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1951-05-28 第10回国会 衆議院 郵政委員会 第9号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年五月二十八日(月曜日)     午後二時三十分開議  出席委員    委員長代理 理事 飯塚 定輔君    理事 風間 啓吉君 理事 吉田  安君    理事 受田 新吉君       江崎 真澄君    玉置  實君       坪川 信三君    中野 武雄君       降旗 徳弥君    山本 久雄君       園田  直君    土井 直作君       林  百郎君  出席政府委員         郵政政務次官  山本 猛夫君         郵政事務官         (郵政局長)  浦島喜久衞君         郵政事務官         (貯金局長)  白根 玉喜君         郵政事務官         (簡易保険局         長)      金丸 徳重君  委員外出席者         專  門  員 稻田  穣君         專  門  員 山戸 利生君 五月二十四日  委員中島守利君及び加藤充辞任につき、その  補欠として石原登君及び上村進君が議長指名  で委員に選任された。 同月二十五日  委員上村進辞任につき、その補欠として林百  郎君が議長指名委員に選任された。 同月二十六日  委員園田直辞任につき、その補欠として中島  茂喜君が議長指名委員に選任された。 同月二十七日  委員中島茂喜辞任につき、その補欠として園  田直君が議長指名委員に選任された。     ――――――――――――― 五月二十三日  郡里町に簡易郵便局設置請願眞鍋勝君紹  介)(第二二九五号)  簡易生命保険及び郵便年金積立金運用権を郵  政省復元請願森曉紹介)(第二四〇〇  号) の審査を本委員会に付託された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  閉会審査に関する件  郵政省職員に対する特別俸給表制定に関する件     ―――――――――――――   請願  一 簡易生命保険及び郵便年金積立金融資再    開促進に関する請願外六件(今村忠助君紹    介)(第六七号)  二 南瀬高駅前郵便局設置請願龍野喜一    郎君紹介)(第一一四号)  三 三都郵便局集配事務開始請願玉置實    君紹介)(第一二八号)  四 駒形郵便局復活請願西村直己紹介)    (第一八九号)  五 宮沢郵便局集配事務開始請願池田正    之輔君紹介)(第二四八号)  六 真滝郵便局舎新築請願淺利三朗君外一    名紹介)(第四五五号)  七 秦野町に特定郵便局設置請願(小金義照    君紹介)(第四五六号)  八 旭町郵便局復活請願白井佐吉紹介)    (第四五七号)  九 山中局を無集配特定郵便局昇格請願(    千賀康治紹介)(第四五八号) 一〇 道下簡易郵便局を無集配郵便局昇格の請    願(鍛冶良作紹介)(第四九八号) 一一 簡易生命保険及び郵便年金積立金融資再    開促進に関する請願平野三郎紹介)(    第五四〇号) 一二 那珂湊町に特定郵便局設置請願塚原俊    郎君紹介)(第五四一号) 一三 海外同胞救出記念切手発行に関する請願    (受田新吉紹介)(第六四八号) 一四 野崎村大字沢簡易郵便局設置請願(高    塩三郎紹介)(第六四九号) 一五 狩宿部落簡易郵便局設置請願青野武    一君紹介)(第七八七号) 一六 七合郵便局集配事務開始請願(高塩三    郎君紹介)(第八〇九号) 一七 日曜及び祭日郵便配達廃止に関する請願    (柄澤登志子君外一名紹介)(第八一〇    号) 一八 長野地方貯金局貯金原簿移管に関する請願    (柄澤登志子君外一名紹介)(第八一一    号) 一九 青山町に簡易郵便局設置請願山本猛夫    君紹介)(第八一二号) 二〇 字甘西郵便局集配事務開始請願(逢澤    寛君紹介)(第九四〇号) 二一 大部郵便局集配事務開始請願玉置實    君紹介)(第九六五号) 二二 郵便法の一部改正に関する請願丸山直友    君紹介)(第九六六号) 二三 海外同胞救出記念切手発行に関する請願    (庄司一郎紹介)(第一〇四一号) 二四 国立岩手療養所構内に無集配特定郵便局設    置の請願淺利三朗紹介)(第一〇九七    号) 二五 此花郵便局復活請願前田種男君紹    介)(第一〇九八号) 二六 留守家族等援護切手発行に関する請願(    庄司一郎紹介)(第一一八八号) 二七 鳥海郵便局集配事務並びに電話交換事務    開始請願山本猛夫紹介)(第一二五    九号) 二八 簡易生命保険及び郵便年金積立金融資再    開促進に関する請願三木武夫紹介)(    第一三二四号) 二九 同(玉置實紹介)(第一三四四号) 三〇 農産種苗カタログ郵送料引下げに関する    請願高木吉之助君外一名紹介)(第一三    九四号) 三一 能代市豊祥台地区郵便局設置請願(石    田博英紹介)(第一五一八号) 三二 陸中中野郵便局集配事務開始請願(山    本猛夫紹介)(第一五八〇号) 三三 西根村に郵便局設置請願圖司安正君紹    介)(第一五八一号) 三四 醍醐村に郵便局設置請願圖司安正君紹    介)(第一五八二号) 三五 簡易生命保険及び郵便年金積立金融資再    開促進に関する請願山手滿男紹介)(    第一六一八号) 三六 同(岡西明貞紹介)(第一六五一号) 三七 同(柄澤登志子紹介)(第一六六六    号) 三八 百人町に特定郵便局設置請願石原登君    紹介)(第一六三八号) 三九 豊浜町字中須地内に郵便局設置請願(早    稻田柳右エ門紹介)(第一六六五号) 四〇 簡易生命保険及び郵便年金積立金融資再    開促進に関する    請願河口陽一紹介)(第一七一五号) 四一 仙台地方貯金局貯金原簿移管反対に関する    請願安部俊吾紹介)(第一七三三号) 四二 海外同胞救出記念切手発行に関する請願    (滿尾君亮君紹介)(第一七四三号) 四三 高川郵便局集配事務開始請願高橋英    吉君紹介)(第一七六八号) 四四 下高山郵便局集配事務等開始請願(船    越弘紹介)(第一八四三号) 四五 日曜及び祭日郵便配達廃止に関する請願    (上林與市郎紹介)(第一九〇〇号) 四六 川湯駅前に簡易郵便局設置請願伊藤郷    一君紹介)(第一九五二号) 四七 玉梨村に無集配郵便局設置請願菅家喜    六君紹介)(第一九八一号) 四八 新城町に郵便局設置請願白井佐吉君紹    介)(第二〇六四号) 四九 中小企業者等郵便貯金局金融措置確立    に関する請願田中伊三次君紹介)(第二    二五二号) 五〇 郡里町に簡易郵便局設置請願眞鍋勝君    紹介)(第二二九五号) 五一 簡易生命保険及び郵便年金積立金運用権    を郵政省復元請願森曉紹介)(第    二四〇〇号)   陳情書  一 簡易保険郵便年金積立金運用に関する陳    情書    (第三七〇号)  二 同(    第四三二号)  三 簡易保険郵便年金積立金運用に関する陳情    書    (第四四〇号)  四 同    (第四四一号)  五 同    (第四四二号)  六 同(第四    四三号)  七 仙台地方貯金局事業縮小反対に関する陳情    書(第    四五九号)  八 日曜祭日郵便物配達に関する陳情書    (    第四六六号)  九 簡易保険郵便年金積立金運用に関する陳    情書    (第五一〇号) 一〇 同    (第五一一号) 一一 同    (第五一二号) 一二 日曜祭日郵便物配達に関する陳情書    (第五三二    号) 一三 日曜祭日郵便物配達に関する陳情書    (第五五    〇号) 一四 土川郵便局集配事務開始陳情書    (第六    五五号) 一五 吾平町に無集配郵便局設置陳情書    (第七六七号)     ―――――――――――――
  2. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 これより会議を開きます。  委員長はちよつとおさしつかえがありますので、私がしばらく委員長職務を行います。  この隊、山本政務次官より、特に発言を求められております。これを許します。山本政府委員
  3. 山本猛夫

