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1951-05-31 第10回国会 参議院 議院運営委員会 第51号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年五月三十一日(木曜日)    午前九時五十七分開会   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○国会議員内閣行政各部における各  種の委員その他の職務任命等に関す  る件 ○電波監理委員会委員任命につき同意  を求めるの件 ○日本放送協会経営委員会委員任命に  つき同意を求めるの件 ○鉄道建設審議会委員任命につき同意 を求めるの件 ○鉄道建設審議会委員各派に対する  割当の件 ○職員任用の件 ○全国選挙管理委員会及び同予備委員  の指名に関する件 ○委員の辞任及び補欠選任の件 ○地域給改訂に関する緊急質問の件 ○日本国有鉄道貨物輸送力整備増強  に関する決議案委員会審査省略要  求の件   ―――――――――――――
  2. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは只今から会議を開きます。  先ずお諮りいたしますことは、電波監理委員会委員任命について同意を求めるの件をお諮りをいたします。
  3. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) 昨日の私の官房長官に対する答弁はどうしたんですか。それがなければ審議ができんと思うのです。推薦態度はつきりしなければ……。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  4. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 官房長官はもうじき見えるはずですから、これはあと廻しにしますか。
  5. 赤木正雄

    赤木正雄君 それに関連いたしまして、私はこれに関する緑風会意向を述べたいと思います。実は電波監理委員会委員に対して上村伸一さんを政府推薦しておりますが、緑風会はこれに反対いたします、遺憾ながら。
  6. 中村正雄

