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1951-02-24 第10回国会 参議院 経済安定委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十六年二月二十四日(土曜日) 午前十一時九分開会 ————————————— 本日の会議に付した事件 ○
日本経済
の安定と復興に関する
調査
の件(
経済統制
の問題に関する件) ○
経済安定本部関係提出予定法案
に関 する件 ○
議員派遣要求
の件 —————————————
山本米治
1
○
理事
(
山本米治
君) それでは
只今
から
経済安定委員会
を開催いたします。 今日の議題は
経済
の
統制
問題に関して、即ち今後
統制
をやるかやらないか、やるとしてどういうような
方法
でやるかというような問題に関して
周東安本長官
から御
説明
を承わり、それに関して
質疑応答
をする。なお、
あと
で懇談的に
議員
派遣問題について
お話
合いをしたいと存じます。 それでは
長官
から
統制
問題に関しまして
概略
の
お話
を伺いたいと思います。
周東英雄
2
○
国務大臣
(
周東英雄
君) それでは
概略お話
を申上げたいと思います。今日の
国際情勢下
において、
日本
の
経済
の持
つて
行き方
について
統制
をやるかやらんか、又従来外されておるものもその意味において再
統制
するかどうかということをよく聞かれるのであり、又それは一番
国民
としても聞きたいことであると思われるのであります。私
ども
この点につきましては
国際情勢
を睨み合せ、
日本
の
経済
を注視して慎重にその
措置
を
考え
ておるのであります。併し単に一律に抽象的に
統制
をやるかやらんかという質問に対しては至るところで話しておりますように、
戦時
中と申しますか、この前の
太平洋戦争
当時におけるような
統制
を全面的に繰返し、再び行うということは
只今
考え
ておりませんし、又そのことの必要もないと私は
考え
ておるのであります。と申しますのは、前
国会
のときでありましたかも申しましたように、よほど
統制
とかいう問題に対してはその国の
事情
なり、そのときの
経済情勢
というものが
影響
するものでありまして、
従つて国
の
相違
、その国の
経済情勢
の
相違
ということを無視して一律的に
統制
を始めるというようなこともこれは必要がないわけであります。殊に
太平洋戦争
当時におきましては、
日本
の
経済
というものは皆様御
承知
の
通り
、全くの
孤立経済
でありまして、
生産
されるもの、
供給
されるものというものは
日本国内
において
供給
され、
生産
されるもの以外には
供給
の途がなか
つた
。列国いずれの国も
日本
に対する援助といいますか、
供給
は閉されて、
日本内地
で使えば使うだけ、それだけものが
減つて
、そうして
ただ紙
のお金ばかりが溜
つて
おるというような
状況
の下において、
民需
を抑えてもあらゆる
物資
の
供給
というものは
国需
といいますか、国の
需要
に充てざるを得ないというようなかつこうにおいていろいろな
統制
がなされ、むしろ
民需
を抑えて
国需
に充てるがために
統制
をするというような杉であり、
従つて
そのことから流れ出る当然の
影響
として
価格統制
、
配給統制
というものが行われたということは、あの当時の
事情
として一応是認できるのですが、それにしてもかなりその当時における非能率的な官僚的な
統制
が如何に
生産
を阻み、品質を下落させ、
弊害
を
伴つた
かということは、もうすでに
国民
の耳目に新たなことでありまして、よほどその
やり方
についても
考え
なければならん点であります。いわんや今日の
事態
において
孤立経済
というものからおよそ縁遠い
違つた形
において
アメリカ
を初め各
民主自由国家
においては、
日本
に対して
供給
の手を差延べて、必要な
物資
については
供給
をしてくれるわけであります。
国内
における閉された狭いアウタルキーの思想でなく、広く貿易によ
つて外
から物を入れて来るというかつこうの
事態
におるわけであります。その間における
考え方
というものはよほど
違つて
、それに相応した適当な
措置
をとるのが一番よろしい、かように
考え
ておるわけであります。
従つて
抽象論的に、
一般
論的に言えば、あの戦争当時のような
統制
を
一般
的に再び繰返す必要はなかろう、殊に主食は別といたしまして、その他の
一般
の
食糧
の場合も
野菜
とか或いは
生鮮果物
、
魚類
というものを今日
価格
をつけ、又
配給
を
統制
することの必要がなかろうし、又それをやれとは
一般
の
国民
も望まんでしようし、今日あれが自由な形に替えられて如何に明るく
野菜
なり
魚類
なり
果物
というものが手に入るような形にな
つて
、その明るさというものは今日
国民
が一番よく知
つて
おるのであります。そういう面について今すぐ
統制
をやる必要もなければ、又
従つて
やる
意思
はないのであります。ただここで
考え
なければならん問題は、新らしい
事態
に処しての問題でありまして、それは御
承知
の
通り
、
朝鮮事変
以後における実際の
情勢
というものは何んと申しましても、
軍備拡張
の
競争
のかつこうのように世界百国がな
つて
おり、
従つて
その
方面
に必要な
物資
の
国際
間における
買付競争
のごときものは漸次激しくな
つて
おるこいうことは御
承知
の
通り
であります。
従つて
そういう面からいたしまして、殊に貴重な
非鉄金属
とか、
鉄鉱石類
というようなものが、ゴムとかいうようなものが世界的に
数量
が
需要
に対して少い。こういう面についてはどういうふうにして今後行くかということに対しては、先ず
数量
の面から言いますと、恐らく貴重な
非鉄金属等
についしは、世界的に
割当
というようなものか
民主主義国家
の間には私は起ると思う、併しこの点は
はつ
きり申上げて置きますが、如何に
割当競争
が起りましても、
孤立経済
に対して今日の
事態
においてもなお且つそういうものについても、
日本