    山本(猛)政府委員 国会開会中の重要な時期を、長いこと欧米出張のために留守をいたしましたことをおわび申し上げます。任務を終了いたしまして、一昨二十六日の晝、帰つて参りました。各国郵政関係に関しまして、各国郵政省を訪問いたしましたことにつきまして御報告を申し上げて、帰朝のごあいさつにかえたいと思うのでございますが、御了承いただきとうございます。きわめて簡単に御報告を申し上げます。  まずローマ世界連邦会議が終了いたしますと、ローマ郵政省を訪問いたしました。ローマ郵政大臣イタリア郵政機関当局者に会いまして、今後の日本イタリアとの郵政関係取引に関しまするお話をいたして参りました。そのうちで最も顯著なことといたしましては、日本郵務局は、最大努力を払いまして、東京からローマへ五日以内で郵便を運んでおります。それにもかかわりませず、ローマから東京郵便を運びますのに、早くて十日、あるいは二週間を要しておりまする事実を指摘いたしまして、日本郵政省側が、郵務局最大努力によつて五日以内で東京からローマ郵便を運んでいると同様な時間で、ローマからも郵便を運んでもらうように御努力を願いたい、こういうようなことをお話をいたしまして、了承を得て参りました。ひとりこれはイタリアだけの問題ではありませんで、ヨーロッパ全土にわたりましてさような傾向がありますので、フランスに参りました場合も、フランス在外事務所長報告によりますと、東京からパリは五日で航空便が到着をしている。しかるにパリから出した郵便は、十日以上かかつているという現実を、外務省から報告を受けている、こういうようなお話でございまするので、これも同様こちらから要請をいたして参りました。ロンドンでも同様な状況であり、ドイツでもさような状況でございましたので、かような点等につきまして、話合いをいたして参つたのでございます。  もう一つは、皆さん御承知のように、郵政省郵務局の中で、外国手紙を出したいという子供の団体のためにサービスを行つております郵便友の会の問題がさようでございます。この問題を世界連邦会議提案をいたしまして、世界連邦会議参加国四十数箇国で、この郵便友の会の問題を取上げてこれをつくろう、また各国郵政省サービスをやらせようというようなことが取上げられました。同時にまた、この機会に日本郵便友の会子供から注文がございましたので、これを提案をいたしまして、議決をせられました。たとえば言葉は英語をもつてつてもらいたいというようなこと等がそれでございます。できるだけ各国政府は、お友達のリストを、日本郵便友の会子供のために提供してほしい、こういうような注文等でございますが、いずれも満場一致をもつて可決せられまして、採決をせられました。カトリック・アクシヨン等にもこの問題を持ち込みましたし、私の会いましたヨーロツパ郵政当局者は、ことごとくこれに賛成でございました。イタリア郵政大臣フランス郵政大臣ドイツイギリス郵政大臣等もたいへんに賛成でございましたが、ただイギリス郵政大臣からこれは文部省がやつた方がいいのではないか、こういうような議論がございましたが、これに対しましては私は反対である。どうして反対であるかと申しますと、私の方の郵政省においては、これを郵政省事業としてやつているのではない。そしてこれは強制すべき筋合いのものでもなければ、また勧める筋合いのものではないので、もしこれを文部省あるいは外務省において取扱うということになれば、おそらくは勧めるという形になりはせぬか、われわれはおとなの郵便に対してのサービスをやつている官庁である。従つて子供世界手紙を出そうとするのに、サービスをして悪いということはない。従つてどこの郵政関係機関でも、小さな村にでも、山の奥にでも郵政機関というものがあるのであるから、外国郵便を出そうとする子供のために、サービスをするのである。従つて強制をしてやらせるべきではない、こういう見地に基いて、郵政省がやるべきであるというような議論をいたしましたところが、それは大賛成だ、こういうことで結局はイギリス郵政大臣賛成でございました。このヨーロツパ全土の、私の歩きました範囲の郵政当局者賛成意見をとりまとめまして、帰りがけにアメリカ郵政長官に御礼を述べて、そして万国郵便友の会を提唱してもらう提唱者になつてもらえまいか、こういうことをアメリカ郵政長官に申し込みましたところが、たいへんな喜び方でありまして、ただちにそれではそれを受諾して、とりあえずアメリカにおいては、アメリカ全郵政機関に通牒を発して、郵便友の会の問題を組織づけるようにしよう、こう言つておりました。よつてアメリカにおきましては、日米郵便友の会をつくることを締約いたして参りましたし、同時にまたアメリカ郵政長官の手によりまして、万国郵便友の会をつくることの提唱者になつてもらうように承諾を得て帰つて参りました次第であります。私はこの郵便友の会の問題は、郵政省サービス仕事としてやるのでありますけれども、もしこれが万国郵便友の会として形づくられて、進展いたします場合におきましては、われわれの年齢に到達いたしましたころには、各国子供連がおそらく世界中にたくさんの郵便友達、友人を持つことができる、これがユネスコ運動より以上な世界運動として現われるやもしれません。こういうことを考えますと、万国郵便友の会を提唱することは有意義であろうかと考えまして、こういう話合いをいたして参つた次第であります。なお各国郵政施設を見せてもらい、勉強もして参つたのでございますが、これはこれからの郵政省運営に関する資料として、提供いたして行きたいと思うのであります。  なおここで特に御報告を申し上げておきたいことは、先般来、わが郵政省におきましては、それぞれの係員を郵政施設研究のために、アメリカに派遣をいたしております。ところが郵政長官に会いました場合も、あるいはニューヨークの郵便局長、ワシントン、シカゴ、ロスアンゼルス、サンフランシスコの郵便局長に会いました場合も、たいへんにりつぱな人日本では送つてくれてしかも熱心に研究して帰られたことには実に敬服している、こういつて、私どもが派遣いたしました郵政省の係官は、非常な成果を上げておるように非常にほめられております。こういう状況を御報告申し上げます。  以上きわめて簡単ではございましたが、長いことお留守いたしましたおわびを申し上げまして、なお私が出張中に見て参りました仕事の一端を御報告申し上げて、帰朝のごあいさつにかえる次第であります。(拍手)     —————————————
  4. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 次に受田新吉君より、郵政職員に対する特別俸給表設定について発言を求められております。これを許可するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 御異議なしと認めます。それでは受田新吉君。
  6. 受田新吉

