○小平(忠)
委員 私はただいまの
川崎委員の
質問に関連いたしまして一点お伺いをいたしたいのであります。明年ノールウエ—のオスローで開かれまするオリンピツク競技につきましても、経費の問題については、文部
大臣より今予備金の支出を
大蔵大臣と交渉するという
ような言明をされましたので、私は非常に同慶にたえませんが、特にこの機会に強くお願いを申し
上げ、またお伺いしたいことは、現在ウインター・スポーツの花形としてスケート代表がスイスのダボスで活躍いたしております。現在スポーツが国際復帰の段階まで進んでおることは、平和を愛好する民族にと
つては何よりの最大の喜びであると
考えるのであります。そういう観点から、
日本が南方のごとく常夏の国でなく、春夏秋冬、この気候の変化によ
つて人間の心身を陶冶するという
ような見地から、
日本民族の優秀性という
ような問題も、私は冬季において雪の中に埋れておる、寒さの中に埋れているだけでなく、その寒い期間においても、若い者が大いに心身を鍛練するという
ような見地から、このウインター・スポーツについては、
政府も積極的に
奨励し、これに対して大いに関心を持つということが私は必要なことだと思うのです。そういう観点から、明年二月、オスローで持たれる冬季オリンピツクの大会については——
昭和十一年に
日本でオリンピツクが持たれ、東京で陸上やその他の競技が持たれ、冬季のいわゆるウインター・スポーツについては北海道の札幌という
ようなことで、当時完全なる準備をしたが、支那事変勃発の直前の
関係上、それが中止に
なつたという
ようなことを
考えてみますと、今日この
ようなスポーツの国際復帰という点は、私は非常に喜びにたえないのであります。そういう観点から、ヘルシンキで持たれる大会は、二十七年度の
予算でいいと思いますが、冬季オスローで持たれる大会は、来年の二月でありますから、二十六年度
予算になるわけであります。そういう観点に立
つて、文部
大臣は今から
大蔵大臣と十分の
折衝を遂げられて、この選手派遣に万遺憾なきを期せられたいと
考えるのでありますが、この点について、單に予備金で間に合うのか、次回の補正
予算において追加
予算を出すのか、もう少し具体的な文部
大臣の御所見を承りまして私の
質問にかえます。