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小平(忠)
委員 預金部資金からということでありますから、私は了承いたします。しかし預金部資金は御
承知のように、一九四七年でありますか、GHQから強い制限の條項がありまして、この條項を突破しないと、なかなか預金部資金というものはまかされないのでありますが、ただいまの
農林大臣の言を信用して、この畜産施設に対しましても、預金部資金より農林中金を通じて融資をするという明るい情報に、私は大いなる期待を持つわけであります。
次に話を転換いたしまして、最近
日本農村近代化の基盤である
農業協同組合の拡充強化について、戦後のいわゆる
日本の経済安定政策が、これは現に吉田内閣だけでなく、歴代内閣の農村に対する政策が、御
承知のように天くだり供出的な、あるいは低米価政策、あるいは
農民に対する過重なる課税、こういつたようなことが、遂に今日
農業協同組合のまつたくの行詰まりという
段階に
なつたということを、私はあえて強く主張しなければならない。つまり
農業協同組合の再建整備については、
農林大臣も昨年から非常に力を入れられて、何とかするというようなことから、現に全国
農業協同組合の二百二十三億という資金の固定、これを打開するために、二十六年から向う五箇年間に三十三億三千七百万円の利子補給をいたすべく、目下農林省でこの
農業協同組合再建整備促進法案というようなものを準備中であると聞くのでありますが、この件については、たびたび
委員会等において
農林大臣も
説明されておりますけれ
ども、私はあえてこの問題をこの席上でお
伺いするということは、現に本問題に関しまして、真剣に全国の
農業協同組合が取上げて、昨日は全国指導連の総会でこの問題を真剣に論議し、本日は明治製菓ビルの四階の講堂で、全国の信連、購連、販連、指導連の四連の会長が大会を招集し、この農協再建整備について、本
国会に必ず上程し、ただちにこの具体策を講じてもらいたいというわけで、本日ただいま協議中であります。私は單にこの問題を政治的なはつたりや何かで解決される問題でなく、今日の
農業協同組合再建の手段としては、何とい
つてもこの問題を本
国会において通過し、これを予算づけて、ただちに実施してもらわなければならぬと確信をするのであります。それで本件に関しては大蔵
大臣は、まだ農林省から何の相談も受けていない、同時にまだ現在は調査中であ
つて、この調査の
数字がまとまらぬから、まとまり次第何とか
考えたい、こういうような御
答弁を私は聞いて、非常に遺憾とするのであります。本日四連の会長
会議を招集して、真剣にこの問題を討議しておりますが、もちろん
農業協同組合自体においても、十分に自力をも
つてできるだけの整備強化をするけれ
ども、現在の
農業協同組合の
現状は、自力をも
つてしては、とうてい再建でき得ないという
段階に至
つて、最低限の利子補給をお願いしておるという
現状であります。本件に対しまして
大臣の本
国会に提出の
見通し、あるいはこの利子補給に対しまする三十三億三千七百万円の財源、予算的裏づけ、これは本
予算書に出ておりませんので、これにつきまして
大臣の御所見をひとつ承りたいと思うわけであります。