。政府組合管掌と彼止睨み合せまして、成るべくそういう給付程度に非常に格段の差があつて政府管掌が見劣りするというようなことがあつて  はならんと、私ども考えるのでありますが、政府は一体どういう方針を、組合管掌との開きといいますか、その点どういうふうに考えておられますか、承わつて置きたいと思います。
  16. 安田巌

    政府委員安田巌君) 組合管掌政府管掌につきましては、これは基本的な給付につきましては同様でございますが、委員長承知のように附加給付というのがございまして、それで認可を得ますというと、附加給付ができるわけでございます。私どものほうの考えでは、組合管掌政府管掌とを、中には極端な場合もございますけれども平均して見ましたならば、決して政府管掌が成績が悪いということはないのじやないかと実は思つておるのでありますけれども、いろいろ御意見の違うかたもあるかと思います。ただ附加給付にいたしましても、例えば家族につきまして、政府管掌でありますと半額負担をいたしておりますが、組合管掌でありますと、それを全額組合で以て負担する。保険給付のうちに入れておるのもございます。併し経済状況を見ますと、御承知のように組合管掌でありますと、保険料が千分の八十までとれるのであります。そういうものは大体八十までとつております。なお又平均標準報酬がございますけれども政府が大体六千七百円、将来七千二百円くらいのところを狙つておりますが、併しそういつた六千七百円ぐらい、或いは六千六百円の政府管掌平均標準報酬組合管掌におきましては或いは一万二千円、或いは一万四千円ばかりのところもございます。一万四千円と六千六百円と比べますと、丁度料率は半分でも額は同じだというのが出て来るわけであります。それになお又千分の八十に近いところをとつているところがたくさんございますので、それと政府管掌と比べますと、どうしても劣つて参るのであります。そういうのは、我々といたしましては、それを標準にしてやつて行くわけに参りませんので、やはり政府管掌のほうで取る程度の基準を定めて、組合管掌もそれ以上の給付は必要である、それ以上の給付をするということは被保険者のためでありますので、結構であるというような立場をとつております。お話のように、今回の継続給付の試案につきまして、或る程度の検定を行い  ますことは、好ましいと存じませんけれども、前回にもお話申上げましたように、いろいろ実際の状況を見てみますと、それがいろいろ間違つたほうに使われているという状況でございますので、この程度のことは一つ我慢をして頂いてもまあまあそれほど影響はないのじやないか、こういうふうに思いまして、お答えいたした次第であります。
  17. 山下義信

    委員長山下義信君) 議事の都合によりまして、暫時厚生委員会休憩いたします。    午前十一時二分休憩    ——————————    午後四時二十一分開会
  18. 山下義信

    委員長山下義信君) 休憩前に引続きまして厚生委員会開会いたします。  健康保険法の一部を改正する法律案を議題といたします。審議の続行を願います。
  19. 中山壽彦

    中山壽彦君 この厚生委員会におきましては、前臨時国会におきましても数日を費して審議を続行いたしまして、議員多数によつて原案を認めるようになつておりますが、この機会に質疑を打切りまして、直ちに討論に入られるように動議を提出いたします。
  20. 山下義信

    委員長山下義信君) 只今中山委員質疑打切り動議に御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり」〕
  21. 山下義信

    委員長山下義信君) 御異議ないと認めます。  それではこれより討論に入ります。御意見のおありのかたはそれぞれ賛否を明らかにして御意見をお述べ願いたいと思います。
  22. 中山壽彦

    中山壽彦君 私は前臨時国会討論の際詳しく私の意見を申述べましたが、この問題は速かに社会保障制度審議会勧告案趣旨を実現し、又社会保険制度の全体を通じて、被保険者福祉増進をモットーとして、根本的な立直しをするという強い要望政府に申上げまして、この原案賛成をいた  します。
  23. 藤原道子

    藤原道子君 私本案には絶対に反対でございます。その理由は、審議の過程におきましてもしばしば申述べましたように、すべてを被保険者負担において危機を乗切ろうとする。他になすべき方法は幾らでもある。厚生年金の問題もある。国庫負担の問題も不可能などということは絶対にないと思うのであります。こうしたことを弱い者に被せて、そうして押切ろうとするところに現在の社会不安が助長されて行つておる。燃え盛る火に油をかけるようなこうした政府やり方が、私は納得できないのでございまして、この意味から参りまして本案に対しましては、日本社会党は絶対に反対をいたすものでございます。
  24. 藤森眞治

    藤森眞治君 私はこの原案賛成いたします。なおこれについていろいろ  申上げたいことがございますが、もうすでに前国会において審議され、討議された上に、十分私の意見は申述べておりますので、この際これを省略いたしまして賛成いたします。
  25. 有馬英二

    有馬英二君 前国会におきまして私も党の意見を代表いたしまして、遺憾ながら賛成であることを申上げましたから賛成いたします。
  26. 松原一彦

    松原一彦君 私は第一クラブを代表して遺憾ながら絶対的ではなく、相対的に反対いたします。と申しますのは、社会保障制度が促進せらるれば、社会保障制度の計算によるというと千分の四十六まで医療費が上ることになつたのであります。社会保障制度を急ぎ、且つかねて厚生大臣医療費方面に国費の支出がなければならないという御要望があるのでありまして、それを促進する意味において、この法案が簡単に通過したというのであつてはならんと思う。私は明年度においても黒川厚生大臣大蔵大臣からその方面の予算を取るか、或いは社会保障制度に向つて進行を早めるかをお助け申す意味において私はこれに反対いたします。そうして今後二度と再びこういうことで国会に出してはならん。もう通らんということをば一つはつきり閣議においても御言明を願つて置きたい。さような意味の私は反対でありますが、どうぞ今後において御検討あるように希望いたします。
  27. 山下義信

    委員長山下義信君) 他に御意見もないようでありますが、討論は終局したものと認めて差支えございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 山下義信

    委員長山下義信君) 御異議ないものと認めます。それではこれより採決に入ります。健康保険法の一部を改正する法律案について採決いたします。健康保険法の一部を改正する法律案原案通り可決することに賛成のかたの御起立を願います。    〔起立者多数〕
  29. 山下義信

    委員長山下義信君) 多数でございます。よつて法案原案通り可決すべきものと決定いたしました。  なお本会議における委員長口頭報告内容は、本院規則第百四条によつて、あらかじめ多数意見者の承認を経なければならないことになつておりますが、これは委員長において本案内容、本委員会における質疑応答要旨討論要旨及び表決の結果を報告するこことして御承認願うことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 山下義信

    委員長山下義信君) 御異議ないと認めます。それから本院規則第七十二条によりまして、委員長が議院に提出する報告書につき、多数意見者署名を附することになつておりますから、本案を可とされたかたは順次御署名を願います。  多数意見者署名     小杉 繁安  井上なつゑ     有馬 英   大谷 瑩潤     長島 銀藏  中山 壽彦     城 義信   藤森 眞治     谷口弥三郎
  31. 山下義信

    委員長山下義信君) 御署名漏れはありませんか。御署名漏れはないと認めます。本日はこれを以て散会いたします。    午後四時二十八分散会  出席者は左の通り。    委員長     山下 義信君    理事            小杉 繁安君            井上なつゑ君            有馬 英二君    委員            大谷 瑩潤君            城  義信君            中山 壽彦君            長島 銀藏君            河崎 ナツ君            藤原 道子君            藤森 眞治君            谷口弥三郎君            松原 一彦君   国務大臣    厚 生 大 臣 黒川 武雄君   政府委員    厚生政務次官  平澤 長吉君    厚生省保険局長 安田  巌君