    中村正雄君 社会党反対です。
  7. 鈴木清一

    鈴木清一君 労農党反対です。理由もありますけれども……。
  8. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 官房長官がお見えになりましたから説明だけ承わつて置きますか。矢嶋さん、官房長官がお見えになりましたから……。
  9. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) 過日政府側にお尋ねいたしました点について御調査の結果をお聞きしたいと思います。
  10. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 昨日の御質問科学技術行政協議命委員任命についてだと思いますが、まだ完全には調べてありません。というのは、昨年の四月から五月の初めにかけまして私の前任者官房長官として学術会議等と書簡の往復をしておりまして、私の前であつたものですから、自分の記憶がないので書類だけしか調べる暇がなかつたのでありますが、それによりますと、昨年の四月二十一日に学術会議会長名前で、羽仁五郎山田勝次郎の両氏を科学技術行政協議会委員任命するようにという希望を申出て来られております。これに対して五月の四日に、内閣官房長官増田甲子七という名前で、先の二名は、というのは羽仁五郎氏と山田勝次郎氏ですが、諸般事情により任命いたしかねる。こういう返事を出しております。そうすると学術会議のほうから更にその理由とされるところが判明しないから、もつと明瞭に示してくれという要請がありまして、増田官房長官は更にこれに対して、その二人のかたは過去の経歴、思想の点より見て公務員選定に関する政府の方針と合致しないから、他の適当の人を推薦せられたい。こういう返事を出しております。それに対して学術会議会長は、併し右の理由では本会議としては承服いたしかねますから、他の適当な者を推薦することもできません。こういうことを言つて来られましたが、それで立消えになつてしまつておるのであります。そこでそのうちに私が官房長官になりましたが、これは実は問題になつておらなかつたものですから知らなかつたのですが、本年の三月十八日に今の委員会ですが、科学技術行政協議会委員任期が完了することになりまして、龜山会長から新たに全員、今まで恐らく欠員になつていたと思いますが、それを埋めた全員の、というのは全体でたしか法律では八名と思います、ちよつと間違うかも知れませんが、ともかくもその全員委員候補者を挙げて、これを任命してもらいたいというお話がありまして、これは三月の十八日より大分前でしたが、下相談みたいにお話がありまして、今度はそれを三月十九日に全部龜山会長のお申出の通り任命しておりますが、只今は何も問題はございません。昨年のこれはたしか補欠だと思いますが、昨年のときはそういういきさつがあります。それだけは只今わかつております。
  11. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) 私はその政府推薦基本態度については重ねてお伺いするのでありますが、この科学技術行政協議会法では、私が申上げるまでもなく、第四條にはつきりと学識経験者学術会議推薦があるものを尊重して任命しなければならないということが謳われているわけなんですね。それで今報告を承わつたところによつて学術会議のとつた態度はつさりしていると思うのです。適当であるかないかは学術会議が判定するんだから、適当と思つて学術会議推薦するんだから、これを任命して欲しいということを会長名前において再度政府に申入れられてあるわけですね。ところが今の政府答弁によると思想云云というような、或いは諸般事情というような美名の下にこれを葬つたということについては私は納得できないものがある。と申しますのは、こういうような法律があつて、而もその委員民主的選定方法がきめられているのに、或いは官房長官とか、或いは時の政府がお好み人事的なものをやられたんでは、委員会制度の正常な運営発達も期せられないと思う。これに対して官房長官はどういうようにお考えになるか。前官房長官の時代としても吉田内閣であることには間違いはないわけです。その点流れているわけなのでありまして、その態度に対してどういうようにお考えになるか。なお今後もこういうような態度をとられるのかどうか。まあ今年の場合については全員受入れられたというような御報告でありますが、今年の学術会議意向を全都入れて、昨年の学術会議の再度の要望も排除した、而もそれが思想云々というようなことについて排除されたという点について私は納得しかねる点があるのですが、先ほどお尋ねした二点について官房長官の所見を承わりたいと思います。
  12. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) これは念のため、私は昨日帰りましてから法制意見局意見を……推薦を尊重しなければならないというのは、第四條第四項にあるのです。これについて正式な意見も確かめて参りました。第一に政府としましては総理大臣任命権者であるのであつて、ただ判を捺すだけではない。若し任命が誤つた場合は総理大臣も当然責任を負うのである。とういう建前をとつておりますから、総理大臣はこれに対して意見を加えることができる。ただ推薦して来たものをそのまま盲判を捺すのでない。こういう態度をとつております。そこでこの尊重しなければならないという問題でありますが、これにはいろいろの書き方がありまして、例えば何々の推薦に基き任命をしなければならないという、こういう場合もあり、又何々の推薦を尊重しなければならない、こういう場合もあるのであります。その解釈につきましては何々の推薦に基きという場合は、何々の推薦を尊重しなければならないというよりは、もつと強いという解釈をとつておりまして、基きという場合にはかなりそれが強く政府に対して義務と言つてはおかしいのですが、政府を拘束しておる。それから尊重しなければならないというのはそれよりは従来の法律解釈はやや軽い。そこで例えば八名のかたを仮に推薦して来たというような場合に、これは一例なんでありますが、そのうちの一人や二人をかれこれ言う場合でも、過半数を少くとも推薦通りに入れた場合は尊重したものと当然これは認められるのが一般の通念である。こういうように法制意見局言つておりまして、我々もそれを聞きまして、その通りだと考えております。
  13. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) 私はそういう理窟はあまり言わないほうがいいと思うのです。これは法制意見局意見としてそういうことが成立つと思うのです。ですけれども、この協議会法を立法した当時の考え方から言つても、又学術会議がどういうふうに選挙されて、選挙法によつて選出されてどういうかたで構成され、学術会議我が国における地位というものはどういうものだということあたりも併せて考えるときに、学術会議推薦を尊重してやらなければならない。それに対して政府はどういう態度をとるかということは私はこれは常識だと思うのです。理窟としてはそういうことは成立つでしようけれども、そこを非常に……こういう第四條のような條文を謳われているのに非常に政党色というものを現わして、尊重しなければならないと言つているから或る程度自由だというような考え方は非常に私は一方的な恣意的な人事に走つていると思うのです。で法制的にそう言われれば勿論そういう解釈も成立ちますので、私はこれ以上そう追及しようとは思いませんが、少くともこの委員会制度があつて委員責任を持つて政府推薦するに当つては、我々は又それに同意を與えるわけです。同意を與えるに当つては十分に愼重に審議をいたしますが、今後政府としてはもう少しフエアにやつて頂きたいと思うのです。若干まあ平つたい言葉で言えば、口やかましい議論の多い人でも私はこういう権威ある学術会議あたりから推薦して来たものは政府としてはフエアにこれを受入れるべきである。こういうような、そうして頂きたいという切なる希望を持つております。そういう希望を申上げて、この点についての質問を打切ります。
  14. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 今官房長官が述べました全員というのは何名でしようか。ちよつとお名前がわかつていたら読上げて頂きたい。
  15. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 今ここに、手許に持つておりませんがあとで……。
  16. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 それじやあとで……。
  17. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 全員というのは、学術経験者は八名だつたと思いますが……。(「進行」と呼ぶ者あり)
  18. 小川久義

