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政府委員(
安田巌君)
組合管掌と
政府管掌につきましては、これは基本的な
給付につきましては同様でございますが、
委員長御
承知のように
附加給付というのがございまして、それで認可を得ますというと、
附加給付ができるわけでございます。私
どものほうの
考えでは、
組合管掌と
政府管掌とを、中には極端な場合もございますけれ
ども、
平均して見ましたならば、決して
政府管掌が成績が悪いということはないのじやないかと実は思
つておるのでありますけれ
ども、いろいろ御
意見の違うかたもあるかと思います。ただ
附加給付にいたしましても、例えば家族につきまして、
政府管掌でありますと半額
負担をいたしておりますが、
組合管掌でありますと、それを
全額組合で以て
負担する。
保険給付のうちに入れておるのもございます。併し
経済の
状況を見ますと、御
承知のように
組合管掌でありますと、
保険料が千分の八十までとれるのであります。そういうものは大体八十までと
つております。なお又
平均の
標準報酬がございますけれ
ども、
政府が大体六千七百円、将来七千二百円くらいのところを狙
つておりますが、併しそうい
つた六千七百円ぐらい、或いは六千六百円の
政府管掌の
平均標準報酬、
組合管掌におきましては或いは一万二千円、或いは一万四千円ばかりのところもございます。一万四千円と六千六百円と比べますと、丁度
料率は半分でも額は同じだというのが出て来るわけであります。それになお又千分の八十に近いところをと
つているところがたくさんございますので、それと
政府管掌と比べますと、どうしても劣
つて参るのであります。そういうのは、我々といたしましては、それを
標準にしてや
つて行くわけに参りませんので、やはり
政府管掌のほうで取る
程度の基準を定めて、
組合管掌もそれ以上の
給付は必要である、それ以上の
給付をするということは被
保険者のためでありますので、結構であるというような立場をと
つております。
お話のように、今回の
継続給付の試案につきまして、或る
程度の検定を行い
ますことは、好ましいと存じませんけれ
ども、前回にも
お話申上げましたように、いろいろ実際の
状況を見てみますと、それが
いろいろ間違つたほうに使われているという
状況でございますので、この
程度のことは
一つ我慢をして頂いてもまあまあそれほど
影響はないのじやないか、こういうふうに思いまして、お答えいたした次第であります。