については恐らく
割当
が
確保
されて行くものと私は確信しております。併し、そういう面で貴重な
物資
を
割当
てて
日本
によこすというような場合に、その貴重な貨物を重要ならざる
方面
に
使用
されたり、或いは自由に置いておくために
思惑
が行われて、真の
有効需要者
の手に渡らないで、これがブローカーの手に
渡つて値
が高く
なつ
たり、又真の
有効需要
に使われないということは、これは最も避くべき点であります。そういう面については、或る場合においては
使用
制限
なり、或いは
配給用途
に対する
使用
を禁ずるというような形において私は、いわゆる
統制
の面が出て来るとすれば出て来ると思いますし、又これはやらなければならん問題かと思います。
従つて
私
ども
は先ず物の面についてでき得る限り
輸入確保
ということに努力して
数量
の面における増加を図ることを
第一義
にして、できる限り
国民大衆
に対する
配給統制
こいうようなととは
一般
的に
言つて
はこれはやらん、やりたくないと思
つて
おります。そういう場合においても、
価格
の面において
国際経済
に結び付いておる
関係
上、他から
原材料
が入
つて
来る、そのコストが
生産
に及ぼすということは自然に起
つて
参りまするが、ただそういう面から来る
値上り
を
価格統制
によ
つて
抑えるということは私は
却つて弊害
が伴うと思う。
むしろ物
によりましては
国際価格
が上る、その
原材料
を買
つて
できた
製品
は上るが、併しその中の
相当部分
が
輸出
されるとすれば、
輸出価格
においてやはり高くな
つて
売れるのでありますから、
原材料
が高くても自然の
値上り
による高さでのりまして、而もそれを
品物
を
確保
することによ
つて日本
の
産業経済
の
生産指
を高めるということができれば、その点はよい
影響
をおのずから
賃金
の面にも及ぼし、
経済界
にも活気を持たせる。現にその点はよく言われますが、
賃金
の問題ですが、
名目賃金指数
は十一月頃までにやつ
ぱり
上
つて
おります。九千三百円ですか、今度九千七百円くらいに実は上
つて
おる。これはやはりそういう
方面
の
生産
が上るということが
賃金
の面にも
影響
を与えた。そこで或る
程度価格
の上昇と
賃金指数
の上りとの間においては、或る
程度
のものは吸収されておるという
関係
もあります。
従つて
直ちに
価格
を
統制
するというような面にも行く必要はないのではないかと、かように
只今
考え
ております。又一面
統制
の面について
一般
的には抽象的にやらんという人があるが、又物は個別的に
考え
なければならんということの面では今度は私はたしか
統制
という言葉を使わないのですが、自由に対する
制限
の形で現われて参ると思うのですが、
日本
の今日の
経済
の振興のために
国内
における
国民生活
の安定ということが
第一義
でなければならないと思います。当然いろいろな面において国連への協力のために特需が出るという点もありますが、その間にも注意深く私
ども
は
国民生活
の面で安定の
方向
に持
つて
行きたい希望は非常に強いのでありますが、そういう面も考慮しつつ
国内
における
必需物資
について
余り輸出
が出過ぎて
国内
の
品物
が減るということの
影響
を考慮して必要があれば物によ
つて
は
輸出
の
制限
ということが
考え
られるのではなかろうか。こういうふうな
考え
を又一面持
つて
おります。
従つて個々
のものにつきまして
輸出
の或いは
制限
、或いは
輸入物資等
についても
使用
の
制限
、
割当
の
制限
をするということが必要にな
つて
来るのではないかと思
つて
おります。要するに私
ども
はそういう立場から総合的に
物価政策
、
割当
の
政策
というようなものと睨み合せて
統制
の問題を研究をいたしております。
綿糸
とか、もうすでにそういうものについては実施に移しておりますが、そういう面について慎重な
考え方
を進めておる次第であります。私
ども
はそういう場合において是非とも
食糧
と
衣料原料
である
繊維製品
の
確保
については万全を期しておるのでありまして、今御
案内
のように
繊維製品
についてはかなり
値上り
がある。これにはかなり
思惑
もありますが、商品については
綿糸綿布
のごときは
相当
に
在庫品
があるにもかかわらず、
思惑
で上げているという面がありますので、一面においては
経済調査庁
を通して
思惑
に関する事実がどういう形にな
つて
動いているかということを
調査
させますと同時に、
国内必需
の
数量
を或る
程度綿糸綿布
については増加するということについて今それぞれ手を打ちつつありますが、これが近く
はつ
きりいたしますれば、
綿糸等
についての
内需用
の
数量
が二十五年度よりも
相当量
多く持
つて
行つて
、
衣料原料
に対する
数量
の
確保
と、それから起る間接的な
価格面
へのよい
影響
を与えて行くことに努力しようと思います。これは必ずこれについてはできることだと思
つて
おります。今の私
ども
の
見通し
におきましては、二十六年度における
原綿
の
輸入
は
相当
自信を以て
確保
でき得ると思います。そういうことも
一つ
考え
ております。一応この
程度
にいたして置きます。
山本米治
3
○
理事
(
山本米治
君) では
只今
の御
説明
に対し
質疑
を開始いたします。
野田卯一
4
○
野田卯一
君 最近紙の
値上り
が非常に著しくて、なかなか紙を使う人が手に入らないという
状態
である。それに此べて外国では物によ
つて
は倍もするというので紙を
輸出
するという
お話
を聞いておりますが、数日前の
新聞
に紙の
輸出
を一時差しとめるという記事が出ておりましたが、そういう
方向
に
現実
に動いているのかどうか。
周東英雄
5
○
国務大臣
(
周東英雄
君)
お話
のように、紙の点は
輸出制限
について一番最初にとりたいと思
つて
いた
措置
でして、今折衝中です。
野田卯一
6
○
野田卯一
君 それと関連いたしまして
新聞用紙
の
割当
なんかの問題につきましても、この間の読売
新聞
に社説が出て、お力まして