    小川久義君 この問題は多分僕のところも反対が多いだろうと思います。
  19. 鈴木清一

    鈴木清一君 保留して頂きたいというお話があるようですが、実は今日の日にちの問題になつて、大体そういうふうな意向だとすると、今日上げなければならない法案というものがあるかも知れないので、今日本会議できめるのはこれが含まれての問題だと解釈します。今ここできまらないからということではおかしいと思うが、私の解釈間違つていたら別ですが……。
  20. 愛知揆一

    愛知揆一君 今鈴木さんからお話がありましたが、私が今日ぎりぎりに上げなければならんものが予想されると言つた中には、実は法案のことを言つてつたので、実は私の発言の中には意識しておらなかつたので、その点念のために……。
  21. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) これは愛知さんの今の御意見ちよつとおかしいと思うな。昨日提案者は五月三十一日で切れるから、それで急ぐから提案するというので、政府のほうから提案なつた。私はこういうことがあるので定例日でないけれども、今日本会議を開くことを承認したのです。その御本人のあなたのほうで態度を保留されるということはちよつと聞えないと思うのですがね。
  22. 木村守江

    木村守江君 その問題は自由党のほうでも一応は相談したんですが、その後電気通信委員会の話を聞きますとなお一応相談して万全を期したいと考える。そういう点から保留をお願いしたのでありまして、若しも皆さんがたがどうしても保留すべきでないというのでしたら、これはいたし方ありませんが、御了解の上この次まで保留さして頂きたいと考えます。
  23. 中村正雄

    中村正雄君 期間も切れる間際でありますし、政府の出しておるものであり、與党である自由党は大体肚ができておるので、我々はそう言うべき筋合いでないと思いますけれども、明日に追つておりますので、満場一致で行けばいいし、行かなければ棄権があつてもいいから直ちに本会議に上程願いたい。
  24. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それではそういたしましようか。
  25. 鈴木清一

    鈴木清一君 その前にちよつとお尋ねしたいのですが、官房長官の今のお話でですね、政府のいわゆる総理が権利を持つておる、非常に選択ということに責任を持つと、こういうことを承わつております。聞くところによりますと、例えばまあこう出して来ておられます上村さんの問題にしても、この間何かアメリカのほうに行つておられるというようなことを聞いておりますけれども、任期を控えてそういうところに行つて、而も任期がなくなるということを承知の上に海外に出張さしておる。そういうことをさしておるということは、勿論総理大臣としては絶対的の信頼があるからこそそういうこともさしたのでしようけれども、併しそうだとすると、国会任期を承認を求めるときに当つて本人任期終つて任期中の仕事としてわきに行つておられるということになりますと、非常に話がおかしいのですが、この点については官房長官どういうふうにお思いでしようか。
  26. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) これはそういう点も考えまして電波監理委員会のほうでは五月三十一日までという期限を切つて出張命令を出しております。
  27. 鈴木清一

