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1951-05-19 第10回国会 衆議院 本会議 第36号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年五月十九日(土曜日)  議事日程 第三十五号     午後一時開議  第一 皇太后陛下崩御につき弔詞捧呈の件     ————————————— ●本日の会議に付した事件  日程第一 皇太后陛下崩御につき弔詞捧呈の件     午後一時八分開議
  2. 林讓治

    議長林讓治君) これより会議を開きます      ————◇—————
  3. 林讓治

    議長林讓治君) 御報告申し上げることがあります。皇太后陛下におかせられましては、一昨十七日にわかに御発病、午後四時十分遂に崩御あらせられました。まことに驚愕痛悼至りにたえません。議長、副議長は、同日皇居及び大宮御所に参入し、弔問を申し上げました。      ————◇—————
  4. 林讓治

    議長林讓治君) つきましては、本院は特に院議をもつて哀悼誠意をささげるため弔詞を捧呈することとし、その弔詞起草委員を設けてこれを起草せしめ、その数は十五名とし、議長において指名することに賛成諸君起立を求めます。     〔総員起立
  5. 林讓治

    議長林讓治君) 起立総員。よつてさよう全会一致をもつて決しました。(拍手)  ただちに起草委員を指名いたします。    青木 孝義君  淺利 三朗君    稻田 直道君  大村 清一君   小笠原八十美君  星島 二郎君    益谷 秀次君  眞鍋  勝君    森 幸太郎君  大森 玉木君    木下  榮君  増田 連也君    石井 繁丸君  松岡 駒吉君    中村 寅太君  ただいま指名いたしました委員諸君は、ただちに議長応接室に御参集の上、委員長及び理事互選を行われ、引続き起草せられんことを望みます。  この際暫時休憩いたします。     午後一時十分休憩      ————◇—————     午後二時四分開議
  6. 林讓治

    議長林讓治君) 休憩前に引続き会議を開きます。  弔詞起草委員長報告を求めます。星島二郎君。     〔星島二郎君登壇〕
  7. 星島二郎

    星島二郎君 諸君皇太后陛下が一昨十七日、にわかに崩御あらせられましたととは、まことに痛惜のきわみでありまして、国民はこぞつて悲愁の涙にくれたのであります。天皇、皇后両陛下の御心を拜察するだに、国民至情は言辞に盡しがたいものがあるのであります。  このときにあたりまして、本院は至誠をもつて奉悼のまことをささげることになつたのであります。つきましては、ここに弔詞案文起草委員会議の経過並びに結果を御報告申し上げます。  先刻議長より指名せられました起草委員は、ただちに議長応接室に参集いたしまして、委員長理事互選の結果、委員長には不肖私、理事には青木孝義君、大森玉木君、松岡駒吉君が当選いたされました。  引続きまして弔詞案文の審議に移つたのでありますが、各委員みなつつしみて哀悼誠意を披瀝いたしまして文案の作成に当り、ただいまここで朗読いたしますような成案を得た次第であります。  皇太后陛下にわかに崩御あらせらる  陛下淑明にしてあまねく仁慈をたれさせられ国民ひとしく惠徳を敬慕し奉る今この悲報に接し痛惜哀悼至りにたえず  衆議院はここに全国民至情を代表し特に院議をもつて謹んで敬弔の誠を捧ぐ  皇太后陛下の御高徳につきましては、日本婦人の鏡として常に国民景仰の的であつたことは、私どもがいまさらあらためて申し上げるまでもありません。  顧みれば、歳月は流るるがごとく、終戰以来早くも第七年を数うるに至つたのでありますが、その間、世相の変遷、人心の動揺、物資の欠乏等、国歩最む艱難をきわめたときにあつて、よく国民とその苦難をともにせられた陛下が、講和を目前に控えた今日、にわかに崩御あそばされて、国民講和の喜びを陛下とともにいたすことのできないことは、まことに痛恨限りなきことと申さねばなりません。  われわれは、陛下の余光を追仰して、今後ますます国家の復興再建のために微力をいたし、もつて陛下の霊を慰め奉らんとするものであります。  願わくば満場の諸君におかれましては、何とぞ本案文につき満場一致の御賛同あらんことを切望いたしまして、この御報告を終る次第であります。(拍手
  8. 林讓治

    議長林讓治君) ただいま委員長より御報告になりました弔詞文案賛成諸君起立を求めます。     〔総員起立
  9. 林讓治

    議長林讓治君) 起立総員。よつて弔詞文案全会一致可決いたしました。     〔拍手
  10. 林讓治

    議長林讓治君) 御決議になりました弔詞は、御都合を伺いまして捧呈いたします。  明後二十一日は定刻より特に本会議を開きます。  本日はこれにて散会いたします。     午後二時十分散会