    受田委員 私から、ただいま委員長から提議していただきました郵政職員に対しまして、特別俸給表設定を、委員会の名において、人事委員会に申し入れをお願いしたいということを、ここに提案する次第であります。  特に郵政職員のような現業官庁職員が、その職務の上において、一般の官庁職員と比較していかに労苦が多いか、職務の負担が過重であるかは、われわれ郵政委員会関係のお互いとしては十分確認できることです。この点につきましては、従来号俸の切りかえがされるごとに、委員会はこれに強い関心を寄せて努力して来たのでありまするが、このたび人事委員会に対して、われわれとしては、郵政職員職務特殊性にかんがみて、特にこれに対して特別なる号級を与うべきである、この観点から、われわれこぞつて人事委員会に申し入れるべきであるということを念願してやまぬのであります。この点皆さんの御賛同を得まして、郵政職員優遇の立場より、ぜひ御賛同あらんことをお願いしたいのであります。
  7. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 お諮りいたします。  ただいまの件につきましては、きわめて重要な問題でありまして、当委員会といたしまして、この際人事委員会にその意見を申し入れたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 御異議なしと認めます。それではさよう決しました。  なおその案文等につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じます。     —————————————
  9. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 次に前会に引続きまして、請願審査を継続いたします。  なお、日程第一より第四八までの各請願紹介説明及び政府当局意見聴取は、前会の委員会におきまして終了しておりますので、本日は日程第四九、中小企業者等郵便貯金局金融措置確立に関する請願議題といたします。その紹介説明を求めます。
  10. 山戸利生