    鈴木清一君 そうですが。わかりました。それでは採決を願います。
  28. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは採決をいたします。電波監理委員会委員任命につき同意を求めるの件を採決いたします。この同意を與えるというおかたの挙手を願います。    〔挙手者少数
  29. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 少数であります。よつて……。
  30. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 御参考までに申上げて置きますが、これは当委員会におきましては同意を與えるというかたが少数でございましたが、当委員会では同意を與えないという意思を決定されたのでございますが、この決定権ハウスにございますので、これはハウスの、つまり本会議にこれを上程いたしまして、これを本会議にお諮りいたすという、こういうことになるわけでございます。その点御了承願います。(「了解」と呼ぶ者あり)   ―――――――――――――
  31. 山田佐一

    委員長山田佐一君) では次に日本放送協会経営委員会委員任命につき同意を求めるの件をお諮りいたします。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 山田佐一

    委員長山田佐一君) これは別に御異議がなければ同意を與えましてよろしうございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは同意を與えることに決しました。   ―――――――――――――
  34. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に鉄道建設審議会委員任命につき同意を求めるの件をお諮りいたします。……それじや官房長官の一応説明を聞いてみます。
  35. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 新たに発足いたします鉄道建設審議会委員平山孝永野重雄杉道助湯河元威、小林中、太田垣士郎島田孝一山崎匡輔の八君を政府において任命いたしたく両院の同意を求めるために本件を提出いたします。平山君は大学卒業後直ちに鉄道省に入り、名古屋、東京鉄道局長鉄道省経理局長総務局長運輸次官等の要職を経て昭和二十二年退官いたしましたが、その間一時東京急行電鉄株式会社社長及び社長にも就任し、現在全日本観光連盟会長の職にあるものであります。二十有余年に亘り我が国鉄道事業発達に努力して来たもので運輸業を代表するものであります。永野君は富士製鋼株式会社日本製鉄株式会社富士製鉄株式会社等重工業の各会社の支配人、社長等の役員を歴任昭和二十二年六月には経済安定本部長官任命され、翌二十三年四月退官したもので鉱工業を代表するものであります。杉君は浪速紡績株式会社常務取締役大和紡績株式会社監査役日本漁業株式会社大阪不動銀行朝日海上火災保險株式会社の各取締役就任し、昭和十五年には大阪商工会議所会頭となり、昭和二十一年には同会議所会頭就任し、更に二十二年一月日本商工会議所会頭に選ばれたものでありまして、商業を代表するものであります。湯河君は大学卒業後直ちに農商務省に入り、米穀局長食糧管理局長官等を経て農商次官就任、二十有余年に亘り專ら農林行政に当つて来たものであり、現在農林中央金庫理事長の職にある農林水産業を代表するものであります。小林君は永年富国生命保險相互会社常務取締役として金融界に活躍し、本年四月日本開発銀行の発足に当り同行総裁任命されたもので金融業を代表するものであります。太田垣君は大正十四年阪神急行電鉄株式会社に入社、昭和二十一年には同社取締役社長就任、二十有余年間私鉄経営発展に努力して来たものでありまして、鉄道事業について多くの経験と抱負を有するものであります。島田君は現早稻田大学総長の職にあり、交通経済交通政策を担当して多くの子弟の育成に当つた学者であり、交通について、特に深い造詣を有するものであります。山崎君は大学卒業鉄道院技手となり、次いで東京帝国大学教授として土木工学を担当して来たものであり、又文部省科学教育局長文部次官等歴任、技術的な両から本審議会職務を遂行するにふさわしい人物であると存じます。  以上八君はいずれも各界を代表する有識者でありまして、日本国有鉄道の新線建設について、公正且つ合理的な審議決定をなし得るものと存じますので、同審議会委員任命しようとするものであります。何とぞ御審議の上御同意をお願いいたします。
  36. 山田佐一

    委員長山田佐一君) では一応党へお持ち帰りになりまして、成るべく早い機会に御意見御発表を願います。   ―――――――――――――
  37. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に鉄道建設審議会委員任命に関する件を議題に供します。
  38. 河野義克