大分
問題にしておりますが、ああいう
新聞用紙
の
割当制度
というものが適当であるかどうか、今あれだけが残
つて
いるのです。紙の
統制
につきましては
新聞用紙
の
割当
だけ残
つて
いるのですが、ああいうことが必要かどうか、又ああいう
割当
というものは非常にむずかしいので、
割当
の面で無駄に紙が
新聞社
に
行つて
、それが横流れをしているということは
天下公然
の事実であります。むしろああいうものを早く
撤廃
するほうが
政府
の従来の
方針
に即応するものであり、又
自由党政府
として適切ではないかということをやかましく言われておりますが、それに対する
長官
の御
意見
は如何ですか。
周東英雄
7
○
国務大臣
(
周東英雄
君)
新聞用紙
についても、原則的な
価格統制
を外して行くことがよろしいと
考え
ておりますが、
新聞
についてはなかなか
理解
が錯綜しているのです、これはまあざつくばらんに言うて。外して行くことによ
つて
なかなか大
新聞
と小
新聞
とのあれが違うようでして、その点でいつの時期か、どういう
方法
でかということについて慎重に研究しておりますが、行く行くはこれはやつ
ぱり
外す
方向
に持
つて
行きたい。
中川以良
8
○
中川以良君
安本
の
方針
として
統制
に関する点は、
戦時
中戦後を通じてのああいう
官僚統制
は絶対やらんというような御
方針
で、これは大変結構だと思うのでありますが、この間来
生活必需品
の
重要物資
の
値上り
につきましていろいろと手を打たれている。殊に
経済調査庁
においてこれの
取締
を強化するというようなことが伝えられておりますが、大体どういうような御
方針
でございましようか、
一つ安本長官
から承わりたいと思います。
周東英雄
9
○
国務大臣
(
周東英雄
君)
お話
のように、
ちよ
つと目立
つて
見えるのが最近
味噌
、
醤油
というような
調味料
だとか、或いは
綿布
だとかそういう数種の
生活必需物資
ですね、これが最近上
つて
いるわけです。これもお尋ねがあれば申上げようと思
つて
おりましたが、こういう
調味料
、
日用生活必需物資
は、実は我々がとりましたドツジ氏の
政策
による
安定計画
ですね、あれが遂行された時代を一〇〇として
考え
ると、一時非常に下
つて
来たのです。それが
朝鮮動乱
以後上
つて
来たが、二割とか、物によ
つて
は一割とか上
つて
来たが、
綿布等
は一番大きく
値上り
をし、三割幾らぐらい上
つて
いる。けれ
ども
これを安定時と比べるとまだ一〇〇以下なんです。一応下
つたの
に、えらく上
つて
来たので
ちよ
つと心配しているのですが、その点は実質的に見て昨年の六月以前に比べるとまだ低いと思います。併しこれは形からいうと上
つて
おるように見えまするので、非常に心配いたしております。これも
味噌
、
醤油等
についてもかなり
思惑
もあるのです。
大豆
が一時
ちよ
つと入りにくくなりまして、あれが
輸入
に関しては
自動許可制
にな
つて
おらずに、而もそれがいろいろな
事情
がありまして、
ガリオア
によ
つて
の
輸入
の
数量
が
確保
されて後でないと、
自動許可制
についての
買付
が許されんということにな
つて
おりますので、これも好意のある計らいであ
つて
、余り
ざつと買付
に行くと、値が上るからそれは不利であろうと待
つて
お
つたの
です。なかなかそれが行かない。最近
幸いガリオア
の
買付
も
終つた
、それと並行してコマーシアル・べ
—ス
による
買付
を認め、同時に長い間問題であ
つた
自動許可制
を
アメリカ
も許しました。そこで
相当
に今その
買付
に力を注いでおりますが、近く
アメリカ
のほうから、
数量
は七万トンでありますか、来ると思います。これが来ますと
相当
落ちつくだろうと思います。殊に最近豆が来ないものですから、豆粕を買うというような問題が起きて来て、それが豆がないというので豆よりも高い
入札価格
が出たのです。そういうことから先高ということで売惜しみ、
買溜め
ということが起
つて
来ている。これが
味噌
、
醤油
らに響いて来ている。これはけしからんことだと思います。今
経済調査庁
でや
つて
おられますのは、どういう原因で、どういう形で
思惑
が行われ、どういうところに溜められているかというようなことを、主としてそういう面から
国民
のために
調査
を進めている。それが間接的に或いは直接的に
影響
を及ぼすであろう。丁度去年の大層に
朝鮮事変
が始ま
つて綿布
が一部上りましたが、これは物があるのだから、十一月から下
つた
というようなことで、いわばこれは
国民
の敵である
思惑
というものに対して徹底的に調べる、こういうことで始めたのです。
やり方
としては全国の
経済調査庁管区
に、何といいますか、
国民生活必需物資苦情相談所
というようなえらい名前を付けたのですが、それは
民間
からの
苦情
なり
意見
をどんどん聞いて、そうして具体的の場所に、具体的に発動して
調査
をするということで
一つ
始めております。併しこれはどこまでも消極的な
行き方
です。
相当
効果はあると思いますが、積極的には何とかして
大豆
を入れたい。それから
綿布等
については
はつ
きり、これはさつきも申したのですが、
数量
は去年よりも余計ですよ。
原綿
の入り方というものは、
アメリカ
のほうもその点に非常に注意して、私
ども
は
食糧
の
確保
と
衣料原料
の
確保
は、あらゆる思想的な煽動に対する最も必要なものであ
つて
、これが少くな
つて国民
が因るようなかつこうにすると、そこにつけ込む者が多くなる。これはしつかりとしてもらいたいというようなことで、それで
原綿
の
綿布
についての
国内必需
の
数量
を去年よりも
相当量
上げる。これを発表したいというので毎日催促しておりますが、近く発表できると思います。こういうことができますれば実際上落ちつくのではないかと思
つて
おります。
中川以良
10
○
中川以良君
経済調査庁
での
取締
は大変結構だと思いますが、これは
物調法
に基いておやりになると思いますが、公の
取締
のごときは一応
基準
がありますけれ
ども
、
暴利