    山戸専門員 本請願要旨は、信用保険制度信用保証制度は、いずれも銀行取引者に限られ、それさえ困難であるため、画餅の感があるから、新たに郵便局窓口で、中小企業者並び勤労者のために郵便貯金局窓口貸出しの道を開かれたいというのであります。
  11. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 本請願に対する政府意見を求めます。
  12. 山本猛夫

    山本(猛)政府委員 郵便貯金資金を、郵便局窓口を通じて貸し付けますることは、郵便貯金の性質上、当を得たものと思われないでもありませんけれども資金運用部資金法の施行に伴いまして郵便貯金資金は日常払いもどしに必要な資金を除くほか、すべて資金運用部に預託することとせられまして、かつ資金運用部資金運用は、大蔵大臣の所管するものと規定せられている関係上、さしむき実現は困難でありますので、御了承願いたいと存じます。
  13. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 本請願に対する質疑はありませんか、なければ次に移ります。     —————————————
  14. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 日程第五〇、郡里町に簡易郵便局設置請願議題とし、その紹介説明を求めます。
  15. 山戸利生

    山戸専門員 本請願要旨は、徳島県美馬郡郡里町は、葉タバコ、木炭、木材等の産地であり、隣接貞光町、脇町へは、ともに約九キロ離れている。金融機関としては阿波商業銀行があるのみで、郵便局郡里郵便局まで六キロ、岩倉郵便局まで七キロもあるから、農家はやむなく現金を死蔵する傾向がある。郡町里及び岩倉村民はともに郵便局設置を要望し、実現による町村民の受益は多大である。ついては、郡里字石佛に、簡易郵便局をすみやかに設置されたいというのであります。
  16. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 本請願に対する政府意見を求めます。
  17. 山本猛夫

    山本(猛)政府委員 申請の場所に簡易郵便局を設置いたしますことは、設置基準にも達しておりますので、請願の御趣旨実現できますように、将来考慮いたしたいと考えております。
  18. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 本請願に対する質疑はありませんか。——なければ次に移ります。
  19. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 日程第五一、簡易生命保険及び郵便年金積立金運用権郵政省復元請願議題といたします。その紹介説明を求めます。
  20. 山戸利生

