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説明員(
小峰保榮君) 五七五号でありますが、これは
建設省で
東京商工局の庁舎の建築資材といたしまして、横河電気製作所から建物七棟を買
つたという
案件なんです。これは最初の
計画によりますと七棟分がくず材として転用するというので必要であ
つたのでありますが、その後に
計画が変更になりまして、新しく建てる建物のほうが小さくな
つたのであります、
計画が変更に
なつて建物が小さくなるということになりますと、最初の
計画だけの建物は買う必要がないわけでありますが、それを最初の
計画通り買
つてしま
つた。これが批難の第一点であります。ところが、買いました建物も満足な材料が予定
通り出ればまだよか
つたのでありますが、
会計検査のときに調べて見ますと、材料が非常に腐
つておる材料がたくさんにあ
つたり、或いはあるべき材料が非常に不足していた。こういう点で非常に長うございますが、要点は今の二点であります。そういう批難の
趣旨に
なつております。これは
会計検査の結果によりまして請負人から足りない分は弁償させる。新材に換算いたしまして弁償させると、こういう
方法をと
つておいでになります。
それから五七六ですが、これはほかにもたくさんございます経費の年度区分をみだ
つた案件であります。年度末までに完成していない。六三%くらいしかできていないで、八月に
会計検査をいたしましたときにまだやはりできていない、そういうものに二十三年度の予算で
全額払
つてしま
つたこういう
案件であります。
それから五七七から五八六までは大体同種の
案件であります。そのうち、五七七から五八一号は、予算に、公共
事業費の認証を受けたその予算に積算のない営繕
工事をや
つた。こういう
案件であります。公共
事業費の認証を受けました予算の一部を本局に留保して置くということが行われておりますが、この留保予算で
事業に直接
関係のない、間接には
関係がございますが、直接の
工事費としてやるのはふさわしくない本局の処在地の
職員宿舎、こういうようなものを建ててしま
つたのが五七七から五八一までに並べて表にしてございます
案件であります。総額にして二千四百万円で、
職員宿舎も必要ではございますが、これは別途に予算をお
考えになるのが当然でありまして、河川の改修費とか、道路の改修費とか、こういうようなもので、いきなり出して認証外の
事業をおやりになるのはよくないわけでありまして、それをここに並べたわけであります。
それから五八二から五八六までは、これは大体同種の
案件でありますが、五八二は本来の
工事をほかの立替金とか、そういうようなものでや
つていながら、その本来の
工事費を余しまして、
職員宿舎、庁舎とか、こういうものを建てた。こういう
案件であります。結局予算外の
工事をや
つて置きなら、予算外の
工事も、まあ宿舎とか、官舎も必要なのでありますから、おやりになるのもよいかとも思いますが、併し本来の
工事費のほうを足りなくして、地元の農業協同
組合の立替によ
つて工事を施行した。こういう
状況にして置きながら、宿舎なんかを建てるのは予算の使用として甚だまずいのではないか。こういう
案件であります。それから五八三でありますが、これは東北
地方建設局で国民服を千四百着余り、八十万円、
金額は大したものではございませんが、その額の国民服を買
つて職員に貸付名義で、一年たつとそれをや
つてしまう。こういう御処置をおとりにな
つたのであります。こういう処置が悪いことは申上げるまでもないのでありまして、而もこの国民服をや
つた相手を見ますと、全
職員にや
つております。女の人に男子用の乙号国民服をや
つておりまして、そういう点も甚だ面白くないのであります。
それから五八四号でありますが、これは渡良瀬川の改修
工事の経費でございますが、
工事の
計画といたしまして認証を受けただけの
仕事をいたしませんで、非常に少いのでありますが、更に先ほどの
案件と同じように、予算を余して、附帯経費の中には、予算の積算がない
職員宿舎、それから乗用自動車一台、こういうようなものに
使つてしま
つた。これは全部ではございません。もつともだくさん附帯経費を流用いたしておるのがありますが、これは際立
つたものであります。こういうように本来の
工事の方は予定
通りや
つていないのに、こういうものばかりに使うのは面白くない。こういう
案件であります。
それから五八五号の富士川の
工事でありますが、これも同じような
関係であります。認証を受けました
計画の当時は余り進んでいない。殊にこれなどは築堤が相当あるのでありますが、築堤は全然や
つていないのであります。河川改修でありますからいろいろな
関係はありましても、堤防を築くということが一番肝心なことだと思うのでございますがそういうことが余り進んでいないで、而も附帯経費のほうにたくさん行
つている。これは
工事費支出額に比べまして附帯経費が特にたくさん出ているのでありまして、附帯経費は
計画額では九十四万九千円、約百万円足らずでありますが、その実際の支出額は三倍半にも達する三百四十四万九千円、こういうふうに
なつております。肝心の
工事のほうが遅れているのに附帯経費にばかりたくさん使
つたという顕著な例であります。
それから五八六はこれは
ちよつと変
つた案件でありますが、年度内に広島にございます中国四国
地方建設局でトラツクを四台買いまして、二百七万円金を払
つたのであります。ところがそういうものの予管は余りございません。で年度中に肝心の
工事費のほうが足りなく
なつて参りまして、それでこのトラツクのうち三台を実際に
使つているのに、その
代金相当額百五十四万円というものをそのトラツクを買
つた商人から戻させまして、そうして
工事費のほうに使
つた。物は勿論これは返さないのであります。又使い古して来たものを受取るわけもございませんが、物は返さない。物は使い放しにしていてこつちに取り放しにしていて、金だけを取り戻した。これは翌年でたしか払
つているはずであります。
ぞれから終りのほうの「右の外」でありますが、これも割石を買いましたところが、予算が足りなく
なつてしま
つて、これは先ほど自動車は、物は仮しませんでしたが、この石は返してしま
つて、そうして
代金を戻させた。こういう
案件であります。