という線を一体どこに引くか、それから退蔵の量を一体どういう目安によるかというような問題がいろいろあると思います。この
取締
が仮に行過ぎますと、今までのように業者が脅えて折角自由に闊達にや
つて
いる
業界
が萎縮するというようなこともあると私
ども
心配しているのでありますが、各管内で何件摘発しなければいかんというようなことで、命令されて、やるというようなことは絶対あ
つて
はならないと思いますが、その点はどういうお
考え
でありますか。
周東英雄
11
○
国務大臣
(
周東英雄
君) この
お話
の点は御尤だと思います。実は
新聞はちよ
つと間
違つて
いるのです。一々
基準価格
というものはないし、
暴利
とか
不当高価
を抑えるということが目的ではなくて、飽くまでも
思惑
、売惜み、
買溜め
ということの
実態
が那辺にあるかということを調べる、そういうことを主としてやるわけです。店頭に買いに
行つて
も売らんということがあれば、それがわかれば、話をして売らせるようにする。直ちに
暴利取締
の形に持
つて
行くという
考え方
ではなくて、むしろこういう際に先に対しては物は来るのだからそういう売惜み
買溜め
をせんように指導したい、それには先ずどういう形で
思惑
が行われているか、どういう形で売惜みが行われているかということの
実態
を調べることを主にしてや
つて
いるのであります。すぐに
暴利取締
をすることではないのであります。
中川以良
12
○
中川以良君
是非そういうように
一つ
進んで頂きたいと思います。 もう
一つ
伺いたいのですが、
事業者団体法
の改正でありますが、これはその後どういうふうにな
つて
おりますか。これは昨日も衆議院では
大分論議
もされているようでありますが、お
見通し
が大体あるのでございましようか。それに
伴つて物調法
が三月末に
期限
が切れますが、その延期については一体どういうように
政府
としては
方針
を立てておられるのでありますか。
周東英雄
13
○
国務大臣
(
周東英雄
君)
物調法
の
期限延長
は近く
国会
のほうにお願いするつもりであります。その際に、併せて或る
程度
の
事業者団体法等
の特例を極く一
部分
でも出したい、こういう気持で研究しておりますけれ
ども
、決して
事業者団体法
を廃止するとか、又一遍に昔のように
民間
の集団による
統制
と言、いますか、そのことがつい
間違
われるのですね。
財閥
とか
資本
の
集中
をもう一遍認めるのかというような疑惑を起している向きもあるやに聞いております。そういうことからなかなかむずかしいような
状況
であります。我々は
資本
の
集中
とか独占とかいうものを復活したり、
財閥
を復活したりする
意思
ではないから、飽くまでも必要な
統制
は
最小限度
にとどめて、
品種別
に……、そうしてそのものは有効にしつかりとやる、それで用のないものは
統制
をやめる、そういう場合に、
最小限度
にやる場合に、
民間
の
意見
を聞いたり、余り人数を殖やしたり、役人を殖やすということが能ではないのだから、その場合
政府
のやる仕事について協力きせるという範囲の例外は認められんかというようなことが問題なんです。ところがえらく違うので、一遍に
事業者団体法
を廃止して
財閥
を復活させるというような観念をいろいろな面で与えておるのです。そういうような点が
大分
むずかしい
状況
でありますが、なおまだ申上げるべき時期ではありませんので……。
中川以良
14
○
中川以良君
そこで
業界
にいろいろ
意向
をお聞取り頂くと……いろいろ
政府
のほうから諮問されるということは是非おやり頂きたいと思うのですが、最近
審議会
などの
委員
に
業界人
は一切いけないというようなことに何か
関係方面
から話があ
つて
、全部
委員
をやめることになるようですが、そうすると我々が
事業者団体法
の改善を特にお願いしている
意向
と相反する
政策
がとられるであろうと
考え
るのですが、その辺はどうですか。
平井富三郎
15
○
政府委員
(
平井富三郎
君)
只今
の
審議会
に関する
委員
ということについてでありますが、例えば
安定本部
にありまする
自立経済審議会
とか、ああいう
審議会
については特別のむずかしい
制限
はない。特に
民間企業
の
許可
でありますとか、そういう個別の何といいますか、
許可等
に関するものについての
措置
でありまして、
一般
的な
民間人
を締出すというようなことは全然ないと存じております。
中川以良
16
○
中川以良君
もう
一つ
私は承わりたいのですが、麦の
統制撤廃
に対する問題ですが、先般
農林委員会
から
政府
に申入をいたしておりますが、まあ我々もこの点非常に関心を持
つて
おりますわけで、当
委員会
でもこの問題はよく
一つ理解
をしなければならんと思いますが、
一つ安本長官
からこの
委員会
において、麦の
統制撤廃
に関する当局の態度を言明して頂きたいと思います。
周東英雄
17
○
国務大臣
(
周東英雄
君) 麦の
統制
の
撤廃
については、今日のところは既定の
方針
の
通り
、七月以降においてやめるという
方針
にまだ
変化
を来たしておりません。この
議員
の皆さんの中でも今のような
国際情勢
の下において、
食糧
の問題について不安を持たせないようにするためには
暫らく
まだ外さんほうがいいのじやないかという御
意見
のかたがあるようであります。これも私は無理からんことだとは思いますけれ
ども
、現在の
状態
においては
輸入等
につきましても或る
程度
の
見通し
を
はつ
きりつけておるわけであります。成るほど去年の四月から今年の三月までの
会計年度
における
輸入計画数量
というものは、当初三百十万トンですかの
予定
を百七十万トンしか四層から十二月までに入
つて
いない。
あと
一月から三月までの大体の
予定
が確実に
見積つて
約百万トンですから、この二百七十万トンでは穴が明くのじやなかろうか。今後の
国際情勢
でどんなになるかわからんから、そうなると大変だから、
政府
がやつ
ぱり配給
の
責任
を持
つて
や
つた
ほうがいいんじやないかと、こういう御議論があるようです。が、若し
国際情勢
