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1951-01-31 第10回国会 参議院 議院運営委員会 第12号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年一月三十一日(水曜日)    午前十時五十一分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○国会法第三十九條但書の規定による  国会議決を求めるの件  (医師試験審議会委員並びに医師歯  科医師実地修練審議会委員) ○土地調整委員会委員長及び同委員任  命につき同意を求めるの件   —————————————
  2. 鈴木直人

    理事鈴木直人君) それではこれから委員会を開きます。山田委員長がお孃さんが亡くなられましたので、本日御欠席になつておりまするので、委員長指名によりまして、私が委員長の代理をすることになりました。御了承願います。  第一の議題は、先日保留になつておりまする医師試験審議会委員並びに医師歯科医師実地修練審議会委員任命につき議決を求めるの件であります。これを議題に供します。
  3. 小川久義

    小川久義君 只今の問題は医師試験審議会令で定められておるもので、財団法人日本医師会の会長であつて、たまたま谷口弥三郎君が議員であるので、議院の承認を要する、そういうことになつておりますので、直ちに御承認を願います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 鈴木直人

    理事鈴木直人君) 只今小川さんの発言の通り決しまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 鈴木直人

    理事鈴木直人君) さように決しました。   —————————————
  6. 鈴木直人

    理事鈴木直人君) 第二の議題は、土地調整委員会委員長及び同委員任命につき同意を求めるの件を議題に供します。
  7. 鈴木恭一

    鈴木恭一君 政府の提案につきましては、昨日の運営委員会でもいろいろ議論がございましたが、政府がこういうような委員任命につきましては、内容を民主的にという考えを強く持たれまして、今後やつて頂きたいと思うのですが、今回は政府の提案通り承認して頂きたいと思います。
  8. 江田三郎

    江田三郎君 先ず第一に今の鈴木さんの言われた点について政府考えがどこにあるかという根本的な態度を聞かしてもらいたい。たまたま今回の委員の選任については、いろんな事情からしてこういうことになつたかも知れませんが、いやしくもこういう委員会制度を設けるのに、一見して或いは我々の観察が違つたのかも知れませんが、何かこの退職官吏救済機関である印象を與えるのです。こういうようなものを作るならば、委員会を作らなくてもいいわけです。少なくとも原則としては、その中に半数ぐらいの民間人を入れる、これも原則であつて必ずしもその通りにはならん、基本的な心構えとしては、そういうような方計で以て行くならば、委員会をむしろ作らなくてもいいと思います。この委員会によつて相当給與が殖えるわけですから、退職官吏としてその点政府はどうお考えになりますか、その点は官房長官にお聞きしたいと思います。
  9. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 政府としましては、この土地調整委員会性格からしまして、無論でき得る限り一方においては、仕事の能率が上るような、同時にその委員の公選については、できる限り広く人材を求めたい、こういう考えでありまして、退職官吏の何というか、姨捨山のごときものにしようというつもりは毛頭ないのであります。たまたまいろいろ人選の結果、今回は官吏経験のあつた人が候補者になりましたけれども、これは従前ありましたが、今も江田さんとか、或いは鈴木さんからお話のように、でき得る限り将来民主的な人選を行うということについては全く同感であります。
  10. 江田三郎

    江田三郎君 私は個々の任免についてかれこれ……。昨日個人の問題に触れましたけれども、そういうことはたまたま話が出たから出しただけであつて、これは国会立場として個々の問題についてかれこれ言おうと思うわけじやありませんけれども、但し将来民間人を入れるにしても、民間人というと、ややもすれば実業家とか、何とか、政府のほうの関係のものがおよそいつもきまつて来るわけでありますが、例えば土地調整委員会における農地の問題について、誰が一番経験を持つておるかというと、古くからの錯綜がありましたり、或いは鉱山相手の賠償問題があつたりしまして民間農地委員経験を深く持つた人がおるわけであります。そういう人を候補者に挙げないで、いきなりそうでない他の人が出て来るというと非常に困るのであります。将来政府はこういう委員人選について、いわゆる民主的な立場から十分考慮されるということならば、我々としても考えるのですが、そういう点を今御返事がありましたけれども、重ねて要望して置きます。
  11. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) 申すまでもなく、この戦後の委員会制度というのは、これは民主政治の大きな特徴だと考えるのでありますが、今一応官房長官から御説明がありましたけれども確かにこの中央並びに地方を通じての委員会委員指名状況を見るというと、私はどうしても方的に傾いておる傾向が濃いと思います。退職官吏救済機関のような性格帶びておる。なおこの委員指名なり、そうして委員会運営というものは非常に大きな力を持つておるだけに、その委員指名というものは、私は或る程度やはり階層別性格を加味して委員指名をしなければ、民主政府治下における委員会運営というものはその所期の目的を達し得ないのではないか、そういう立場から今度のこの土地調整委員指名について、昨日から異論があつたのですが、この際民主的に人選を遂げる意味において、余りに官吏出身に一方的に傾いておるならば、更に選考の角度を転換して、再考慮する余地がないものだろうか、官房長官の御意見を伺いたしたいと思います。
  12. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 我々はこの人選が一番適当であると考えておりますので、これらの人々に同意を得られなかつた場合は考え直さなければならないと思います。御了承を得たいと思つております。
  13. 吉田法晴

