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小笠原二三男君 自由党のかたは
政府与党であり、
内閣の
考えておることについてはけつの穴まで知
つておるから、それはそれで納得行けるでしようが、何にもわからんこつちのほうの
立場に立つと難点がある。それは私強硬なことを言おうとするのじやない、難点がある。それは初日の日の午後三時頃
開会式を行な
つて、その後における両院における
総理の演説というものは、何ですか
新聞等の報ずるところによると、相当納得の行くような御
説明があるようで、時間も従来のように五分や十分のことではないように思われる。そうしますとどうしてもどつちが先になるかというと、その場合には
衆議院が先ですが、
参議院は夜にかか
つて来るのじやないかと思います。そうして翌日になるというと、
参議院は、
皆さんの意見によると午前中の分になるわけです。ところが
先ほどから申しました
通り、その
講和條約
草案についても
内容がまだ
新聞紙上等においても領土における主権の問題その他
ちよつと出したり引つ込めたりして明らかでないような部面もある。これらについて
総理がどういう
答弁をするかはその場でなければわからん。而も
軍事協定的な
日米関係のほうの問題については、全然知らんのに、或る
程度御
説明があり、又もつと
説明されなければ全然わからんといもような事態も或いは起らないとも限らない。それを
説明を聞いた
あとで、夜夜中かか
つて社会党の
議員が集
つてこれはこういう点でどういう
質問をするということに
質問の問題を統一して、直ちに次の日のそれの
質問の草稿を作る。これは容易でない問題なんです。で少くとも演説があれば、或る
程度各
会派における執行機関というものがあ
つて、そうして十分な質疑が
準備されるということが望ましい。その点から言
つてもそこは少し無理じやないかと思う。而も全体の
会派において
答弁まで含めて二時間牛ということは、これは
先例によ
つてもあり得ないし、
質問に二時間使う場合には
答弁まで含んで倍の四時間というふうに、そのプログラムもきめてや
つて来ておるのですから、そういうところは
ちよつと無理ではないかと
考えるので、それで私らとしては、この際
社会党としての
考えを申しますが、どうしても三日というのは無理だ。それでこれはもう少々は延ばさなくちやならん。で
社会党としては日曜を含む一週間、こういうことならば、如何なる問題が起
つて来ようとも、もう
会期の延長等が
国会開会中にまあ起らんだろうという
考えで、一週間という問題を申上げておるのです。で少くとも三日間ということは、技術的に見てもこれは困難だ、困難であろうと私は
考えるのです。而も民主党さんが
全権を送るというのについて十分論議し、納得してからというのですから 十分質疑をした
あとで、
議員総会で納得の行く討論が行われて賛否を決して、出すならば出すとな
つて、それから
議案が出て来ると思うのです。そうしますと、その
議案が少くとも
全権の
権限その他の技術的な、或いは法律上の論議から関連する討論が行われるためには、外務
委員会などに付託されるのじやないか。この問題も木村さんに御相談しますが、そうなれば私はなお三百というのでは十分でないと
考える次第です。