が非常に
変化
したときにおいて、
政府
が
配給
の
責任
を持
つて
お
つて
も、
輸入食糧
の額は、それを
統制
して殖えろ殖えんの問題ではないと思います。ですから、その点は輸人とは直接
関係
はなく、
国内
の
出来麦
を、或いは
割当
で
買上げ
て、そして
政府
が
配給
の
責任
を持
つた
ほうがいいと、こういうことです。この点はまあいろいろ
見方
、
意見
の
相違
ですからね。
政府
が
統制
を強化して
割当
で
買上げ
て、そして
配給
をすれば
必要量
が増える。自由にすれば
麦分
だけの
数量
は手に
人らん
から困るだろうという
行き方
はどうだろうと思うのです。いわんや私
ども
現在の
見通し
では
輸入
は三月までは減るかと思うのですが、来年は三百二十万トンの
輸入計画
であり、できれば早く
小麦協定
にも入るということになれば、値が安く、比較的
数量
は義務的に向うは
輸出
して来るわけですし、
輸入
するのに
現実
にそうえらい開きは起る何がないのではないか。又
関係国
におきましても私先ほど申しましたように、
食糧
と
原料
というものの
確保
について優先的に
考え
てもらおうと思
つて
進んでおりますから、そう
輸入数量
に多少の
変化
がありましても、えらい差が起
つて
来ないのではないかと思います。そうして又
国内
において麦が御
案内
のように今日の、戦後における食生活の上から
言つて麦
が占める割合というものは非常に大きく
なつ
たことは事実です。事実ですが、それは主として
小麦
の点で、
日本
の大麦、裸麦についてもそうえらく
統制
が外されたから、今度は農家は作らんだろうという
見方
は余り消極的なものである。従来
通り
現在の
麦作地方
、
畑作地方
で作られるであろうし、
統制
が外されたほうが値段が自由にな
つて
相当
売れると思うのです。
政府
は麦を外すが結局十一月からの米の二合五勺は
責任
を以て
配給
する、
あと
は
民間
で自由に
必要量
を買うというふうにする。そこ罪覆いろいろ
数量
的な問題は私は出て来ないのではないかと思う。ただ問題の点は
数量
の問題ではなくて
統制
して置けば麦の
価格
は抑えられて、安定するものであろう、こういうことがあるかも知れない。
従つて
外れたために
民間
で買う場合に上
つて
生計費に及ぼす
影響
はどうかという御質問ならこれはわかるのです。そういう面につきましては目下極力
政府
が値が上
つた
場合において、農家の農業を、助けるために、希望があれば
買上げ
ようとする制度をとろうと思
つて
いる。そのときの
買上げ
の
価格
、これが市場の
価格
を或る
程度
支配するものであろうと思う。そのきめ方にあると思う。これについては麦と米とのパリテイの問題を
考え
、新らしい
情勢
に応じた形において麦の
価格
を
考え
るし、
従つて
農家のほうの売りに出る形はそう変らんだろう。そこで消費者
価格
に及ぼします
影響
ということになるわけであります。これについては今後における消費者
価格
の決定については特に慎重に考慮したい。というのは、今物価が上昇傾向にあ
つて
、米それ自体の問題は、今のように物価が上昇にある限りにおいては、かなり米に関する
価格
について考慮が払われなければならん点が起
つて
来るのではないかと心配しておるのであります。これは農家に対してはバツク・ペイの問題である。その額が大きくなれば消費者
価格
が問題になるのです。この場合に消費者
価格
がどこに来るかということについて今慎重に考慮しております。
数量
的に私は心配することは少いのではないかと思
つて
おりますが、これは七月以降において起る問題でありますから、その点は半年先ですから慎重に処置はしたい思いますけれ
ども
、今外そうという大体の気持はまだ変りはないのであります。
山本米治
18
○
理事
(
山本米治
君)
ちよ
つと関連してお尋ねしたいのですが、
国際
小麦協定
には去年
日本
からもロンドンに代表を派遣しまして、もうまさに入れるものと思
つて
おりましたところが、未だに入れないのですが、入れない
事情
はどういうところにあるのでしようか。又今後の
見通し
はどうなのですか。
周東英雄
19
○
国務大臣
(
周東英雄
君)
ちよ
つと速記を
一つ
止めて下さい。
山本米治
20
○
理事
(
山本米治
君) 速記を止めて。 〔速記中止〕
山本米治
21
○
理事
(
山本米治
君) 速記を始めて。
中川以良
22
○
中川以良君
麦の問題ですが、私
ども
無論
統制
を
撤廃
したほうに賛成するものでありまするけれ
ども
、いろいろ各
関係
の
委員
あたりが心配をしますのは、七月から十月までの
配給
の問題だと思う。そこで
輸入
が順調に入れば、これは問題がないわけですが、入らない場合にいざと
なつ
たら食確法で強権発動ができるのだから、強制
買上げ
をするだろうというところに、非常に疑念を持ち、それは農村を侮辱するものだというような
考え方
があると思う。それは先般
農林委員会
において農林大臣は、本年度に限
つて
は強制
買上げ
はもう絶対しないのだということを言明されたのですが、その点
安本
長官
からも
はつ
きり
お話
があれば、皆も非常にその点は納得をし、氷解もするのであろうと私は思う。 それからもう
一つ
は、対米率の問題ですが、麦の
価格
について、その対米比価というものを御考慮になるというようなお
考え
は将来あるかどうかという問題でございますが、その点を
一つ
お答え願いたい。
周東英雄
23
○
国務大臣
(
周東英雄
君) 七月から外しても、
配給
の点は七月から十月まで四カ月間、これは今持
つて
おる麦を合せて二合七勺
配給
する、十一月以降は、これはまあその
数量
は
確保
しておるわけであります。これは心配ない。まあ心配なのは、
輸入
が来年度減りはせんか、そうすると今年の問題じやなくて、来米穀年度、即ち二十七年度の端境期において、繰越しがどうなるかという遠い慮りですが、これは私は
輸入
は
確保
できる、十月までの
配給
の
責任
は負えるから、その点心配ないと思
つて
おります。 それから強制
買上げ
、これも私は答弁者を咎めるわけじやないけれ