    吉田法晴君 先ほど江田さんなり、それから鈴木さんからのお話に、将来に亘つて考えたいというお話と、今のここに出ておりますのについては最善だと考え考慮する余地はないという話と、お気持の上で多少食違いがあると思うのでお伺いしたいのですが、この五人の委員については一つ同意をしてもらいたいというお話はわかりますが、最善のものであるから、今後について考慮余地がないということでありますと、先ほどの話と話が食違つて来る、これは仕方がないが、今後に亘つては、この五人の委員について選考上について欠陥を認めるから、将来に亘つて考慮するというのですか、その辺はつきり御答弁願いたいと思います。
  14. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 今のお話ちよつと意味がはつきりわからないのですが。
  15. 吉田法晴

    吉田法晴君 はつきりしませんか。
  16. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) どうも私にはわかりません。
  17. 吉田法晴

    吉田法晴君 五人の委員選考について間然するところがないと言われるならば、将来に亘つても変更なり、考慮をするという意図がないように思われるが、若しも将来に亘つて考慮するというさつきのお話が本当ならば、五人について多少の欠陥考えるのであるけれども、今日になつては仕方がないから、こういうことに同意してもらいたい、こういうことになるべきだと思うのです。そこでこの五人について、選考上多少間然するところがあるから、将来に亘つて考慮するというのか、それとも今のお話では、これは間然するところがないから、将来に亘つて考慮する余地がないというのか。
  18. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 私が将来に亘つてできるだけ民主的にこういうものの構成を考慮すると言いましたのは、この委員会の話だけではない、全般の問題についての問題であります。この委員会については現在のところ我我はこの候補者に上つている五人の人が最も適当であろうと考えております。
  19. 江田三郎

    江田三郎君 余りそれを突張らないほうがいいのじやないですか、少しあつさりやられたら……。
  20. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) いや併し御質問がありましたから……。
  21. 江田三郎

    江田三郎君 今我々のやつたことが完全に行つているというなら、そんな注文が出るはずがないのです。而もこれは我々野党から言うのではなく、鈴木さんのような人からも、将来に亘つて考慮せよということが出るのは、今の答弁が問題になるので、そういう点で若しもこの施行期日問題などについて、もう少し余裕があるなら、我々としてももつと突込んで伺いたいと思うが、政府は将来そうことについては困られると思いますから、将来の点について政府考慮されると言われるなら、我々が考えて見ようと思うのだが、それを今のはむしろ完全無欠だというふうに官房長官が余り突張られないほうがいいのじやないかと思いますね。
  22. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) ちよつと速記を止めて頂けませんか。
  23. 鈴木直人

    理事鈴木直人君) 速記を止めて……。    〔速記中止
  24. 鈴木直人

    理事鈴木直人君) 速記を始めて……。
  25. 江田三郎

    江田三郎君 重ねて官房長官政府としての意思を承わりたいと思います。
  26. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 政府としては土地調整委員会のみならず、他の委員会につきましても、今後ともでき得る限り広く各方面から有能の士を委員に選びまして、でき得る限りこれを民主的に運営したいという気持はできております。
  27. 鈴木直人

    理事鈴木直人君) 他に御質疑ございませんか。
  28. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 ちよつと一つだけ聞いて置きます。農地委員のほうは、誰かその農民側立場をどの委員か了解しておられるものとして選出されたのですか。
  29. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 特に農地側の代表というような意味では、これは選出しておりませんが、農地関係農林関係に特に豊富な知識を持つておるものとして考えておりますのは、佐野君であります。
  30. 小川久義

    小川久義君 賛否を一つお諮り願いたいと思います。
  31. 鈴木直人

    理事鈴木直人君) それでは政府から出されておりまするところのこの原案について御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 鈴木直人

    理事鈴木直人君) それではさよう決しました。  本日はこれを以て散会いたします。    午前十一時十一分散会  出席者は左の通り。    理事            愛知 揆一君            鈴木 恭一君            鈴木 直人君            大隈 信幸君    委員            上原 正吉君            加藤 武徳君            中川 幸平君            江田 三郎君            大野 幸一君            曾祢  益君            吉田 法晴君            赤木 正雄君            小宮山常吉君            杉山 昌作君            高橋 道男君            小川 久義君            兼岩 傳一君   委員外議員            矢嶋 三義君            千葉  信君   —————————————    副議長     三木 治朗君   —————————————   政府委員    内閣官房長官  岡崎 勝男君   事務局側    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