    参事河野義克君) 只今官房長官から鉄道建設審議会委員に関しまして、第六條の第二項の第六号及び第七号のかたについて国会同意が必要だという点で、その点についての御説明があつたわけでありますが、この同條第一項及び第二項におきましては、それぞれこの審議会委員衆議院議員の中から衆議院の指名したる者六人、それから参議院議員の中から参議院の指名したる者四人というものが審議会委員になることになつております。衆議院のはここでは関係ございませんが、そういうわけで参議院議員の中から参議院の指名した者四人に審議会委員になつて頂きますので、政府から同意を求めて参つておる六号、七号の分、今お話のあつた八名の分と同じ日に参議院議員の中から指名する分もやつて頂きましたほうが審議会発足等に便宜であると思いますので、それの御準備置きを願いたいと思うわけであります。必要がありますれば、数字的な関係についても申上げても結構だと存じます。
  39. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) その前にお尋ねしますが、この審議会はいつから発足するのでありますか。
  40. 河野義克

    参事河野義克君) この法律公布の日から施行されますが、公布は恐らく昨日か一昨日されたと思います。この審議会がいつ実際に発足するかは承知しておりませんが、法律は施行されておるわけであります。
  41. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 一応党へお持ち帰りになりまして……。
  42. 江田三郎

    江田三郎君 人数の振合い関係はどうなつているのですか。
  43. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 四名の中の党派の割当ですか……。
  44. 河野義克

    参事河野義克君) これはいわゆる本委員会で申します各種委員の中に入つておるわけでありますから、各種委員につきましては、本国会の三月の初めにおきまして、大体従来の各種委員割当は妥当にできているものとみなし、今後のものについて、各比率により割当てるという申合せになつております。それで今後という中には、その後首都建設委員会及び積雪寒冷單作地帶振興対策審議会委員というものが入つているのです。それで従来は首都建設委員会自由党から一人、それからこの積雪寒冷單作地帶振興対策審議会委員社会党緑風会民主党から各一名が出ております。そういたしますと、結局現在四名が自由、社会緑風民主から出ておるわけであります。これを合せまして、今回の四名を配分いたしますと、つまり八人を配分いたしますと、結局自由党三名、社会党二名、緑風会二名、民主党一名となりますが、その中の四名つまり自由、社会緑風民主おのおの一名というものはすでに割当てになつておりますから、数学的な関係から申しますと、今回は自由党二名、社会党一名、緑風会一名と、一応かようになるわけでございます。
  45. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) この前の寒冷地の場合も問題になつたのですが、これは第一クラブは今度入るのじやないのですか。それと運営委員長にこの際私は諮つてもらいたいと思うのですが、今までの委員割当は適当であるから今後はこうすると言つて首都建設並びに寒冷地と合せて今度の四名を加えて、八名について計算するならばこれは今百五十何人か各種委員ができていると思うのです。
  46. 鈴木恭一

    鈴木恭一君 四十何名だ。
  47. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) 四十何名ですかね。これは全部合せたもので考えなければ私はどうしても妥当な数字は出て来ない。この割当方で行けば例えば各種委員が二百五十名できましても会員の数が十人とか、或いは共産党の場合四名ですが、そういう場合にはたとえ各種委員が二百五十人任命されても出て来ないと思うのです。この計算の仕方には私は大いに異議があるのです。
  48. 河野義克