ども
、少し筆先が走り過ぎたと思う。今度は食確法の改正をしても、従来のように米について事前
割当
をしない。
従つて
仮に規定が設けられても、出来秋というか、七、八月頃に、麦の成熟期に
一つ
検見して、それによ
つて
、その法律を発動する必要があれば
割当
てるというこ之になる。これはよほど前とは違うと思う。前には
生産
前の
割当
をして置いて、不作だ
つた
らこれに補正というので、やかましいことをやる。今度は
現実
の
生産
を見て、事後においてそれ
相当
の適当な
割当
をする。併しこのことは、発動せんというのは、農林大臣のお
考え
之は私は正しいと思います。これは発動するか否かという問題は、
政府
がその後の
情勢
について、やはり麦を含めて二合七勺の
責任
を負うということが先にきまらなければ、米だけの
配給
をや
つて
、麦の
配給
は
責任
の中に入れんというなら、要らんことである。 〔
理事
山本米治
君退席、
委員
長着席〕 そこに多少の混同がある。本来言えば、あの八百何万石の
買上げ
というものは麦がえらく下るだろう、そうすると自由に外された後には農民は困る、農民は
統制
で買
つて
もら
つた
ほうがいい、外された後はどうしてくれるのだということになる。そこは農民の立場から、余り下
つて
来るなら、これは
生産
費は何できめるか知らないが、これからの問題ですが、農民の立場を
考え
て、要求があれば
政府
が買
つて
上げましよう、そして余り市場
価格
が高騰すれば、
価格
調整のために売払いしましよう。
政府
は
配給
責任
、
配給
をやるということが前提にな
つて
、初めて
割当
、
買上げ
というものがある。だから前提を二段に分けて
考え
る。麦を外すということは、
配給
責任
を負わないということになる。そうなれば残るのは、農業者の立場を
考え
ての保護
政策
としての
買上げ
だけになる。農民のほうで自由に
民間
に売
つて
もらうなら、八百何万石買う必要はない。それだけ財政に余りが生ずる。ちつとも差支えないと思う。そこの点はこんがらが
つて
質問を受けてああいうことに
なつ
たと思います。併し農林大臣は、今年は見込の上でそういうことをやる必要はなかろう、麦を再び
統制
の枠に入れる必要はなかろうという言明です。私もそうだろうと思います。 対米比価の問題は、これは結局この間の
農林委員会
の質問で、やはり農業者の立場を
考え
たのでしよう。最低価、格をきめるときに余り安いと困る、これについては私はこの間言
つたの
ですが、研究の余地があると思うのです。成るほど米と麦との物品の品質の差から見て、
価格
差というものは、比率がありました。それは戦争前の台湾、朝鮮から米が千五百万石内地に入
つて
お
つて
、食生活の大
部分
は米というものに……、当時における麦と米の比率、食生活における麦のウエイトというものと、今日千五、六百万石の米が入らなくな
つて
、
日本内地
に……、そうして代りに
小麦
というものが非常に大きく入
つて
来ている、食生活の中に占める麦の割合が大きく
なつ
た今日においては、必ずしも過去の米と麦の比率というものがそのまま正しいかどうか、而も
小麦
がウエイトを占めるということになれば、
小麦
の世界的な消費という立場から見て、かなりその
影響
がある。そういうことからして、或る
程度
の対米比価というものの率は、修正さるべき問題かも知らん。そこでその点は
一つ
慎重に考慮して
考え
ましよう。こう思
つて
おります。
野田卯一
24
○
野田卯一
君 なおその点大蔵大臣も了承しておりますか。
周東英雄
25
○
国務大臣
(
周東英雄
君) この間大蔵大臣も、
農林委員会
に一緒に出席せられて、いろいろ
情勢
があるが、今すぐ変えるというわけには行かないが、併し研究しましようということを一緒に同列で発言しました。
佐々木良作
26
○
委員
長(佐々木良作君) 奥
委員
、何か質問ありましたか。
奥むめお
27
○奥むめお君 ほかのかた、どうぞ先に……。
佐々木良作
28
○
委員
長(佐々木良作君)
ちよ
つと申上げますが、実は時間が
大分
こういうふうにな
つて
おりますが、この
統制
に関する問題は、恐らく今日一回では議了し十分に質問し終えないだろうと思います。
従つて
次の機会において適当に又やるといたしまして、質問を成るべく早急に切上げて頂きまして、次に立法計画の
説明
を聞き、同時に
調査
派遣を議題にいたしたいと思いますから、御了承の上で
一つ
御質問を願いたいと思います。
野田卯一
29
○
野田卯一
君 極く簡単にいたしますが、塩でございますね。
長官
に伺いますが、塩の
輸入
の
状況
の
見通し
はどうでございますか。
平井富三郎
30
○
政府委員
(
平井富三郎
君) 塩につきましては、中共が
輸出制限
の
措置
をとりまして、中共に
予定
いたしておりました塩の
輸入
が困難になる、こういう
見通し
から、他地区に対する
買付
を計画いたしまして、現在全地域からAAで、いわゆる自動承認制で
輸入
いたすようにいたしておるのであります。今後の
需要
に対しては対処し得る
見通し
を持
つて
おります。
野田卯一
31
○
野田卯一
君 二十五年度の見込は、実績
関係
はどうな
つて
おりますか。
平井富三郎
32
○
政府委員
(
平井富三郎
君) 塩につきましては、二十四年度の持越しの塩が
相当
多量にありましたために、当初の
買付
額が約七十万
程度
だと記憶いたしておりますが、その後この
買付
計画を殖やして百二十万
程度
の
買付
を行な
つて
参りました。併し到着ベースで
考え
ますと、やはり来年度といたしましては七八十万トン
程度
になります。
野田卯一
33
○
野田卯一
君 六十万
程度
ということはありませんか。
平井富三郎
34
○
政府委員
(
平井富三郎
君)
買付
実績でありますか。
野田卯一
35
○
野田卯一
君 いや、
輸入
実績。
平井富三郎
36
○
政府委員
(
平井富三郎
君)
輸入
実績は大体七十万以上になると思いますが、六十万トンということはありません。
野田卯一
37
○
野田卯一
君 それから値段の問題ですが、
価格
は最近上りましたが、最近の引合値段はどのくらいにな