    山戸専門員 本請願要旨は、大蔵省は、金融政策上の臨時措置として指定されたドツジ書簡に便乗し、簡易保険法並びに郵便年金法中の運用規定を削除するなど、永久に自主的運用を不可能ならしめるような法律を制定しようとしていることは、はなはだ遺憾である。ついては、将来適当の時期に同積立金運用権郵政省復元せしめるよう、大蔵大臣に確約されたいというのであります。
  21. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 本請願に対する政府意見を求めます。
  22. 山本猛夫

    山本(猛)政府委員 この問題に関しましては、しばしばこの委員会におきましても私からお答えを申し上げております通り、ドツジ書簡に盛られました内容というものは、過渡的現象下における占領当局の施策として、日本政府に示唆したものとかたく私は信じておるのであります。よつて十一月の二十一日の書簡によりまして、暫定的に大蔵当局資金運用部を設置せられまして、その運営が行われることに相なつたのでありまするけれども、やがては私どもの解釈いたしておりまする解釈に基いて大方は、この過渡的現象下の時期が過ぎた場合におきましては、元通りわが郵政省にこの運用権が返つて来るものと想像をいたしておるのでございます。しからば本請願趣旨に沿うようなことが、必ずや時機を得て行われるものとかたく信じております。私どもしばしばこの委員会におきまして見解を申し上げました通り、再度申し上げることでありまするが、あくまでドツジ書簡内容に盛られました意味合というものは、日本はまだ占領せられておる、よつてこの占領治下にある過渡的現象下運営の方法として、大蔵当局資金運用部を設けて、運用せられるという暫定措置を講じたものである、こう信じてやみません。本請願趣旨に沿うような時機が、必ずや近い将来に来るものと信じておりますので、本請願趣旨の達成せられるよう、私は努力をいたす考えでございます。
  23. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 本請願に対する御質問はありませんか。——なければ、これにて今会期中に本委員会に付託せられました請願全部についての紹介説明及び政府の所見の聴取は終りました。
  24. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 引続き日程第一より第五一までの各請願一括議題とし、その可否を決します。
  25. 風間啓吉

    風間委員 日程第一より第五一までの各請願可否を決するにあたりまして次のごとき動議を提出いたしたいと思います。  日程第一、第二、第四ないし第六、第八、第二、第一三、第一五、ないし第一九、第二三、第二五、第二六、第二八、第二九、第三一、第三四ないし第四二、第四五ないし第四七及び第四九ないし第五一の各請願は、いずれも採択の上、内閣に送付すべきものと議決し、日程第二二の請願は、議決を要しないものと決せられんことを望みます。
  26. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 ただいまの風間君の動議通り決するに御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 御異議なしと認めます。それではさよう決しました。  なお、この際本日議決いたしました各請願委員会報告書の件についてお諮りいたします。これは先例によりまして、委員長に御一任を願いたいと存じますが、御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 御異議なしと認めます。それではさよう決しました。     —————————————
  29. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 次に陳情書審査に入ります。  当委員会に送付されました陳情書は、十五件でございます。その趣旨は、ただいままで審査して参りました各請願等と、ほとんど同一のものが多く、これらは先例によりまして、委員会において了承と決するに御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 御異議なしと認めます。それではさよう決しました。     —————————————
  31. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 次に閉会中の審査に関する件についでお諮りいたします。  本委員会が今会期初め郵便、為替、貯金及び保険年金等に関する事項につきまして、議長の承認を得て、国政に関する調査行つて参つたのでありまするが、これが調査を終了するに至らず、なおこれは閉会中も郵政事業運営に関する件、及び郵政監察制度に関する件の両案件について、継続して調査をする必要があると思うのであります。その目的といたしますところは、郵政事業運営合理化及び郵政監察制度の効率的な運用を確立するためであります。以上の通り閉会審査の、申出をするに御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  32. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 御異議なしと認めます。それではさよう決しました。
  33. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 次に委員派遣承認申請に関する件についてお諮りいたします。  ただいま議長に申し出ることに決しました閉会審査すべき案件が、院議によりまして、当委員会に付託となりました場合、これらの閉会審査すべき案件につきまして、実地調査を行う必要が起ると存ぜられますが、そのときに委員会を開会し、委員派遣承認中申請の件を御決定願うことは煩雑でもありますので、お諮りいたしますが、委員派選承認申請の件は委員長及び理事に御一任を願うことといたしまして、派遣委員の選定、その期間、派遣地等は、委員長及び理事の協議により決定いたしたいと存じますが、このように決するに御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 飯塚定輔

    飯塚委員長代理 御異議なしと認めます。それではさよう決しました。  これにて今会期における本委員会の議事は、全部終了いたしたのでありますが、なお緊急な案件等がありましたならば、会期中におきましても、逐次委員会を開会することといたしまして、本日はこれにて散会いたします。     午後二時五十四分散会