    参事河野義克君) 只今の点について御説明申上げます。当時私おらなかつたのでありますが、本年の三月九日に首都建設委員を選定するに当りまして、各派の皆様が御協議になりまして、これはいろいろな考え方がなされるけれども、大体それ以前における各種委員割当はこの通常国会の劈頭にやり直したことでもあり、一応妥当に構成されたものとみなして、今後のものについては新発足でやつて行こうと、こういうことになりまして、その後は首都建設委員積雪寒冷單作地帶振興対策審議会委員等比率順によつてなされておる。従つて、本国会においては大体これでやつて、次の国会には又違う角度から検討しようと、こういうふうになつておると承知しております。その方式によつて申上げたのが今の数字でございます。
  49. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) それでは繰返して私確認して置きますが、実はこの前の渡米議員団の選出、人員配当の場合にも、席上で私意見を申述べて置いたわけでありますが、この各種委員の各会派配当の仕方についてははつきりと次の国会に再検討すると、私は現在のはどうしても不合理だと思うのです。こういう計算の仕方で行けばともかく誤差を何遍もやつているわけで、誤差は積り積つて非常に大きなものになる。さつきも言うようにたとえ二百五十人の各種委員ができても今の計算の仕方で行けば労農党共産党などは小きざみに四人五人と推算して行きますので、こういう委員配当の仕方というものは次の国会の冒頭において根本的に検討することを私は確認して頂いて置きたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  50. 山田佐一

    委員長山田佐一君) では承知いたしました。
  51. 鈴木清一

    鈴木清一君 これは私も前に今矢嶋君が言つたように、渡米議員団のことが出たときに各代表のかたにお尋ねしたのですが、あれと同じことであつて矢嶋君の言うことは尤もだと思うのです。それで結局極端な例で言えば、あのときにも申上げたのですが、自由党のかたがたがみんな行つてしまつても小会派のものは一人も行けないということになる。各種委員割当もそういう結論が出はしないか。それで結局この次にはよく話し合うということになつたのですが、今委員長はええとあつさり返事したようですが、この次はこの次はということになると、部長が発表されたように、この前もこういうわけでそのときに又新たな角度から検討しようじやないか、そういつた話を出されて、今日は実は新たな角度から検討する日だと思つていたのにもかかわらず、この次にしましよう、こういう結論になつて行く。いつまでたつても話はつかん。だからはつきりした期日を切るなりなんなりして、本当にそれは、それこそ一人前になつていない政党ですから、(「わかつた」「賛成」と呼ぶ者あり)機会を一つ與えて頂きたい。
  52. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) ちよつと御説明申上げます。この会期の初めに全般的に調整をして途中での調整はしない。というのは、国会会期の初めに全般的の調整をいたしまして、そのときにいろいろと議論があつたのでございますが、調整を一応いたしますと会期中はこのままの計算で行く、次の国会におきましてその調整考えるという前提につきましてははつきり一応訂正をいたして置きます。   ―――――――――――――
  53. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは次に常任委員会專門員の任命に関する件をお諮りいたします。
  54. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 昨日法務委員長より成規の手続を以ちまして書面によつて只今お手許に履歴書の概要をお配りいたしました。(「法務委員会ですか。」と呼ぶ者あり)法務でございます。西村高兄君を同委員会の專門員に採用いたしたい旨の推薦が出て参りました。ところで通常お諮りいたします場合には、これを一応人事院の承認その他の手続を経てから議運にお諮りいたしますが、專門員の人事につきましては、御承知の通り閉会中においては承認の方式をとるというようなことを成るべくやらず、成るべく運営委員会に緊急止むを得ないことであれば諮つてやるということにしたほうが……こういう御趣旨でございますので、会期も余すところ数日となつておりますので、只今この議院運営委員会に一応お諮り申上げまして、然る後に人事院の承認並びにG・H・Qの承認手続を履みたい、かような意味でここにお諮り申上げた次第でございます。
  55. 中村正雄

    中村正雄君 ちよつとお尋ねしますが、法務委員会では異論なく委員会一致として推薦なさつておるわけですか。
  56. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 昨日委員長にお確かめいたしましたところ、理事会にお諮りいたしまして全会一致を以てこれはよろしいということに決定いたしているという御回答でございました。
  57. 鈴木清一

    鈴木清一君 理事会での全会一致ですか。
  58. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 理事会での全会一致ということでございます。理事会で委員長として御諮問の上、理事会全会一致を以て委員長としては推薦した、かようなことでございます。
  59. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  60. 山田佐一