つて
おりますか。
平井富三郎
38
○
政府委員
(
平井富三郎
君) 二十二、三ドル
程度
だと思います。
野田卯一
39
○
野田卯一
君 それから次に船の問題について
ちよ
つとお聞きしますが、船は例のレザーヴ・フリートを借りるという
お話
ですね、今沈んでおるというのですが、レザーヴ・フリートの四十万という説がありますが、レイテスト・ニュースはどのくらいですか。
周東英雄
40
○
国務大臣
(
周東英雄
君) まだ最終的の決定は見ておりません。今まで何か
新聞
に四十万トンだ、七十万トンだと、皆権威筋から聞いた話だと出ておりますが、いずれもまだ最終的決定に至
つて
おりませんが、何らかの
措置
をと
つて
くれることは
はつ
きりしております。
野田卯一
41
○
野田卯一
君 それから肥料の問題ですが、肥料の
輸出
というものを最近はされるという計画はありませんか。
平井富三郎
42
○
政府委員
(
平井富三郎
君) 肥料につきましては、来年度の
生産
計画、
需要
の計画を
只今
検討しておりまして、まだ
輸出
するという結論には到達いたしておりません。
野田卯一
43
○
野田卯一
君 それから肥料の値段が最近上るので、現在肥料
配給
公団の手持をしておるものを、今市中の非常に高い値段よりは、もう少し安い値段で農業協同組合に払下げてもら
つて
、農家に直接
配給
してもらいたい、こういろ要望を熾烈に聞いておりますが、その実現の可能性ありますか。
周東英雄
44
○
国務大臣
(
周東英雄
君) 大体今手続の問題相談しております。あれは非常に妙なことになりまして、あれだけあれば、多い少いは、とにかく品質のよい悪いなどの問題もありますが、市場にももう少し安く払下げようと思うのですが、ところがどうしても高くなるものだから必要なところに行かないのです。でこれも
調査
しております。悪い
資本
家は肥料家の名において横から高いものを買われちまうということで困
つて
おりますが、そこで今いろいろ相談いたしまして、随意契約なら一番いいと思いますが、これは直接に行きませんし、指名入札をして、そうして本当に必要な場所へ払下げるという計画が進んでおります。これは大体実現の可能性はあると思うのです。
野田卯一
45
○
野田卯一
君 それから有機質肥料の
輸入計画
があ
つた
と思いますが、その
輸入
の実情はどうでございましようか、可能性は。
大豆
粕とか菜種粕については。有機質肥料についての
輸入計画
。
周東英雄
46
○
国務大臣
(
周東英雄
君) これは私よく知りませんが、適当の機会にお答えいたします。
奥むめお
47
○奥むめお君 油が
民間
の市場で今非常に高くな
つて
おりますが、鯨油の
輸出
の問題が
新聞
に出ておりますが、あれどうなりましたか、油の
見通し
。
周東英雄
48
○
国務大臣
(
周東英雄
君) 鯨油につきましては、非常に重要な資源でありまして、私
ども
としては一応
政府
では今
輸出
はさせたくない。
奥むめお
49
○奥むめお君 まだきまらないんですか、
輸出
させないんですか。
周東英雄
50
○
国務大臣
(
周東英雄
君) ええ、
輸出
させないことにな
つて
おります。ただそこで、問題は抑えるばかりだと、油糧公団に持
つて
行くと、すぐに
政府
が
買上げ
る、その点が、今公団がなくなりまして、抑えると共に、何らかの金融
措置
を講じて、
日本
に保有して置きたいということで、一応
輸出
はとめております。
奥むめお
51
○奥むめお君 それは金融
措置
はできそうでございますか。金融
措置
もできなければ……。
周東英雄
52
○
国務大臣
(
周東英雄
君) 補助する限度は勿論さつき言
つた
ように金融
措置
の面と、それから一部に
輸出
しておりますが、そのくらいの
数量
は
関係国
へ出してもいいということで、
制限
附で
許可
するつもりでおります。今要求されておるような大きな数字を出させることは反対です。
奥むめお
53
○奥むめお君 それからもう
一つ
繊維の問題ですが、この頃殆んど公なんて知らないのですが、まだ公を残していらつしやいますけれ
ども
、特紡の入
つた
繊維が市販に出てお
つて
、本当の純綿の
製品
というものは少いんでございますが、地が弱くて、少し上
つた
ようでございますが、繊維品については、我々非常に
苦情
をたくさん聞いておりますが、
政府
でも溜めてあるというので、大きい数字は発表されますけれ
ども
、今までの繊維は殆んどどこに行
つた
か、横流れに行
つた
んじやないかと疑われるほど、今までの放出は、
国民生活
を潤おしておりませんですわね。今度は数字を少し大きく発表していらつしやいますけれ
ども
……。
周東英雄
54
○
国務大臣
(
周東英雄
君) これは奥さんの
お話
は御尤もだが、横流れもしていないらしい、出さない、ちやんと溜めてあるんです。それは
価格
が少し不合理だということがある、今の
価格
の不合理な点をどうするか、思い切
つて
なくしちまうか、不合理ということは事大らしい、今一梱八万円するらしいが、こころが
輸出価格
は十四万、十五万というので、八万円というのは不合理らしい、今少し落しましたけれ
ども
……。そういう点で、不合理な
品物
の
価格
で残して置くということは改正して、やがてそのなにか外れるとか、改正するという噂が飛ぶものだから、
暫らく
値上り
を待つので出さないということで、これについてはいろいろの世論等も聞いております。適当に処置します。
奥むめお
55
○奥むめお君 それから米価の問題で、何か
安本
長官
のほうでは、二重
価格
制を非常に
考え
ていらし
つて
、研究していらつしやるという
お話
がありますが、それは如何でございますか。
周東英雄
56
○
国務大臣
(
周東英雄
君) まだ二重
価格
制というのは、全般的にはむずかしい問題でしようが……。
奥むめお
57
○奥むめお君 消費者として憂慮しておるんでございますが……。
周東英雄
58
○
国務大臣
(
周東英雄
君) 奥さんのかねがねの要望ですが、今いろいろの点について
考え
ていまして、必ずしも
一般
的に二重
価格
というものはないんですが、できるだけ消費者の
価格
の余り上らんような処置を講ずるように研究をいたしております。
奥むめお
59
○奥むめお君 それから米価
審議会
のときに、農民の供出
価格
の問題はもつと研究をして、会が始まる前に非常に研究して、そうしてパリティーでもない、併し一番正しい計算の
方法
を研究するということをおつしや
つて
いましたけれ
ども
、それは一番
国民
は米価がどうなるかということについて不安を持
つて
おりますけれ
ども
、手をお着けにな
つて
いらつしやいますですか。
周東英雄
60
○
国務大臣
(
周東英雄
君) もう手を着けましてね、米価の算定方式を決定する
委員会
を作りまして、人選を終えまして、至急に研究を始めることにな
つて
おります。
佐々木良作
61
○
委員
長(佐々木良作君) 今のこの
統制
に関する事項につきましては、まだ御質問もあると思いますが、問題が非常に広汎でありますので、でき得れば次の機会に譲
つて
頂きまして、今日はこの問題に関する質問はこの辺で打切
つて
頂きたいと思いますが、御異議ございませんですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
佐々木良作
62
○
委員
長(佐々木良作君) それでは次の
経済
議題に入りまして、今
国会
における
政府
の、特に本
委員会
と
関係
あるらしく
考え
られる立法の計画につきまして簡単に御
説明
をお願いしたいと思います。
平井富三郎
63
○
政府委員
(
平井富三郎
君)
経済
安定本部
といたしましては今
国会
に提案を
予定
しておりまする法案といたしましては、
経済
安定本部
設置法の一部改正に関する法律案、同じく
経済調査庁
設置法の改正に関する法律案、第三番目が臨時
物資
需給調整法の改正法案、第四が国土
調査
法案、第五が外資に関する法律の一部改正案。以上五件でございます。そのうち第一の
経済
安定本部
設置法の一部改正案は、現在の行政機構の改革、全般的な改革といたしましては今
国会
に提案する運びにな
つて
おりません。
従つて
経済
安定本部
といたしましても、機構の点については一応現在のままで進む、こういう建前で進んで参る
考え方
でございます。従いまして前
国会
におきまして物価庁を二十六年度より内局にする、こういうことにな
つて
おりますが、今後の全般的な行政機構の改革の際に併せて検討するという建前から、この際機構いじりはしないという建前から一応現在のままの姿で行く、こういう趣旨の法案であります。但し予算上は人員その他は
相当
減員されておりますが、それは減員をしたままの態勢で参る
予定
であります。 それから
経済調査庁
の改正案といたしましては、特別調達庁の監査を前々
国会
におきまして一年の期間を付けまして調達庁の監査を行うというふうにな
つて
おりますのを、これを延長いたす趣旨の法律案でございます。この第一、第二の件は閣議も済みまして、現在司令部に提出しておりますので、恐らく月末には提案できるものと
考え
ております。 それから臨時
物資
需給調整法につきましては、先ほど
長官
から申上げましたようかいろいろな
事情
がございますので、これは他の法案よりも
ちよ
つと遅れる
見通し
であります。 それから国土
調査
法案は国土の総合開発等に関連いたしまして、いろいろ国土の基本的な
調査
或いは国土の利用
状況
に関する
調査
、或いは水の利用
状況
に関する
調査
等の基礎的科学的な
調査
を実施いたすという趣旨からの法案でございまして、本件は閣議も済みまして司令部の了解もできておりますので、これも月末には提案し得る運びに至るかと存じます。 それから外資に関しまする法案は、現在司令部に提出いたしておりまして、まだそのほうの返事がございませんので、或いは三月の上旬
程度
に相成るかも知れませんが、内容は簡単な事項でございますので早ければ月末に提案が可能であると、かように
考え
ております。
野田卯一
64
○
野田卯一
君 何ですか。
平井富三郎
65
○
政府委員
(
平井富三郎
君)
ちよ
つと内容は、司令部のほうと現在打合中でございまして
ちよ
つと御猶予願いたいと思います。
佐々木良作
66
○
委員
長(佐々木良作君)
調査
庁設置法の改正で公共事業費の監査をやらせる権能を与えるとかどうするとかいう
お話
がありましたが、司令部との折衝に入る面はその面はございませんか。
平井富三郎
67
○
政府委員
(
平井富三郎
君) 公共事業につきましては折衝いたしておりません。
佐々木良作
68
○
委員
長(佐々木良作君) ほかに今の
政府委員
の
説明
につきまして御質問ありませんですか。 特にないと思いますから、この件はこれで議了いたします。
佐々木良作
69
○
委員
長(佐々木良作君) それから次の件といたしまして
議員
派遣の御相談を申上げたいと思いますが、
ちよ
つと速記を停止願います。 〔速記中止〕
佐々木良作
70
○
委員
長(佐々木良作君) 速記を始めて。
議員
派遣の問題につきましては、
只今
の懇談で御相談申上げましたように来月の早々でも御懇談に
従つて
議員
派遣をすることにいたしましてこの件に関しましてはすべて
委員
長に御一任して頂くということにお願いしたいのですが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
佐々木良作
71
○
委員
長(佐々木良作君) それではそのように取計らいます。 今日は特に問題なければこれを以て
委員会
を終了いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
佐々木良作
72
○
委員
長(佐々木良作君) それではこれを以て
委員会
は終了いたします。 午後零時十七分散会 出席者は左の
通り
委員
長 佐々木良作君
理事
山本 米治君 奥 むめお君
委員
泉山 三六君 中川 以良君 野田 卯一君 菊田 七平君
国務大臣
国 務 大 臣 周東 英雄君
政府委員
経済
安定本部
総 裁官房長
平井富三郎
君
経済
安定本部
産 業局長 増岡 尚士君 事務局側 常任
委員会
専門 員 桑野 仁君 常任
委員会
専門 員 渡辺 一郎君