    委員長山田佐一君) ではこれは承認を與えることに……。
  61. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) これは我我のところにも法務委員はおるのですけれども、理事になつていないのです。一度委員に聞いてからにして頂きたい。法務委員会全員一致なら結構でありますけれども、理事会全員一致ということであれば我々のところの委員は理事になつていないから……(「異議なし」「僕のほうも同様」と呼ぶ者あり)一応は聞かせてもらいたい。
  62. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それではこれは明日に繰越します。   ―――――――――――――
  63. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に全国選挙管理委員会委員の指名に関する件を議題に供します。
  64. 河野義克

    参事河野義克君) 内閣から全国選挙管理委員会委員の海野晋吉君が退職したので、欠員を補充してもらいたい、そのための国会の指名を求めるという案件が参つておりますが、その指名をいたさなければなりませんが、全国選挙管理委員会法によりますると、「委員は、国会における同一党派の各所属国会議員数の比率による政治的実勢に基き、各党派の推薦した者につき、これを指名しなければならない。」ということになつております。それでこの海野君は社会党から推薦したかたになつておりますが、それを踏襲いたしますれば、今回御指名の分につきましても、衆議院及び参議院社会党について御相談の上候補者を出され、そのかたについて指名されるというふうに考えますが、その点お諮りいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  65. 山田佐一

    委員長山田佐一君) それでは社会党からあとで指名をお申出を願います。   ―――――――――――――
  66. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に常任委員の辞任及び補欠に関する件を議題に供します。
  67. 河野義克

    参事河野義克君) 社会党から内閣委員の上條愛一君、文部委員の若木勝藏君が辞任せられたので、内閣委員に若木勝藏君、文部委員に上條愛一君を指名せられたいという申出が出ております。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  68. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今報告通り決しまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  69. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないと認めます。さよう決しました。  常任委員の辞任及び補欠がもう一件ございます。
  70. 河野義克

    参事河野義克君) 同じく社会党から議院運営委員の下條恭兵君、予算委員の曾祢益君、地方行政委員の片岡文重君、労働委員の中田吉雄君がそれぞれ辞任せられたので、議院運営委員に曾祢益君、予算委員に下條恭兵君、地方行政委員に中田吉雄君、労働委員に片岡文重君を後任委員として指名せられたいという申出が出ております。
  71. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 只今報告通り決しまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  72. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。   ―――――――――――――
  73. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 次に緊急質問に関する件を議題に供します。
  74. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 千葉信君から地域給改訂に関する緊急質問、所要時間二十分として官房長官を要求された緊急質問が出ております。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  75. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  76. 山田佐一

    委員長山田佐一君) さよう決しました。   ―――――――――――――
  77. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 決議案委員会審査省略要求に関する件を議題に供します。
  78. 河野義克

    参事河野義克君) 日本国有鉄道貨物輸送力整備増強に関する決議案というのが今朝出て参りました。これは運輸委員を中心にして各会派が共同提案のようであります。第一クラブから今入つておられないそうですが、恐らく入るだろうという提案者からのお話でございます。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  79. 山田佐一

    委員長山田佐一君) これも審査省略をいたしまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  80. 山田佐一

    委員長山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。  大体お諮りいたしますことはこれで終了いたしました。では運営委員会はこれを以て散会をいたします。    午前十時三十八分散会  出席者は左の通り。    委員長     山田 佐一君    理事            愛知 揆一君            鈴木 恭一君            中村 正雄君            鈴木 直人君            大隈 信幸君    委員            上原 正吉君            加藤 武徳君            木村 守江君            中川 幸平君            江田 三郎君            大野 幸一君           小笠原二三男君            曾祢  益君            赤木 正雄君            小宮山常吉君            杉山 昌作君            高橋 道男君            小川 久義君            鈴木 清一君            兼岩 傳一君   委員外議員            矢嶋 三義君   ―――――――――――――    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   ―――――――――――――   政府委員    内閣官房長官  岡崎 勝男君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君